- 害虫が付いていないかチェックする
- セダムの草タイプは、他の多肉植物とは別扱い
- 草のようなタイプはすぐに湿らせた土に植える
- 多肉のような厚めのタイプはすぐには植えない
セダムのカット苗が届いたらすぐするべきこと
セダムを中心としたカット苗セット ※注意:セダムでない種類も写っています
まず何よりも先に害虫が付いていないかチェックしましょう。セダム系はアブラムシやイモムシが付きやすく、そのまま自宅に持ち込むと、他の多肉植物に広がってしまうことが多々あります。
セダム属の扱いの違い
セダム属といっても草のようなタイプと普通の多肉植物のように分厚い葉のものがあります。この2種類は育て方や扱い方が異なるので、ここでは便宜上、草のようなセダムをセダム軟葉系、分厚いものをセダム硬葉系と呼ぶことにしています。※正式な名前ではありません。
軟葉系は例えばマンネンソウや笹姫、ダシフィルムやタイトゴメなどで、硬葉系の例は銘月や春萌などです。硬葉系のセダムは軟葉系より発根が遅く普通の多肉植物(グラプトペタルムやエケベリア)などと同じような扱いでOKです。一方草タイプは水切れに弱く、カット後は萎びやすく普通の草花のような扱いをします。
草タイプはすぐ植える
草のようなタイプ | すぐに植える |
カット苗セットでセダムの草のようなタイプが入っていたら、すぐ湿らせた土に植えます。水分はびしょびしょな量ではなく、さらっと湿っている程度です。土を湿らせた後に割り箸などで穴を空け、そこにカット苗を挿して軽く土をかぶせます。
根付くまでは日なたに出さず、明るい日陰に置いておきます。土も小さなカット苗であれば、普通の多肉植物の土(水はけがよく粒が粗い)ではなく、粒が小さめで保水性がやや高いものを使うと失敗しにくいです。
時期にもよりますがセダムが旺盛に生育する4~6月は、数日~1週間以内に根が出て、その後しっかり根付いてくれます。濡れた土に挿すと腐ってしまうのではと心配になり、確かに中には失敗して腐ってしまうものもあります。しかし普通の多肉植物のように切り口を数日乾かして1週間後に土に挿す、というやり方ではしおれてしまうのですぐ植えたほうが生存率が上がります。
硬葉系はすぐ植えない
分厚い系 | 1週間後に植える |
カット苗セットに、分厚い葉で普通の多肉植物のような硬葉系のセダムが入っていたら、それはすぐに植えないようにします。
種類にもよりますが、銘月や春萌などのセダム属はグラプトペタルム属の朧月や秋麗などより根の出が遅く、すぐ植えると茎が腐ってしまうおそれがあります。そこで普通の多肉植物と同じように、数日切り口を乾かして1週間程度たったら土に挿し、徐々に水を与え始めます。こちらも根付くまでは日なたに出さず、明るい日陰に置いておきましょう。