エアプランツ(チランジア)をバークチップに着生させて育ててみましょう!置くタイプと吊りさげるタイプを作ってみました。
目次
バークチップにチランジアを着生する方法
バークチップはエアプランツの着生にごく一般的な着生材の一つです。
バークチップは赤松や黒松など松の木の樹皮を砕いたもので、角に丸みがあり、割れや欠けが少なく棘ができにくく害虫が湧きにくいという特徴があります。また朽ちにくく比較的長持ちする素材です。電気ドリル(キリ)で穴を空けるなど加工もしやすく見た目もインテリア性に富み、軽いので吊り下げることの多いエアプランツに最適です。
必要なもの
- キリ(電気ドリル)
- ワイヤー(針金、テグス、など)
- ホッチキス
- ペンチ、ニッパ
①バークチップのアク抜きをする
まずバークチップを下処理(アク抜き)します。アクが残っていると松のヤニの混ざった黒い水が出たりチランジアを傷めてしまうことがあるため、念入りに行ってください。今回はアク抜き済みのものを購入しましたが、念のためもう一度行いました。
水に3日~1週間ほど浸けます。水に浸けるとうっすら茶色くなりました。バークチップは軽くて水に浮いてしまうので、ぎゅっと容器に押し込むか重しをしてください。
熱湯で1時間ほど煮沸します。このときも浮いてしまうので、表面、裏面をひっくり返しながら茹でてください。
吊るタイプ(ベルゲリ)
まず吊るタイプを作ってみましょう!
ここではチランジア「ベルゲリ」を、サイズL(8cm程度)のバークチップにアルミ線(ブロンズ色、太さ1.5mm)を使って固定しました。ベルゲリはちょうど発根が始まった段階で、着生に最適なタイミングでした。
①アク抜きをする
上の手順でバークチップのアク抜きを行います。
②穴を空ける
次にエアプランツを固定する&吊すためのワイヤーを通す穴をドリルかキリで空けます。バークチップは柔らかく、キリでもごく簡単に穴が空けられます。
吊すタイプにしたいので、吊す針金を取り付ける穴を1つ空けます。
続いてチランジアを固定するためのワイヤーを通す穴を空けます。アルミ線で固定する場合は2個の穴を空けます。枯れた根で止めるタイプにする場合は、大きめの穴を1個作ります。
③ハンガーを作る
まず吊り下げる部分を作ります。画像のような感じでワイヤーを通して、先端は危ないのでペンチで折り曲げます。掛けたいところに応じてワイヤーを切ってそちらも先端を丸めておきます。
④A.本体で固定する
枯れた根の付いていないチランジアはアルミ線やテグス糸で株元を固定します。画像のようにエアプランツの株元を固定するワイヤーをUの字に通し、バークチップの裏側でワイヤーをねじります。
今回は根が出ていたので、根がバークチップの方向へ向くようにしました。
ここできつく締めすぎるとエアプランツを傷めるので、力は加減してください。
今回は1カ所ではベルゲリがブラブラしてしまうので、もう一箇所に上のほうで固定しました。
④B.根で固定する
もしエアプランツから茶色い枯れた根が出ている場合は、これを通す穴を一つ作ってそこに枯れた根を通し、バークチップの裏側でホッチキス止めをする方法もあります。
⑤白い根が出ている場合
着生に必須な白い根が既に出始めている状態であればこれは活着のよいタイミングです。根が無関係な所に伸びてしまわないよう、マスキングテープでゆるくバークチップのほうへ誘導してあげましょう。
置くタイプ(アンドレアナ)
ここではチランジア「アンドレアナ」を、バークチップにテグス糸(3号、0.28mm)を使って固定しました。アンドレアナは葉が細くアルミ線ではワイヤーが目立ちすぎるため、透明なテグス糸にしました。
①アク抜きをする
上の手順でバークチップのアク抜きを行います。
②穴を空ける
次にエアプランツを固定するためのワイヤーを通す穴をドリルかキリで空けます。今回は置くタイプなのでハンギング用のワイヤーを通す穴は作りません。
③本体を固定する
ここからがやや難しい所です。まずテグスを2本長めに切り取って一方の穴に通します。そしてバークチップの裏側でセロテープで留めます。
次に2本の糸を右と左に分けてアンドレアナを左右から巻いて押さえるようにします。下葉3枚目くらいを通してください。そして再び糸を束ねてもう一方の穴に通します。
ゆっくり糸を引っ張ってきつすぎず緩すぎない程度にして、裏側からセロテープで仮留めします。
そしてホットボンド(グルーガン)で穴の中で糸を固定します。もしグルーガンがない場合は、家族などに押さえてもらってください。
糸が固定されたらセロテープを外します。そして3回しっかり結んで固定します。
その他の例
大きなエアプランツを吊す場合(ハリシー)
①今回はおよそ10cm程度の大きなエアプランツ(ハリシー)を着生させます。 | ②つり下げるための穴を空けます。 |
③まず株元の茎をUの字ワイヤーで固定します。 | ④つり下げワイヤーを取り付けます。 |
⑤このままでは重みで前に倒れてきてしまうので、葉を3枚ほどまとめてUの字にしたワイヤーで押さえます。 | ⑥完成です! |
穴に茎を通す場合(アルビダ)
①今回は写真のアルビダミノールを着生させました。 | ②つり下げ用の穴を空けます |
③キリで穴を空けた後、彫刻刀で穴を大きくします。 | ④茎を固定するための穴を空けます。 |
⑤つり下げ用アルミ線を作ります。 | ⑥Uの字に曲げたワイヤーで本体をくくりつけます。 |
⑦株元の茎はしっかり穴を通します。 | ⑧完成です! |
大きめバークチップの購入できる所
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