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ダニ太郎(ダニ退治)の詳細と多肉植物への使い方

※このページでは、多肉植物に使える農薬について記述していますが、適用外の作物への殺菌剤の使用を推奨する意図はありません。あらかじめご了承ください。(多肉植物に使う場合、観葉植物への適用がない農薬を使うと農薬取締法に抵触してしまうため、自己責任での利用となります)

農薬プロフィール

ダニ太郎 ダニ太郎
タイプ <液体(水で薄める)>
■(殺ダニ剤)
速効性(あり)、持続性(あり)、浸透移行性(なし)
成分 ビフェナゼート水和剤(20.0%)
多肉植物での主な用途 ◆害虫:ハダニ類、サビダニ類
◆病気:×
希釈倍率 1,000倍または1,500倍
適用作物 観葉植物への適用がありません。自己責任での利用となります。
その他 におい:あり
色:白
沈殿:あり
展着剤の要不要:必須ではない
危険性 海産動植物への影響:あり
眼への刺激:不明
皮膚への刺激:不明
ポイント 普通の殺虫剤ではダニは退治できませんが、ダニ太郎では各種のハダニ類が駆除できます。葉がかすり状に薄くなりそれといった虫がいないとき、葉の裏に確認できないくらい小さな虫がつくので日頃からよく観察しておきます。本剤は沈殿するのでよく振ってから散布します。また繰り返し使うと耐性がつくので、他の殺ダニ剤と交代で使ったほうがよいです。浸透移行性がなく葉の表にかけても裏には効果がないので、かけむらができないように気をつけます。
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ホームセンター

パッケージの写真

ダニ太郎 ダニ太郎 ダニ太郎側面
ダニ太郎側面 ダニ太郎白濁した液体 ダニ太郎説明書

特徴

※原文まま

  • 植物に寄生する各種のハダニ、サビダニを効果的に退治します
  • すぐに繁殖する性質があり、退治の難しい肌似る各生育段階(卵・幼虫・成虫)で作用して効き目が続きます
  • ミツバチやマメコバチなど有用昆虫やカブリダニ・ハネカクシなどの天敵に対する影響も少ないです

薬液の作り方

ダニ太郎水500mlを用意する ダニ太郎1mlずつ量れるカップ付き ダニ太郎0.5ml×0.5Lで1,000倍を作る
ダニ太郎混ぜ合わせる ダニ太郎スプレー容器に詰め替える

散布液の希釈倍率

500ml 1L 2L
1,000倍 0.5ml 1.0ml 2.0ml
1,500倍 0.3ml 0.7ml 1.3ml

殺虫剤・殺菌剤との混合の可否

混ぜてよいもの

【殺虫殺菌剤】
ベニカX乳剤、兼商モレスタン水和剤

【殺虫剤】
マラソン乳剤、スミチオン乳剤、ベニカ水溶剤、ベニカS乳剤、ベニカR乳剤、ベニカベジフル乳剤、ベニカマツケア、バロックフロアブル、STゼンターリ顆粒水和剤、スミソン乳剤、モスピラン液剤

【殺菌剤】
STダコニール1000、STサプロール乳剤、GFベンレート水和剤、トップジンMゾル、サンケイエムダイファー水和剤、GFワイドヒッター顆粒水和剤、サンケイオーソサイド水和剤80、パンチョTF顆粒水和剤、カリグリーン

混ぜてはいけないもの

ボルドーとの混用

散布時の注意点・安全上の注意点

以下は公式サイト(https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1454.html)より引用しています。
※原文まま

効果・薬害等の注意

  • 使用に際しては容器をよく振ってください。
  • ボルドー液との混用は効果が劣りますので避けてください。
  • 散布量は対象作物の生育段階、栽培形態及び散布方法に合わせ、調節してください。
  • 本剤は植物体への浸透移行性がないので、かけ残しのないように葉の裏表に十分に散布してください。
  • ハダニ類は繁殖が早く、密度が高くなると防除が困難になりますので、発生初期に散布むらのないようにていねいに散布してください。
  • もものモモサビダニに対して使用する場合、多発生では効果が劣ることがありますので注意してください。
  • なしに使用する場合、以下の事項に注意してください。
    • 新葉に薬害を生ずるおそれがありますので6月以前には使用しないでください。
    • 極端な高温、乾燥時は葉に薬害を生ずるおそれがありますので使用しないでください。
  • 茶に使用する場合、遮光する栽培とは茶を被覆するすべての栽培方法を指すので注意してください。
  • 本剤の連続散布はハダニ類の本剤に対する抵抗性を発達させるおそれがありますので、できるだけ年1回散布とし、他の殺ダニ剤との輪番で使用してください。
  • 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特にはじめて使用する場合は、病害虫防除所または販売店等と相談することが望ましいです。
  • 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所または販売店等と相談することが望ましいです。

安全使用上の注意

  • かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
  • 街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくとも使用当日)に小児や散布に関係のない者が散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。

魚など環境に対する注意

  • 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにしてください。
  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすおそれがありますので、河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。

多肉植物に効果的か?

ダニ太郎は正確には多肉植物(観葉植物)に適用がないため使えないのですが、実際にはダニ退治効果があります。

実はダニは通常の殺虫剤では駆除できず、殺ダニ剤という種類の農薬をかける必要があります。ダニ太郎はこの殺ダニ剤の一つで、ダニにのみ効果を発揮します。(逆にダニ太郎はアブラムシやカイガラムシなどの通常の害虫には効果がありません。)

エケベリアのような普通の多肉植物やサボテン、コーデックスなどは乾燥気味に栽培するため、乾燥を好むハダニが付きやすくなっています。またダニは1mmもない点のように小さい害虫なので気付くのが遅れ、葉がかすり状になったり外見を損ねるほど増殖してからようやく発見することが多いです。

ダニ太郎は浸透移行性はなく、葉の表にかけただけでは不十分で、ダニの多い葉の裏にもくまなく散布する必要があります。

管理人はまだサボテンや多肉植物がハダニの被害にあったことはないのですが、通常の植物ではたびたび被害にあっています。キキョウ、ガジュマルなど。ダニ太郎を希釈して葉のおもてうらに丁寧にスプレーすることで、無事ハダニを退治することができました。

薄めないと使えないのでやや手間がかかりますが、殺ダニ効果は確かなので、もし多肉植物が被害にあっている場合は一度使ってみてください。

ただ繰り返し散布すると耐性ができるので、他の薬剤(参考→ベニカXファインスプレー解説)もローテーションしていく必要があります。

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