スポンサーリンク

グリーンネックレス(緑の鈴)と斑入り種の育て方

このページではセネシオ属(セネキオ属)の多肉植物「グリーンネックレス(緑の鈴)」の育て方を基礎から丁寧に解説!
斑入り種のグリーンネックレス錦の特徴や育て方についても解説しています。

グリーンネックレスの写真

グリーンネックレス

クリックで拡大します

グリーンネックレスの写真
斑入りグリーンネックレス斑入り種のグリーンネックレス 日差しが強いと玉が小さく茶色くなる日差しが強いと玉が小さく茶色くなる グリーンネックレスの花グリーンネックレスの開花(2019.12)
グリーンネックレスのつぼみグリーンネックレスのつぼみ グリーンネックレスの発根グリーンネックレスの発根 グリーンネックレスの根腐れグリーンネックレスの根腐れ
グリーンネックレスの挿し木(挿し芽)グリーンネックレスの挿し木(挿し芽)

基本情報

■ベンケイソウ科
■セネシオ属(Senecio)

■学名:Senecio rowleyanus(グリーンネックレス)
■学名:Senecio rowleyanus variegated(斑入り種)

原産地:アフリカのナミビア
生育型:春秋型
大きさ:高さ10cm、1m以上(横に伸びるか下に垂れる)
耐暑性:やや強い
耐寒性:やや強い
越冬最低気温:3℃(書籍値)
温度:実測値1℃~40℃程度 
※水やりを控えた場合の目安値で、状況によりこれより狭くなることがある


育てやすさ:普通
管理場所:春秋-日なた、夏-半日陰か50%遮光、冬-日なた 1℃以下は室内か温室
殖やし方:挿し木(挿し穂)〇・葉挿し×
成長スピード:遅い

※4段階評価
育てやすい-普通-やや難しい-難しい
成長が早い-普通-遅い-とても遅い
耐寒性と耐暑性が、強い-やや強い-やや弱い-弱い

グリーンネックレスの特徴

属
玉ころのような葉が特徴
玉ころの葉が連なるように伸びていくのが特徴のグリーンネックレス。日本ではつり下げるハンギング鉢で育てることが多いが、原生地では地面を這うように茎が伸びそこから根を出して成長する。葉の形や色は育て方によってかなり変わり、半日陰で水を多めにやると、緑の大きなみずみずしい玉をつける。一方よく日の当たるところで水を少なめに育てると、玉が小さくなり色も薄茶色に変化する。秋からつぼみがついて冬にあまり見かけないような姿の花を咲かせる。グリーンネックレスには斑入り種もあり、こちらはグリーンネックレス錦や斑入りグリーンネックレスと呼ばれる。

水やり加減が難しい
グリーンネックレスはセネシオという種類の多肉植物で、やや育てるのが難しい。夏に蒸れやすく根腐れしたり、葉がポロポロ落ちたり、かといって他の多肉植物のように断水といってカラカラに乾かすと枯れてしまう。また多肉植物は挿し木が比較的簡単なものが多いが、グリーンネックレスは挿し木にもコツがいる。斑入り種は普通のグリーンネックレスより性質が弱く、玉が潰れやすいので中級以上向けといえそうだ。

日本ではグリーンネックレスは春秋に生育する春秋型で育てる。乾きやすい陶器の器に植え、水やりのコツをマスターすればそれほど枯らさず育てられるようになる。インテリアとしても人気だが、室内にずっと飾っておくと、6~7月にほぼ確実に蒸れて根腐れを起こすので、年中風通しのよいところに置きたい。

育て方のコツは

  1. 夏に蒸れて腐りやすいので風通しのよい戸外に置く
  2. 休眠期も完全に水を切らさないように
  3. 強すぎる日差しは避け、雨ざらしにしない
  4. 冬0℃以下にしないこと

これさえ守ればとりあえず枯らさないで育てられる。

年間栽培カレンダー

水やり 12~3月は乾燥気味
4~6月、9~11月は土が乾いたらたっぷり与える
7~8月は水をごく控えるが断水はしない
12~3月は月1回程度少量与える
置き場所 4~6月、9~10月は日なたに置く
7~8月は明るい日陰に置くか50%程度の遮光をする
11-4月は日なたに置くが3℃を下回りそうな日は室内か温室に
植え替え 4~6月、9月が適期
殖やす 4~6月、9月に挿し穂(挿し木)、株分け
肥料 あまり要らないが与える場合は、夏型は5~6月に月1回ずつ
冬型は9~10月に月1回ずつ薄い液肥を与えてもよい
開花 品種により6~1月
休眠期とは?夏でも休眠するの?
多肉植物は自生地の環境と異なる日本で育てる時、日本の暑さ寒さで生育が鈍ったり寒さで成長が止まったりする。その時期のことを「休眠」という。休眠期は生育が鈍るので根が水を吸収しなくなり、土の水が乾きづらくなる。いつまでも土が湿っていると根腐れや蒸れを起こす。そのため休眠期には水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控える。

グリーンネックレスは春秋に成長し、夏冬は成長が鈍るので「春秋型の多肉植物」扱いで、春秋を生育期、夏と冬を休眠期という。

斑入り種と普通の種類は育て方が違うの?
斑入り種と普通の種類は性質が異なり、弱い。別の種類として扱った方がよいかもしれない。斑入り種は葉緑素が少ない分、性質が弱く育て方も難しい。耐寒性や耐暑性が下がり、特に強い直射日光を嫌うようになる。普通どおりに育てると葉が焼けて黒くなる、葉がポロポロ落ちる、株が枯れる、溶けるといったトラブルが起きる。そのため日陰で育てたり、室内に取り込んだりと育て方を工夫する必要がある。これは多肉植物のどんな種類(属)にも共通で当てはまる。

育て方のポイント

水やり

水やりグリーンネックレスは極端な土の乾きが苦手な多肉植物なので水やりのコツをつかむのが少し手間取る。しかし常に土が湿っていると蒸れから根腐れを起こしてしまう。そのため、土が乾いて鉢がある程度軽くなったら水やりをする。適切な水の量は生育期で水やり後3日間以内に表土が乾くぐらい。生育期は鉢の中を完全に乾かしてから鉢底から流れ出るくらいの水をやる。また、冬や夏は表面がさらっと湿るくらいにとどめる。


4~6月、9~11月は10日に1回程度鉢底から水が出るまで与える。梅雨時に入る6月からは蒸れやすくなるので2週間に1回くらいにする。7~8月は休眠するので水をごく控えるが月に1回程度表土を濡らすぐらい与える(断水はしない)。そして冬の12~3月は月1回程度少量を与える。

冬と夏は水やり時間のタイミングに注意夏は涼しくなった夕方に、冬はこれから暖かくなる朝にやる。凍るような寒い日や35度を超えるように時は無理に水やりはしない。水をやる時は葉にかけるのではなく、根元に注ぐようにする。

置き場

置き場4~6月、9~10月は日なたに置く、7~8月は日光が強すぎるため、明るい日陰に置くか50%程度の遮光をする11-4月は日なたに置くが3℃を下回りそうな日は室内か温室に入れ窓越しに日を当てる。グリーンネックレスは寒さには酷く弱いわけではなく、3℃を下回ってすぐかれることはない。しかし葉が傷んでしまうことがあるので、なるべく3℃を下回ったら室内や温室に取り込む。

※斑入り種は強い光や暑さに弱いので、春や秋も直射日光に当てない方がよい。遮光ネットをかけるか半日陰に置く。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し夏の直射日光にやや弱く、日なたに置いていると茶色く焼けてしまうことがある。また高温多湿の梅雨~夏は苦手な季節で蒸れ腐りを起こしやすいので、他の季節より通気に気をつける。夏は室内に置くと蒸れて枯れやすいので戸外に、50%遮光ネットをかけるか、半日陰に置く。風通しと土の乾燥、遮光の3つをしておけば40℃程度は耐える。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し基本的には本などにもかいてあるように、越冬最低気温の推奨値は0~3℃で、0℃の寒さにあてるとすぐに枯れるわけではない。しかし凍結させたり霜が降りたり寒風が当たったりするとどうしても株が傷む。水やりは月1回程度だが、日取りは選んでできるだけ暖かい日に。関東以北の寒冷地では夜マイナスが続く地域もある。そのような場所では冬場、外での栽培は諦めて日の当たりやすい室内に取り込むようにする。簡易ビニール温室はあまり効果がないので注意。

殖やし方

殖やし方殖やしたい時は成長期(4~6月、9~10月)に行う。挿し穂(挿し木)、株分けができる。挿し木をする場合、根の出る速さは遅め。7~8月の酷暑は根が出づらく冬は休眠しているので繁殖は難しい。

挿し木(挿し芽)の方法:

挿し木は親株から10cm程度茎をカットし、乾燥した用土に置いて茎の所々に土を少しかぶせる。グリーンネックレスは他の多肉植物と異なり、茎がのびて3~4個おきに節から発根するので、あまりカット苗が短いと根が出ないことがある。発根するまで2~3週間かかる。発根するまでは直射日光の当たらない室内で管理する。グラプトペタルムやカランコエなどと比べ、挿し木の難易度は高め。親株がある程度伸びていて、節から根が少し出ているような茎を選ぶと成功率があがる。根が1cm程度出たら水やりを開始する。最初は少なめに。カットした親株からは2本の新芽が出ることが多い。

またグリーンネックレスは水さしもできる。カットした苗を水の入った容器に挿し発根を待つ。根が生えてくるまで毎日水を替える。土にさすより早く、およそ1~2週間で発根する。根が1cmくらい伸びたら土に植える。

葉挿しの方法:

グリーンネックレスは葉挿しができない。葉に成長点がないためで、挿し木で茎から殖やすしかない。

株分けの方法:

環境がよいとグリーンネックレスは伸び放題になり込みあってくるので、根を残しつつ株分けして新たな鉢に植え付ける。

植え替え:

植え替えも株分けと同様に生育期の4~6月、9~10月に行う。事前に水やりを1週間ほど控えて土を乾燥させておく。休眠期に植え替えると株にダメージを与えるので控える。植え替えには込み入った株元の整理や肥料の追加と古い根の整理、土を新しくする、サボテンコナカイガラムシなどの害虫の駆除、といった役目があるので成長具合で1~2年に1回程度行う。根を切らないように鉢を掘り起こして古い根を取り除き、肥料不足になった土を新しい土と取り替える。

土他の多肉植物と同じように水はけのよいもので肥料分が少ないものを選ぶ。多肉植物用の土を買ってきてもよいし、自分でオリジナルの土を作ってもよい。作る場合はくん炭やピートモス、ボラ土、赤玉土、鹿沼土(いずれも小粒)を混ぜ合わせる。土は種類によって性質が異なり、バランスよく配合するためには最低3種類以上の土を混ぜ合わせたほうがよい。グリーンネックレス(セネシオ)は太根のタイプで根の張りに敏感なので小粒でさらさらしていてあまり重くない土がよい。

(例)赤玉土3:鹿沼土3:ピートモスか腐葉土3:軽石2
(例)赤玉土5:パーライト3:腐葉土2 +川砂 など

軽石を鉢底にしくと水はけがよくなる。
土は砂漠の砂地をイメージするとよい。

通気が悪いプラスチック鉢、通気のよい駄温鉢などどちらも植えられる。プラ鉢ならみずみずしい大きな玉がつきやすいし、素焼き鉢など陶器の鉢に植えれば、小さくしまった玉ころになる。初心者には素焼きか陶器の鉢が失敗が少ない。また大きすぎる鉢は水の乾きが悪いのでその苗にちょうどいい大きさの鉢を選ぶ。

肥料

肥料
基本的には普通の植物よりごく少量でよい。やらないでも育つが早く大きくしたい場合は、生育期の4~6月、9~10月に施肥する。多肉植物は水やりの回数が少ないので固形肥料が使いづらい。ハイポネックス2000倍液のような薄めた液肥を、月1回程度水やりと同じ分量与える。肥料が多すぎると葉の色が薄くなったり、茎ばかり生長し葉と葉の間が広がってしまったりするので、施肥を迷った場合、初心者のうちはやらなくても大丈夫。

病害虫

病害虫
グリーンネックレスは病害虫がほとんど心配ない丈夫な種類。しかし庭などでは他の植物から病害虫が入り込んでくることがある。アブラムシが比較的つきやすい。花が地面に近いとナメクジが花を食べたりする。根に白い虫がついていたらカイガラムシなので爪楊枝などで1つずつ取り除く。生育が悪いと思ったら根にネジラミ(サボテン根コナカイガラムシ)がついていることがあるので根を点検する。一般的な殺虫剤も効く。病気は特に心配ないがグリーンネックレスは通気の悪さが苦手で根腐れ、蒸れを起こしやすい。あるので混み合ってきたら長すぎる茎を切り戻したり、株ごと抜き取って整理する。

グリーンネックレスは見た目が珍しい特徴的な花を咲かせる。10月ごろからつぼみがつき始め、冬~春に白く細かい花を咲かせる。1つの花の寿命は2週間くらい。最後に綿毛のある種を残す。種を採らない場合は、花が咲き終わったらハサミで花がら摘みをする。(種を作るのにエネルギーを使ってしまうので)

グリーンネックレスによくあるトラブル

  • 葉がポロポロ落ちてきた・・・特に下葉が全部落ちるようなときは、根腐れを起こしていたり鉢の中で根が一杯になっていたり、水やりが多すぎる証拠なので植え替えや通気をよく環境を整える。傷んだ葉はカビの元になるのでピンセットなどで取り除く
  • 玉にしわがよってしまった・・・水不足か日の当てすぎが考えられる。水は完全に切らさないように
  • 室内で飾りたい・・・グリーンネックレスは室内育てには向かないが、どうしてもという場合は、3日室内に飾ったら3日外に出す、など通気や日光不足対策をする
  • 花が咲かない・・・強い日差しで育てていると株が充実せず花芽をつけないことがある
  • 挿し木がうまくいかない・根が出ない・・・挿し木が難しいタイプなので練習が必要かもしれない。気根(茎から出ている根)が多い所を選んだり、根が出るまでは室内で管理したり工夫する
  • 茎が腐ってきた・・・通気不足で細菌が混入し根腐れを起こしている。茎を切ってみて黒くなっているようなら残念ながら救えない。また根腐れした株から取った茎は挿し木に失敗することが多く全滅してしまうこともある。

育て方のコツは

ポイント

  1. 夏に蒸れて腐りやすいので風通しのよい戸外に置く
  2. 休眠期も完全に水を切らさないように
  3. 強すぎる日差しは避け、雨ざらしにしない
  4. 冬0℃以下にしないこと

コメント