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多肉植物でよく使われるプレステラ鉢とは?サイズや効果・販売店を解説

多肉植物の栽培ではスリット型プラスチック鉢のプレステラを使うことが多いです。このページではプレステラのサイズや容量、価格や販売店、4年間多肉植物に使った感想や効果について解説しています。

プレステラとは

プレステラ90

プレステラはアップルウェアーと日本ポリ鉢販売が共同開発し販売しているプラスチック製のスリット鉢です。

2021年12月にアップルウェアーでの製造が終了しましたが、2022年6月から日本ポリ鉢販売がリニューアルし再販を行っています。

一時供給を停止したことで価格が上がったり、購入自体ができなくなったりしていましたが、2023年5月現在はしっかり市場に流通しており、1個ずつ販売、10個販売のみならず100個といった大口の販売も行われています。

プレステラのメリット・デメリット

メリット(特長)

鉢 はち

鉢 はち

スリット鉢である
プレステラはスリット鉢で、底から側面にかけて長短8本の切れ込みが入っており、内部には8本の仕切り板が設けられています。また側面には4本のラベルを挿すことができる隙間があります。

このスリット構造には、スリットの高さに差があることで根が均等に伸びるようになっており、仕切り板は鉢の強度を上げ、また根が鉢底で回らないようにする効果があります。

軽くて丈夫
またプレステラはプラスチック(ポリプロピレン)でできており、陶器の鉢より各段に軽いです。またビニールポットと比べて硬質で持ち上げても変形することがありません。

リニューアル後は厚みが改良され、より丈夫になりました。

適度なやわらかさがある
一方プラスチックらしい適度なやわらかさもあり、鉢内が根でいっぱいになり株が抜けづらくなった場合には、手で揉むことで植物を傷めず簡単に引き抜くことができます。

熱に強い
また熱に強く、100℃の熱湯を注いでも変形しにくく、土をいれてその上から熱湯を注げるので消毒もしやすく実生(種まき)に好都合です。

異なるカラーを使い分ける
またカラーが2種類(白と黒)あるのですが、白には夏に熱を反射しやすく鉢の温度を上げにくい効果があり、黒には冬に熱を吸収してサボテンなどの根を温めて生育をよくする効果が期待できます。

デメリット

洗うと汚れが残りやすい
プレステラは多機能な分、構造が複雑なため洗って再利用したいときに仕切り板周辺に土が残ってしまいやすく、やや洗う手間がかかると感じます。

製品不良か
またリニューアルされたプレステラは、スリット部分の切れ込みが半分切り残しがある個体がみられました。

色やサイズ・大きさ(容量)など

鉢 はち

プレステラには、サイズ違い、色違いのラインナップがあります。

カラーはかつてモスグリーン、ブラウンもありましたが、現在はホワイト(白)とブラック(黒)のみのようです。(2023年5月、アマゾン調べ)

プレステラの製品と仕様

サイズ(mm) 容量
プレステラ90 78 x 78 x 74 0.25L
プレステラ105 92 x 92 x 81 0.35L
プレステラ90深鉢 78 × 78 × 112 0.37L
プレステラ105深鉢 92 × 92 × 120 0.52L
プレステラ120深鉢 104 × 104 × 130 0.80L

深鉢との違いは高さのみで口径は同じです。120型は深鉢のみです。

90型は概ね2.5号鉢(7.5cmポット)と同様で、105型は概ね3号鉢(9.0cmポット)と同様です。ただ四角い形状のため、丸型より若干容量が大きいです。

リニューアル後仕様は、若干本体の厚みが増し、90型は1個11.1gだったところ、15.6gへ40%重くなっています。持ってみた感じもよりしっかりとして少し重くなったことが感じられます。

専用システムトレー

鉢 はち

プレステラには専用システムトレーもあります。システムトレーとは鉢を効率よく収納できるプラスチック製のいれもののことです。プレステラではそれぞれの鉢サイズに対応し、収納できる鉢数も複数のバリエーションがあります。

  • 12個入れられるハーフトレー
  • 24個入れられるトレー
  • 他に15穴、20穴

のものもあります。

プレステラの価格

プレステラの価格は購入する個数によって大きな幅があり、また送料も購入個数によって異なるため一概にいうことはできません。

販売の形態としては

  • 1個ずつのバラ売り
  • 10個セットの販売
  • 50個、80個、120個
  • 業務用の400個単位など大量

などがあります。

一つの目安として90型120個セットが送料込みで3,000円程度、105型80個セットが送料込みで2,700円程度です。(ヤフーショッピング、アマゾン等調べ)

90型は1個20~30円程度、105型では35~40円ほどとなります。もちろん送料抜きの価格はこれより安いです。

販売している所

通販

アマゾン、楽天市場、ヤフーショッピングで購入できるのはもちろんのこと、au Payマーケット、dショッピングなどの通販サイトでも購入できます。一部商品はヨドバシでも購入でき、かつてはモノタロウでも販売がありました。(2023年5月現在取り扱い終了のまま)

またメルカリ、ラクマ、ヤフオクといったフリマアプリでも出品があります。

プレステラの販売先(通販)
Amazon
楽天市場
ヤフーショッピング

店頭

ホームセンターで取り扱いがある場合があります。

多肉植物に4年使った感想・効果

価格が安く、たくさんの苗を効率よく育てられるプレステラ、管理人は多肉植物の栽培を開始してから4年以上ずっと使い続けています。その過程で分かったことをシェアさせていただきたいと思います。

様々な種類に使用中

プレステラ90と105をあらゆる種類の多肉植物に使用しています。

たとえばエケベリア、グラプトペタルム、カランコエ、アエオニウム、セネシオ、コチレドン、ハオルチア、その他多数、コーデックスのパキポディウム、アデニウム、オトンナ、チレコドンなど、サボテンではマミラリアやオプンティア、エキノプシスなど、メセン類ではリトープス、コノフィツム、オフタルモフィルム、プレイオスピロスなど。

鉢植えしない多肉植物(エアプランツ)以外の全てにプレステラを使っている感じです。

他のプラスチック鉢は、カクトロコの茶色い2.5号鉢やスリット鉢、一部八角鉢、軟質のビニールポットなども使っていますが、数ではプレステラが一番多いです。

根張りの違いは正直感じない

正直な話、スリット鉢としての効果はそれほど感じていません…。丸型のポットやペットボトルで作った鉢などと同様に、プレステラでも多肉植物やサボテンがよく成長し、しっかり根を張ってくれています。

ですが、しっかり根を張り成長しているのでプレステラは多肉植物にとってよい鉢だということは実感できています。

多肉植物がしっかり根を張って成長できるかは、鉢も大事ですが土の配合がかなり大切かなと感じています。

園芸店などで購入した多肉植物・サボテンには粗悪な土を使っているものもあり、そのような土に植えられている多肉植物は生育が悪く根もこれだけ、と思うほど少ないです。

そのためプレステラにプラスして適切な用土を使って栽培することでプレステラの効果は発揮されると思います。

実生にも適している

プレステラは普通の苗を植えるのにもよいですが、実生に最適だと感じています。

それはプレステラは安くて新品の鉢が必要になる実生にバンバン使えること、硬質ポットで土の形が崩れにくいこと、土を熱湯消毒する時熱で変形しないこと、鉢底穴が多数空いていて腰水(底面吸水)管理に便利なことなどです。

それで管理人の場合は実生で新品のプレステラを使い、実生後によく洗って成株に使い回すというサイクルで再利用しています。

根が長い種類にも使える

一部の、ハオルチア、コーデックス、サボテンには根が深く張るものがあります。このような種類は普通鉢では深さが足りません。しかしプレステラであれば90型、105型に加え120型の深鉢もあるので、根張りの深いものには深鉢を使い分けることができます。

鉢底石がいらない

鉢底穴はスリット状になっており、よほど小さい土でない限り鉢底石を敷かなくてもそのまま植えることができます。このぐらいのサイズでは鉢底石の分の深さも惜しいですが、プレステラなら余すところなく培養土を入れることができます。

白は熱対策にも効果的

白の鉢は夏場、土や鉢の温度が上昇しにくいです。最近では夏の猛暑の害が多肉植物やサボテンにも出ていますが、白を使えば熱対策にもなります。また黒色もあるので、夏・冬の時期に応じて使い分けることができます。

百均のA4トレイにぴったり入る

鉢はバラバラではなくプラスチックのカゴなどに入れて管理したほうが効率がよいです。プレステラ90は12個がちょうど百均などで販売されているA4プラスチックカゴにぴったり入るので、面積に無駄がありません。またシステムトレイのように土こぼれしない穴なしカゴも選べるので、室内管理の多肉植物にも最適です。

他のプラ鉢との比較

多肉植物やサボテン・コーデックスなどによく使うプラスチック鉢として、カントーのA-25やA-30などの鉢があります。こちらもよいと思うのですが、丸型でやや面積に無駄ができてしまうことと、価格がプレステラより割高なのでたくさん使いづらいシーンもあります。

他にも大和プラスチックなどが販売しているプラ鉢もありますが、多肉植物に適した小さなサイズがなく、小さな多肉植物・サボテンなどを入れるのに大きすぎてしまいます。

また一般的に販売されている丸型のプラ鉢は下にいくほど細くなっているので、面積を取る割には土の量が入らずスペースがもったいない感じがします。

プレステラは多肉植物におすすめ

まとめると

  • コスパがよい(価格が安い)
  • 丈夫でしっかりしている
  • 様々な大きさ・深さがある
  • 小さい多肉植物が植えられる
  • 百均カゴなどでも管理しやすい

などのメリットがたくさんあるプレステラは多肉植物・サボテン・その実生などに最適です。まだ使ったことのない方にはぜひ一度試していただければと思います。

プレステラの販売先(通販)
Amazon
楽天市場
ヤフーショッピング