エアプランツは室内でも育てられる多肉植物です。そして飾り方次第でぐっとおしゃれに吊したり、置いたりして楽しむことができます。ここでは色々な飾り方や飾るためのグッズ(手作り・市販など)も紹介します。
目次
おしゃれな吊るし方
チランジア(エアプランツ、ティランジア)はもともと樹木や岩石などに着生しています。そのため吊すことは自然なことで、風通しもよく、光さえ補えれば最適な置き場所にもなります。
プラントハンガーでハンギングにする
プラントハンガーはエアプランツを吊すことができる素敵なアイテムです。
プラントハンガーは麻の紐や綿の紐でマクラメ編みなどされており、1個~数個のエアプランツを入れられる網のようなものが付いています。壁につけたフックからつるしたり、カーテンレールなどにかけたりとつるす場所は自在です。カラーは茶色、真っ白、グレー、ブラックなどがあります。
エアプランツは形がさまざまですが、プラントハンガーによく合うのはキセログラフィカや葉が開くタイプのもので、中にはキセログラフィカ専用ハンガーもあります。
上の写真では、麻の紐で編んだブラウンのマクラメ編みのプラントハンガーに、ホワイトのプラスチック皿を固定し、その上にコットンキャンディーを飾っています。(メルカリで購入)
メルカリのようなフリマアプリなどでハンドメイド作品として販売されている他、アマゾンや楽天などでも購入することができます。
ワイヤーで吊る
針金があればワイヤーでハンギングアイテムを作ることもできます。
ステンレスやアルミの針金を写真のように巻いて、吊りたい場所に応じて長さをカットすれば立派なハンギンググッズになります。
ワイヤーの太さは飾りたいエアプランツの大きさ(重さ)に合わせて1ミリ程度~3mm程度のものを使います。カラーは被覆されていて緑などのカラーのものもありますが、エアプランツのインテリア性を活かすにはシルバー(銀色)やブロンズ(銅色)のものがおすすめです。
ワイヤーでハンギンググッズを作る時は、先端が尖っていてエアプランツや手を傷つけることがあるので、ペンチでくるっと内側に巻いて安全にしましょう。
また有茎種はホルダー型だと飾りづらいので、針金を根元にやさしく巻き付けて吊り下げます。
ウニ殻で吊す
出典:メルカリ
皆さんはシーウーチンをご存じでしょうか?
シーウーチンはウニ殻のことで、ウニが死に棘が抜け落ちて内臓がなくなった後の骨格で、貝殻のようなものです。
ウニ殻にエアプランツを入れ可愛い紐を通して吊して飾ればおしゃれな「クラゲ」になります。またウニ殻はつるすほか、エアプランツホルダーとして置くこともできます。
ウニ殻は楽天などの通販で買えるほか、メルカリなどでも販売されています。
ヒンメリに入れる
出典:楽天市場
ヒンメリはフィンランドの伝統的な装飾品の一つです。
本来は藁に糸を通して多面体を構成するものですが、現在では金属製、木製のヒンメリも販売され、エアプランツのディスプレイに効果的なグッズです。
ヒンメリは非常に軽く、中にエアプランツを入れて天井やカーテンレールなどから垂らすほか、壁に刺した画鋲などからも吊すことができ、とてもおしゃれなアイテムです。
ヒンメリを使う時の注意点としては、大型化するエアプランツは避けることです。知らぬ間に大きくなってエアプランツが取り出せなくなると、最悪ヒンメリを壊さないといけなくなってしまいます。
楽天市場やアマゾンなどでは素敵なヒンメリを多数取り扱っています。
吊す場所
吊すのに最適な場所は、家のあちこちにあります。
たとえばカーテンレール、賃貸で壁に穴を空けられない場合でも素敵に飾ることができます。
2つ目は壁、エアプランツは思いのほか軽く、画びょう程度で吊せる種類も多いです。画びょうの穴も空けられないという場合は、虫ピン、ホッチキスの針を使う方法もあります。壁の材質にもよりますが、貼り付けるタイプのフックも検討できます。
3つ目は天井です。賃貸だと難しいかもしれませんが、その場合は突っ張り棒を使う方法もあります。
他にも、ラブリコやディアウォールなど、天井や床、壁を傷つけずに吊す場所を作れるDIYアイテムがあります。
吊す時のコツ
手の届くところに吊す
エアプランツは植物なので水やりが必要です。手の届かない所に吊り下げてしまうと、水やりなどお手入れの時大変になるので、気軽に手に取れる高さに吊すことをおすすめします。
水やりの工夫
インテリアとして飾っている間も水やりは必要です。最大で毎日の霧吹きが必要になるので、水やり後の床の濡れ防止対策は必須!
そこで飾ったまま水やりするのであれば、床に百均で売っているプラスチック容器を置いたり、ダンボール箱にビニール袋をかぶせた代用カゴを置くなどなんらかの対策が必要になります。
または水やりの時だけベランダや庭、浴室などで霧吹きするというのも一つの方法です。
おしゃれな置き方
エアプランツ(チランジア、ティランジア)を素敵に置けるアイテムも多数あります。
百均の容器に
百均では、木製や金属製のすてきなトレイを販売している場合があります。
そのような容器は置くだけでインテリア性がぐっとアップします。
その他ヒンメリに似た多面体のアイアン小物も売っていて、フックがついているので、画びょうや虫ピンなどを刺してそこに簡単に吊せます。
百均で売っているバークチップを木製トレイに置いて、そこにエアプランツを置くのもいいですね。
それだけでなく、100円ショップにはガラス容器や小粒ゼオライトも売っているので、テラリウム風の飾り方もできます。
エアプランツホルダーに乗せる
エアプランツホルダーはシンプルかつ、チランジアにとっても良い(風通しがよく蒸れにくい)飾り方です。
一口にエアプランツホルダーといっても、色々ありエアプランツを飾るグッズ全般をさすことがありますが、ここでは写真のような金属製のスタンドタイプのものを紹介します。
アマゾンや楽天市場などで販売されているような既製の商品もありますが、針金があれば手作りすることもできます。
作り方は簡単です。
1.5mm程度の太さのシルバー、ブロンズのワイヤーとニッパを用意し飾りたいエアプランツの大きさに合わせて針金を巻いていきます。このとき何か円柱のものに巻き付けていくときれいに作れます。ワイヤーの先端は尖って危険なので、ペンチなどで内側に丸めておきましょう。
流木・石・サボテンの骨に乗せる
エアプランツは植物なので自然のものにも良く合います。
例えば流木、天然素材で形や大きさが実に様々で、エアプランツを乗せたり傍に置いたりしても良く合います。天然の石に乗せる方法もあります。
サボテンの骨の写真(出典:メルカリ)
その他サボテンの骨(カクタススケルトン)の穴にエアプランツの株元を差し込んだり、木をスライスして作った木皿(木製プレート)に乗せるなどの方法もあります。
ガラス容器に入れる
出典:楽天市場
ガラス容器に入れてテラリウム風に楽しむこともできます。
ガラス容器は吊り下げるタイプと置いて楽しむタイプ、小型スタンドが付いているものなどがあり、いずれも前面に大きな穴が空いています。この穴はエアプランツを出し入れするだけでなく、通気をよくするためにも大切なものです。
ガラス容器は小型のものは百均でも販売されていることがあります。
またエアプランツは常に風通しがよくないと蒸れてしまうため、瓶など密栓するタイプの容器は避けるようにしましょう。
インテリア・北欧雑貨に添える
おしゃれなプレートにエアプランツを置き、そばに北欧雑貨(人形、布製品、木製品、金属製品など)を置いてみてはいかがでしょうか?
置く場所とエアプランツの効果
吊すのにはある程度場所を選びますが、置くのであれば自由自在です。
明るいリビングやキッチンを始め、トイレや玄関などにもエアプランツがあるとおしゃれで、そして空気を和ませてくれますね。
誰しも仕事や人間関係で疲労したりストレスを溜めたりしてしまうことがありますが、エアプランツはそうした心を安定させ癒やしてくれる効果をもっています。
またエアプランツは不屈という花言葉を持ち、また邪気を払う・邪気を吸収するという風水効果があるとされています。
エアプランツを飾るときの注意点
エアプランツは色々な飾り方・楽しみ方がありますが、知っておきたい注意点もあります。
- 光を補う期間を作る
- 適度に水をあげる
- 風通しに気をつける
エアプランツは植物なので、木製品や金属製品のいわゆるインテリア雑貨を同様に取り扱うことはできません。
水を必要とし、光合成もすれぱ風通しをよくすることも必要です。
エアプランツは植物なので光合成が必要です。しかし玄関やトイレ、キッチンなどでは日が当たりません。そのような場所では1週間飾ったら1週間窓辺に置く、など光を補う期間を作ることが大切です。
エアプランツは乾燥に強い植物ですが、全く水やりが不要な訳ではありません。
種類や時期により、週1回~毎日の水やりが必要です。室内での水やりは床や壁などが濡れるため、置いたまま・吊したままではできないことがあります。ベランダや浴室で霧吹きするか、大きなバケツなどの中で霧吹きするようにします。霧吹きのタイミングは春・夏・秋は夕方から夜間の時間帯、冬のみ暖かい昼頃です。
エアプランツは常に風が吹いている所に自生しているため、通気の悪いところを嫌います。特に水やり後は風通しに気をつけ、通気のよい所に置いて乾かすかサーキュレーターなど送風機を回して空気を循環させましょう。
室内のインテリア用に向いている種類
エアプランツは大きく分けてトリコームの多い銀葉種と、トリコームの少ない緑葉種に分けられます。
銀葉種は日差しを必要とするものの水やりは低頻度で良いという特徴を持ち、緑葉種は銀葉種ほど日差しを必要としない反面、水やり頻度は高くしてあげないといけません。
光も水もあまり求めないタイプがあればインテリアに都合が良いのですが、そのような種類は残念ながらありません。
それではどのような種類がインテリア向きなのでしょうか?以下では3つ、室内におすすめの種類を紹介します。
キセログラフィカ
キセログラフィカはエアプランツの王様と呼ばれる人気の高い種類で、インテリア性も抜群です。
タイプは銀葉種で水やりは週1~2回程度で済みます。緑葉種より日光を必要としますが、窓辺などにかけておけば長く楽しめます。
キセログラフィカは人気のエアプランツなので、キセログラフィカ用ハンギングアイテムなども登場し、誰もが手軽に飾って楽しめます。
ウスネオイデス(スパニッシュモス)
ウスネオイデスは垂れ下がるタイプのエアプランツでこちらも人気が高いです。
水やりの頻度はやや高く、夏期は毎日のような霧吹きが必要ですが、乾くのが早いので飾って楽しめる時間が長いです。銀葉種ですが強い日差しは苦手で、やや耐陰性がありインテリアに向いています。
束ねておしゃれなハンギンググッズでぶら下げれば、見る人を癒やす素敵なインテリアになります。
コットンキャンディー
緑葉種のストリクタと銀葉種のレクルヴィフォリアをかけ合わせて作った花も美しい人気エアプランツです。
板付けにして吊したり、エアプランツスタンドに乗せたり、プラントハンガーでぶらさげたりと色々な飾り方が楽しめます。
水やりの頻度はやや多めで光を必要とするなど、若干暗い所では飾りづらいですが、群生して花を咲かせる姿は見事で癒やされます。
写真のコットンキャンディーはヘゴ板付けにして、ワイヤーで吊しています。
終わりに
このページでは、主にエアプランツを吊す、置く方法を紹介しました。しかし実はエアプランツにはもう一つ「着生」という飾り方があります。
着生とは、根や茎などを着生材に固定し、根を出させるものでより自然に近い形でエアプランツを飾ることができる方法です。着生の方法はたくさんあり、ここでは書き切れないため別ページで紹介させていただきます。