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多肉植物は月に何回水やりすればよい?季節別の量の目安を公開!

このページはあくまでも目安に…

水やり
水やりの量と回数は、使っている土や鉢の種類、置いている場所、地域によって大きな差が出ます。なので一概に2月は月2回、100ccずつ与えるなどの目安はあまり意味がありません。

むしろ不適切な目安に縛られてしまって間違った量を与えていると、水不足になったり水やりしすぎになって最悪枯らせてしまうことがあります。そのため書籍などには具体的な目安が書いていないことが多いです。自分で経験を重ねてだんだんコツをつかんで欲しいという願いからでしょうか。そのため「用土が乾いたらたっぷり」と書いてある本が多いですが、実際どれくらい与えたら良いのか?と悩んでしまいます。

しかし全くの初心者にとっては目安がないことはあまりにも難しすぎます。そこで四季を通してどのくらい水やりの量と回数が変動するか、一定の条件での移り変わりが参考になるのではないかと思って調べてみました。

実験した条件(土と鉢、置き場所、種類)

土の種類

まずどんな土を使っているか、土には水はけのよいものから水持ちがよいものまで、水やりの量を左右する要因になります。水はけのよい土だと乾きやすく3日で乾きますが、水持ちが良い土だと土が乾くまで7日かかるということもあります。全般的に粒が小さいほど水はけが悪く乾くのが遅いです。

このページの条件では、赤玉土小粒や鹿沼土、日向土小粒、ピートモスなどをメインにした割と乾きやすい土を使っています。

使っている鉢

ほとんど全てに水の乾きが遅いプラスチック鉢を使っています。多肉植物を買ってきた時ついていた丸い鉢や、スリット鉢のプレステラ90・120、ペットボトルで作った入れもの(鉢底穴あり)がほとんどです。

置いている場所

スペースの関係で多肉植物用の棚「簡易ビニール温室」を(4段タイプ)を使っています。ビニールは前面は全てオープンにし、横と屋根部分にビニールがかかった状態で、庭の地面に直接置いていています。雨はほぼかからず、基本的には水やりの水だけがかかるようになっています。

育てている種類

春秋型・冬型・夏型全ての生育型の種類を同じ鉢数程度(春秋型がやや多い)栽培しており、アエオニウム属やクラッスラ属などのようにある程度、属の種類がまんべんなくなるようにしています。

全体の量の実際

まず月ごとに概ね何回か、1回の水やり量(リットル)はどのくらいか生育型、属など全部合計した状態でチェックしてみました。

月あたり回数 1回当たりのリットル数
3月 月4回 30リットル/1回
4月 月4回 30リットル/1回
5月 月3回 30リットル/1回
6月 月3回 24リットル/1回
7月 月2回 18リットル/1回
8月 月2回 12リットル/1回
9月 月3回 18リットル/1回
10月 月4回 30リットル/1回
11月 月3回 24リットル/1回
12月 月2回 12リットル/1回
1月 月2回 12リットル/1回
2月 月2回 12リットル/1回

1回当たりのリットル数÷全部の鉢

春秋型・夏型・冬型の全ての鉢に水をやった場合、月ごとにこのような差ができることが分かりました。

月ごとに そのつきのトータル量
3月 月120リットル
4月 月120リットル
5月 月90リットル
6月 月72リットル
7月 月36リットル
8月 月24リットル
9月 月54リットル
10月 月120リットル
11月 月72リットル
12月 月24リットル
1月 月24リットル
2月 月24リットル

月ごとの水やり量

結論:季節ごとの水やり量の変化

生育型はそれほど関係ない

まず生育型はそれほど回数や量には関係ないです。春秋型も冬型も夏型も、春と秋に生育が良く一番水が必要になります。

生育型ごとに細かく見てみると、春秋型は夏と冬回数が少なく春秋は多いです。夏型は冬に水やりが少なく夏も多少減ります。冬型は夏に断水したり量を減らしたり、冬も少し減ります。

  • 春と秋は・・・全ての生育型がよく生育する時期で水の量が多い
  • 夏は・・・夏に育つ夏型も水やりを控える
  • 冬は・・・冬に育つ冬型も水やりを少なめに

生育型ごとの水やり回数の目安

月別 春秋型 夏型 冬型
3月 4回 3回 4回
4月 4回 4回 3回
5月 3回 4回 2回
6月 3回 3回 2回
7月 2回 3回 1回
8月 2回 2回 1回
9月 3回 3回 2回
10月 4回 4回 3回
11月 3回 3回 4回
12月 2回 2回 3回
1月 2回 1回 2回
2月 2回 1回 2回

多肉植物の月別の水やり回数グラフ

多肉植物の月別の水やり回数グラフ

月当たりの水やり回数自体は一番少なくて0回~一番多くて4回の間に収まっています。それにほとんどは2回~4回と回数的にはあまり差がありません。それなのになぜ1ヶ月の水の量が多いのでしょうか。実は1回当たりの水の量がかなり異なっているためです。

それぞれの1回当たりの量は?

それぞれ1回当たりの量は、12L~30Lと幅があるように、生育期は鉢底から流れ出るまでたっぷり与え、生育期から休眠期への移り変わり時、休眠期から生育期へ入るときは生育期の半分程度、休眠期は与えてもかなり少ない量になります。

水やり回数が多い月は(生育期)1回の量も多い傾向にあります。また回数が少ない月(休眠期)は1回の分量も少ないです。中程度の月(緩慢期、生育期と休眠期の間)は量も中程度になります。

書籍などには1回の水の量はどの季節も変わらず1回は1回と書いてありますが、実際には与える量を同じにすることは難しいです。

それではどのくらいを1回に与えるかといわれれば、2~3日程度で表面が乾き、5~7日後に(次の水やりの1週間前)鉢が軽くなっている程度にしています。

生育型別に水やり回数を分けたい時の上手な方法

全ての鉢が乾いたときに与えられたら良いですが、実際には鉢の数が多くなるにつれ、きめ細かいことはできなくなり管理も困難になってやりすぎとやり忘れが出てきます。

そこで管理人はたとえば5月は月4回の水やりで5月1日、7日、14日、21日、28日を水やり日にしよう決めました。そして5月に水やりがたくさん必要な種類はどの日も与え、少し減らしたい種類は1回飛ばす、ほとんど水が要らない種類も3回分飛ばす、などのスキップ制にしました。

そうするとやり忘れややり過ぎを防ぐことができ、おおざっぱではあるが、生育型に合わせてできることができるようです。

このときサイクルは5日単位でもよく、例えば12月の水やりで、冬型のセネシオやアエオニウムには毎回(5日おき)に与え、エケベリアやグラプトペタルムには2回(10日おき)に1回、夏型種のカランコエは4回に1回(20日おき)にするなど、柔軟な対応ができます。

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