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北海道(札幌市)の冬の気温と多肉植物の置き場所

このページでは、北海道での冬の月ごとの気温と、多肉植物を冬越しさせるためにはどこに置けばよいのかを解説しています。

今回は北海道の中心地である「北海道札幌市」のデータを元に作成しています。
その他の地域についてはこちらに掲載しています。

寒冷地(仙台市)での置き場
関東(東京都心)での置き場
暖地(福岡市)での置き場
関西(大阪市)での置き場

また、データは気象庁の「過去の気象データ検索」から取得し、Excelで処理してから記載させていただいています。また太陽光の入射角度のみCASIOの計算サイトから取得しています。

北海道地方(北海道札幌市)

10月~4月までの気温

北海道地方(北海道札幌市)の気象
10月
  • 最高気温:16.3℃
  • 最低気温:8.1℃
  • 平均気温:12.1℃
  • 9年最高気温:25.7℃
  • 9年最低気温:0.5℃
  • 降水量:112mm
  • 湿度:66%
  • 日照時間:4.8時間
  • 日射角度:43度
11月
  • 最高気温:8.6℃
  • 最低気温:1.8℃
  • 平均気温:5.1℃
  • 9年最高気温:18.9℃
  • 9年最低気温:-7.0℃
  • 降水量:117mm
  • 湿度:68%
  • 日照時間:3.3時間
  • 日射角度:32度
12月
  • 最高気温:1.9℃
  • 最低気温:-3.9℃
  • 平均気温:-0.9℃
  • 9年最高気温:13℃
  • 9年最低気温:-13.5℃
  • 降水量:116mm
  • 湿度:69%
  • 日照時間:2.6時間
  • 日射角度:25度
1月
  • 最高気温:-0.6℃
  • 最低気温:-6.4℃
  • 平均気温:-3.3℃
  • 9年最高気温:8.5℃
  • 9年最低気温:-12.8℃
  • 降水量:90mm
  • 湿度:68%
  • 日照時間:3.2時間
  • 日射角度:24度
2月
  • 最高気温:0.1℃
  • 最低気温:-6.2℃
  • 平均気温:-2.9℃
  • 9年最高気温:8.5℃
  • 9年最低気温:-14.9℃
  • 降水量:80mm
  • 湿度:67%
  • 日照時間:3.9時間
  • 日射角度:30度
3月
  • 最高気温:5.2℃
  • 最低気温:-1.6℃
  • 平均気温:1.8℃
  • 9年最高気温:16.4℃
  • 9年最低気温:-10.0℃
  • 降水量:82mm
  • 湿度:65%
  • 日照時間:5.0時間
  • 日射角度:39度
4月
  • 最高気温:12.2℃
  • 最低気温:3.6℃
  • 平均気温:7.5℃
  • 9年最高気温:25.9℃
  • 9年最低気温:-4.4℃
  • 降水量:56mm
  • 湿度:60%
  • 日照時間:6.4時間
  • 日射角度:51度
気象について
  • ※1.「最低気温」はその月の最低気温の平均の9年平均です。(2012~2020年)。毎年その月は1日の気温が平均的にこの温度まで下がります。
  • ※2.「9年最低気温」は過去9年に実際にあったその月の9年間の観測史上の最低気温です。(2012~2020年)。数年に一度ですが、ここまで下がることがあります。
  • ※3.「最高気温」「9年最高気温」についても同様です。

多肉植物の置き場所

10月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】戸外で栽培できますが過去には0.5℃に下がったこともあるので特に寒い日には気をつけましょう。
  • 【夜間】最低気温は8.1℃とぎりぎり外に置けます。注意点は同様です。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】問題なく戸外で栽培できますが、特に寒い日には気をつけましょう。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】問題なく戸外で栽培できます。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】問題なく戸外で栽培できます。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】問題なく戸外で栽培できます。
10月の気温
  • 最高気温:16.3℃
  • 最低気温:8.1℃
  • 平均気温:12.1℃
  • 9年最高気温:25.7℃
  • 9年最低気温:0.5℃
11月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】最高でも平均8.6℃なので室内の窓辺などに取り込みます。
  • 【夜間】夜は2℃以下になりますので必ず室内に入れます。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】昼間平均5.1℃とぎりぎり戸外における状況です。5℃を下回る日も増えるので置きっ放しであれば室内に取り込みます。
  • 【夜間】夜は2℃以下になりますので、室内に取り込みます。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】戸外で栽培できます。
  • 【夜間】夜は2℃以下になりますので、取り込みが必要です。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】戸外で栽培できます。
  • 【夜間】戸外で栽培できますが、マイナスになる日もあるので気をつけます。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】-5℃に耐えるため、問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】-5℃に耐えるため、問題なく戸外で栽培できます。
11月の気温
  • 最高気温:8.6℃
  • 最低気温:1.8℃
  • 平均気温:5.1℃
  • 9年最高気温:18.9℃
  • 9年最低気温:-7.0℃
12月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】最高でも1.9℃と必ず室内や温室に入れます。
  • 【夜間】夜間は-3.9℃まで下がるため、室内でも暖かい8℃を保てる部屋の中央などに移動します。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】最高でも1.9℃なので必ず室内の日光が当たるところに入れます。
  • 【夜間】夜間は-3.9℃なので、室内でも5℃を保てる所に置きましょう。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】3℃に耐えられるグループも戸外は厳しくなっています。室内に取り込みましょう。
  • 【夜間】夜は零下4℃と耐えられないため必ず室内へ。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】寒い日はマイナスを切るためこのグループも外では厳しいです。
  • 【夜間】夜は必ず室内に入れましょう。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】-5℃を耐えるため問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】-5℃を耐えるため問題なく戸外で栽培できます。水やり後1週間は室内の方が安全です。
12月の気温
  • 最高気温:1.9℃
  • 最低気温:-3.9℃
  • 平均気温:-0.9℃
  • 9年最高気温:13℃
  • 9年最低気温:-13.5℃
1月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】最高でも0℃以下です。室内の8℃を保てて日の当たる所を選びましょう。
  • 【夜間】一番寒い月になります。過去には-12.8℃もあったため、室内でも暖かくしないと枯死してしまいます。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】昼間でも0℃以下の日が続きます。室内の5℃を保てる日に当たる所に置きましょう。
  • 【夜間】一番寒い月です。室内でも5℃を保てる、部屋の中央などに置きましょう。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】平均で-3.3℃と昼夜室内で暖かく過ごさせます。
  • 【夜間】窓際は避け、部屋の中央で保温します。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】他県でこのグループは戸外栽培がぎりぎりできますが、北海道では平均マイナス3.3℃で室内への取り込みが必須です。
  • 【夜間】夜はさらに冷えるので凍らない部屋に置くようにします。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】戸外で栽培できますが、斑入り種などは室内へ取り込みます。
  • 【夜間】春以降の生育をスムーズにするためには室内がよいでしょう。
1月の気温
  • 最高気温:-0.6℃
  • 最低気温:-6.4℃
  • 平均気温:-3.3℃
  • 9年最高気温:8.5℃
  • 9年最低気温:-12.8℃
2月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】一番寒い時期は越しましたが、まだまだ平均でも-2.9℃と室内に取り込みます。
  • 【夜間】窓際は非常に冷えますのでダンボールで覆ったり部屋の中央に移動させます。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】0℃の日が続くため室内の日の当たる所で栽培します。
  • 【夜間】夜は-6.2℃にも及びます。窓際を避けて5℃を保てる所に移動しましょう。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】まだまだ0℃が続きます。室内の暖かすぎない所で日照時間を多く取ります。
  • 【夜間】夜は-6℃を切りますので、必ず室内に入れるようにします。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】最高でも0℃ぎりぎりです。室内にいれて育てましょう。
  • 【夜間】夜も同様に室内に、このグループは暖かくしすぎないように気をつけます。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】戸外で栽培できます。
  • 【夜間】夜は過去に-14.9℃に下がることがありました。特に寒い日の予報に気をつけます。
2月の気温
  • 最高気温:0.1℃
  • 最低気温:-6.2℃
  • 平均気温:-2.9℃
  • 9年最高気温:8.5℃
  • 9年最低気温:-14.9℃
3月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】昼間の気温が上がってきます。しかし8℃を必要とするこのグループは室内に取り込んだままです。
  • 【夜間】夜間は-1.3℃とまだまだ寒い日が続きます。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】外に出せるような暖かい日もありますが、昼夜で移動が難しい場合は室内に取り込んだままにします。
  • 【夜間】まだまだ-1.3℃なので室内の中央に移動します。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】昼間は戸外の日なたに出せるようになります。
  • 【夜間】夜は-1.6℃と戸外栽培はできません。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】戸外で栽培できるようになりますが、寒波に気をつけます。
  • 【夜間】夜は厳しく、室内に移動させるようにします。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】戸外で栽培できます。
  • 【夜間】戸外に置けますが、特に寒い日には気をつけましょう。
3月の気温
  • 最高気温:5.2℃
  • 最低気温:-1.6℃
  • 平均気温:1.8℃
  • 9年最高気温:16.4℃
  • 9年最低気温:℃-10.0
4月の置き場所 越冬温度別 置き場所
8℃以上
パキポディウム、アデニウムなど多くの夏型コーデックス、スタペリア
  • 【昼間】急に気温が上がってきます。昼間は最高12.2℃と戸外に半年ぶりに戸外に出せるようになります。
  • 【夜間】夜は3.6℃まで下がり、このグループにはまだまだ厳しいです。
5℃以上
カランコエ、フェルニア、オトンナ、チレコドンなど多くの冬型コーデックス
  • 【昼間】戸外で栽培できるようになります。
  • 【夜間】最低気温は3.6℃と室内栽培が安全です。
3℃以上
セネシオ、クラッスラ、多くの多肉植物
  • 【昼間】戸外で栽培できます。
  • 【夜間】戸外に置けるようになりますが3℃を切る日は室内に入れます。
0℃以上
エケベリア、一部の耐寒性がある多肉植物
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】特別寒い日を除くほとんどの日で戸外で栽培できます。
0℃以下
オロスタキス、センペルビウムなど
詳しい多肉植物の温度別の分類
  • 【昼間】問題なく戸外で栽培できます。
  • 【夜間】問題なく戸外で栽培できます。
4月の気温
  • 最高気温:12.2℃
  • 最低気温:3.6℃
  • 平均気温:7.5℃
  • 9年最高気温:25.9℃
  • 9年最低気温:-4.4℃

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データの見方と注意点

このページに記載している内容はあくまで目安としていただき、お住まいの地域の状況に合わせた栽培をお願いいたします。

まず第一にデータは確認を重ねていますが、入力ミスなどがある可能性があります。

また気象庁のページのデータですが、欠測(計器の故障やデータの紛失などで計測もれしているもの)があるため、その年度を計算から取り除くなど独自の処理を加えています。そのため正確なデータが反映されていないかもしれません。

最低越冬温度の考え方と信頼性

平均値の罠

ここで紹介している最低温度などはその月の中でも平均値を取ったものです。しかし現実には同じ月の中でも大きな変動があり、10℃程度の差が開くことがあります。そのため寒い日は寒く、暖かい日は気温も高いです。

例えば平均値が5℃の場合、毎日5℃が続くわけではありません。0℃の日と10℃の日があっても平均値が5℃となり、平均5℃だと安心していると0℃の日に寒さにやられます。そのため上記の気温と置ける場所は、本当に参考程度にしかなりません。

多肉植物を育てるに当たっては、必ず自分の地域の天気予報や毎日の気温の予測を確認しながら、寒い日は過保護になりすぎぐらいに室内にいれたほうが安心です。たとえ天気予報で2℃でも最大±2℃くらいの差は出て、朝起きたら凍結していた、などということもままありますので、念には念を入れて育てていきましょう。

最低越冬温度は絶対ではない

最低越冬温度は絶対ではありません。というのは、多肉植物の栽培方法や株の状態によって耐えられる温度にはかなりの差が出るためです。

例えば冬場は水やりをごく控えることで耐寒性があがり最低越冬温度以下になっても生き延びることがあります。また逆に水やりをしすぎていたり、日光不足で徒長していたりする株は軟弱で最低越冬温度でも耐えられない場合があります。寒さに慣れていない株も冷害を受けやすくなります。

他にも湿度や寒風の有無、霜、降雪、などで条件は変わりますので、自宅の環境で栽培できる温度は失敗しながら体得していくしかないのだと思います。

きれいに育てたい場合(傷みやダメージ)

最低越冬温度は、最低限枯れない温度です。そのためその温度では枯れるまでは行かなくても、傷みやダメージを受けることは多々あります。最悪の場合、葉が全部失われても茎や根だけ残れば再生は一応できます。

しかしきれいに育てたい、春以降の生育をスムーズなものにしたいという場合は、最低越冬温度ぎりぎりではなく、余裕を持った温度で管理したほうがよいでしょう。

書籍によって表記が異なる

実は最低越冬温度は何度、と決まっているのではなく、書籍によって表記が異なります。ある本では5℃と書いてあったのに別の本では0℃まで大丈夫と書いてある、ということがあるのです。そのためどの温度を信用して良いのかという問題が起こります。

そこで当サイトでは、様々な書籍からデータを取り、なるべく平均的、一般的なものを記載しています。また管理人自身で栽培している種類では、実測値(計測値)を考慮して記載している場合があります。

最低越冬温度の分類

多肉植物の分類について
このページでは、一般的な書籍に書かれている最低越冬温度よりやや余裕を持った値を掲載しています。

8℃以上の多肉植物
パキポディウム、アデニウム、スタペリア、夏型コーデックス

5℃以上の多肉植物
カランコエ、フェルニア、セロペギア、サボテン科の一部(アストロフィツム)、夏型ユーフォルビア、冬型コーデックス、チランジア、ポーチュラカリア、アナカンプセロス、ハオルシア、アガベの一部、オトンナ、アロエ、クセロシキオス、ガステリア

3℃以上の多肉植物
セネシオ、クラッスラ、グラプトペタルム、コチレドン、アドロミスクス、パキフィツム、パキベリア、アエオニウム、モナンテス、サボテン科の一部(オプンティア、マミラリア)、ダドレア、アガベの一部、グラプトセダム、グラプトベリア、セデベリア、リトープス、ブラウンシア、コノフィツム、アプテニア、プレイオスピロス、モニラリア、フェネストラリア、フォーカリア、ハティオラ

0℃以上の多肉植物
エケベリア、セダム、ヒロテレフィウム、オスクラリア

0℃以下の多肉植物
センペルビウム、オロスタキス、ロスラリア

一般的な冬越し方法についてはこちらの記事に掲載しています。
多肉植物の冬越し方法(寒さ対策)
多肉植物の耐寒性(最低越冬温度)は?属ごとに教科書値と実測値を解説!