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多肉植物の休眠とは?夏でも休眠するの?

多肉植物の休眠とは

育てる多肉植物の本を見ていると「休眠」という言葉をよく見かけます。休眠とはいったい何なのでしょうか?普通の休眠を考えると動物が冬を越すために長く眠ることをイメージしますが、多肉植物の休眠は夏にも起こります。

アフリカやメキシコなど海外が原産の多肉植物は、日本での栽培は自生地の環境と異なります。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりします。その時期のことを「休眠」といいます。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがあります。

また多肉植物は自分が適する温度の時に生育する「生育期」と適さない時期に休眠する「休眠期」、生育期から休眠期にかけてだんだん生育が緩慢になってくる「緩慢期」の3つの時期があります。

休眠期は生育期と全く違う育て方をします。そのため多肉植物を育てる時はまずいつ休眠するのか、生育するのかを把握することが大切です。

そして生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控えます。

しかし注意する点があります。それは冬だから(あるいは夏だから)休眠するというわけではないということです。冬にもし暖かい室内にいれて育てれば、それは春や秋の気候と同じになるので休眠に入らずそのまま成長をつづけます。そんな場合は成長もしますので水やりもそれなりに多く必要になります。

休眠時の状態

休眠中には特徴があります。

  • 株の生育が鈍くなるか一旦止まる
  • 生育が鈍るので根が水をほとんど吸わなくなる
  • 新芽や根の発育が鈍くなり、挿し木などをしても失敗しやすい
  • 暑さや寒さに耐えきれないと凍結や蒸れなどを起こし枯れてしまう

など

休眠中の管理方法

多肉植物は、

  • 春と秋に生育し夏・冬に休眠する「春秋型」
  • 冬を中心に秋から春にかけて生育し、夏に休眠する「冬型」
  • 春から秋にかけて生育し冬に休眠する「夏型」

    の3つがあります。それぞれ季節に応じて適切な管理方法があります。

    春秋型

    特徴:穏やかな季節に生育するタイプの多肉植物です。冬や夏は暑すぎて休眠してしまいます。休眠期は水も飲まず、ひたすら適温になるのをじっと耐えているような状態です。

    生育期→春と秋(3~5月と10~11月)
    緩慢期→夏と冬になる少し前(6月、9月、12月、2月頃)
    休眠期→夏と冬(7~8月、12~2月)

    主な属:エケベリアの一部、クラッスラの一部、セダムの多く、パキフィツム、グラプトペタルム、

    夏型

    特徴:夏の暑い時期によく生長するタイプの多肉植物です。春と秋は生育が緩慢になり、冬は寒すぎて冬眠してしまいます。冬眠時は水も吸わずに暖かくなるのをじっと待っています。

    生育期→春から秋(4~6月と9~10月)
    緩慢期→生育期から休眠期への変わり目の時期(3月頃、11月頃)
    休眠期→一番暑い時期と一番寒い時期(7~8月と12~2月)

    主な属:サボテン、カランコエ、アロエ、ガステリア、チランジア、ユーフォルビアなど

    冬型

    冬によく生育するタイプの多肉植物です。春と秋は生育が緩慢になり、夏になると暑すぎて休眠してしまいます。

    生育期→秋から冬(11~12月と2~4月)
    緩慢期→一番寒い時期と、冬の前後(1~2月頃と4月、10月頃)
    休眠期→夏(5~9月)

    主な属:リトープス、コノフィツム、アエオニウム、セネシオの一部

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