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花キリン(ハナキリン)の育て方

花キリンの写真

花キリン花キリンの姿 花キリンの幹花キリンの幹 花キリンの花花キリンの花

花キリンの特徴

トウダイグサ科
ユーフォルビア属(Euphorbia)
学名 Euphorbia milii
生育型 夏型
育てやすさ 育てやすい
成長速度 普通
殖やし方 実生〇、挿し木〇、葉挿し×
原産地 マダガスカル島

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い

花キリンはこんな多肉植物
花キリンとは
花キリンはユーフォルビア属の多肉植物のひとつで、棘のある茎にへら状の葉をつけ茎の先に赤や白の花をつけます。上に伸びていきますが、花後などに摘芯するとそこから分岐して多数の脇枝を出します。四季咲き性で暖かく過ごさせれば春夏秋冬一年中花を付けることも稀ではありません。子株(高さ10cm程度)のうちから花を咲かせますが、大型化する種類で1.5mにも生長することがあります。棘がたくさんありますが、サボテンではありません。

特殊な花をつける
実は赤や白の花に見える部分は花びらではありません。花を包む苞(ほう)と呼ばれる葉のようなものです。本当の花はその中のごく小さい黄色っぽい色をした部分です。

育て方
寒さに弱く5℃以下にならないように室内に取り込みます。0℃にさらすと助かりません。冬は葉を落とし生育も緩慢になるため水やりはだいぶ減らします。春に挿し木で殖やせるほか、実生(種まき)も可能です。日光を非常に好むので7~8月以外はずっと直射日光下において育てます。多肉植物の中ではよく土が乾くほうで夏場は1週間に1回の水やりが必要になります。他の多肉植物より葉を出し花を良く咲かせるためとされています。さし芽や摘芯の際は茎を切るとそこから白い乳液がでてきます。この乳液は有毒なので手につかないように手袋などをして作業すると安心です。

育て方のコツ

  • 寒さに弱いので5℃を切らないように室内に入れる
  • 冬場も暖かくすれば一年中花を咲かせる
  • 適度に摘芯して脇枝をふやす
  • 7~8月を除く一年中日に当てて育てる

年間栽培カレンダー

生育型 夏型
生育期 4~9月
休眠期 ~月
緩慢な時期 ~月
水やり
  • 3~5月は控えめに
  • 6~9月は土がカラカラに乾いたらたっぷり
  • 10~11月は控えめに
  • 12~2月は月2回程度少なめに
置き場所
  • 年間を通して雨の当たらない風通しのよい所に
  • 4~6月は直射日光の当たる屋外
  • 7~8月は30%遮光ネットをかける
  • 9~10月は直射日光のあたる屋外
  • 11~3月は直射日光下だが、5℃以下の場合は日当たりの良い窓辺に
植え替え
  • 4~5月頃が適期
殖やす
  • 3~6月頃にさし芽、株分け
肥料
  • 植え付け時に緩効性肥料、4~7月頃に月1回液肥を与える
開花
  • 主に4~11月頃(加温で四季咲き)

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育て方のポイント

水やり

水やり
水の好きな多肉植物
花キリンは多肉植物で、水をやらなくてもすぐに枯れるわけではありません。しかし他の多肉植物よりは水を好み、生育期(4~9月)には数日に1回の水やりが必要になることがあります。どちらにしても大切なのは土がしっかり乾いてから水をやるということです。土が乾いていないうちは水やりは不要で、梅雨時などは無理に毎週与えません。乾いていない間に与えると間延び(徒長)しますので、与えすぎには気をつけます。

水やりが多く必要なのは、あまり多肉質でない葉をたくさんつけ花を良く咲かせるためとされています。普通の植物寄りの多肉植物といえそうです。ユーフォルビア属は根が細く丈夫でないため、極端な根の乾きを嫌います。花キリンも土をカラカラに乾かしてばかりいると葉がしおれる、株が弱るなどの障害が出てきます。

休眠期の水やり
10月11月と気温が下がってきたら水やりを少なめにします。11月、12月と葉が落ちてきたらかなり水を控えます。その後は断水気味に管理します。しかし休眠期(11~2月)も水やりが必要です。月に2回程度、根がカラカラに乾かないように軽くさらっと水やりをします。そうすることで春以降の生育も順調になります。ただ冬の水やりのしすぎは根腐れの元になるので、あくまで根の極端な乾燥を防ぐためと考えてください。

室内に入れている場合
寒冷地などで室内に取り込んでいる場合、室内である程度の温度が保たれていると、休眠せずにそのまま生長することがあります。その場合は土が良く乾くので、乾いたら与えるようにします。ただ冬に室内で温度を保って水やりも春秋なみにしていると、日光不足で徒長しがちになるので、冬はあまり加温しないで最低越冬温度を守る程度がきれいに育てられます。

置き場

置き場
日当たりを良く
日当たりを好むので、7~8月以外はずっと日に当てて育てます。7~8月も日に当ててもよいのですが、葉の色が退色して元気がなくなることがあるので、そのような場合は30%遮光ネットをかけて日よけをしてやります。日当たりが悪いと花付きも悪くなってしまいますので、過保護に遮光したりする必要はありません。

冬は室内
寒さに弱く5℃を切らないように室内に取り込みます。室内でも日照を確保することが大切で、窓辺などに置いてガラス越しに日を当てましょう。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し耐暑性は強いほうです。多くの多肉植物が7~8月に生育を緩慢にするのに対し、花キリンはさほど鈍らずに生育を続けます。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し原産地はマダガスカル島で耐寒性は弱いほうです。最低越冬温度は5℃とされ、5℃を切らないように室内の窓辺に取り込みます。2~3℃まではぎりぎり耐えることができますが、0℃になるとまず助かりません。

暖地では戸外で越冬できる場合もありますが、一冬に寒波の1回、2回は来るものです。そのような場合は暖地であってもマイナスになることがあるので、必ず室内に取り込みます。

寒冷地では11月に入ると0℃に下がるようになりますので、10月下旬から室内や温室への取り込みが必要になります。再び5℃を上回るのは3~4月です。長期間室内に入れることになりますが、この場合の温めすぎは危険でヒョロヒョロと軟弱な株になってしまうことがあります。暖房の風が当たらないできれば15℃以下の室温に保てるところが安全です。

殖やし方(さし芽)

殖やし方
4~5月に切り戻し、摘心のついでに行います。(冬場などは切り戻した後に茎が出ないことがあるので、生育期に行うようにしましょう。)伸びすぎてしまった枝や分岐させたい枝はハサミでカットします。

さし芽の手順
カットした枝を挿し穂として、カットしたらすぐに水に浸けて白い乳液が固まらないようにします。土にさす部分の葉は落としておきます。1時間後乳液を拭き取りすぐ土に挿します。1ヶ月程度で発根するので定植します。挿し木で発根させる段階では、赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトの新品で清潔なものを単体で使います(肥料を入れないようにします)。定植するとき赤玉土やパーライト、腐葉土など複数の種類を混ぜ合わせた土を使い、肥料分をいれて植えます。

植え替え

土花キリンはユーフォルビア属の中では生育が盛んなほうで根詰まりも起こしやすくなっています。そのため1年に1回は植え替えをするようにします。植え替えの適期は4~5月頃の生育期の始まり頃です。

鉢増し
植え替えには鉢のサイズだけを大きくする「鉢増し」と根の整理も兼ねる「植え替え」の2つがあります。単に鉢が小さくなっただけであれば根を切る必要もなく、鉢から抜きだしてそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。根腐れしているなどで根の整理が必要な場合は、丁寧に土から掘り起こして腐った部分などを切り落とします。

植え替えの手順
鉢増しではなく植え替えをする場合は、前数日間水をやらずに土を乾かして土を落としやすくします。鉢をもんだり叩いたりして鉢から抜きだして土を落とします。傷んだ根や茶色くなった根などを取り除き白い生きている根は切らないように注意します。その後は一回り大きな鉢に浅く土を入れ、その中に先ほどの株の根を広げて入れ、清潔な土を足します。根を切る植え替えをした場合は、植え替え後2週間は明るい日陰(半日陰)などに置いてすぐに日なたに出さないようにします。

花キリンには鋭い棘があるので、皮の手袋をしてから作業するようにしましょう。

土と鉢

市販の培養土
土は一般的な多肉植物用土で問題ありません。選ぶ時のポイントは排水性と通気性がよく、適度な水持ちがあるものです。排水性が悪いと水を与えた時に鉢底から水がざっーと流れてきません。通気性が悪いと根に酸素が行き渡らず根腐れしてしまいます。また適度な水持ちがないと、常に土がカラカラになって根が水を吸うことができません。

市販の培養土を使う場合は、苗が小さい場合小粒の土を、大きくなるにつれ、少し大きな粒のものを使います。使う前にはふるいを通してみじん(粉状の土)を取り除くようにしてください。場合によっては山野草の土が使えることもあります。

配合する
配合する場合は、赤玉土、鹿沼土、日向土などをメインとして、バーミキュライト、パーライト、腐葉土、ピートモス、くん炭などを複数種類混ぜ合わせます。こうすることで酸性土pHが偏らず、バランスのよい土を作ることができます。こちらの場合もみじんは必ず取り除いてください。


鉢は通常のもの(高さと口径が同じもの)で問題ありません。プラスチック鉢は軽くて割れず、水やり頻度も少なくて済むので便利です。

肥料

肥料
与えすぎない
花キリンは肥料を与えると枝が徒長しやすくなるので、施肥には注意が必要です。肥料を控えることで生長はゆっくりになりますが、長時間かけてゆっくり育てていくつもりで気長に見守りましょう。肥料を控えても花キリンはユーフォルビア属の中では生育が早く、一年で一回り大きくなります。

施肥の方法
しかし全く必要ない訳ではありません。鉢で栽培すると庭植えと異なり、微量要素が不足したり肥料分が流れ出てしまったりします。そのため生育期の春から夏にかけて肥料を与えます。緩効性肥料であるマグアンプKを植え替え時に土に混ぜ込んだり、追肥としてハイポネックス希釈液を与えたりします。

肥料紹介
ハイポネックスには3大要素(チッソ・リン酸・カリ)の他に15種類の微量要素が含んでいるので、同時に補うことができます。花付きをよくするには「リン酸」成分が必要です。マグアンプKはN-P-Kが6-40-6とリン酸を40含むため、花を咲かせるのに最適な肥料です。

病害虫

病害虫
病害虫はあまり心配のない強健な種類ですが、ゼロというわけではありません

害虫
カイガラムシやワタムシなどの白い虫が付く場合があります。発見しづらい所に付いているのでよく観察し、見つけ次第捕殺します。通常の殺虫剤も効果があります。

病気
スス病という黒いかびが葉を覆ってしまう病気にかかることがあります。害虫の排泄物で起こる病気なので、害虫の駆除が先決です。またカビが原因の病気の多くはベンレートなどの殺菌剤が有効です。殺菌剤には予防のみのものと治療もできるものがあるので、既に発生してしまっている場合は治療もできるものを選ぶようにしてください。

花キリンによくあるトラブル

  • 花付きが悪い・・・日光不足で花付きが悪くなるので、7~8月以外は直射日光に当てて育てましょう。また肥料分のリン酸不足でも花付きが悪くなります。
  • 枝がどんどん上に伸びてしまう・・・挿し木した花キリンは上にのびやすい性質があるので、分岐させたいところで茎をカットするとそこから脇枝が出てきます。
  • 寒さに当てたら葉がしおれた・・・花キリンは寒さに弱いので0℃に当ててしまうと溶けてしまい助かりません。5℃以下の予報が出ている場合は室内に取り込みましょう。
品種ごとの育て方
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