土は多肉用に改良できる
買ってきた土でももっと軽くしたい、植えてみたが苗がぐらぐらなので重くしたい、細かくて水はけが悪そう、など少し何かを足せば改良できる土にも出会うことがあるでしょう。そんな場合は改良用土を目的に合わせて何割か混ぜ込んでみましょう。
水はけ・通気性を良くしたい
多肉用土が手に入らず、一般の花や野菜用の土を使う場合もあるでしょう。その場合水はけの調節が必要になります。
- 花と野菜の土1:日向土の細粒1
- 花と野菜の土1:軽石の細粒1:バーミキュライト1
- 元の土2:腐葉土1
などが考えられます。
また多肉植物・サボテンの土(以下では「市販の多肉土」と記述)を買ってきたものの、意外と細かく通気性を良くしたいなどの場合は
- 市販の多肉土3:日向土の小粒1
- 元の土3:パーライト1
それ以外に、軽石やピートモス、くん炭などが通気性をよくするのに使えます。
水持ちを良くしたい
根が極度の乾燥に弱い、プラ鉢ではなく駄温鉢なので乾きが良すぎる、といった場合は保水性を上げる必要があります。その場合、腐葉土やバーミキュライトを加えてみましょう。
- 元の土3:バーミキュライトや腐葉土1
一般的に粒は荒いものほど水はけがよく、細かいものほど保水性がよくなります。ただし細かい土を使う場合はみじんを取り除いてから使いましょう。
酸性にしたい
多肉植物は弱酸性(PH5.5~6.5)を好むので、アルカリ性を弱めたいことがあります。このような場合は弱酸性の鹿沼土とピートモスが役立ちます。くん炭はアルカリ性が強いので入れないようにしましょう。
- 元の土3:鹿沼土:1
- 元の土3:ピートモス:1
などが考えられます。
ピートモスには、石灰などを混ぜて中性に調節済みのものと無調整のものがあります。弱酸性にしたい場合は無調整のものを購入しましょう。
逆にアルカリ性にしたい場合はくん炭を混ぜてみましょう。ただし燻炭はアルカリ性が強いので、土の全体量の10%未満に抑えたほうよいでしょう。
軽くしたい
川砂がたくさん入っていて重いという場合や、小さい粒ばかりで根が詰まりそうという場合は、バーミキュライト、パーライト、ピートモス、軽石の小粒、鹿沼土の小粒などを混ぜてみましょう。
具体的には
- 市販の多肉土や元の土3:下記の改良用の土1
改良用の土として
- とにかく軽くしたい場合は、バーライトやピートモス、バーミキュライト
- みじんが気になる場合は、ふるった後に軽石の小粒
- 通気性も良くしたい場合は、熟した腐葉土
などの組み合わせが考えられます。
重くしたい
挿し芽・種まき用土を買ったらあまりにも軽くて植えた苗が立たないということがあります。その場合は、種まき用土の性質に応じて、日向土、川砂、赤玉土などを入れてみましょう。
具体的には
- 市販の多肉用土や元の土3:下記の改良用の土1
改良用の土として
- できるだけ重くしたいなら、川砂がかなり重くできる
- 重さも軽いがみじんも多いようなら、崩れにくい日向土小粒や焼き赤玉土、硬質鹿沼土
などの組み合わせが考えられます。
重さの比較
土の重さは200mlあたり(コップ1杯の体積)で比較すると次の順に軽いです。
- 25g パーライト・バーミキュライト・くん炭
- 45g 腐葉土・ピートモス
- 125g 標準的なブレンド土
- 175g 赤玉土の中粒
- 325g 川砂・真砂土
一言に土といっても、200cc当たり25gから325gの重量になり、差が大きいことが分かります。
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