フェネストラリアは南アフリカが原産の多肉植物で、2種類ほどが知られています。それは五十鈴玉、群玉といい花色違いで葉はほとんど同じです。(五十鈴玉は黄色い花、群玉は白い花を咲かせます)今回は黄色い花が咲く五十鈴玉(Fenestraria rhopalophylla ssp.aurantiaca)の種を入手し、実際に育ててみました。ページの前半では実生方法を解説し、後半で栽培記録を公開しています。よろしければ参考にしてみてください。
目次
- 1 フェネストラリアの実生(みしょう)とは?
- 2 育て方は人それぞれ
- 3 実生(種まき)に必要なもの
- 4 種まきの時期
- 5 フェネストラリアの実生で大切なこと
- 6 フェネストラリアの種まき方法
- 7 フェネストラリアの実生記録
- 7.1 1ヶ月目(2022.10)
- 7.2 2ヶ月目(2022.11)
- 7.3 3ヶ月目(2022.12)
- 7.4 4ヶ月目(2023.1)
- 7.5 5ヶ月目(2023.2)
- 7.6 6ヶ月目(2023.3)
- 7.7 7ヶ月目(2023.4)
- 7.8 8ヶ月目(2023.5)
- 7.9 9ヶ月目(2023.6)
- 7.10 10ヶ月目(2023.7)
- 7.11 11ヶ月目(2023.8)
- 7.12 12ヶ月目(2023.9)
- 7.13 1年1ヶ月目(2023.10)
- 7.14 1年2ヶ月目(2023.11)
- 7.15 1年3ヶ月目(2023.12)
- 7.16 1年4ヶ月目(2024.1)
- 7.17 1年6ヶ月目(2024.3)
- 7.18 1年8ヶ月目(2024.5)
- 7.19 1年9ヶ月目(2024.6)
- 7.20 2年0ヶ月目(2024.9)満2年!
フェネストラリアの実生(みしょう)とは?
フェネストラリアの種子
フェネストラリアなど、植物を株分けはなく、種から育てることを実生(みしょう)といいます。種まきで育った株も実生と呼ぶことがあります。
フェネストラリアは南アフリカに自生する多肉植物で、こん棒状の葉を2本ずつ出して少しずつ株を大きくしていきます。成長はゆっくりで、5~9月までは休眠し一切新しい葉を出しません。
群生させれば株分けができますが、そこまでたどり着くまでに長い時間がかかります。そこで登場するのが種まきです。種まき(実生)なら蒔いただけ苗ができるので、一気に増やすことができます。
ただ、実生は水やりを腰水(底面吸水)にしないといけない、年中は直射日光に当てられず日よけをしないといけない時期もある、カビが生えるなどの難しさ・大変さもあります。
それでも大きく育て花を咲かせることができれば、喜びも達成感もひとしおです。
皆さんもぜひチャレンジしてみてください。
育て方は人それぞれ
実生方法は絶対こうしなければならないという方法はなく、人それぞれやり方が異なります。
たとえば土の配合ひとつ取っても色々で、フカフカ系用土を使う方もいれば、硬質の用土を使う方もいます。1種類の土を単用する方、複数の土を混ぜる方、何層かに分けて土の種類も変える方や、上から下まで全部同じ土を使う方もいます。
(ただ、土や用具の消毒だけは面倒ですが徹底的に行ってください)
管理人にも実生のやり方は多少違う点がありながらも基本的なことは同じです。
実生(種まき)に必要なもの
- 種子
- 種を蒔く鉢
- 鉢を浸ける容器
- プラスチックのラベル
- 種まき用の土
- 通常多肉植物用土
- 土を混ぜる厚手の袋
- 殺菌剤(オーソサイド)
- 殺菌剤を溶かすペットボトル
- 霧吹き
- 消毒用のお湯
鉢の用意
ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。他の鉢をお持ちの方はそれでも良いですし、鉢がない場合は、百均などにあるプラスチックトレイでもよいですし、カップ麺や食品の空き容器に蒔く方もいます。
そして鉢を水に浸けるための大きめの容器が必要です。ここでは家にあった空きのプラスチックケースを使いました。適当な入れものがない場合は、百均に売っているプラスチックケースや、家にあるもので済ませたい場合は、2Lのお茶や水のボトルを切って加工したものでも代用可能です。
また土の消毒にお湯を使いますが、プレステラ鉢は土をいれてその上から熱湯を注いでも変形しないことを確認しています。
土の配合と種類
土は自分で作ることもできますし、種まき用の土を買っても良いです。
市販の土を買う場合、種まき用の細かい土を選びましょう。普通のサボテンや多肉植物用の土では目が粗すぎて種が生長しづらいのでなるべく細かいものがよいですね。
市販でのおすすめは花ごころ「さし芽種まきの土」です。これを3mm程度の細かめのふるいにかけて、粒の大きい土を除外します。これは表面に使う土の例ですが、底から中間には花ごころ「さぼてん多肉植物の土」を5mm程度の中くらいのふるいにかけたものを使います。
このような感じで土を2層に敷きます。
もちろん他のメーカーの土でも構いません。大切なのは表土には3mm程度のふるいでふるった極細かい土を敷き、底から中程に入れる土は5mm程度のふるいでふるった細かめの土を使うことです。ふるいは100均やホームセンターなどで販売されています。
フェネストラリアの種は小さく、荒い土だと根が簡単に潜り込めません。また苗は小さく、蒔いたら1年間程度は植え替えできません。
そこで表土には極小さな粒の土を使います。一方中間から底の部分ではやや水はけがよく根をしっかり張らせたいため、幼苗を育てられる土がよいと思います。
花ごころさぼてんの土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。
花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で、ピートモスが多くフカフカとしており、メセン類の種まきにちょうど良いです。
※なお、管理人は土は自分でブレンドする派なので、4層構造にしました。まず底に1cmくらい軽石の小粒を敷きます。後は鉢の残りのスペースを3等分にして一段目に花ごころさぼてんの土を入れ、次に通常の多肉植物の培養土を入れ、表土には花ごころのさし芽種まきの土をふるって細かくしたものを入れました。
図にするとこのような感じです。
必要なものと費用
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | 殺菌剤 |
---|---|---|
プレステラ90 1個30円 ホームセンター |
プラスチックケース 家にあったもの |
オーソサイド 1箱 800円 Amazon |
細粒の土(表面用) | 細かい土(中間用) | |
花ごころのさし芽・種まき用の土 5L 600円程度 Amazon |
花ごころのさぼてん多肉植物の土 5L 600円程度 Amazon |
|
ふるい(5mm) | ふるい(3mm) | |
中間の土を作るためのふるい(5mm程度) Amazon |
表面の細かい土を作るためのふるい(3mm程度) Amazon |
殺菌剤スプレー | 消毒用の湯1L~ | スコップ |
オーソサイド用のスプレー容器 800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器 Amazon |
鍋で沸騰させたお湯1L程度 自宅 -円 |
土入れスコップ 大小で300円程度 |
用具の解説
- 種をまく鉢は、土をいれてフェネストラリアの種をまきます。
- 鉢をすっぽり入れられる鉢は腰水(鉢を水に浸ける)のために用意します。
- 土は種まき用などの細かい粒の土を用意します。普通の多肉植物・サボテン用の土では目が粗すぎで小さな芽が育ちません。そして土は清潔である事が大事です。古い土の使い回しではなく必ず新品のものを使いましょう。
- 爪楊枝は小さな種をひとつひとつまくときに使います。
- ラップは土を入れた鉢を乾かないように上から覆うために使います。
- オーソサイドは殺菌剤で種子のカビを防ぐためのものです。ベンレートでもよいのですが、オーソサイドのほうが藻や青ゴケを防ぐ効果が高いので、最近はオーソサイドを使うようにしています。
- 霧吹きは種まきの途中で土の上から水やりをするために準備します。
種の入手と選び方
フェネストラリアの種はアマゾンや楽天、ヤフーショッピングなど通販サイトで販売されています。それ以外にメルカリやヤフオクでも入手できます。
購入するときの一番大事な点は「種子の信頼性」です。激安のものは選ばないほうがよいでしょう。発芽率が非常に悪かったり、偽物だったり(フェネストラリアではない植物が発芽します)、割れて届いたりする可能性があります。
ちゃんと芽が出る種の相場は20粒600~800円程度で、ちょっと高いと感じてしまいますが、確実に成長させたいので仕方ありません。※これは一例で価格には差があります。
種の保管と取り扱い
種を購入し届いたら早めに冷蔵庫の野菜室にいれて保管しましょう。冷蔵庫に1週間ほどいれておくと発芽の準備が揃って発芽しやすくなります。また春~夏など、まき時以外の時期に入手してしまった場合も同じように冷蔵庫に入れて保管します。
フェネストラリアの種はやや小さいです。メセンの中では通常程度のサイズなのですが、初めて見る方にとってはかなり小さいです。取り扱いには注意が必要です。鼻息ですぐ飛んでしまう軽さなので丁寧に袋をあけて、濡らした爪楊枝で1つ1つまいていきます。
なお今回はメルカリで入手しました。フリマの経験がない方や不安な方は、ヤフーショッピングの多肉植物植物ワールドなどで購入することができます。
タネはこちらで入手できます。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。
種まきの時期
フェネストラリアは秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物です。そのため生育期の秋にまきます。具体的には猛暑が終わり、最高気温が25℃ぐらいにさがってくる9月下旬が適しています。
猛暑の中8月などに撒いてしまうと高温多湿で蒸れ、せっかく芽が出た種が枯れてしまう可能性ががあります。また冬や休眠直前の春は種から育てることが難しいです。できれば9月下旬から10月下旬までには種まきを完了しましょう。
また気温は地域により差があります。15~25℃の間が発芽しやすいので寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、10月初旬に蒔きました。
フェネストラリアの実生で大切なこと
大切なことの基本は、リトープス、コノフィツムなどの玉型メセン類と変わりません。
大切なことは
- 秋にある程度涼しくなってから蒔くこと
- 土をちゃんと殺菌してから使うこと
- 極小さな種に合う細かい土を使うこと
- 肥料は気をつける
- 種まきから2ヶ月程度は腰水(底面吸水)にすること
- 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
- 覆土しないこと
- 硬質ポットに植えること
です。
蒔き時
発芽の適温が15~25℃程度のようで、あまり暑い秋(8月下旬~9月上旬)だと発芽しにくいです。できれば寒冷地を除き9月中旬~10月頃蒔くのがよいです。温度的には秋だけでなく春も蒔けますが、あっという間に温度が上がって適温でなくなるので、秋まきのほうが安心です。
土の殺菌
土は必ず新品のものを使いましょう。病気や虫などがいる可能性がある古い土は避けたほうがよいです。また新品であっても使う前に必ず熱湯で消毒し、さらに殺菌剤をスプレーしておく必要があります。
土の細かさ
フェネストラリアの種は小さく爪楊枝の先っぽ程度しかありません。そのため芽も根も細く小さいので、それに合う細かい細粒の土が適しています。
肥料のやり方
種まきからごく初期(3ヶ月以内)は、肥料をやるとカビや藻が出やすいので与えないようにします。またもともと無肥の土(肥料が入っていない土)を使います。4ヶ月後以降は希釈した液肥を時々水やり代わりに与えて成長を促進させます。また有機肥料はカビの元となるので、必ず化成肥料(化学肥料)を使うようにします。
腰水(底面吸水)
フェネストラリアの種や発芽した芽は非常に小さく、ジョウロで上から水をやると簡単に土の中に沈んでしまいます。そのため鉢の底から水を吸わせる「腰水(こしみず)」を行います。また少しでも表土が乾くと芽が出ないばかりか出た芽も枯れてしまうので、2ヶ月程度は底面吸水で絶えず水を供給します。腰水の水は腐らないように時々交換します。苗がしっかり立ってジョウロからの水やりに耐えられるようになったら、底面吸水を終了します。
管理場所
直射日光下に置くと強い日光で芽が枯れるので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。ただし暗すぎる所はダメで、室内などに設置すると芽がヒョロヒョロと伸びて倒れてしまう「徒長」を起こします。また室内管理だと風が吹かず高確率でカビが出ます。そのため戸外の半日陰・50%遮光ネットの下に置くようにしましょう。
硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。
スポンサーリンク
フェネストラリアの種まき方法
準備
まずラベルを作ります。
用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。
カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢、鉢を浸ける容器などをしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。
ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。
オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、必ず使うたびに振ってください。
土をふるう
土はあらかじめふるって粒サイズを小さく均一にしておきましょう。ここでは3mmのふるいでふるった土を表土(一番細かい)にし、中間の土は5mmのふるいでふるいました。
さし芽種まきの土も同様にふるっておきます。
日当たりを考えて、土は鉢の上から5mm~1cmほどの深さまで目いっぱい入れたほうがよいです。
土の消毒をする
土の消毒方法はいくつかありますが、ここではプレステラ90に土を入れ、その上からお湯を充分に注ぐ方法にしました。更に殺菌剤のオーソサイドを800倍に薄めたものを土に注ぎ、表土にはくまなくスプレーしました。
土は階層を作っているので注いだ時に構造が崩れないよう、慎重にお湯を注ぎます。
鉢底から充分お湯が流れ出てきたら底面吸水用のプラスチックケースに鉢を並べ、土の上からオーソサイド800倍液を注いでいきます。
腰水に使う水は鉢が1cm~1.5cm程度浸かる程度の量で問題ありません。
種をまく
土の煮沸消毒をして6時間以上たってから、土が冷えたのを確認しタネを蒔きます。
フェネストラリアの実際の粒サイズ
フェネストラリアの種は初めて見る方にはびっくりしてしまうほど小さいです。鼻息で簡単に飛んでしまうので、取り扱いは慎重に行いましょう。蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。
上の写真は流用しています。
数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなりまた間引きが必要で種の無駄になってしまうため、一粒ずつ蒔くことをおすすめします。
フェネストラリアは種が小さいため、保湿用のラップなどはせずそのまま戸外の半日陰に設置して大丈夫です。
発芽までの日数は?
発芽までの日数は7日~3週間程度かかりますが、種によってばらつきがあり、最大1ヶ月ほどの幅が出ることもあります。そのため芽が出ないからといってすぐに諦めないようにしましょう。メセン類は新しい種(採取してから1年未満)は1年以上寝かせたものより発芽が遅くなる傾向があります。
当サイトの実践では、2022年9月28日に播種して発芽が始まったのが2週間後の10/14でした。現在も発芽が続いており10/24時点で9個発芽、最後の発芽は2022/11/21(54日目)でした。発芽率は48粒中18粒と38%の低さでした。
置き場と水やり、その後の生育
置き場所
発芽したばかりの芽は直射日光に弱いため、適度に遮光(日よけ)してやる必要があります。
鉢は9月の場合は60%以上の遮光ネットの上に更に白いネットをかけ、10月上旬は60%遮光、10月中旬から白いネット(22%遮光)を3枚重ねにしたものに変え、11月からは無遮光で栽培できるようになります。
無遮光にできるのは翌年2月まで、3月に入ったら速攻で薄い白い遮光ネットや60%遮光ネットなどをかけるようにします。
また室内でも植物育成LEDライトがあれば育てることができますが、その場合、風通しによほど気をつけないとカビが出ますので、ミニ扇風機などを当てるようにしたほうがよいです。
水やり
水やりは腰水ですが、腰水の量や土の乾燥のさせ方は、何ヶ月目かによって異なります。
まず1ヶ月目は完全な腰水で、1.5cmの水を常に張っておきましょう。2ヶ月目もほとんど同じです。
3ヶ月目からは常時張っている水位を5mm程度に落とし、4ヶ月以降は底がカラカラに乾く日もあるようにします。しかし上からジョウロで与えると苗が流れるので、10日に1回程度腰水容器に水を張って吸水させます。
フェネストラリアの実生記録
1ヶ月目(2022.10)
2022/9/28
1鉢に16粒ずつ3鉢に合計48粒蒔きました。粒サイズはコノフィツム・リトープスに比べると結構大きく、取り扱いは比較的容易です。胡麻のような形をしています。それでも爪楊枝と比べるとだいぶ小さいのが分かります。
2022/10/11
1粒発芽しました。双葉は直径1~2mmで種が大きい分、リトープスの2倍ぐらいの見た目です。
2022/10/14
合計5個発芽しました。
2022/10/15
60%遮光ネット(シルバー)を外しました。これで白い遮光ネット4枚のみになりました。
2022/10/19
白い遮光ネットを3枚重ねにしました。
2022/10/24
合計9個が発芽しました。
種の採取日は2021年4月の昨年度産ということで、採取から1年以上経過しているため早く芽が出るのではないかと期待しましたが、予想に反して時間がかかっています。(メセン類は新しい種子だと芽が出るのに時間がかかる傾向があります。)
2022/10/26
白い遮光ネットを2枚重ねにしました。
2022/10/28
合計9個(19%)発芽しました。
白い遮光ネットを3枚重ねに戻しました。
2022/10/29
合計10個発芽しました。
2ヶ月目(2022.11)
色々な種を異なる日付で蒔きましたが、管理を簡単にするために、共通で10月を1ヶ月目として11月は2ヶ月目としてカウントさせていただいています。
2022/11/2
白い遮光ネットを再び2枚重ねに戻しました。
ここ2週間程度の気温は最高が22℃、最低が12℃程度とかなり下がってきています。
まだ腰水の量も多く日光で藻が生えそうなので、4~5日に1回ずつオーソサイドスプレーを行っています。
2022/11/3
合計12個になりました。1鉢にハイポネックス、2鉢にマグアンプを与えました。
2022/11/6
合計13個になりました。少しずつ増えています。
2022/11/9
合計15個になりました。この日から無遮光の環境に置いています。
2022/11/12
合計は変わりませんが、苗が大きくなってきています。
気候は最高22℃/最低12℃程度を続けています。フェネストラリアの発芽したての芽は快晴でも耐えられるようです。
2022/11/13
ハイポネックス500倍を2鉢に与えました。
2022/11/15
合計17個、本葉の兆しが出てきました。
2022/11/18
合計17個、9/28に播種したので、丸々2ヶ月かかって発芽が続いていることになります。蒔くのが遅かったから発芽が少なかったと思っていたのですが、案外低温でも発芽するようで発芽条件がイマイチつかめません。
2022/11/21
合計18個発芽、だらだらですが発芽が続いています。初期に発芽したものは本葉が出てきています。1本ずつ生えるのかと思ったら、2本セットで出てくるようです。
他のメセン類はハイポネックス500倍を与えましたが、こちらは与えていません。本葉の勢いで子葉が割れ始めているためです。
11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。
腰水は5mm程度ですが、続けています。日よけなしの環境で育てています。
2022/11/24
合計18個
2022/11/27
合計18個
2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。
※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。
3ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
本葉がどんどん大きくなっています。ハイポネックスの散布が多すぎたのか、本葉の生育がよく双葉が割れてしまっています。やはり肥料はほどほどがよいようで少し後悔しています。
大きくなる速度はリトープスやコノフィツムより早く、大きい芽は6mm程度になっています。
水のやり方は腰水ですが、常時ではなく、時々乾いてきたら腰水容器に水を張って吸水させる感じです。
2022/12/15
【12/15記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。
フェネストラリアは成長がよく、どんどん本葉を出しています。10℃周辺はフェネストラリアに適温なのか、親株も一斉に新葉を出しています。
育て方は12月初旬とだいたい同じですが、土が乾く期間も作るようにしています。肥料をやったタイミングで大きい株と小さい株に分かれてしまっています。生育がよいので徒長しないようにしっかり日を当てています。
こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。
4ヶ月目(2023.1)
【2023/1/4記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。
フェネストラリアは数えてみると17苗生き残っており、もうほとんどの苗で本葉が出揃い、棒状の葉を伸ばしつつあります。
双葉は緑色でしたが、本葉は少し茶色みがかっています。ハイポネックスの関係と発芽日のばらつきで、かなり苗に大小ができていますが、小さい苗も本葉がちゃんと出ています。
よく似ているフリチアの光玉は1本ずつ葉を出していますが、こちらは2枚セット(1対ずつ)で出てきます。次の葉はいつ頃出てくるのでしょうか。
水やりは底面吸水で、普段は乾燥させていますが、3週間に1度程度腰水を張って表土まで吸い込ませるようにしています。
耐寒温度は0℃程度らしいですが、2℃を下回る日は他の多肉植物と一緒に全部室内に取り込んでいます。戸外ではしっかり日に当てて徒長を防止しています。
5ヶ月目(2023.2)
【2/1記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
フェネストラリアも1℃以下では仕方ないので、10日ほど室内に入れっぱなしになりました。土が少し濡れ気味なのでカビないか心配でしたが、なんとか無事でいてくれました。
フェネストラリアは成長が早いのか、先月初めての本葉が出て、もう1月中に2対目の本葉が出てきました。成株もこの時期に盛んに葉を伸ばすので、この気温がちょうどよいのかもしれません。
メセン類はリトープスのように20℃程度でよく生育するタイプと、フェネストラリアなどの10~15℃程度と少し低めでよく生育するタイプと2通りあるような気がします。
水やりは3週間に1回程度で、1月中では2回のみ行いました。
6ヶ月目(2023.3)
【3/1記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。
フェネストラリアの種を蒔いてから半年が経ちました。
成長は良好でどんどん対になった葉を出してきています。葉が結構分厚く、色も銅色でフェネストラリアらしさが現れてきています。この辺りはやはりマグアンプが効いていて、思い切り成長している感じです。
その他のメセン類にもマグアンプをやりましたが、成長が良すぎて身割れして困っています。いっぽうのフェネストラリアは身割れせず、どんどん葉が出る形で肥料が効いているようです。
水やりは2月の間2回でした。寒さに強いので置き場所は戸外がほとんどで、0℃の日のみ室内に入れました。外では雨の当たらない簡易ビニール温室の中に入れていますが、日がよく当たる前面に置いています。
これから日差しが強くなってきて3月末には遮光ネットが必要になっているだろうと思います。
7ヶ月目(2023.4)
【4/3記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。
五十鈴玉の成長は絶好調です。どんどん葉を出し大きくなっています。他のメセンではみられないレベルです。
天候がよく3月初めから遮光ネットが必要になりました。22%白ネットを2枚重ねにしたものをかけています。3月一杯はそれで大丈夫でしたが、このまま好天が続けば4月中旬にも半日陰(50%レベル)が必要になりそうです。
水やりはそれほど多くはありません。10日~14日に1回、鉢がしっかり濡れる程度を与えてあとはそのまま放置します。肥料も今年になってからは与えていません。もうそろそろ植え替えが必要になってきていますが、まだ大丈夫そうなので秋まで待つことになりそうです。
8ヶ月目(2023.5)
【5/2記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
五十鈴玉の成長はまだ盛んで、先月に比べても目にみえて成長しており鉢いっぱいという感じです。
4月はハイポネックス1,000倍液を1回だけ与えました。5月もあと1回ぐらいは与える予定です。水やりは10日に1回ほどで、たくさんあげたくなりますが、徒長させたくないので少なめを心がけています。
また最近になり簡易ビニール温室の中は日が当たらなくなってきました。そのため5/1から室内に移動させ、植物育成ライトで栽培しています。現在1万ルクス程度ですが、様子をみながら強さは調節していきたいと思います。
9ヶ月目(2023.6)
【6/3記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは8,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。
気温が上がり生育もだいぶ緩慢になってきました。
明るさが少し足りないのか、昨月より葉が開いてきてしまいました。照度を測り直したところ、8,900~9,500ルクスはありました。管理人の場合、室内でこれより強い照度の環境を作るのは難しいので仕方ないですが、このまま見守りたいと思います。
水やりは10日に1度程度、扇風機で結構乾きます。
10ヶ月目(2023.7)
【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは1万ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。
現在は生育を停止し、25℃になる前の状態で止まっています。フェネストラリアは本当に夏にしっかり休眠するタイプのようです。
しかし送風の関係で土が乾きやすく、10日に1回そこそこの量の水やりをしています。
11ヶ月目(2023.8)
【8/4記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。
今年の猛暑は大変厳しく7/20頃から一番暑い時期(屋外が連日35℃以上)になっています。生育は停止していますが、送風の関係で水やりは1週間に1回は行っています。
12ヶ月目(2023.9)
【8/31記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。
フェネストラリアはここに来て少し不調で、苗が全体的に白っぽくなったり下葉が濁ったりしています。植物育成ライトでの栽培の限界かもしれません。9月半ばには外に出せると思うのでそこまでもって欲しいと思います。
まだ新葉が出るなどの兆候はなく、休眠から目覚めていないようです。
1年1ヶ月目(2023.10)
【10/10記】9月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が26℃程度~最高が29℃程度と8月よりぐっと涼しくなりましたが、相変わらず屋外は暑く32℃以上になる日も珍しくありませんでした。植物育成ライトは1万ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、涼しくなったため送風は00:00~2:00と12:00~14:00の4時間程度に短縮しています。
フェネストラリアはリトープスより低温を好むようで、まだ新葉が出てくる兆候もみせていません。今年は異常に暑かったため、生育適温になるのに未だ時間がかかりそうです。
それでも夏の間に植え替えて活着はしているようで、溶ける苗は出ていません。
実はフェネストラリアは一度屋外に出したのですが、日当たりが悪く再度室内にいれて植物育成ライトを当てており、しっかり屋外に出したのは昨日(10/9)になってからでした。
1年2ヶ月目(2023.11)
【11/13記】外に出してから1ヶ月が経ちました。フェネストラリアはメセン類の中では比較的直射日光に弱いようで、10月いっぱいは葉がややシワシワしていましたが、11月に入ってやっとみずみずしくなってきました。そして1対の新葉も出てきました。
10月の水やりは週に1回程度でした。今年は花芽がつくか期待していましたが流石に1年では難しいようですね。。
リトープスなどと比べると成長が速く鉢がいっぱいになっているので、植え替えてやらないといけないかもしれません。
1年3ヶ月目(2023.12)
【12/6記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。
11/24にようやく完全な無遮光の環境にすることができました。それまで最高気温27℃などまるで初夏のような日もあり、溶けるのが怖くてずっと白いネットを1枚張っていました。白いネットを2枚から1枚にできたのは11/11のことで、これも平年と比較して遅いと思います。
11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。
フェネストラリアは順調に育っていますが、新葉が出る速度が遅くなっているので本当に植え替えてやらないといけません。
五十鈴玉は今年もまきましたが、こちらは不調で30粒まいて数個しか発芽しませんでした。昨年度もまずまずだったので、案外メセンの中では発芽率が悪い種類なのかもしれません。
1年4ヶ月目(2024.1)
【1/19記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。
昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
フェネストラリアが今年思ったより大きく広がらないのは根詰まりしているせいかもしれません。今年は暖かい冬なので1月中に植え替えをして間隔を空けてやりたいと思います。
水やりは10日に1回で、窓に少しシワがよる程度で与えています。
1年6ヶ月目(2024.3)
【3/16記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。
フェネストラリアは生育が速いですね。植え替えをした後2ヶ月足らずでまた一回り大きくなりました。一方植え替えをしなかった分はあまり大きくならず差が開き、植え替えの大切さを感じさせられました。
そのため1月に植え替えしなかった分も2月末に植え替え、1鉢1苗にしました。しかしこれ以上鉢が増えるのもどうかと思いますので、いずれ選抜することになりそうです。。
水やりは10日に1回、普通量~やや多めです。
1年8ヶ月目(2024.5)
【5/9記】たった2ヶ月の間でもりもりになってしまいました。プレステラ90に植わっていますが、もうそれもいっぱいになりそうな感じです。
全部植え替えたらあっという間に鉢が増えてしまったので、ネコポスに入るサイズの苗はメルカリで販売させていただき、無事新しい栽培家の方に引き継いでもらうことができました。
今年の2~4月は暖かく五十鈴玉も生育スピードが早かったのかもしれません。今年の秋には花が咲きそうなサイズになってきました。
1年9ヶ月目(2024.6)
【6/15記】5月後半~6月初めの室温は最高が27℃、最低も22℃程度などかなり暑くなってきました。
暑くなり始め生育を止めているようですが、室内なので引き続き水やりをしています。外なら断水する時期だと思います。
2年0ヶ月目(2024.9)満2年!
【9/13記】更新が3ヶ月もできなくてすみませんでした。今年の猛暑は観測史上初の高値を記録し、多肉植物への影響も大きかったと思います。現在も33~37℃が続き猛暑が長引いています。
今年は37℃などの猛暑の中、8/11から外に出していますが、一株も溶けていないようです。しかしさすがに生育は止まっており、春の状態をそのまま保っているという感じです。少し葉に張りがなくだらんと伸び気味のような感じです。
フェネストラリアは以前に大株を枯らして夏の暑さに弱い印象をもって警戒していたのですが、今年は40℃近い簡易ビニール温室で溶けませんでした。これは今年快晴が多く雨の日が極端に少なく、湿度が低い状態が続いているせいなのかもしれません。