ご注意:このページは小さいリトープスの写真をはっきり写すためファイルサイズの大きな写真を載せています。また毎年種まきをするため、4回に渡る長いページとなっています。そのため読み込みに時間がかかるかもしれません。あらかじめご了承ください。
リトープスの種まきは、1回目の2019年、2回目の2020年、3回目の2021年、そして4回目の2022年度の4バージョンがあります。
毎年昨年度の反省から少しずつ改良を加えながら育てています。必要に応じてジャンプしてお読みください。(実際の実践記録は3回目が1番うまくいっていて管理方法なども詳細に書いているのでまず始めに3回目をお読み頂ければ幸いです。)
実生の方法を読む
1回目(2019年9月)のレポートを読む
2回目(2020年9月)のレポートを読む
3回目(2021年9月)のレポートを読む
4回目(2022年9月)のレポートを読む
目次
- 1 リトープスを種まきから育てる
- 2 実生(種まき)に必要なもの
- 3 種の蒔き時(適期)
- 4 リトープスの実生で大切なこと
- 5 リトープスの種まき方法
- 6 リトープスの実生記録(1回目:2019年度)
- 7 リトープスの実生記録(2回目:2020年度)
- 8 リトープスの実生記録(3回目:2021年度)
- 8.1 3回目の蒔き方
- 8.2 1ヶ月目(2021.9)
- 8.3 2ヶ月目(2021.10)
- 8.4 3ヶ月目(2021.11)
- 8.5 4ヶ月目(2021.12)
- 8.6 5ヶ月目(2022.1)
- 8.7 6ヶ月目(2022.2)
- 8.8 7ヶ月目(2022.3)
- 8.9 8ヶ月目(2022.4)
- 8.10 9ヶ月目(2022.5)
- 8.11 10ヶ月目(2022.6)
- 8.12 11ヶ月目(2022.7)
- 8.13 12ヶ月目(2022.8)
- 8.14 1年1ヶ月目(2022.9)
- 8.15 1年2ヶ月目(2022.10)
- 8.16 1年3ヶ月目(2022.11)
- 8.17 1年4ヶ月目(2022.12)
- 8.18 1年5ヶ月目(2023.1)
- 8.19 1年6ヶ月目(2023.2)
- 9 リトープスの実生記録(4回目:2022年度)
リトープスを種まきから育てる

リトープスの種子
多肉植物の種まきといえばリトープス!多肉植物の育て方ガイドなどにも、種まきの方法の解説によく登場します。リトープスはもともと生育が遅いですが、種から育てるのにも時間がかかり、1年後におよそ5mm~1cmほどにしかなりません。
その上、日光の当て具合や水やり方法が成株(2~3年以上育てて大きくなった株)より手間がかかり、面倒でさえあります。
それでも発芽の瞬間やだんだんとリトープスらしくなっていく姿を見ていると本当に感動し、種まきならではの楽しみを感じることができます。
幸いリトープスは他のメセン類と比べると発芽や栽培の難易度は低く、種まき初心者でも比較的簡単に取り組むことができます。
ぜひ秋になったら、リトープスの種からの栽培を始めて見てください!
以下は成長したときの実際の写真です。
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実生(種まき)に必要なもの
- 種子
- 種を蒔く鉢
- 鉢を浸ける容器
- プラスチックのラベル
- 種まき用の土
- 土を混ぜる厚手の袋
- 殺菌剤(オーソサイド)
- 殺菌剤を溶かすペットボトル
- 霧吹き
- 消毒用のお湯
鉢の用意
ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。他の鉢をお持ちの方はそれでも良いですし、鉢がない場合は、百均などにあるプラスチックトレイでもよいですし、カップ麺や食品の空き容器に蒔く方もいます。
そして鉢を水に浸けるための大きめの容器が必要です。ここでは家にあった空きのプラスチックケースを使いました。適当な入れものがない場合は、百均に売っているプラスチックケースや、家にあるもので済ませたい場合は、2Lのお茶や水のボトルを切って加工したものでも代用可能です。
また土の消毒にお湯を使いますが、プレステラ鉢は土をいれてその上から熱湯を注いでも変形しないことを確認しています。
土の配合と種類
土は様々な意見があり、赤玉土を単用する方もいれば、何種類も混ぜてこだわる方など様々でこれといった正解はないようです。ただ、腰水(底面吸水)をするため肥料を入れないという点は共通のようです。
今回(2022年度)の配合
2022年度の土は2層にしました。
まずプレステラ90の深さを3等分し、下から3分の2までメセン土 ※下で解説 を入れます。そして上3分の1に花ごころ さし芽種まきの土を3mmのふるいでふるったものを入れました。
リトープスの種はものすごく小さく、荒い土だと根が簡単に潜り込めません。そこで表土には極小さな粒の土を使います。一方中間から底の部分ではやや水はけがよく根をしっかり張らせたいため、細かめのメセン土 ※下で解説 を使ったらよいと思いました。
リトープスの苗は小さくやわらかいため、蒔いたら1年間程度は植え替えできません。そこで、中間の土には幼苗を育てられる土がよいと思います。
市販でも充分可能
ただしこれはやり方の一例に過ぎず、市販の種まき用土や多肉植物の土を代用するのもOKです。大切なのは表土には3mm程度のふるいでふるった極細かい土を敷き、底から中程に入れる土は5mm程度のふるいでふるった細かめの土を使うことです。ふるいは100均やホームセンターなどで販売されています。
また、肥料は腰水の間はないほうがよいため、最初から肥料入りになっているのは避けた方が良いと思います。(腰水が終わってから与えます。)
また硬質の土を使う方もいてそれでもうまく育っていると聞いているため、ご自身で別な実生用の土を用意している場合は、もちろんそれを使っても構いません。
花ごころさぼてんの土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。
花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で、ピートモスが多くフカフカとしており、メセン類の種まきにちょうど良いです。
自作の土で、細粒~小粒の赤玉土・日向土・ピートモス・パーライト・くん炭を1:1:1:1:0.5で混ぜたものです。多肉植物の成株に使っている土で、適度な水はけと水持ちがあります。
メセン土とは自作の土で正式名称ではありません。通常の培養土に、フカフカしたピートモスを多めに加えたものです。普段は通常の培養土にピートモスを加えたものを使っていますが、今回は比較的入手しやすいよう、ピートモス1:赤玉土1:花ごころさぼてんの土:2の割合で配合したものをメセン土としました。
もしピートモスや赤玉土単体が手に入らない場合は、花ごころサボテンの土1:花ごころさし芽種まきの土2をブレンドしても代用可能です。
必要なものと費用
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | 殺菌剤 |
---|---|---|
![]() 1個30円 ホームセンター |
![]() 家にあったもの |
![]() 1箱 800円 Amazon |
細粒の土(表面用) | 細かい土(中間用) | 通常多肉用土 |
![]() 5L 600円程度 Amazon |
![]() 5L 600円程度 Amazon |
![]() 赤玉土・日向土・バーミキュライト・ピートモス・パーライトを同率で混合 |
メセン用土 | ふるい(5mm) | ふるい(3mm) |
![]() 赤玉土:ピートモス:花ごころさぼてんの土を1:1:2で配合したもの |
![]() Amazon |
![]() Amazon |
殺菌剤スプレー | 消毒用の湯1L~ | スコップ |
![]() 800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器 Amazon |
![]() 自宅 -円 |
![]() 大小で300円程度 |
オーソサイドは殺菌剤で種子のカビを防ぐためのものです。ベンレートでもよいのですが、オーソサイドのほうが藻や青ゴケを防ぐ効果が高いので、最近はオーソサイドを使うようにしています。
水を1cm程度張り、そこに鉢をつけることができれば、腰水用の容器はなんでも構いません。
最近では、リトープスの種栽培キットと称して鉢や土、種がセットになった商品もあります。色々揃えるのが大変な方や少しお試し栽培してみたいとという場合は、このようなキットを使うのも一つの手です。
種の購入方法
リトープスの種子は主にネット通販で入手します。自分で成株を育てて受粉し種を採取している場合はそれが一番よいですが、無理な場合はヤフーショッピング、ヤフオク、メルカリなどで入手します。
また種を大量に購入する場合は、海外のオンライン通販ショップ(ケーレスなど)で購入する方法もありますが、検疫の費用などを考えるとよほどたくさん買わない限り割高になってしまいます。
種を購入するとき一番大切になるのが、「種の信頼性」です。信頼が置ける販売業者か、メルカリやヤフオクでは出品者が信頼できるかをしっかりチェックしましょう。
特にメルカリやヤフオクでは偽物(リトープスではない種子が届く)を掴まないよう、また採取年月が分かっており、交配親の写真などが載せられている、検疫証明書の画像が載せられているかなどの点が大切です。
以下ではいくつかの入手方法を解説しています。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。 よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。

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種類はどれにしたらよい?
リトープスはあまりにも品種が多いのでどれを選んだら良いか迷ってしまいます。有名なのは「日輪玉」「富貴玉」「トップレッド」「アルビニカ」など・・・そんな場合は「リトープスMIX(ミックス)」を選ぶと良いですね。リトープスミックスは色々なリトープスの品種の種を混ぜて販売しているもので1袋で色々なリトープスが育てられます。
リトープスはアルビニカ、トップレッドといった個別の品種だけの種も販売されています。ただMIX種子に比べるとかなり値段が高く初めて実験するのには向いていません。そこでこのサイトではミックス種子を用意しました。
リトープスの種は非常に小さく、始めて見る方はビックリしてしまうと思います。鼻息で簡単に飛んでしまうので、取り扱いは慎重に行いましょう。
種の蒔き時(適期)
リトープスは秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物です。そのため生育期の秋にまきます。具体的には猛暑が終わり、最高気温が25℃ぐらいにさがってくる9月下旬ごろが適しています。
8月猛暑の盛りに蒔いてしまうと高温多湿で蒸れてせっかく芽が出た種が溶けてしまう可能性があります。また冬や休眠直前の春は種から育てることが難しいため、できれば9月下旬から10月中旬までには種まきすることをおすすめします。
また気温は地域により差があります。15~25℃の間が発芽しやすいので寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、10月初旬に蒔きました。
また春蒔きという選択もありますが、夏がすぐ来てしまい管理が難しくなるため、初心者のうちは秋まきのほうをおすすめします。
リトープスの実生で大切なこと
大切なことの基本は、リトープスなどの玉型メセン類と変わりません。
大切なことは
- 秋にある程度涼しくなってから蒔くこと
- 土をちゃんと殺菌してから使うこと
- 極小さな種に合う細かい土を使うこと
- 肥料は気をつける
- 種まきから2ヶ月程度は腰水(底面吸水)にすること
- 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
- 覆土しないこと
- 硬質ポットに植えること
- 成株とは異なる育て方をすること
です。
蒔き時
発芽の適温が15~25℃程度のようで、あまり暑い秋(8月下旬~9月上旬)だと発芽しにくいです。できれば寒冷地を除き9月中旬~10月頃蒔くのがよいです。温度的には秋だけでなく春も蒔けますが、あっという間に温度が上がって適温でなくなるので、秋まきのほうが安心です。
土の殺菌
土は必ず新品のものを使いましょう。病気や虫などがいる可能性がある古い土は避けたほうがよいです。また新品であっても使う前に必ず熱湯で消毒し、さらに殺菌剤をスプレーしておく必要があります。
土の細かさ
リトープスの種はごくごく小さく爪楊枝の先っぽ程度しかありません。そのため芽も根も細く小さいので、それに合う細かい細粒の土が適しています。
肥料のやり方
種まきからごく初期(3ヶ月以内)は、肥料をやるとカビや藻が出やすいので与えないようにします。またもともと無肥の土(肥料が入っていない土)を使います。4ヶ月後以降は希釈した液肥を時々水やり代わりに与えて成長を促進させます。また有機肥料はカビの元となるので、必ず化成肥料(化学肥料)を使うようにします。
腰水(底面吸水)
リトープスの種や発芽した芽は非常に小さく、ジョウロで上から水をやると簡単に土の中に沈んでしまいます。そのため鉢の底から水を吸わせる「腰水(こしみず)」を行います。また少しでも表土が乾くと芽が出ないばかりか出た芽も枯れてしまうので、2ヶ月程度は底面吸水で絶えず水を供給します。腰水の水は腐らないように時々交換します。苗がしっかり立ってジョウロからの水やりに耐えられるようになったら、底面吸水を終了します。
管理場所
直射日光下に置くと強い日光で芽が枯れるので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。ただし暗すぎる所はダメで、室内などに設置すると芽がヒョロヒョロと伸びて倒れてしまう「徒長」を起こします。また室内管理だと風が吹かず高確率でカビが出ます。そのため戸外の半日陰・50%遮光ネットの下に置くようにしましょう。
硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。
種まきから1~2年の苗の管理
リトープスは冬型の多肉植物なので夏は水をやってはいけないと思いがちですが、小さく弱い芽で保水性も少ないため、真夏でも月に1~2回の水やりを続けます。特に1回目の夏は休眠期がない(成長を続けている)ようです。
種の鮮度
また種は古いもの(採取から数年経過したもの)でも全く問題ありません。むしろ1年冷蔵庫で寝かせたような種が発芽が良く早いことさえあります。蒔き時以外に手に入れた種は冷蔵庫の野菜室に入れておきましょう。
蓋は不要
コーデックスやサボテンなどは蓋をして湿度を100%近くまで上げる必要がありますが、リトープスでは土に蒔くだけでラップも蓋も要りません。メセン類は発芽までに時間がかかり個体によってばらつきがあるため、全部が出揃うまで1~2ヶ月かかることもあります。そういう場合に蓋をしたままだと、蒸れたりカビが生えるリスクが高くなってしまいます。
そのため、このサイトに書いてあるやり方が唯一ではありません。あくまでも参考にしていただければ幸いです。
リトープスの種まき方法
準備
まずラベルを作ります。
用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。
カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢、鉢を浸ける容器などをしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。
ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。
オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、必ず使うたびに振ってください。
土をふるう
土はあらかじめふるって粒サイズを小さく均一にしておきましょう。ここでは3mmのふるいでふるった土を表土(一番細かい)にし、中間の土は5mmのふるいでふるいました。
さし芽種まきの土も同様にふるっておきます。
日当たりを考えて、土は鉢の上から5mm~1cmほどの深さまで目いっぱい入れたほうがよいです。
土の消毒をする
土の消毒方法はいくつかありますが、ここではプレステラ90に土を入れ、その上からお湯を充分に注ぐ方法にしました。更に殺菌剤のオーソサイドを800倍に薄めたものを土に注ぎ、表土にはくまなくスプレーしました。
土は階層を作っているので注いだ時に構造が崩れないよう、慎重にお湯を注ぎます。
鉢底から充分お湯が流れ出てきたら底面吸水用のプラスチックケースに鉢を並べ、土の上からオーソサイド800倍液を注いでいきます。
腰水に使う水は鉢が1cm~1.5cm程度浸かる程度の量で問題ありません。
種をまく
土の煮沸消毒をして6時間以上たってから、土が冷えたのを確認しタネを蒔きます。
リトープスの実際の粒サイズ
リトープスの種は小さいので、蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。
数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなりまた間引きが必要で種の無駄になってしまうため、一粒ずつ蒔くことをおすすめします。
リトープスは種が小さいため、保湿用のラップなどはせずそのまま戸外の半日陰に設置して大丈夫です。
発芽までの日数は?
発芽までの日数は差があり、昨年度産で充分涼しい所で寝かせておいたものは1週間で発芽することもあります。採りまき(今年度に採取した種)では発芽が始まるまで2週間、発芽が揃うまで1~2ヶ月かかることもあります。
昨年度リトープスを蒔いたとき、3ヶ月近くかかって発芽したものもあったので、気長に待つ必要がありそうです。傾向としては秋が深まり急速に25℃→20℃などに下がってきた時が、たくさん発芽してくるようです。
置き場(遮光環境)と水やり(腰水)
置き場所
リトープスはコノフィツムやオフタルモフィルムより直射日光に強いですが、プレイオスピロスよりは弱いです。そのため適度に遮光してやる必要があります。
鉢は9月の場合は60%以上の遮光ネットの上に更に白いネットをかけ、10月以降は60%遮光、11月からは無遮光で栽培できるようになります。
無遮光にできるのは翌年2月まで、3月に入ったら速攻で薄い白い遮光ネットや50%遮光ネットなどをかけるようにします。
また室内でも植物育成LEDライトがあれば育てることができますが、その場合、風通しによほど気をつけないとカビが出ますので、ミニ扇風機などを当てるようにしたほうがよいです。
水やり
水やりは腰水ですが、腰水の量や土の乾燥のさせ方は、何ヶ月目かによって異なります。
まず1ヶ月目は完全な腰水で、1.5cmの水を常に張っておきましょう。2ヶ月目もほとんど同じです。
3ヶ月目からは常時張っている水位を5mm程度に落とし、4ヶ月以降は底がカラカラに乾く日もあるようにします。しかし上からジョウロで与えると苗が流れるので、10日に1回程度腰水容器に水を張って吸水させます。
リトープスの実生記録(1回目:2019年度)
1ヶ月目(2019.9)
4日目 2019/9/30 初の発芽
3つの鉢に左3個:中4個:右3個、発芽しました。
左
5日目 2019/10/1
左:中:右に5:10:5発芽しました。
左
6日目 2019/10/2
左:中:右に7:12:6発芽しました。
左
7日目 2019/10/3 左:中:右に8:13:8発芽した
10日目 2019/10/6
左と中は変わらず、右が9発芽しました。少し芽が大きくなっている模様です。
左
同じ種なのにこれだけ発芽率が異なるのはなぜなのでしょうか?
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2ヶ月目(2019.10)
2019/10/28(31日目)
今日で種まきから1ヶ月、直径は1mm、高さは3mm程度になりました。
左
2019/11/4(38日目)
寒さのためか茎の色が紅葉して赤くなってきました。だいぶ大きくなり1~2mmくらいになっています。
せっかく発芽した芽もいくつか溶けてしまいました。
2019/11/19(53日目)
直径が3mm程度に成長したものがあります。どれも大きくなってつやつやしています。全部緑色だったものが緑や茶色に分かれてきました。まだ本葉は出ていません。同じ日に種まきしたのにこれだけ成長に差が出るのが面白いですね。
生育環境は、現在屋外のビニール温室(ビニールは開放)で管理、鉢底ネットをかけて50%遮光しています。まだラップをかけており底面給水(腰水)しています。水の深さは5mm~10mm程度で最初よりずっと少ない量です。霧吹きで水やりすると苗が倒れそうなので霧吹きはまだ使っていません。幼苗は乾燥に弱いので常に湿った状態になるようときどき腰水を継ぎ足しています。特に煮沸したり殺菌剤を入れたりはせず水道水をそのまま注いでいます。
3ヶ月目(2019.11)
2019/12/14(78日目)
大分寒くなってきたので発育を促進するために室内に取り込んでいます。室内の日の当たる窓の傍に置いており、まだ底面給水とラップをかけて保湿をしています。室内は外より乾燥しているのかすぐ水が蒸発するのでラップがないとカラカラになってしまいます。しかし苗がだいぶしっかりしてきたので霧吹きをしても苗が倒れなくなってきました。
直径が8mm近いものもでてきました。最初の頃は溶けてしまうものがありましたが最近は気温の低さのためかみんな元気です。日が足りないのか若干外のほうにむいてしまっています。
4ヶ月目(2019.12)
2019/12/27(91日目)
今回から底面給水をやめています。9/27に種まきして3ヶ月、もう上から霧吹きしたりじょうろで水やりしても苗が倒れなくなりました。そしてラップもとりはずしました。今までのように底面給水してラップしていると湿度が高く、苗の水分が多すぎになってしまいます。
実際残念なことに右の鉢の右側の緑色のリトープスが急な温度変化と水分過多に耐えられなくなって破けてしまいました。これはもう助からないでしょう。大事にしていただけに残念でした。
大分高さがでてきたので横から見た写真もアップ!
高さが5mm~8mm程度あり直径もそのくらいなので正方形みたいな物体にみえます。
2020/1/9追記:その後は霧吹きで水をやったりじょうろで水をやったりしています。室内だと急に生長しすぎるので5℃を下回らないほとんどの日は外のビニール温室の奥の方(直射日光があまり当たらない所)に置いています。外に置いてからは乾きすぎないよう、再びラップをかけています。
また破けてしまった緑色のリトープスは、捨てるのもかわいそうなのでそのままにしておいたら、なんとしたから本葉が出ているのが確認できました。それはこれまでのような形ではなく、店頭で見慣れているリトープスの形でした。サイズは直径2mm程度と種まき直後みたいな小ささですが生き残りました。
5ヶ月目(2020.2)
2020/2/3(129日目)
リトープスの種を撒いてから4ヶ月がたちました。
相変わらず、遠くからぱっと見ても姿が見えないくらい小さく最大で6mmくらい、小さいものは2mmくらいしかありません。
左の鉢。土の表面を見ると分かるようにカラカラです。もう普通のリトープスと同じくらい乾いた土でも枯れなくなりました。底面給水はもうやめていますがラップはかけたままにしています。水やりは2週間に1回くらいじょうろで与えています。環境は最高気温が13℃程度、最低気温が4℃程度の日が続いています。
見た目のサイズは1ヶ月前とあまり変わりません。しかし、よく見ると1つに脱皮の兆候が現れていました。
拡大してみると、小さな割れ目から次の葉(本葉)が見えています。このまま順調にいけば2ヶ月以内に1回目の脱皮が始まるはずです。
前回、温度差と過湿で破れてしまったリトープスも少し大きくなったようです。
2020/3/9(164日目)
リトープスの種を撒いてから5ヶ月経ちました。
この1ヶ月間、どんどん1回目の脱皮が進んでいます。2~4月はリトープスの1年に1回の脱皮の季節、順調に育っている模様です。
拡大すると表面の皮の真ん中が割れ、そこから新しい葉が出ているのが分かります。
最近になって緑色のリトープスも色が付いて全部茶色になってしまいました。脱皮したら色が変わるのでしょうか?
現在5日に1回程度霧吹きで水やりをしています。しかしそれだけではどうしても乾燥してしまいます。そこで1週間に1回はごく細いじょうろで土がしっかり濡れるようにたっぷり水やりをするようにしています。リトープスは頻回に水をやってはいけませんが、5mm以下の小苗の場合はカラカラになると干からびて枯れてしまうので、例外的に水やり回数を多くして土が完全に乾かないようにする必要があります。
3月に入り日差しが強くなり気温も上がり始めました。そこで直射日光が当たらないよう、ビニール温室(屋外に置いている)の一番後ろに置くようにしました。※1.5cm以上の普通のリトープスは直射日光にガンガン当てています。
この1ヶ月の気温は、最高が18℃程度、最低が3℃程度、平均的には10℃+-5℃程度で、3℃を下回る日は室内に取り込みました。暖かくなってきて他の多肉植物は生育がよくなってきましたが、リトープスの実生はサイズ的にはほとんど成長していないように見えます。
2年生以降の大きなリトープスも2~3月にかけてだんだん脱皮の準備が整ってきて、葉の割れ目から新しい葉が見えるようになってきています。
7ヶ月目(2020.4)
7ヶ月目のリトープス、半年が過ぎて随分大きくなりました。今回は巻き尺を隣に置いてサイズ感を見てみました。
このくらい小さな苗は月に数回さらっと水をやります。
8ヶ月目(2020.5)
リトープスも5月になるとあらかた脱皮が終わるようで新しい葉が出そろっています。脱皮前は一面茶色に染まっていたましたが、脱皮したら緑色や肌色、茶色など3色ぐらいありそうでした。
1年目(2020.8)
8月、暑さのさなか、メセン類にとって一番厳しい季節。管理人も例外なくかなりの数のリトープス小苗が溶けてしまいました。
8月もさらっと水やりしていますが、溶けるのはその直後という訳でもなく、ある日気がついたら皮だけの残骸になっているという具合です。
最初に撒いたのは50粒だったので、種まき1年後のリトープスの生存率は30%くらいといえそうです。
1年6ヶ月目(2021.2)
リトープスの実生記録(2回目:2020年度)
1ヶ月目(2020.9)
2020/9/15
2020年度も2回目の種まきに挑戦しました。
今回は150粒の種を6個のプレステラ90に撒きました。
2ヶ月目(2020.10)
4.5ヶ月目(2021.2)
12ヶ月目(2021.9)
以下は2021/9/27(2度目の種まきから12ヶ月経過)の写真です。やや徒長しています。
実生から1年たったら最初の植え替えを行います。その方法についてはこちらで解説しています。上の写真のリトープスを実際に植え替えた例です。
1年3ヶ月目(2022.1)
3ヶ月前の9月27日に比べて一回り大きくなりました。植え替え時は根を切りましたが、無事活着してくれた(根付いてくれた)ようです。まだ脱皮の兆候はありません。
1年6ヶ月目(2022.4)
現在脱皮中の真っ最中です。
深植えしすぎたのか、出てくる新しい葉が土に埋まっているように出てきています。脱皮が終わり全体がはっきり分かるまであと1~2ヶ月かかりそうです。
以下は2022/4/1(2度目の種まきから18ヶ月経過=1.5年経過)の写真です。
2年目(2022.9)
1年前、1.5年前に比べると一回り大きくなっています。
以下は2022/9/5の24ヶ月目(満2年、種まきから24ヶ月目)の写真です。
2022/10/22
2度目の植え替えを行いました。
理想の形に育っているようです。
2023/1/4
10月に比べ一回り大きくなりました。
リトープスの実生記録(3回目:2021年度)
3回目の蒔き方
以下は2021年9月の管理人のリトープスの種まき(3回目)の記録です。
2021年9月1日、2021年産リトープス種子を100粒購入、およそ2週間冷蔵庫の野菜室に入れて眠らせ、2021年9月15日に蒔きました。数日前、さらに100粒オーダーしそれも届いたため即種まきとなりました。
プラ鉢(プレステラ90)を12個用意し、200粒を12個の鉢に適当に分割してバラ撒きしました。
土の配合はピートモス3:鹿沼土2:ボラ土2:赤玉土3:バーミキュライト1:川砂1:くん炭1で熱湯消毒し、ベンレート(1,000倍)で更に防かび(殺菌)しました。
プレステラ90が並ぶくらいの適当なサイズのプラケースに入れて、1cmの腰水(水を張ったままにする)を用意します。
実は同じ出品者さんの種を200粒撒いていました。それらは現在(ちょうど12ヶ月過ぎ)156個生存しており、高い発芽率、生育力でした。
メセンの種子は、種の収穫年度(採りまき)では発芽がゆっくりになり、発芽まで1~2ヶ月かかるということで、気長に待っていきましょう。
1ヶ月目(2021.9)
- 2021/9/15 200粒種まきしました。
- 2021/9/16 本日発芽なし
- 2021/9/17 本日発芽なし
- 2021/9/18 本日発芽なし
- 2021/9/19 本日発芽なし
- 2021/9/20 本日発芽なし
- 2021/9/21 1つ発芽しました。
- 2021/9/25 3つ発芽しました。(計4つ)
- 2021/9/27 計8個発芽しました。
- 2021/9/28 計12個発芽しました。
- 2021/9/29 本日発芽なし
- 2021/9/30 計19個発芽しました。
2021.9.27の写真です。全体を写した写真では、発芽が確認できないくらい小さいです。
2021.9.27の写真です。拡大するとかなり小さな芽が出ているのが分かります。
- 2021/10/1 計20個発芽しました。2週間冷蔵庫に入れたものと入れていないものでは発芽の数に違いはないようです。
- 2021/10/2 計39個発芽しました。この3日間室内で観察していましたが、今朝から外に出しました。(遮光50%)
- 2021/10/3 本日発芽なし
- 2021/10/4 計44個発芽しました。
- 2021/10/5 計49個発芽しました。
- 2021/10/6 計54個発芽しました。
2021/10/6の発芽の様子です。小さい種ですが、水分をどんどん吸って種の時のサイズの10倍くらいになっています。
- 2021/10/7 計83個発芽しました。
- 2021/10/8 計94個発芽しました。初期に発芽したものは大分大きくなってきています。
- 2021/10/9 計108個発芽しました。 順調に発芽しています。
2021/10/11の写真です。緑ゴケが生えてリトープスが分かりづらくなっています。本日から遮光を20%にしていきます。
- 2021/10/14 たくさん発芽しすぎて発芽数をチェックすることが難しくなりました。
- 2021/10/15 完全に50%遮光から20%遮光に切り替えました。
2ヶ月目(2021.10)
- 2021/10/16 日に日に発芽しています。土の表面全体が緑色のコケで覆われています。コノフィツムの土にはまったく出ていないので、おそらくマグアンプを撒いたためだと思います。大量の肥料(マグアンプK)を吸い込んでか、かなり大きく生長した芽も出現しています。
- 2021/10/17
- 2021/10/18
- 2021/10/19
- 2021/10/20
- 2021/10/21
- 2021/10/22 状況は変わりません。コノフィツムが急に発芽してきたことから、コノフィツムには20℃程度の低温が必要なのだということが分かりましたが、リトープスに関してはもう少し気温については適応性があり、25℃でも問題無く発芽するように感じました。発芽ラッシュが日中気温30℃あった10月初め~中旬に集中しているので30℃でも充分発芽のではないかとも感じました。
- 2021/10/30 後から発芽してきた芽も大分大きくなってきました。コケの繁殖が酷いのでもう少しリトープスが大きくなったら表土を剥がさないといけないかもしれません。今年は戸外の直射日光下で栽培しているので徒長・苗の倒れは一切みられません。
- 2021/11/8 突然全部のポットの土表面にカビが生えました。白いかびです。すぐにピンセットと小型スプーンで取り除き、ベンレート1000倍水を丁寧に散布、そして腰水を完全にやめました。数日前腰水をだいぶ足したからでしょうか。もう上からの灌水に耐えられるのでカビの生えやすい腰水は終了します。
- 2021/11/11 再びカビが生えてきました。そのため鉢の水を抜くために広げた新聞紙にポットを並べて水を吸わせました。
- 2021/11/12 一応毎日ベンレート1000倍液を霧吹きで軽く散布しています。
以下は2021/11/15(60日目)の写真です。
なんとかカビを退治しています。
- 2021/11/20 表面の藻取り除きを行いました。
- 2021/11/23 表面の藻取り除いた後に川砂を詰めました。発芽が集中したところでは、苗との間隔が窮屈になってきており、間引きか植え替えが必要になってきています。
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3ヶ月目(2021.11)
- 2021/12/8(84日目) 大きくなったリトープスは株間が狭くなってきて、ピンセットで間引こうとしましたが、周りの株を傷つけてしまい、難しいことが分かりました。このまま育ててもう少し大きくなったら、早めに植え替えをしようかと思っています。しっかり日に当てて水やりは10日に1回くらいしています。土がカラカラに乾かないように常に湿っている状態にしています。藻は生えなくなりました。カビも今のところ再発していません。
4ヶ月目(2021.12)
- 2021/12/22(98日目) リトープスも満3ヶ月経ち、5mmくらいの大きさになってきました。施肥は種まき1ヶ月頃のマグアンプK以外与えていません。水やりは10日に1回程度で土をかなり乾かすことも増えました。置き場所は直射日光下で日照時間もできるだけ長く取れる所にしています。大きくなり株間がなくなってきました。間引くこともできないくらいぎちぎちなので、一粒ずつ蒔けばよかったと後悔しています。生育は昨年度より良い印象です。
5ヶ月目(2022.1)
リトープスの種まきから105日が経ちました。前回と比べて見た目ではそれほど生長を感じません。帝玉やコノフィツムと同じくカビが心配なので、暖かい昼間はできるだけ外に置いて夜室内に入れることを繰り返しています。戸外はなるべく長く日が当たる所を選んでいます。育て方は前回と変わらず、水やりは10~14日に1回程度、土の3分の1が湿るぐらいを与えています。この間肥料などは与えていません。
以下は実生105日目(2022/1/4)の写真です。
6ヶ月目(2022.2)
リトープスを種まきして148日(満5ヶ月)、6ヶ月が経ちました。
最近になって早いものはもう初めての脱皮をし始めています。去年種を蒔いた2年目のリトープスや3cm程度の大きなリトープスはまだ脱皮の兆候を見せていませんが、小苗は早いのでしょうか?
環境は基本的には、戸外の日の当たる雨よけのあるところです。最近の最低気温は2℃、最高気温は12℃、平均気温は8℃程度です。1℃を下回る日は室内に入れていますが、なるべく光合成させたいので戸外に置いています。
また水やりをしすぎるとカビるので水やりは10日に1回程度、鉢の3分の1が湿るぐらいにとどめています。それでも小苗が水を吸うのか1週間もするとカラカラに乾いてしまいます。
2月になって日差しが少しずつ強くなってきていますが、まだ遮光はしていません。一番日が当たる所に置いてしっかり光合成させています。
全体的には順調に育っていると思います。
以下4枚の写真は2022/2/10に撮影した実生148日目の写真です。
1回目の脱皮を始めた実生リトープス
7ヶ月目(2022.3)
リトープスを種まきして167日、およそ7ヶ月が経ちました。
2月末頃から脱皮を初めて現在、初めての脱皮の真っ盛りです。皮の真ん中が割れて中から初めての本葉が顔を出しています。大きな株(親株)より脱皮が早いです。このままいくと3月一杯で完了するかもしれません。
気温は上がり、最高気温15℃、最低気温5℃程度と、完全に戸外で栽培できるようになりました。戸外で栽培できるようになると色々なメリットがあります。一番が肥料をやってもカビにくくなること、通気が良くて水やりの頻度も上がること、日差しが強くなって光合成も促させることです。
脱皮中なので水やりは控えめにしています。これまで月3回程度行っていたところを2回程度に抑えます。量も少なめに表面から2cm程度の深さまで湿る程度にしています。
また、遮光はまだ行っていません。おそらく3月末か4月に入った頃から必要なのではないかと思います。3月3日に晴天で炎天下にコノフィツムの実生株を置いていたところ、2苗が溶けたためリトープスも遮光を始めました。22%遮光ネットを2枚重ねて軽く日よけしています。
日に当てることは大事ですが、直射日光下では乾燥も激しくなるので、日差しの穏やかな環境に置くことにしました。
以下は2022/3/1に撮影した写真です。
8ヶ月目(2022.4)
リトープスの実生を開始して8ヶ月目に入りました。
半分くらいのリトープスが脱皮を終えていますが、残りはまだ古い皮を被っています。リトープスの窓が一番美しいのがこの脱皮後です。脱皮前より鮮やかで模様もはっきりしています。
前々から苗の間引きが必要になってきていたのですが、いよいよ鉢が小さくなってきて間引きを行いました。せっかくタネから育てて大きくなった苗だけにつらい作業でした。まだ間引ききれずにその後も何度か間引いています。最終的には1ポット10苗くらいにしないといけません。
もうずっと戸外で栽培しています。現在の温度は最高気温が18℃程度、最低気温が7℃程度です。
現在は50%遮光下で栽培しています。日差しが強くなってきており、22%遮光ネットでは厳しくなっているためです。やや徒長しているので、22%遮光ネット2枚に戻そうか迷っているところです。
水やりは脱皮中のため1度しか与えていません。水やりの時リキダスとハイポネックスを与えました。マグアンプKはばらまいていますが、溶けるほどの水分がないため効果がないようで、今度お湯に溶かしたマグアンプKを注入する予定です。
以下は2022/4/1に撮影した、リトープスミックスの実生198日目の写真です。
4/7追記
マグアンプKをお湯に溶かしてみました。しかしマグアンプKはなかなか溶けず、丸2日たった現在もつぶつぶがそのままです。すぐに溶けると思っていたので意外でした。お湯は冷めすっかり水になっています。マグアンプ水は透明で濁り一つありません。しかしここに成分が溶けているかもしれないと思い、じょうろの水に希釈して流し込み、与えました。つぶつぶ自体は与えていません。効果はまだ分かりませんので5月に追記します。
9ヶ月目(2022.5)
リトープスの実生3回目も9ヶ月目に入りました。
ほとんどの苗が初めての脱皮を終えて、リトープスっぽくなりました。この間も間引きを繰り返して苗の間隔を空けるようにしました。
リトープスはコノフィツムより光を求めるようで、日陰に置いていると徒長してしまいます。そのため日が良く当たる所で遮光して、直射日光を和らげたところで栽培しています。それでものびて少し長すぎになっています。
そのため、5月1日からは、思い切って室内の人工照明(植物育成LEDライト)を使った環境で光を照射して栽培する方法に切り替えました。これは、外の簡易ビニール温室に日が当たりにくくなる5・6・7月のみの対策です。
外の気温は最高気温が22℃程度、最低気温が13℃程度です。室内は一日20℃程度で推移しています。
4月の初旬に良く日に当てようと、簡易ビニール温室から出して直接コンクリートの上に置いて22%遮光ネットを2枚掛けて、快晴の直射日光下にさらした日が何日かあったのですが、そのとき日の強すぎでしぼしぼになって枯れたものが20~30苗ありました。
4月といえども晴天時の直射日光は注意しないといけませんね。
以下は5月のリトープスの写真(正確には4/28に撮影)です。
10ヶ月目(2022.6)
リトープスの種まきから10ヶ月が経ちました。
4月に直射日光下においてしまい溶けた分が大分減ってしまいました。そのため株間がだいぶ空いてきています。
5月は日が高く昇り、簡易ビニール温室に光が入り込まなくなっているため、5/1から室内での植物育成ライトでの栽培に切り替えていましたが、それから丸1ヶ月たち、問題なく生育しています。若干徒長しているのもありますが、これはマグアンプKを水に溶かしたものを与えすぎた影響と思われます。また、徒長しないように0:00~9:00までは毎日ミニ扇風機で送風しています。
外気温の最高は28℃、最低は20℃程度、室内は最高が27℃、最低が22℃程度です。水やりは帝玉と同じで2週に1回、つまり月に2回、1回の量は20ml程度とかなり少なめにしています。
戸外で日が当たる環境における場合は、ずっと風が吹いているのでそちらのほうがよく、40%遮光~半日陰ぐらいがよいと思います。
以下は実生10ヶ月目の写真です。
11ヶ月目(2022.7)
リトープスの種まきから11ヶ月が経ちました。
7/1付け、リトープスは少しずつ徒長してきました。(おそらくマグアンプ水を大量に与えてしまったためです。)大きく育ったものと小さいもので5ミリのサイズ差が出ているものがあります。(写真参照)おそらく根の張り具合の善し悪しで、小さいものは根の本数も少なく根張りも弱いと思われます。
今年は梅雨が短く、6/28に九州北部も梅雨空け、平年値より20日間早かったとのことです。既に猛暑に入っており、最高気温は33℃程度、最低気温は28℃程度です。7~8月はリトープスが一番溶けやすい時期です。
現在も引き続き室内で植物育成ライトを当てて育てており、室温は28~32℃の範囲内です。ミニ扇風機は一日20時間稼働させ、ほぼ風通しはよく保たれていると思います。
外で直射日光が当たる場合は60%の遮光ネットを張ります。
水やりは少なく、これまで2週間に1回少量与えていましたが、7月からはごく僅かにするか与えないつもりでいます。
以下はリトープスの実生11ヶ月目の2022/7/1の写真です。
12ヶ月目(2022.8)
リトープスの種まきからとうとう12ヶ月、1年という月日が経ってしまいました。
昨年に比べると今年は種を密に蒔きすぎ、間引きが充分にできないままだったため、昨年度より株が小ぶりでした。また成長に差が出て大きいものは1cmぐらいになりましたが、小さいものは5mm程度と成長不足でした。
リトープスや帝玉などの種まきで気付いたことは、初動でその後のサイズに大きな差が出るということです。
小さいものはいつまでたっても大きくならず、大きなものはどんどん大きくなります。そして根張りに差があり、大きくなったものは例外なく根の量が多いです。この差は種の個々の生長力で埋められないようです。
今年は大変な猛暑ですね。連日36℃が続きリトープスにとっても厳しいものとなっています。管理人の栽培環境は先月と変わりありません。室内のため水やりも続けています。
真上から充分な光を与えていますが、側面に光が当たらないためかやや徒長しています。
以下は2022/8/11のリトープスの写真です。
1年1ヶ月目(2022.9)
急に猛暑が和らぎ最高気温も30℃程度と涼しくなりました。これまで室内で育てていたリトープスの種まきを9/6付けで戸外に出しました。置き場所は簡易ビニール温室の最上段で、60%遮光ネットをかけた環境です。
8月中はこれまで通り、室内で10日に1度程度少量の水やりをしていました。扇風機をほぼ一日中回していたためか、溶けてしまうものは見られませんでした。
9月はもう少し水やり頻度が高くなると思います。また、今月は初めての植え替えを行います。大きいものは幅1cm程度に成長しました。夏の間もゆるく成長していたように思われます。
2022/9/8に最初の植え替えを行いました。全体的に昨年度より小さめ(根も細め)のようですが、植物育成LEDライトのおかげかあまり徒長はしていませんでした。9苗×12鉢と、特に小さい分は16苗×3鉢にわけて植えました。
1年2ヶ月目(2022.10)
外に出して1ヶ月、すっかり外の環境に慣れ、肌もきれいになってきました。植物育成LEDライトでの栽培もよいですが、1面にしか光が当たらないためか、充分LEDに当てていてもリトープスの側面が着色しない問題がありました。
戸外では光源が移動する(一日を通して太陽が動く)ため、色の付きづらかった側面もこんがり日焼けして本来の姿になってきました。
気温が25~30℃程度と下がってきたため、水やりの量を増やし(頻度は10日に1回程度)、水をやった後も室内で扇風機を当てる必要もなく手間がかからなくなってきました。
現在は簡易ビニール温室の最上段に置いて、50%の遮光ネットはかけているものの日がよく当たる所に置いています。
また、液肥(ハイポネックス1,000倍)を月に1~2回与えるようにする予定です。
1年3ヶ月目(2022.11)
今年はメセン日和の気候が続き、リトープスもどんどん大きくなっています。この3ヶ月で見た目で分かるぐらい一回り大きくなってきました。しかし、10/26の快晴の日に15苗以上を溶かしてしまいました。22%遮光ネットを2枚重ねにしておいたのですが、それでは小苗には強すぎたのでしょう。9月に植え替えたため根張りも弱かったのだろうと思われます。
幸い別の場所で管理していた苗があったので、溶けた15苗の跡地に植えておきました。
10月は2週置きで計2回、ハイポネックスの希釈液を与えました。(1,000倍液で1回分の水やり代わりに与えます。)徒長が怖いのでこれ以上は与えません。
1年4ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
リトープスも今年の秋の植え替え前と比べると1.5倍ぐらいの大きさになったでしょうか。リトープスの植え替えは大変ですが、やはり早く大きくするためには根張りのためのスペースを増やすため、ぎゅうぎゅうの鉢から間隔を取って植え替えるのが効果的のようです。
まだ脱皮の兆候はもちろん無いのですが、体内で次の球体が作られているのか、株元に膨らみが出てきています。
11月半ばまで遮光ネットを薄くかけていましたが、今はそれも外し直射日光をガンガン浴びせています。水やりなど育て方は先月と変わりません。ただ11月は肥料は与えませんでした。
1年5ヶ月目(2023.1)
【2023/1/4記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。
この1ヶ月で大きな動きはなかったです。
育て方も同じで、1℃以上では戸外の日なた、1℃以下で室内へ、水やりは2~3週間に1回鉢の3分の1が湿る程度にしています。
1年6ヶ月目(2023.2)
【2/2記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
リトープスももちろん室内に移動させていました。室内では植物育成ライトをしっかりと当てていました。
1年半の2月となり、ぼちぼち脱皮の兆候をみせています。せっかちなものは株元からまだ小さい次球を出してしまっています。これはかなり球体が小さくなる原因なので非常に厄介です。
原因としては水のやりすぎが考えられます。窓が丸っこくすべすべしているのは体内の水分が多すぎることを表しています。
今次球が出ていないものは下の方から、次球が押し上がってきており、外から目視でも確認できます。脱皮は3~5月頃まで続き元の皮がカラカラになるのがよい状態だと認識しています。
2月からは水やりを減らしていきたいと思います。
リトープスの実生記録(4回目:2022年度)
2021年度の反省点と改善
多肉植物の栽培を始めて4年間、リトープスは毎年秋に種まきするため、4度目の栽培となります。といっても毎年同じように植えているのではなく、反省点を踏まえて色々な条件を変えています。
2022年度と2021年の大きな違いは以下の3点です。
- 肥料を過剰に与えない
- 1粒ずつ蒔く
- 1年間寝かせた種を使う
1点目は肥料を大量に与えず自然の速度で成長させることです。昨年は大量のマグアンプを撒いたため成長は早かったのですが、藻が生えたり徒長したりとトラブルも多くありました。
2点目はどさっと適当にばらまかないことです。昨年はそれで過密になり成長が遅れました。間引きの必要性はばらまきしてから3ヶ月目頃に気付きましたが、そのときは芽が柔らかく、ピンセットを入れると周りの残したい株まで傷つけてしまい、すぐに間引きが行えませんでした。そのため1粒ずつ間隔を空けて蒔くことにしました。
3点目は使用する種は2021年度産で、昨年採取された種を1年間冷蔵庫の野菜室で寝かせたという点です。採りまき(採取年度に蒔く)ではないため、発芽反応は早いと予想されます。
今年は使う土の条件はほとんど同じで、栽培場所も2021年と同じく10~5月は戸外で、6~9月のみ室内で植物育成LEDライトで栽培(日当たり不足対策と高温対策)の予定です。
また水やりや世話の仕方は昨年度と変更予定はなくブログへの記載予定はありません。ただ気温・室温は変わると思うので昨年度と異なる部分はブログにも載せたいと思います。
1ヶ月目(2022.10)
2022/10/11
2022/10/11にプレテスラ3鉢に60粒蒔きました。(花ごころさぼてん多肉植物の土バージョン)
2022/10/13
戸外の22%遮光ネットを3枚重ねにしたものを張り、その中に移動させました。植物育成LEDライトがあれば室内に長く置くことも可能ですが、カビが心配なので外に置くことにしました。
2022/10/18
2個発芽しました。
2022/10/24
合計26個発芽しました。
2022/10/28
合計35個発芽しました。
2ヶ月目(2022.11)
2022/10/31
合計37個発芽しました。60粒蒔いたので現時点での発芽率は62%です。
気温は最高/最低が22℃/12℃程度に下がっていますが、快晴続きのため、まだ22%白ネット3枚重ねの日よけをしています。
2022/11/3
合計41個発芽しました。1鉢にハイポネックス、2鉢にマグアンプを与えました。
2022/11/6
合計44個発芽しました。
2022/11/9
合計48個発芽しました。
2022/11/12
合計48個発芽しました。他のメセン類は結構溶けてきましたが、リトープスは今のところ溶けていません。気候は11月初めと変わらずです。遮光ネットは色々と試しながら今22%の白いネットを1枚です。
2022/11/13
ハイポネックス500倍を2鉢に与えました。
2022/11/15
合計45個
2022/11/18
合計47個
2022/11/21
合計50個
ハイポネックス500倍を2鉢両方に与えました。
発芽数は伸びているものの、いっこうに大きくなる気配がありません。後から発芽してきた別の鉢(ブログ未掲載)に先を越されています。土の種類による違いなのでしょうか?
もちろんマグアンプやハイポネックス500倍液は散布していますし、腰水や置き場所も同じです。1週間ほど前から直射日光に当てて育てています。
11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。
2022/11/20
全部の鉢にハイポネックス500倍液をスプレーで与えました。
2022/11/24
合計56個
2022/11/27
合計52個
2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。
※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。
3ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
11月中旬から下旬にかけて多少発芽したようで、60個蒔いたところ52個程度(発芽率86%)となっています。
11月に3回ハイポネックス500倍を与えていますが、相変わらず大きくなるスピードが遅いです。土によって保肥性が異なるため肥料が効きづらいタイプの土なのかもしれません。色々な条件で分けて栽培することの大切さを実感します。
もう直射日光に当て、また水やりは腰水ですが、容器の水が空になってから数日して水を張って底から吸わせて、という方法で行っています。
メセンは寒さには強いので暖地なら当面は室内に入れなくて良いですが、室内に入れるときはカビが生えないように注意したいと思います。
2022/12/16
【12/16記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。
今年はリトープスは完全に失敗でした。前回からほとんど大きくなっていないようです。寒くなったせいだと思います。前年の今頃の写真とは雲泥の差です。
しかし遅まきしたらどうなるのかの実験になりそうです。リトープスは春蒔きをする方もいるので、10月に蒔いたことも完全に季節外れということもなさそうです。そう言い聞かせて、諦めずに最後までちゃんとお世話しようと思います。
前回とほとんど同じですが、一応写真も載せておきます。
こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。

4ヶ月目(2023.1)
【2023/1/4記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。
リトープスの実生は暖かいうちはどんどん大きくなっていたのですが、12月になって本格的に寒くなってからはほとんど成長していない感じです。冬型ではありますが、やはり春や秋の15℃以上の温度で成長するのでしょうか。
今年は蒔き時で失敗しましたが、冬はほとんど大きくならないということが分かっただけよかったのかもしれません。
水やりは底面吸水です。3週間に1度程度腰水を張って一気に吸水させ、あとは腰水が空になって放置しています。
今年は1℃の予報が出たときだけ取り込むようにしています。(以前はもっと暖かい温度で取り込みしていました。)1℃まで我慢させるのはカビ対策のためで、その結果室内の無風状態にさらされる日は月に6日程度に縮めることができています。
5ヶ月目(2023.2)
【2/2記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
写真をみると相変わらず大きくなっていませんね…
今2月なので3月になり暖かくなってきたら大きくなることを願っています。
寒さで12日間連続で室内の無風の所に置いていましたが、幸いカビは出ませんでした。水やりは月1~2回、土がかなり乾いてから腰水容器に5mmの水を張るのみです。
かび対策のコツは水を控えめに、肥料はなしで行うことです。鉢が軽くなるほど乾燥させ、そうすると生育が遅れますがカビ対策を優先しないといけないので仕方ありません。肥料も禁物です。また藻が生えるとカビがでる気がするので、藻の防止にオーソサイドを月2回ほどたっぷりスプレーしています。
乾燥で枯死させないぎりぎりの水やりにして、春にぐっと成長させれば1回目の夏を越せるのではないかと思います。
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