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クセロシキオス属(Xerosicyos)緑の太鼓の育て方

このページでは、クセロシキオス属の「緑の太鼓(グリーンドラム)」の特徴や育て方を解説しています。

クセロシキオス属の写真

緑の太鼓緑の太鼓

基本情報

ベンケイソウ科
クセロシキオス属(Xerosicyos)
■学名:Xerosicyos danguyi

原産地:マダガスカル島
生育型:夏型
大きさ:高さ50cm程度
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
越冬最低気温:5℃(書籍値)
温度:実測値5℃~40℃程度 
※水やりを控えた場合の目安値で、状況によりこれより狭くなることがある


育てやすさ:普通
管理場所:春秋-日なた、夏-半日陰か50%遮光、冬-日なた 5℃以下は室内か温室
殖やし方:挿し木(挿し穂)〇・葉挿し×
成長スピード:遅い

※4段階評価
育てやすい-普通-やや難しい-難しい
成長が早い-普通-遅い-とても遅い
耐寒性と耐暑性が、強い-やや強い-やや弱い-弱い

クセロシキオス属(Xerosicyos)の特徴

属
クセロシキオス属はこんな植物
特徴
緑色のコインのような平べったい葉をつけるグリーンドラム。植物の葉とは思えないほど(プラスチックのような手触り)均一に平らになっている。ある程度の高さになるとそれ以上伸びずつるを出して他のものに絡まる。緑の太鼓は紅葉しない多肉植物で、秋も冬も黄緑色を保っている。

育て方
春から夏、秋にかけて生育する夏型だが、成長速度の遅さに驚かされる。葉挿しはできないので挿し木で殖やすが、カットしてもなかなか根が出ない。室内でも育てられるが、日光不足になると葉が下向きになるので、春秋は戸外で育てた方がよい。どちらにしてもグリーンドラムは手間がかからず病害虫の心配もないため、育てやすく初心者むきといえる。

育て方のコツは

  1. 葉が下を向いてきたら日光に当てる
  2. 乾燥のしすぎが苦手
  3. 強すぎる日差しは避け、雨ざらしにしない
  4. 寒さに弱く冬5℃以下にしないこと

これさえ守ればとりあえず枯らさないで育てられる。

年間栽培カレンダー

水やり 4~6月、9~11月は土が乾いたら10日に1回ほど
7~8月は2週間に1回くらい少量を
12~3月は月1回程度少量与える
置き場所 4~6月、9~11月は戸外の日なたに置く
7~8月は戸外の明るい日陰に置くか50%程度の遮光をする
11-4月は戸外の日なたに置くが5℃を下回りそうな日は室内か温室に
植え替え 3~6月が適期
殖やす 3~6月に挿し穂(挿し木)ができる
肥料 あまり要らないが与える場合は、4~6月に月1回ずつ薄い液肥を与えてもよい
開花 5~7月に薄い緑色の小さな花を咲かせることがある
休眠期とは?夏でも休眠するの?
多肉植物は自生地の環境と異なる日本で育てることになり、日本の暑さ寒さで生育が鈍ったり寒さで成長が止まったりする。その時期のことを「休眠」という。休眠期は生育が鈍るので根が水を吸収しなくなり、土の水が乾きづらくなる。いつまでも土が湿っていると根腐れや蒸れを起こす。そのため休眠期には水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控える。

グリーンドラムは春~夏~秋に成長し、冬は成長が鈍るので「夏型の多肉植物」扱いで、春から秋を生育期、冬を休眠期という。

主な種類名

緑の太鼓 (ミドリノタイコ) グリーンドラム: Xerosicyos danguyi

育て方のポイント

水やり

水やり
季節ごとの回数と量は、生育期の4~6月と9~11月は土が乾いたら7~10日に1回ほど与える。7~8月は暑さで蒸れることがあるので2週間に1回くらい鉢の表面が濡れるくらいを与える。12~3月は休眠しているので月1回程度土の表面が濡れるくらいの少量を与える。
水やりの目安は馴れるまで難しいが、基本的に鉢がカラカラに乾いてからたっぷり水をやる。鉢を持ち上げて軽くなっていたり、葉がやわらかくなりそうな時がタイミング、そして水やり後は3日で表面が乾くぐらいがちょうど良い。

置き場

置き場室内でも直射日光があたれば年中栽培できるが、強健な株にするため4~6月、9~11月は戸外の日なたに置く。7~8月は戸外の明るい日陰に置くか50%程度の遮光をする。11-4月も戸外の日なたに置くが、5℃を下回りそうな日は室内か温室に取り込む。

夏型の多肉植物でも、真夏(7~8月)の直射日光は強すぎて葉が傷むので50%程度遮光(明るい日陰)する。この時期は蒸れ腐れを起こすので外が安心。冬、室内で栽培する場合は、日によく当て水も控えめにする。

※屋外で管理する時期は、軒下など雨がかからないところを選ぶ。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し多肉植物の中では直射日光には強いほうだが、7~8月は50%程度遮光するか明るい日陰に置く。また高温には強いものの湿気には弱いので梅雨~夏は通気のよい所で育てる。夏はできれば戸外で50%遮光するか、半日陰に置く。風通しと土の乾燥、遮光の3つをしておけば40℃程度は耐える。この時期は水をやると一発で根腐れすることもあるので、比較的涼しい日を選んで夕方に水をやる。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し越冬最低気温の推奨値は5℃以上。凍結させたり霜が降りたり寒風が当たったりすると枯れてしまうので、早めに室内に取り込む。水やりは暖かい日に月1回程度少量、関東以南でも室内への取り込みが必要になる日がある。水分を控えると寒さへの耐性が増す。

殖やし方

殖やし方3~6月の間に繁殖(挿し芽)ができる

※夏型は冬に冬眠しているのでその時期は繁殖やを避ける。

挿し木(挿し芽)の方法は、親株から10cm程度茎をカットし、1週間程度空の瓶などに立てかけておく。それから土に挿し少量の水をやり、発根するまでは直射日光の当たらない室内で管理する。根が充分張ってきたら親株と同じ頻度で水やりしていく。

植え替え:

植え替えも殖やすときと同じように3~6月に行う。事前に水やりを1週間ほど控えて土を乾燥させておく。休眠期の冬に植え替えると株にダメージを与えるので控える。1年に1回程度、植え替えをする。

植え替えは面倒だし不要なことと思いがちだが、植え替えをしないと鉢の中が根でいっぱいになり、それ以上成長できなくなってしまう。植え替えには肥料の追加と古い根の整理、土を新しくする、根にはびこる白い虫(サボテンコナカイガラムシ)などの害虫の駆除、といった役目もある。10日ほど水やりを控えて土をほぐしやすくし、根を切らないように鉢を掘り起こして古い根を取り除き、肥料不足になった土を新しい土と取り替える。

土他の種類ほど土を選ばないが、やはり水はけのよいもので肥料分が少ないものがよい。多肉植物用の土を買ってきてもよいし、自分でオリジナルの土を作ってもよい。作る場合はくん炭やピートモス、ボラ土、赤玉土、鹿沼土(いずれも小粒)を混ぜ合わせる。土は種類によって性質が異なり、バランスよく配合するためには最低3種類以上の土を混ぜ合わせたほうがよい。水やり後さっと乾かない土(野菜や花の土など)を使うと徒長したり根腐れしたりしてしまう。

鉢は大きく分けて2種類あり、通気が悪いプラスチック鉢、通気のよい陶器の鉢(駄温鉢など)がある。緑の太鼓はどちらも植えられる。プラ鉢なら水やりの頻度が少なくて済むし、大きめの陶器の鉢に植えれば頻度を増やす必要がある。また植え替えが面倒だからと初めから大きすぎる鉢に植えると、水の乾きが悪く根腐れやすいので、その時その苗にちょうどいい大きさの鉢を選ぶ。

肥料

肥料
基本的には普通の植物よりごく少量でよい。やらないでも育つが早く育てたい場合は3~6月に月1回ずつ、ハイポネックス2000倍液のような薄めた液肥を、水やりと同じ分量与える。肥料が多すぎると葉の色が薄くなったり、茎ばかり生長し葉と葉の間が広がってしまったりするので、施肥を迷った場合、初心者のうちはやらなくても大丈夫。

病害虫

病害虫
病気も害虫も特に心配がない。

グリーンドラムは夏に薄い緑色のとても小さい花を咲かせることがある。

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