- ごくざっくりと関東以南では3月に入ればほとんどの種類が外に出せるようになる(目安は最低気温が3℃を上回るようになったら)
- 3月になってもすぐ出せないのがコーデックス類
- 冬型コーデックスは3月中旬、夏型コーデックスは3月下旬
- カランコエは夜数時間5℃を下回るくらいなら外に出して問題ない
- 2月はエケベリアやセンペルビウムなど一部しか外に置きっ放しにできない
- 寒冷地は1ヶ月程度遅らせて考える
概ね3月から外に出せる
3月になって戸外の軒下に出された多肉植物
まず、ごくざっくりとですが、関東以南では3月に入ればほとんどの種類が外に出せるようになります。これは3月に入ると最低気温が上がり、3℃を切ることが少なくなるためです。
すぐに出せないのはコーデックス類で、最低気温8℃以上を必要とする夏型コーデックスは3月末頃、最低気温5℃を必要とする冬型コーデックスは3月半ばまで待つ必要があります。(昼間は出せます)
寒さに弱いといわれているカランコエも、実はコーデックスより寒さに強いです。またカランコエは完璧に最低越冬温度5℃を守る必要はなく、夜間に数時間2~3℃になる程度は全く問題ありません。ただ1℃以下になる日は3月でも室内に取り込みした方が安全です。天気予報は時に予報を下回ることがあるからです。
以下のような、3℃以上が必要な大部分の多肉植物のグループは出せるようになります。
2月は外に出せる?
それでは2月には多肉植物は戸外に出せないのでしょうか?
2月はまだ、多くの種類がずっと外に置きっ放しにすることができません。(昼間は出せます)最低気温が1℃を下回ることも度々あるため、出し入れが一番面倒な時期でもあります。
2月に戸外に出しっぱなしにできるのはエケベリアやグラプトペタルム、セダムなど0℃を耐えられる一部の種類、そしてマイナス5℃も耐えるセンペルビウム・オロスタキス・ヒロテレフィウムなどのみです。
クラッスラ、コチレドン、セネシオ、パキフィツム、リトープス、コノフィツムなど大部分の種類は最低温度は2℃以上にしたいところです。
このページでは、一般的な書籍に書かれている最低越冬温度よりやや余裕を持った値を掲載しています。
8℃以上の多肉植物
パキポディウム、アデニウム、スタペリア、夏型コーデックス
5℃以上の多肉植物
カランコエ、フェルニア、セロペギア、サボテン科の一部(アストロフィツム)、夏型ユーフォルビア、冬型コーデックス、チランジア、ポーチュラカリア、アナカンプセロス、ハオルシア、アガベの一部、オトンナ、アロエ、クセロシキオス、ガステリア
3℃以上の多肉植物
セネシオ、クラッスラ、グラプトペタルム、コチレドン、アドロミスクス、パキフィツム、パキベリア、アエオニウム、モナンテス、サボテン科の一部(オプンティア、マミラリア)、ダドレア、アガベの一部、グラプトセダム、グラプトベリア、セデベリア、リトープス、ブラウンシア、コノフィツム、アプテニア、プレイオスピロス、モニラリア、フェネストラリア、フォーカリア、ハティオラ
0℃以上の多肉植物
エケベリア、セダム、ヒロテレフィウム、オスクラリア
0℃以下の多肉植物
センペルビウム、オロスタキス、ロスラリア
寒冷地は1ヶ月遅らせる
関東以北の東北や北海道などの寒冷地では、暖地に比べて1ヶ月程度遅らせて考える必要があります。
例えば北海道は、3月の最低気温が-1.6℃とマイナスを下回っています。4月に入ってやっと最低気温3.6℃に上がります。
関東以南は3月に、関東以南は4月に、概ねほとんどの多肉植物が外に出せるようになると考えて良いと思います。
主な地域ごとの詳細は、以下のページに記載しています。
福岡(暖地)
大阪(暖地)
東京(関東)
宮城(寒冷地)
北海道(寒冷地)