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多肉植物の置き場所の基礎(日光と風通し)

基本、室内では育てられない

太陽 日光多肉植物は室内で育てる印象があるが、実際のところは多くの種類が室内栽培できない。多肉植物は強いとはいえ植物なので、普通の植物と同じように日光不足だと光合成できずに弱り枯れてしまう。基本的には外で栽培し日光に良く当てると育ちがよくなる。では日当たりの良い所にずっと置けばよいのかというと、そうでもなく直射日光が強すぎるとヤケドをするなど問題になる。

水やりが原因で枯らせてしまう多肉植物だが、置き場所も間違えると枯らせてしまう。そのため多肉植物を育てる時は、それぞれの種類に応じて良い環境で育てることが必要になる。

置き場所の基本

雨の当たらない屋外で直射日光をしっかり当てること

多肉植物の多くは本来、外に置いてしっかり日光に当てる。そしてどの種類も一年を通して風通しを良くすることが大切。一部を除いて雨ざらしも避けたほうがよい。

※種類によっては直射日光に当ててはいけないものもある。また季節によって日光の量を調節する「遮光」が必要なものもある。

具体的には

置き場所の2つの基本

  1. 雨の当たらない屋外で直射日光をしっかり当てること
  2. 風通しを良くすること

日当たりのよい所に置く

多肉植物は基本的には日当たりの良い所で育てる。

日光に良く当てることで光合成し生育が良くなるほか、秋から冬にかけて強く紅葉したり強健な株が育つ。逆に日の当たらない所に置いておくと、日光を求めて徒長(ひょろひょろする)したり、病気に罹りやすくなったり、寒くなっても紅葉してくれないなどトラブルが起きてしまう。

具体的な置き場所は軒下、雨の当たらない明るい庭のスペース、ベランダなどが適している。逆に窓の少ない室内や北側の軒下などには置かないほうがよい。

ただ例外もあり、ハオルシアなど直射日光を嫌うものもあるので、そのような種類は区別して管理する。

また日光が好きといっても、多肉植物にとっては日本の夏の日差しは強すぎるため、一部日光を遮る「遮光」か半日陰に移動するなどの対策が必要になるものが多い。梅雨から夏になるときなど、急に日差しを当てると葉やけなどを起こすことがあるので、徐々に慣らしていく。

風通しを良くする

多肉植物には風通しをよくすることも忘れがちで重要なポイント。

多くの種類はもともと乾燥した地域に生えていて過湿に弱いものが多く、日本の湿気には特に弱い。そこで閉めきった室内などに長い間置いておくと、カビが生えて枯れたり蒸れて腐ったりする。年中外に置いている場合は風通しはほとんど問題にならないが、室内で育てている場合や冬に室内に取り込むときなどは注意が必要。特に梅雨時から夏にかけて室内に取り込む時には扇風機で人工的に風を当てることもある。

雨ざらしにしないこと

雨ざらしにしないで育てることも大切なポイント。

一部雨ざらしにできるものもあるが、多くは雨の当たりすぎで腐ってしまったり病気が入ってしまったりする。それは多肉植物の原生地は乾燥した地域なので、雨の多い日本だと水やりのしすぎになってしまうため。そして雨に当てると白い粉が取れたり毛が汚れたりして見た目も悪くなってしまう。

この3つを守れば、多肉植物は

  • 引き締まって強い丈夫な株に育つ
  • 美しくきれいな姿を保てる
  • 病害虫に強くなる
  • 秋に紅葉が濃くなる

適度な光の強さを見極めるポイント

それでは、どのくらい日に当てるのがよいのか?多肉植物は色々な属(種類)があり必要な光の強さ弱さもまちまち。そのため実際に置いてみて様子を観察しながら置き場所や光の調節を試行錯誤することになる。全般的には多肉植物はこんな変化をする。

光が強すぎる場合
株はしぼんで赤茶色に焼けてカサカサした感じになる。葉が茶色く枯れる「葉焼け」も起こることがある。こうなったら明るい半日陰に移したり、寒冷紗(遮光シート)をかけて日差しを弱める。

光が弱すぎる場合
茎や葉が細くなり長くなりすぎる「徒長」が起こる。葉や茎の色は濃い緑から薄い色に変化し軟弱な見た目になる。多肉植物といえども急な変化には適応できない。光が弱すぎた場合は、すぐには直射日光下におかず、徐々に日なたに出してなれさせていく。

それ以外に気をつける点

  • 買ってきたばかりの植物はいきなり直射日光に当てない
  • 夏は西日が当たる場所に置かない
  • 白い壁の前には並べない
  • 斑入り種や水っぽい、やわらかい種類は弱い日差しで育てる

買ってきたばかりの鉢は日光不足になっていることが多いもの。すぐかんかん照りの所には出さず、午前中だけ光が当たるところに置いたり遮光したりして1ヶ月程度で自宅の環境に慣らしていく。また夏に西日が当たるところや白い壁の前は日差しが強く、反射熱で鉢の温度が上がりすぎるので避ける。斑入りの種類は普通種より光に弱く遮光ぎみにしたほうがよい。他にやわらかい葉の多肉植物やみずみずしい姿のものも強い日光に弱いので直射日光は避ける。

生育型ごとの置き場所

春秋型
暖かくなる3月末ごろから徐々に外に出し始め、5月末までは日なたで栽培する。6月は雨が当たらないようにして遮光を開始、7~8月は半日陰(50%遮光)程度に調節する。風通しに注意する。9月はまだ暑いのでゆるい遮光を続け、10~11月は日なたに置く。12~2月は種類によるが3℃を切るころに室内や温室などに取り込むようにする。

夏型
暖かくなる3月末ごろから徐々に外に出し始め、5月末までは日なたで栽培する。6月は雨が当たらないようにして遮光を開始、7~8月は種類によるが半日陰(50%遮光)~30%程度の遮光をする。風通しに注意する。9~11月は日なたに置く。12~2月は種類によるが5℃を切るころに室内や温室などに取り込むようにする。

冬型
暖かくなる3月末ごろから徐々に外に出し始め、5月末までは日なたで栽培する。6月は雨が当たらないようにして遮光を開始、7~8月は半日陰(50%遮光)~70%程度の遮光をする。暑すぎないように工夫し風を送るなど風通に注意する。9月は50%程度の遮光をし、10~11月は日なたに置く。12~2月は種類によるが3℃を切るころに室内や温室などに取り込むようにする。

室内に置く場合の注意点

寒冷地で冬は何ヶ月も室内に入れざるを得ないこともある。また時には室内で楽しみたいこともある。室内で多肉植物を管理するのは大変だが、徒長・根腐れ・乾燥対策などをしていけば、植物へのダメージを最小限に抑えられる。

徒長は日光不足で起こることが多い。そのためできれば直射日光が当たる窓辺で育てる。夏は蒸れて根腐れすることが多いので、扇風機をつけて室内の空気を循環させる。冬は逆にエアコンで空気が乾燥するので、多肉植物を置く部屋はなるべく暖房をかけないようにする。

室内で多肉植物を育てるには、最低1日4時間以上直射日光に当てる必要がある。どうしても日が入らない環境しかないのであれば、水やりを極端に減らして5~15℃以下に保てば徒長を防げる場合もある。

閉め切った室内の窓辺では昼間はかなり暑くなり、夜にはかなり寒くなり温度変化が激しい。そのため空気の入れ換えをして窓際の温度を下げたり、寒冷地の夜間の窓辺に置いているものは部屋の真ん中に移動したり、分厚いカーテンをひいたりする。

冬に長期間取り込まなければいけない地域では、昼の暖かい間は外に出し夕方に取り込むという作業を繰り返せば多肉植物にとってはよいが、鉢の量が多くなると現実的には難しくなる。

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