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多肉植物の9月の状態と育て方・すべきこと

このページでは多肉植物の9月の状態と育て方、するべきことについて解説しています。

暑さが和らぎ生育が盛んになってくる9月

9月
7月、8月と猛暑が続き、年によっては9月半ばまでは残暑が厳しいです。それを過ぎてくると春秋型の生育が盛んになり、夏型はやや生育が鈍り始めるものの全体的には挿し木や水やりなど作業が増える時期です。また9月は年一度のメセン(リトープスなど)の種まきの時期でもあるので、種まきに挑戦したい方はチャンスの時期です。


気象と環境 東京
(関東)
  • 最高気温:27.8℃
  • 最低気温:21.1℃
  • 平均気温:24.1℃
  • 9年最高気温:36.2℃
  • 9年最低気温:14.1℃
  • 降水量:253mm
  • 湿度:78%
  • 日照時間:4.2時間
  • 日射角度:62度
福岡
(暖地)
  • 最高気温:28.5℃
  • 最低気温:21.7℃
  • 平均気温:24.6℃
  • 9年最高気温:37.1℃
  • 9年最低気温:16.2℃
  • 降水量:208mm
  • 湿度:76%
  • 日照時間:5.1時間
  • 日射角度:64度
宮城
(寒冷地)
  • 最高気温:25.7℃
  • 最低気温:18.5℃
  • 平均気温:21.7℃
  • 9年最高気温:34.0℃
  • 9年最低気温:10.7℃
  • 降水量:200mm
  • 湿度:78%
  • 日照時間:4.7時間
  • 日射角度:60度

多肉植物の8月の状態と育て方・すべきこと
多肉植物の10月の状態と育て方・すべきこと

エケベリアなど主に春秋型

グループ1 主な種類
エケベリア属
エケベリア、アドロミスクス、オロスタキス、春秋型のクラッスラ、グラプトペタルム、グラプトセダム、グラプトベリア、コチレドン、シノクラッスラ、セダム、ヒロテレフィウム、セデベリア、センペルビウム、ダドレア、パキフィツム、パキベリア、ロスラリア、春秋型のセネシオ、アナカンプセロス、アプテニアなど
生育状況 上旬は残暑が厳しいですが、中旬・下旬と気温が下がってくるにつれ生育が徐々に盛んになってきます。暑いうちは動きがありませんが、涼しくなってくると新芽が出てくるので生育が始まった合図となります。
置き場所 引き続き戸外の風通しの良い所に置きましょう。日当たりのよい所でやや遮光して育てます。この季節はまだ蒸れに気をつけましょう。
日当たり(遮光) 次第に太陽光が傾き、簡易ビニール温室などでは奥の方まで日が当たるようになってくきます。これまで強めに遮光してきたものをだんだんとゆるめ、50%遮光であれば25%遮光程度にして日光量を増やしていきましょう。水やり後は強い日差しで熱せられないよう気をつけます。曇りの日は遮光が要らないこともありますが、かんかん照りの日はまだ依然差しが強いので気をつけます。ガステリアは棚の奥など弱い光下に置きましょう。
水やり 夏の間は水の量を控えていたが9月から少しずつ水やりを多くしていきます。気温に合わせて水やりの量と頻度を増やしていきましょう。
作業 増やす 気温が25℃以下になってきたら、そろそろ挿し木や株分けなどができるようになってきます。
植え替え 植え替えに最適な季節で、秋の生育期に向けて古い根の整理や徒長株の仕立て直しなどを行っていきます。
肥料 夏の間肥料を控えていた春秋型ですが、25℃以下に下がる9月下旬から水やり時に液肥を与えるなど、施肥の季節に入ってきます。
病害虫対策 比較的病気の心配無い季節ですが、害虫はやや盛んになりチョウの産卵時期なので防虫ネットをかけたり、浸透移行性の殺虫剤をまいたりします。
特記事項

リトープスやコノフィツムなど

グループ2 主な種類
リトープス
玉形メセン類、コノフィツム、リトープス、ブラウンシア、ギバエウム、ケイリドプシス、プレイオスピロス、モニラリア、アルギロデルマ、フェネストラリア、フォーカリア、チタノプシス、アルギロデルマ、ラピダリア、オドントフィルム、グロッチフィルムなど
生育状況 残暑が続くうちはまだ休眠しています。下旬になり25℃を切るようになってくると、徐々に生育を始めます。充分気温が下がって動きが見られれば、水やりなどを再開していきましょう。コノフィツムは古い皮を破って新しい緑色の葉が出てきます。
置き場所 引き続き半日陰で育てます。風通しがよく雨がかからない所に置きましょう。
日当たり(遮光) これまで半日陰(50%遮光)で育ててきましたが、気温が下がってきたら少しずつ直射日光に慣らしていきます(遮光率30%程度)。雨の日や曇りの日は遮光をしなくても大丈夫です。
水やり 9月の下旬から水やりを再開します。最初は少なめの水量ですが、だんだんと量と頻度を増やしていきます。
作業 増やす リトープスやプレイオスピロス、コノフィツムなどのメセン類の種まき時です。気温が概ね25℃以下になってきたら清潔な土に種まきをして腰水を行いましょう。
植え替え 成苗の植え替えや株分けなどはもう少し待つようにしましょう。
肥料 まだ与えません。
病害虫対策 特に心配はありません。

アエオニウムやセネシオなど主に冬型

グループ3 主な種類
アエオニウム属
アエオニウム、冬型のクラッスラ、冬型のセネシオ、モナンテス、オトンナ(ルビーネックレス)、玉形メセン以外のメセン類(オスクラリア、ベルゲランタス、デロスペルマなど))
生育状況 アエオニウムはまだ生育が止まっていますが、冬型セネシオやクラッスラなどは徐々に生育を始めます。
置き場所 風通しのよい雨のかからない戸外に置きます。9月一杯は日なたで直射日光をガンガン当てるのは避けましょう。
日当たり(遮光) 9月下旬になったら半日陰(50%遮光)から20%程度の遮光シートに替えていきます。アエオニウムなどは光が強すぎると葉が黒く焦げるのでよく観察しながら日光量を調節しましょう。
水やり ほとんど水を与えなかった夏から、9月下旬も過ぎれば2週に1回など少量の水やりを再開すします。基本的に鉢を持ち上げてみて軽くなっているなら水を吸い始めている(生育が再開している)ので水やりをしてよい合図と考えましょう。急いで与えると腐ることがあるので、その年の気温に合わせて時期を見計らっていきましょう。
作業 増やす やや気温が高いので20℃に下がるまで挿し木などの繁殖はもう少し待ちましょう。
植え替え 充分に気温が下がってきたら(9月下旬ごろ)植え替えをして今後の成長に備えます。
肥料 まだ与えません。
病害虫対策 特に心配はいりません。

アロエやアガベなど主に夏型

グループ4 主な種類
カランコエ属
アロエ、カランコエ、夏型のクラッスラ、アガベ、アストロロバ、ポーチュラカリア、ユッカ、ペペロミア、トラデスカンティア、カリシア、サンセベリア、セロペギア、チランジア、ガステリア、夏型のユーフォルビア、クセロシキオスなど
生育状況 まだ生育を続けており、特に残暑が厳しい夏の9月は盛んに生育しています。その間は夏と同じような管理をします。気温の下がり具合で毎年の作業(水やりなど)を調節しましょう。カランコエ、ユーフォルビアなどは20℃以下になると生育が鈍くなります。
置き場所 種類によって無遮光か、夏場の遮光を緩めます。風通しのよい雨の当たらない戸外に置きましょう。
日当たり(遮光) 遮光はその種類に合わせて行います。だんだん日光が弱くなるので半日陰で育てていた種類も直射日光に当てるようにします。
水やり 生育を続けている間は、毎週1回などこれまで通り水を与えて大丈夫です。表面が乾いているか確認し、たっぷりの水を与えましょう。
作業 増やす 20℃以下の低温になると生育が鈍り、繁殖に適さなくなるので、なるべく9月中旬までに挿し木や株分けなどを行うようにします。
植え替え まだ適期なので根詰まりした株などは植え替えを行います。あまり寒くならないうちに9月いっぱいまでに行うようにしましょう。
肥料 生育している間は月に1~2回などの液肥や緩効性肥料を与えましょう。緩効性肥料なら少なめに与えます。
病害虫対策 特に心配はいりません。

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ハオルチアなど

グループ5 主な種類
ハオルシア
ハオルシア(ハオルチア)
生育状況 徐々に気温が下がり、ハオルチアも生育を再開します。
置き場所 ハオルチアは室内でも育てられるくらい強い日光に弱いため、まだまだ70%程度の遮光下に置きましょう。風通しが悪いと根腐れするので、戸外の半日陰のやや暗いところがベストです。多肉植物の棚などでは奥の方に置くと良いでしょう。高温も苦手なのでなるべく涼しく過ごさせます。
日当たり(遮光) 遮光率は70%程度を続けましょう。葉が茶色になったら日光が強すぎるサインなので日光を緩めます。
水やり 暑いため引き続き水やりは減らしたままにします。25℃を切ってくる9月下旬からは徐々に回数と量を増やしていきましょう。
作業 増やす 気温が下がってきたら種類により、葉挿し、挿し木、根ざしなど繁殖ができるようになります。
植え替え 今後の成長に向け、春に植え替えていなった株などは植え替え作業も行います。
肥料 下旬から水やりを増やすのと同時に液肥を与えるようにしましょう。
病害虫対策 根ジラミが付きやすいので植え替え時に根を点検しましょう。
特記事項

主にサボテン科の植物

グループ6 主な種類
マミラリア属・桜月
サボテン科の多く(オプンティア、セレウス、テロカクタス、ツルビニカルプス、ロフォフォラ、ギムノカリキウム、エキノカクタス、アストロフィツム、パロディア、メロカクタス、マミラリア、エキノプシス)
生育状況 少しずつ暑さが緩むにつれ、サボテンも生育を再開します。朝夕が涼しくなると弱っていたサボテンも元気を取り戻します。生育は春が最大で秋、夏、冬と続きます。
置き場所 引き続き雨の当たらない戸外の日なたに出しましょう。秋雨に当てないように気をつけます。
日当たり(遮光) 日差しが強い間は弱い種類(アストロフィツム、ロフォフォラなど)は30%程度は遮光を続けます。直射日光に強いマミラリアなどはそのまま当てて問題ありません。
水やり 暑さが緩んで生育を再開したら徐々に水やりの回数と量を増やしていきます。
作業 増やす そろそろ挿し木や接ぎ木が行える最後の時期です。
植え替え 冷涼な気候を好むサボテンは生育期を前に植え替えを行います。春に植え替えを行って良く成長し、鉢が小さくなったものも植え替えの適期です。
肥料 春夏の生育で肥料も切れているので、液肥を与えるか植え替え時に緩効性肥料を土に混ぜ込みます。
病害虫対策 サボテンは比較的病害虫に強いですが、完全にないというわけではありません。カイガラムシ・ワタムシ・ネマトーダ・アカダニ・ナメクジ・ヨトウムシなどに気をつけましょう。病気では根腐れやカビが原因の病気に注意しましょう。

主に夏型のコーデックス類

グループ7 主な種類
コーデックス アデニウム アラビクム
夏型コーデックス類(多くのユーフォルビア、アデニア、アデニウム、ヤトロファ、パキポディウム、スタペリア、フェルニア、ディオスコレアの一部(メキシコ亀甲竜)、イポメア、ドルステニア、ホーディア、ブラキステルマ、コミフォラ、キフォステンマ、ディディエリア、ブーフォンの一部、トリコディアデマ、ボウイエア、ブルセラ、フォッケア、フィカス、ラリレアキア(トリコカウロン)、モナデニウムなど)
生育状況 まだまだ日中は暑いですが、夜温は徐々に下がってきています。夏型コーデックスは成長がやや緩慢になってきますが、春秋型や冬型コーデックスは少しずつ動き出します。とはいってもまだまだ生育の盛りではありません。
置き場所 引き続き風通しのよい戸外の日なたに置きます。夏型のなかで遮光して育てていた種類も直射日光を浴びせてもよくなってきます。また雨ざらしにしていた種類は雨よけがあるところに移動させます。
日当たり(遮光) 遮光していた種類も徐々に遮光が不要になってきます。その年の暑さや天候(晴天が多いなど)に応じて異なるため調節しましょう。
水やり 生育が鈍ってきたら徐々に水やり量と頻度を少なめにしていきます。用土がしっかり乾いたのを確認してから与えるようにしましょう。
作業 増やす 春秋型やまだ生育している夏型は繁殖作業が行えますが、できるだけ早く終わらせましょう。
植え替え 行いません。
肥料 生育している株には与えますが、そろそろ施肥の終わる時期です。
病害虫対策 根ジラミ、ハダニ、コナカイガラムシ、アブラムシなどを引き続き注意します。ハダニは普通の殺虫剤が効かないので殺ダニ剤を使います。

主に冬型のコーデックス類

グループ8 主な種類
オトンナ 冬型コーデックス
冬型のコーデックス類(オトンナ、チレコドン、ディオスコレアの一部(亀甲竜)、モンソニア(サルコカウロン)、ペラルゴニウム、一部のユーフォルビア、アボニア、フォークイエリア、ケラリア(セラリア)、ブーフォンの一部)など
生育状況 まだまだ日中は暑いですが、夜温は徐々に下がってきています。春秋型・冬型コーデックスは新葉を出すなど少しずつ動き出します。
置き場所 春秋型は直射日光のあたる戸外に移動できますが、冬型は引き続き涼しい半日陰で栽培します。
日当たり(遮光) 春秋型は不要になりますが、急に直射日光に当てないようにしましょう。冬型は生育を始めるまで半日陰か50%遮光します。
水やり 土が乾いたらたっぷり与えます。特に葉が出てきた株は成長期に入っているサインなので、乾きに応じて水をあげます。
作業 増やす 冬型の種まき時になります。安全を見て下旬まで待ちましょう。また夜がしっかり涼しくなったら株分けやさし芽もできます。
植え替え 植え替えの適期です。生育に向けて根詰まりした株を植え替えてあげましょう。
肥料 春秋型は生育が確認できたら置き肥や液肥で施肥します。植え替え時に緩効性肥料を土に混ぜ込む方法もあります。冬型はもう少し待ちましょう。
病害虫対策 根ジラミ、ハダニ、コナカイガラムシ、アブラムシなどを引き続き注意します。ハダニは普通の殺虫剤が効かないので殺ダニ剤を使います。

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