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ハオルチアの置き場所(遮光環境)の作り方

ハオルチア(ハオルシア)は多肉植物の中でも強い日差しを好まず、遮光環境で育てる必要があります。そこで、実際に何%遮光すればよいのか、そしてどのような遮光環境を作ればよいのか、写真で解説しています。

ハオルチアの季節ごとの遮光率

ハオルシアの遮光ネット

まず色々な本のハオルチアの遮光率について、月ごとにみていきます。

遮光率 本A 本B 本C 本D
1月 22~40% 22% 50% 0%
2月 22~40% 22% 50% 0%
3月 40~50% 22% 50% 0%
4月 40~50% 22% 50~70% 0%
5月 50~60% 50% 70% 0%
6月 50~60% 50% 70% 50%
7月 50~60% 50% 70% 50%
8月 50~65% 50% 70% 50%
9月 50~65% 50% 50~70% 50%
10月 50~65% 22% 50% 0%
11月 22~50% 22% 50% 0%
12月 22~40% 22% 50% 0%

ハオルシアに必要な遮光率は本によって書いてあることが異なり、どれを参考にしてよいのか分かりません。

そこで、実際に窓辺で育てたり、戸外に出したりして、適切な遮光率を探っていきます。
実際に管理人が育てた感じでは、本Aと本Cが現実に近い感じがしました。以下のような環境です。

遮光率 置き場所
1月 室内の日の当たる窓辺で遮光率0%
2月 室内の日の当たる窓辺でレース越し22%程度(2月半ばからレースを引く)
3月 戸外の50%遮光下
4月 戸外の70%遮光下
5月 戸外の70%遮光下
6月 戸外の70%遮光下
7月 戸外の70%遮光下
8月 戸外の70%遮光下
9月 戸外の70%遮光下
10月 戸外の50%遮光下
11月 室内の日の当たる窓辺でレース越し22%程度(月半ばから無遮光)
12月 室内の日の当たる窓辺で遮光率0%

2月にレースを引かないで置いたところ、一部のハオルシアが茶色っぽくなったため、2月中旬からレースを引きました。また、3月に入って寒さが緩み、戸外に出したところガラス越し、レース越しではないため、60%遮光シートで遮光しました。

4月以降は日が高くなり(南中高度が高くなり)簡易ビニール温室の奥まで日が入らなくなっていくため、前側の遮光は50%のままで大丈夫です。ハオルシアでない他の多肉植物も、簡易ビニール温室で育てている限り、5~7月中旬までは遮光が不要で、奥まで日が差してくる7月末から遮光を開始します。

問題は暑くかつ日が差し込む8月、9月、10月です。西日も強く長く当たるため、ハオルチアでない多肉植物も一斉に遮光が欠かせなくなります。11月初めまではこの状態です。

11月半ば寒さでハオルシアを室内に取り込むようになると、最初はレース越しで、12月も近づいてくれば無遮光で直接光を当てても問題ないくらいになります。

実際の置き場の作り方

ハオルシアの遮光ネット
それでは、簡易ビニール温室の一番下の段に、ハオルシアを置くための置き場所を作ってみましょう。先の60%遮光ネットを2枚重ねたネットを作って、簡易ビニール温室に貼り付けます。

遮光ネットを切る

簡易ビニール温室の奥行き、幅に応じて少し余裕を持ったサイズに切り取ります。
ハオルシアの遮光ネット

ホッチキス・テープで端を留める

切り口はそのままにしていると繊維がパラパラ取れてくるので、透明ビニールテープでくっつけ、2枚のネットをホッチキスで留めます。
ハオルシアの遮光ネット

ハオルシアの遮光ネット

ハオルシアの遮光ネット

奥行き(横)に貼り付ける

まず奥行きに遮光ネットを張り付けます。今回はビニタイ3本ずつで上段の網にくくりつけました。

ハオルシアの遮光ネット
ここをハオルチア置き場とします。最下段のため、重しとして石が置いてあります。

ハオルシアの遮光ネット

ハオルシアの遮光ネット

前部に貼り付ける

横に貼り付けたら、前部にも貼り付けます。隙間ができないよう、ビニタイ5本を使ってくくりつけました。
ハオルシアの遮光ネット

上部を覆う

上段には他の多肉植物が置いてありますが、隙間から日差しが差し込んでくるのでマットか遮光ネットで覆います。

ハオルシアの遮光ネット

洗濯ばさみで留める

風で遮光ネットがめくれないよう、洗濯ばさみで留めます。

ハオルシアの遮光ネット
中の様子

ハオルシアの遮光ネット

一見暗いようですが、スマホの光度計アプリで計測した結果、レース越しの窓際(2,800程度)と同じくらいの値(3,200程度)が出ました。(参考値:日陰で15,000、日なたで100,000)

お住まいの地域やハオルチアの種類によっても若干、必要とする遮光環境は異なります。実際には、調節をして一番良い状態を探してみてください。

2022/3/14追記
3月には70%遮光は暗すぎてしまうため、その後60%遮光ネット枚+22%遮光ネット1枚に変更しました。
ハオルチアの遮光ネット

2022/3/28追記
60%遮光ネット1枚でも良いようなので、3/20頃22%遮光ネットを外しました。

2022/4/6追記
4月に入って日差しが強くなってきました。また連日晴天が続いています。60%遮光ネットのままでいたところ、茶色く葉ヤケを起こしかかったため、22%遮光ネットを3枚重ねたものを追加しました。60%ネット1枚+22%ネット3枚です。60%遮光ネット2枚でもよいと思います。

2022/5/12追記
日が高くなり、簡易ビニール温室では直接日差しが入ってこなくなったため、60%ネット1枚+22%ネット2枚にしています。