苗選びはとても重要
健康な株(リラシナ) |
多肉植物を育てるためには「良い苗」選ぶことがとても大切です。料理をつくる時に腐った食材を買ってしまうとどんなにがんばっても美味しい料理を作ることが出来ません。
多肉植物も同じで「良い苗」を買うとその後の栽培が楽になりますし、失敗が少ないです。園芸の世界には「苗半作」ということばがあり、意味は手に入れたときの苗のできばえが今後の状態の半分を決めてしまうということだそうです。それくらい苗の選び方は大切なのですね。
ではどんな苗がよいのでしょうか、どこで買えば良いでしょうか?良い苗が選べるだろうかと心配なとき以下のポイントに注意して苗を手に入れてみましょう。
良い苗を選ぶための6つのコツ
買う前には葉の色や株の状態をチェックしましょう。といっても初めて見る種類をどうやってチェックしたらいいのでしょうか。そんな場合は店頭に置いてあるよく知っている苗の状態を見てみましょう。虹の玉や乙女心、黒法師、ハートカズラなどは大抵のショップに売っています。自分が図鑑などで見て知っている苗があればそれが元気に育っているかチェックすることで、知らない苗の状態もいいだろうという予測が出来きます。
ラベルがあるか
多肉植物をみてぱっと名前が分かることは少ないです。そのため普通はラベルをみて、〇〇属の〇〇だからこうして育てよう、と栽培計画を立てます。初心者のうちはとくにラベルが付いていて簡単に栽培方法が調べられる状態の苗のほうがよいでしょう。そのとき注意するのが、属+種名も書いてあることです。例えば「セダム」という名前で売っていると、セダム属の虹の玉なのかオーロラなのかなど詳細な区別がつきにくいことがあります。
徒長していないか
本来の月美人 | 徒長した月美人 |
本来の赫蓮 | 徒長した赫蓮 |
茎が異常に伸びている、葉の色が薄い、葉が開いている(ロゼットが崩れている)といった症状(徒長)が見られる場合、買うのは控えた方が良いでしょう。というのは、一度徒長してしまったり、葉が開いてしまったり、形が乱れてしまったりするといくらがんばってももとの形に戻すことは難しいためです。また、お店で置いている環境もチェックしてみましょう。明らかに室内の暗いところに置いていたり、毎日水やりをしたようなあとがあれば買わないのが無難です。
病害虫がついていないか
病気に罹っている苗はできる限り避けましょう。農薬は色々と開発されていますが、家庭菜園で病気を完治させることはとても難しいことですし、小さな虫や卵のひとつひとつを取り除くというのはとても大変なことです。気に入った苗でも病気や虫がついていたら諦めたほうが安全です。またお店に並んでいるときは買うまで土を掘り返すことはできません。買ってきてポットから出してみたらネジラミがついていた、ということもあります。一つの苗に害虫がいると他のポットにも害虫がいる可能性が高いので、複数のポットで害虫や病気が出てているお店があれば避けたほうがよいでしょう。
それ以外に
- 日焼けなどの生理障害があるもの
- 株がぐらついているもの
- 色があせているもの
- 葉がつゆつゆテカるほど水やりしているもの
- 葉が下を向いているもの
などは選ばないほうがよいですね。
購入時期はいつがいい?
基本的には花屋さんでは旬の時期にそのとき生育する植物を売っています。例えば、冬に近くなるとパンジーやビオラ、冬になると葉ボタンや南天、クリスマスになるとシクラメンやポインセチアが並びます。それと同じように多肉植物も入荷するので、生きの良い多肉植物がたくさん入荷したとき(3月下旬から5月、10~11月)が買い時です。