欲しいけれど名前が分からない、苗セットを買ったので個別の名前が書いていなかったなど、名前が分からない多肉植物を育てることは往々にしてあります。そんな場合どうやって育てたら良いのでしょうか?そんな時に管理人が実践している名前調べの方法とどうしても解らない場合の育て方を解説しています!
目次
名前が分からない多肉植物を買ったときの名前の調べ方
多肉の本や図鑑をみて調べる
まず図鑑や多肉植物の本を見て調べましょう。ホームセンターなどですぐに手に入る品種は一般的に広く流通している普及種が多いので、2~3冊の本があればたいていどれかに載っているものです。
また一般のお店に流通するのは普及種である証拠で、珍しい品種は高価でラベル無しで売るということはまずありません。ただ多肉植物は育て方によって色や形がかなり変わり、まるで別の品種のように見えることもよくあり、注意深く写真を見比べないと見落としてしまうことがあります。
例が普及種(どこでも売っている種類)のブロンズ姫ですが、夏と冬ではこんなに色が違います。
通販サイトや多肉植物一覧ページなどで調べる
カクトロコや多肉永遠などの通販サイトや、多肉植物の育て方のサイトで一覧ページが載っていることがあります。そんな場合は、名前が分からない苗の、大体の属名の見当をつけて写真一覧から探すことができます。購入するつもりがなくても多肉の通販サイトは理想的な形の写真で名前が覚えられるので、暇なときに眺めておくと勉強にもなります。
メルカリやヤフオクなどでは名前付きで多肉植物を売っている人もいます。通勤中など空き時間などに商品を眺めているとずっと解らなかった名前が分かったりすることもあるので買う気が無くても便利です。
当サイトの写真から探すページも参考にしてみてください。
ネットに写真を載せて尋ねる
手っ取り早いのがヤフー知恵袋などQ&Aサイトにその苗の写真をアップして尋ねる方法です。多肉に精通している人がすぐ答えてくれるかもしれません。
どうしても名前が分からない場合の育て方
形や色から属を推測して育てる
どうしても名前が分からなくても大丈夫です。まず何属なのかを推測しましょう。形・色からエケベリアか、グラプトペタルムかなど「属」が推測できればなんとかなります。セデベリアやグラプトセダムのような細かい分類は取り敢えず気にしなくてOKです。そしてグラプトペタルムっぽいと思えば、まずグラプトペタルムの育て方をしてみます。
属、以外にも形や姿からその苗の特徴が推測できます。一般的に毛がはえていたり白い粉がついているものは強い日光に耐える特徴があります(毛や粉は強い太陽光線を緩和する作用があるためです)斑入り種は一般的に耐寒性や耐暑性が低い、強い日差しに弱いなど慎重に育てないといけないものが多いです。みずみずしくやわらかい葉だったり透明な窓があるものは強光に当てないようにしましょう。
穏やかな環境で育ててみる
なかなか正体が分からない苗は、まず穏やかな環境で育てるのが安全です。日照や温度、水やりなどを中間をとって様子を見てみましょう。置き場所はぎらぎら照りつける外ではなく、日が差し込む明るい窓辺に。いきなり日に当てると光に弱いものだったら葉焼けしてしまいます。
温度は30℃以上や10℃以下のところは避けて15~25℃くらいのところを選びます。水やりは土が適度に湿っていればすぐにやらなくても大丈夫です。葉がしなしなになって今にも枯れそうなら水を少し与えた方が良いですが、そうでない場合は特徴が掴めるまでは水やりはしないほうが安全です。そして1週間ほど育てていると植物に変化が現れてきます。
- しぼんだり赤~茶色にチリチリしてきた→光が強すぎるので遮光する
- だんだん茎が窓の方向に向いてきた→日を求めて徒長しはじめているのでもっと日光が当たるところに移動する
- 葉の色が薄くなってきた→日光不足
- 赤やオレンジだったのが緑になってきた→日光不足か気温が高すぎる
- 下葉が黄色くなってきた→気温が低すぎる
- 良く日に当てて水をやっていないのにひょろひょろしている→気温が高すぎる
- 水をやっているのに葉がしわしわしてくる→湿度が低すぎる(乾燥しすぎ)