サボテンとは
サボテンとは、サボテン科というひとつの科のことです。キク科、バラ科、ツリフネソウ科などの科と同じくサボテン科という科がありますが、その一つという意味です。
サボテンと多肉植物の違い
それではサボテンと多肉植物は同違いがあるのでしょうか?ひょっとしたら同じ仲間なのかと思ってしまいます。実は多肉植物のほうが大きなグループです。多肉植物は葉や茎にたくさん水をため込み乾燥に強い植物をいいますが、サボテンは多肉植物のひとつということができます。
多肉植物
- ベンケイソウ科(エケベリア属、グラプトペタルム属、クラッスラ属、セダム属、パキフィツム属、カランコエ属など)
- アロエ科(アロエ属、ハオルシア属、ガステリア属など)
- ツルナ科(リトープス属、コノフィツム属、ブラウンシア属など)
- サボテン科(アストロフィツム属、エキノカクタス属、エキノケレウス属など)
このように見るとサボテンも多肉植物の一部だということがよく分かります。
区別は刺座にあり
ユーフォルビアの一部には棘があります。スタペリアにもとげのようなものがありますが、サボテンにもとげがあります。しかしとげがないサボテンもあります。・・・サボテンってどうやって区別したら良いのでしょうか・・・
実はサボテンだけに特有のものがあり、これがあればサボテンと見分けられます。それは「刺座」(しざ)です。刺座はアレオーレともいわれているサボテン特有の器官で、とげの付け根にある綿のようなもののことをさします。歴史的には枝が縮んで体内に埋め込むような形になった枝だといわれています。棘のないサボテンもありますが、刺座は必ずあります。そのため刺座があるかどうかをチェックすることで、他の多肉植物や植物と見分けることが出来ます。
刺座の役割
サボテンの刺座とは、どんな働きがあるのでしょうか?サボテンのトゲは葉が茎につく部分が変化してできたものだといわれています。植物は気孔を通して蒸散しますが、蒸散することで体内の水を失ってしまいます。それを防ぐために葉が棘になったと考えられています。それ以外に棘は、サボテンを食べる動物から身を守るために、また大気の中の水分を体に取り込むため、など色々な機能があると考えられています。