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アルブカ「スピラリス」の種まきからの育て方と実生記録

コーデックスでもメセンでもないアルブカ属のスピラリス、クルクルと葉をまく姿が魅力の球根植物です。また葉もかわいいですが、花も良い香りがあります。アルブカ属には、同じく葉をクルクルさせる「コンコルディアナ」がありますが、スピラリスのほうが各段に育てやすく成長も早いそうです。

育てやすいとはいえ、アルブカ属は今回が種まき・栽培も初めてとなります。発芽には冷蔵発芽処理がいるようで、これまでにない経験ですが、貴重な機会なのでがんばりたいと思います。

アルブカを種まきで育てる

アルブカ スピラリスの種まき

アルブカ「スピラリス」の種

スピラリスは球根から育てることもできますが、やはり種から(一から)育てていきたいという方もいらっしゃると思います。そこで実際に種から育てて栽培記録を記載していきたいと思います。

種から育てるといっても成長は早く、日当たりが良いところで育てれば1年半で開花までいくそうです。葉をクルクルさせるためにはしっかり日に当てることが大切で、日陰に置くとだらっと伸びてしまいます。それでは実践の準備をしていきましょう。

以下は他サイトからお借りした育ったときのイメージ写真です。
アルブカ スピラリス

画像引用:https://jp.mercari.com/item/m89130956608

実生(種まき)に必要なもの

用意するもの

  • 種子
  • 種を蒔く鉢
  • プラスチックのラベル
  • 種まき用の土
  • 通常の多肉植物用土
  • キッチンペーパー
  • 小型のタッパー
  • 霧吹き
  • 殺菌剤
  • 殺菌剤希釈液を作る空きペットボトル

鉢の用意

プレステラ 実生

ここではホームセンターなどで入手しやすく安価な「プレステラ90」というプラスチック鉢を使いました。この鉢に土を入れて種を蒔きます。できる限り持ち上げたとき形が崩れない硬質ポットを用意するようにしてください。

土の配合と種類

スピラリスの栽培では土は特に好みはないようですが、種から育てるため、表土はさし芽種まきの細かい用土、底から中間には適度に水はけがあり根も育つ、通常の多肉植物用の土を用意しました。

今回の配合
土は3層にしました。プレステラの深さを3等分にし、底3分の1に花ごころサボテンの土を敷きました。その上に通常の多肉植物の土を入れ、表土には花ごころさし芽種まきの土を入れました。通常の多肉植物の土というのは、赤玉土や日向土、ピートモス、パーライトなどを自分で混ぜた小粒のものですが、用意できない場合花ごころさぼてん多肉植物の土で代用することも可能です。

アルブカの実生の土

種をまいたら半年程度は植え替えができません。そのためポットの底から表面まで種まきの土を入れるより、中間部以下は普通の多肉植物の土がよいのではないかと思います。

市販でも充分可能
ただしこれはやり方の一例に過ぎず、全部市販の土で代用することもできます。ごく簡単には、鉢の3分の2まで花ごころ「さぼてん多肉植物の土」を入れ、表土に同社のさし芽種まき用土を入れればOKです。

土の種類解説

花ごころさぼてん多肉植物の土
花ごころ さぼてん多肉植物の土
花ごころの市販用土で軽石・バーミキュライト・ゼオライトなどが入っている土で、肥料が入っていない土です。水はけと根腐れ防止に重点を置いています。

花ごころさし芽種まきの土
花ごころ さし芽種まきの土

花ごころの市販用土で、バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土でできており、肥料が入っていないものです。さぼてんの土より細かく細粒で種まきの表土に適しています。

通常の培養土(自作)
通常の多肉植物用土

自作の土で、細粒~小粒の赤玉土・日向土・ピートモス・パーライト・くん炭を1:1:1:1:0.5で混ぜたものです。多肉植物の成株に使っている土で、適度な水はけと水持ちがあります。

必要なものと費用


種をまく鉢 ラベル 殺菌剤
プレステラ 実生プレステラ90
1個30円
ホームセンター
実生 道具長さ6cm程度のラベル オーソサイドオーソサイド
1箱 800円
Amazon
細粒の土(表面用) 細かい土(中間用) 通常多肉用土
花ごころ さし芽種まきの土花ごころのさし芽・種まき用の土
5L 600円程度
Amazon
花ごころ さぼてん多肉植物の土花ごころのさぼてん多肉植物の土
5L 600円程度
Amazon
実生通常の培養土
赤玉土・日向土・バーミキュライト・ピートモス・パーライトを同率で混合
殺菌剤スプレー 小型のタッパー スコップ
実生 道具オーソサイド用のスプレー容器
800倍に薄めたオーソサイド用のスプレー容器
Amazon
アルブカ スピラリスの種まき冷蔵発芽処理に使ういれもの 実生 道具土入れスコップ
大小で300円程度
ワンポイント

小型のタッパーはないようであれば、お皿などある程度水を溜められる容器なら何でも構いません。

種の購入方法

多肉植物植物ワールド 種子
アルブカの種子は主にネット通販で入手します。自分で成株を育てて受粉し種を採取している場合はそれが一番よいですが、無理な場合はヤフーショッピング、ヤフオク、メルカリなどで入手します。

また種を大量に購入する場合は、海外のオンライン通販ショップ(ケーレスなど)で購入する方法もありますが、検疫の費用などを考えるとよほどたくさん買わない限り割高になってしまいます。

種を購入するとき一番大切になるのが、「種の信頼性」です。信頼が置ける販売業者か、メルカリやヤフオクでは出品者が信頼できるかをしっかりチェックしましょう。

特にメルカリやヤフオクでは偽物(アルブカではない種子が届く)を掴まないよう、また採取年月が分かっており、交配親の写真などが載せられている、検疫証明書の画像が載せられているかなどの点が大切です。

以下ではいくつかの入手方法を解説しています。

ヤフーショッピングの多肉植物種子の専門店
多肉植物ワールド
プラントブラザーズ
seed stock
楽天市場の多肉植物種子
楽天市場

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種の蒔き時(適期)

アルブカは秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物です。そのため生育期の秋にまきます。具体的には猛暑が終わり、最高気温が20~30℃ぐらいにさがってくる9月いっぱい~10月中旬までが適しています。

8月猛暑の盛りに蒔いてしまうと、高温多湿で蒸れてせっかく芽が出た種が溶けてしまう可能性があります。とはいえ遅くなりすぎると秋に充分成長させられません。10月中旬までには種まきすることをおすすめします。

また気温は地域により差があります。寒冷地ではもっと早く蒔くことになります。管理人は福岡(暖地)のため、10月初旬に蒔きました。

冷蔵発芽処理について

アルブカは常温では発芽させにくく、適度な寒さに当てないと発芽のスイッチが入らないということです。そこで冷蔵庫で発芽させる冷蔵発芽処理(造語、正式名称ではありません)を行いました。

流れは以下のようになります。

冷蔵発芽処理の手順

  1. 容器にキッチンペーパーの2枚重ねを置き、殺菌剤(オーソサイド)をスプレーする
  2. その上に重ならないように種子を並べる
  3. 種子の上に、ティッシュペーパーを1枚剥がして薄くしたものをかける
  4. その上からオーソサイドスプレーをする
  5. ラップをして冷蔵庫の野菜室に置く

アルブカ スピラリスの種まき

アルブカ スピラリスの種まき

キッチンペーパーを2枚重ねにして容器に入れ、オーソサイドスプレーをします。その上に種を重ならないように蒔きます。

アルブカ スピラリスの種まき

ティッシュペーパーを1枚剥いだものをかけます。冷蔵庫の野菜室の温度は低く5~7℃になっていました。

アルブカの実生で大切なこと


コーデックスやメセンの種まきは面倒な作業がありますが、スピラリスは比較的簡単に蒔けます。

  • 発芽には冷蔵発芽処理を行うこと
  • 秋に涼しくなってから蒔くこと
  • 種まきから2ヶ月程度はカラカラにさせないこと
  • 直射日光下はダメで半日陰で管理すること
  • 硬質ポットに植えること
  • 覆土はごく薄く

冷蔵発芽処理を行うこと
アルブカの発芽を簡単にさせるためには、冷蔵発芽処理がおすすめです。適度な寒さに当てることで一斉に発芽させることが可能です。やり方は先ほどの通りです。

蒔き時
発芽の適温は不明ですが、冷蔵庫での発芽がおすすめされていることから推測すると5~10℃程度と思われます。そのため、寒冷地では秋に普通に蒔くことができますが、暖地や関東以南では冷蔵発芽処理をしたほうがよいです。

腰水(底面吸水)は不要
スピラリスは腰水(こしみず)=底面吸水は必要ありませんが、用土をカラカラに乾かすと芽が枯れてしまいます。そこで特に最初の2ヶ月間は土をカラカラに乾かさないよう、こまめに水やりします。参考までに管理人は他の種子と同様腰水管理にしてしまいます。

管理場所
発芽したばかりの芽は直射日光下に置くと強い日光で枯れてしまうので、必ず半日陰か50%遮光ネットを張ったところで管理します。ただし暗すぎる所はダメで、室内などに設置すると芽がヒョロヒョロと伸びて倒れてしまう「徒長」を起こします。また室内管理だと風が吹かずカビが出ることがあります。そのため戸外の半日陰・50%遮光ネットの下に置くようにしましょう。

硬い素材のポット
腰水の交換などポットを移動させることが多いので、持ち上げても形が崩れないプレステラなどの硬質ポットが適しています。薄いビニールポットは持ち上げたとき形が変わり、土がぐちゃぐちゃになってしまうため適していません。

覆土は少しに
冷蔵庫で発芽させた芽は、ピンセットでつまんで土にそっと乗せ少しだけ土をかぶせます。これは種がペラペラで風で飛んでしまうのを防ぐためです。深植えしすぎないようにしましょう。

なお、アルブカの種まきの方法はこれが正解というやり方はなく、人によりそれぞれ蒔き方が違います。土の配合や肥料の与え方、使う鉢の種類、使う殺菌剤の種類・・・みな、自分のやり方で試行錯誤を繰り返しながらだんだんと上手になっていきます。

そのため、このサイトに書いてあるやり方が唯一ではありません。あくまでも参考程度にしていただければ幸いです。

アルブカの種まき方法

準備

まずラベルを作ります

実生 道具

用意したプラスチックラベルに蒔く種の名前と日付などを書いておきましょう。他にも色々種をまくとどの鉢がどの苗だったか分からなくなってしまいます。

プレステラ 実生

カビや腐敗、雑菌の防止に用具や鉢はしっかり洗っておきましょう。理想をいうと、種を蒔く鉢は新品のものが望ましいです。

次にオーソサイド800倍希釈液を作ります
オーソサイド

ペットボトルのような細い口の容器に入れる場合は、折った紙を使うとこぼしにくいです。

オーソサイド

オーソサイドはかなり沈殿しやすいので、必ず使うたびに振ってください。

オーソサイド

土の消毒は必要ありませんが、古い土より新品の土が安全です。古い土を使う場合は、ふるいでふるって古い根や葉などを取り除き、念のため熱湯消毒をします。

種をまく

アルブカ スピラリスの種まき

スピラリスの実際の粒サイズ

アルブカ スピラリスの種まき

オーソサイドスプレーをしたキッチンペーパーの上に種を乗せ、更に2枚を1枚に剥いだ薄いティッシュペーパーをかけて、再びオーソサイドスプレーをします。

アルブカ スピラリスの種まき
後はラップをして冷蔵庫の野菜室に入れます。

発芽(発根)したらピンセットなどで土にのせ、軽く覆土し戸外の半日陰の所に置きます。冷蔵庫に長く置いていると根が長く伸びてキッチンペーパーに入り込み、引き離せなくなるので根が出たら即、土に移動させるようにします。

発芽までの日数は?

管理人の環境では、10~14日間ほどで発根しました。まず根が伸びて後から細い葉が出てきます。発根するまでは毎日冷蔵庫から取り出して変化がないか観察しました。

置き場(遮光環境)と水やり(腰水)

置き場所
遮光ネット

10月いっぱいは日差しが強いため、半日陰の環境に置きます。11月からは遮光ネットを外して問題ありません。最低温度は2℃程度のため、3℃を切るようになったら室内の日の当たる窓辺に移動させます。

室内では土にカビが生えやすくなるため、適度に通気が良いところが最良です。難しいようであれば、USBミニ扇風機などで時々風を送りましょう。

また窓のない室内でも、植物育成LEDライトがあれば育てることができます。
植物育成ライトでの多肉植物の栽培

アルブカ「スピラリス」の実生記録

1ヶ月目(2022.10)

アルブカ スピラリスの種まき

種はメルカリで購入しました。自家採取品です。10粒入りでしたが15粒はいっていました。採取日は2022年4月とのことです。スピラリスの種は少々古くても問題なく発芽します。それよりは暖地での冷蔵発芽処理が大切になってきます。出品者さんの情報では、冷蔵発芽処理をすると発芽率は100%になるとのことです。

スピラリスやコンコルディアナはヤフーショッピングでも多数取り扱いがあります。

2022/10/11
15粒の冷蔵発芽処理を開始しました。冷蔵庫は5~7℃になっています。

2022/10/17
種が少し膨らんできました。

2022/10/24
突然8粒に根が出てきました。この8粒はピンセットで取り出し、消毒済みで常温に置いている土の上に乗せました。
アルブカ スピラリスの発芽

アルブカ スピラリスの発芽

2022/10/26
盛んに根が伸びています。残りの種も4つ発根したため土に乗せて、発根せずに残った3つも土に乗せました。そして戸外の白い22%遮光ネットを3枚重ねにした所に移動させました。
アルブカ スピラリスの発芽

2022/10/28
全て発根しました。発芽が始まっている苗もたくさんあります。細い糸のような葉です。

2ヶ月目(2022.11)

2022/10/31
13個とも発芽が進んでいます。まだ種から全部の葉が出きっていませんが、種殻を持ち上げて上に伸びようとしています。

5℃の冷蔵庫内から、急に暖かい所に出したら調子を崩さないか心配でしたが、最高22℃/最低12℃の戸外の環境に慣れていったようです。

2022/10/31のスピラリスの写真です。

2022/11/3
様子は変わらず、線のように細い緑の芽が伸びています。

2022/11/6
遮光ネットを外し、無遮光に切り替えました。芽の長さは2cm程度で、あちこちの方向を向いていますが、これが正常なのか徒長なのかが分かりません。

2022/11/10
以下は2022/11/10の写真です。

2022/11/15
よく見ると1mm程度の球根のような白い塊が株元にできてきました。

2022/11/18
全ての苗が生き残っていますが、くるくるというよりヒョロヒョロになってしまい、方向が定まりません。直射日光にはしっかり当てているのですが…

それでも無肥のままは心配なのでハイポネックス500倍を軽くスプレーしました。

2022/11/21

11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。
本来は8月に蒔く種ということで、今回10月に蒔いて2ヶ月遅れのため、冬までにできるだけ大きくなれることを願っています。

撮影日:2022/11/20

2022/11/24
発芽しなかった最後の1つが発芽しているのに気付きました。

あまりにも苗がヒョロヒョロしているので腰水を一時停止して土を乾かす時間を作っています。

2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。
1つの苗から2本目の葉が出てきました。これはまっすぐ立っています。

3ヶ月目(2022.12)

【12/2記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温6℃となっています。

最初はぐんぐん成長する勢いでしたが、最近は生育が緩慢になっている感じです。寒さに触れさせないと発芽しないので、冷蔵庫に入れたのですが、特別冬に良く成長するわけではないようです。

今後は葉がまっすぐ立つよう、腰水から水を吸わせる頻度を少なくしていこうと思います。また何度まで耐えられるか分かりませんが、取り敢えず3℃を下回る日は室内に入れようと思います。

撮影日:2022/11/29

2022/12/16
【12/16記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。

スピラリスは姿が乱れており、土の上に伸びてしまっています。水やりを減らして普段は乾かしていますが、苗は立ってくれません。根元にできた球根もあまり大きくなっていません。

撮影日:2022/12/15

こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。

管理人の栽培地点での最高・最低気温の実測値を公開(参考情報)
日本は縦横に長いため気候が一つではなく、寒冷地、関東、暖地、または東日本、西日本などに分かれています。それにより多肉植物...

4ヶ月目(2023.1)

【2023/1/4記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。

葉が迷走して困っていたスピラリスですが、水をかなり控えたら葉が立ってきました。横から見た写真です。

撮影日:2022/12/29

この写真からも分かりますが、鉢のふちが高すぎて日が当たらない部分が多いです。もっと鉢の上ぎりぎりまで土をいれて蒔くべきでした。

今期は1℃を切る日が既に6回あり寒い印象を受けます。スピラリスの最低耐寒温度は不明ですが、2℃を切るとき室内に入れるので大丈夫なようです。

水やりはごくたまにで3週間に1回、1鉢30ml程度与えるような感じです。

上からみた写真では、背景と混ざってしまって何が何だか分からない感じですね。

撮影日:2022/12/29

5ヶ月目(2023.2)

【2/1記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。

スピラリスも室内の日の当たる窓辺に10日ほど取り込んでいました。

室内にいれてから僅か数日で太陽の方向に向こうとしていたので、結構日当たりは求めるタイプなのかもしれません。(確か強い光に当てないとクルクルしない種類だったと思い出しました)

2月にもなり日差しが強くなってきました。戸外では日当たりの良い所に置くので、今月少しは葉がカールしてくれるかもしれません。

水は土がカラカラに乾いてから与えるようにし、1月はこのような天候だったため1回のみでした。

撮影日:2023/1/31

6ヶ月目(2023.3)

【3/1記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。

スピラリスの種を蒔いてから6ヶ月目に入りました。

相変わらず細い葉をするっと伸ばしていますが、巻いている様子はありません。しかし球根のようなものは少し大きくなっており株元から少し顔を出しています。

置き場所は戸外の日なたで、直射日光が当たり日差しは充分当たっているのではないかと思います。

水やりは2月の間は2回で多くの日は鉢が充分軽くなるように乾かしています。

コンコルディアナよりスピラリスのほうが成長速度が早いといわれていますが、予想より遅いです。

撮影日:2023/2/28

7ヶ月目(2023.4)

【4/4記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。

スピラリスは少しずつ長くなってきているようですが、クルクル巻いてはいません。現在前面には22%遮光ネット3枚、上部は日陰なので4月はもっと日差しの強い所に置いてみたいと思います。

アルブカは冬型の多肉植物のようで、今が成長期と思われます。今後気温が高くなるにつれて地上部がなくなり、球根だけになるようです。現在球根は1mm~2mmしかないので、このサイズで夏越しできるのか非常に心配な所です。

水やりは10日~14日に1回底面吸水させています。

撮影日:2023/3/26

8ヶ月目(2023.5)

【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。

スピラリスは休眠期が近くなり葉が枯れ始めました。

外の簡易ビニール温室では日が当たらなくなってきたため、5/1本日から室内に入れ、植物育成ライトを照射開始しました。(8,000ルクス程度)ビニール温室の最上段以外は2,000ルクス程度にしかならないため、外よりもマシかと思います。

水やりは4月中に2回でした。

撮影日:2023/4/30

9ヶ月目(2023.6)

【6/1記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは5,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は11:00~17:00の6時間です。(5/28頃までは夜間の00:00~6:00の送風もしてきましたが、乾きすぎるため6時間に短縮しました。)

スピラリスは葉が枯れたものと、青々したものに分かれています。気になったので葉を伝って土を掘っていった所、3cmの深さに球根が形成されていました。球根の大きさは4mm程度でした。

5月の室内に入れた当初は8,000ルクス程度を照射していましたが強すぎるようなので5,000ルクス程度の所に移動しました。

撮影日:2023/5/28

10ヶ月目(2023.7)

【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは5,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。

1回目の植え替え
2023/6/25に1回目の植え替えを行いました。(季節外ですので、本当は行わないほうがよいです。)

①地表部は完全に枯れています。

②土を掘っていくと、3cm以上深い所に真っ白の球根ができていました。

③だいぶ根を切り詰めます。そして土を鉢にいれて水で湿らせ、大きめの穴を空けてそこに球根を植えます。

④その後土を上までいれて球根が完全に隠れるようにします。

⑤地表からは全くみえないため、ラベルなどで識別できるようにします。

11ヶ月目(2023.8)

【8/3記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは5,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。

8月に入りましたが、まだ新芽は吹いていません。球根はやや深く植えているので、地表から覗いてみても変化は分かりません。

今年の9月頃にはちゃんと芽が出てくれるでしょうか…?

撮影日:2023/7/28

12ヶ月目(2023.9)満1年!

【8/30記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。更に高温注意報が出て9月猛暑が続くそうです。植物育成ライトは5000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。

スピラリスはまだ新芽が吹いていません。
水やりは5日~1週間に1回程度です。球根がカラカラになってしまわないように気をつけています。

撮影日:2023/8/26

1年1ヶ月目(2023.10)

【10/11記】スピラリスは次第に新葉が伸びてきて苗によっては5cmを超えかなり長くなってきました。10/11現在7苗が新葉を出しています。もっと何本も葉が出てくると思っていたので、1本だけなのは意外でした。(これから出てくるのかもしれませんが…)

直射日光の当たる所に置いているのにもかかわらず、葉はクルクルと巻いていません。

しばらくは週1回程度の水やりで様子をみたいと思います。

撮影日:2023/9/27

1年2ヶ月目(2023.11)

【11/10記】スピラリスは10月終わり頃からやっと葉がクルクルと巻くようになってきました。まだ日当たりが足りないのかカールは緩やかですが、少しずつスピラリスらしい姿に近づいてきています。

置き場所は直射日光の当たる所ですが、簡易ビニール温室の中なので上部からは日が当たりません。それですぐに光の方向へ傾いてしまいます。水やりは1週間に1回です。

撮影日:2023/10/28

1年3ヶ月目(2023.12)

【12/5記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。

11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。

だいぶ葉がクルクルとしてきました。ただ簡易ビニール温室にいれているので日照不足から若干間延びしています。満1年経ちましたが、思ったより葉の枚数が少ないですね。

撮影日:2023/11/28

1年4ヶ月目(2024.1)

【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。

昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
スピラリスは1~2本の葉を出し、緩くカーブしています。スピラリスはコンコルディアナより成長速度が速いと聞いていましたが、それでもかなり遅く感じます。現在は1日4時間は日の当たる屋外に置いています。1℃を切る時のみ室内に入れています。

撮影日:2023/12/29

1年5ヶ月目(2024.2)

【1/31記】1月半ばまでは暖かかったですが、下旬に入り急激に気温が低下、毎日0℃まで下がる低温が続いています。多肉植物は昨日まで全種類で室内に取り込みしていました。

室内取り込み中に撮った写真なのでバックが畳でスピラリスのカールが目立っています。外ではしっかり日に当てています。水やりは引き続き2週間に1回程度です。

撮影日:2024/1/29

1年6ヶ月目(2024.3)1年半!

【3/14記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。

スピラリスは半分日陰になっている所に置いているので、葉が伸びきってだらしない状態になっています。水やりは10日に1回と少ないので、伸びる原因は日照不足だと思います。しっかり日が当たるところを確保しないといけないですね。

撮影日:2024/3/5

1年7ヶ月目(2024.4)

【3/31記】3月はこの時期には珍しく雨・曇りの日が多めでした。しかし晴れるとかんかん照りで落差が激しく遮光ネットは快晴の日に合わせてかけっぱなしになっています。気温は相変わらず高めで日中は20℃、夜間も14℃程度あります。

コンコルディアナは地上部が枯れてきましたが、スピラリスのほうはまだまだ元気な緑色です。

撮影日:2024/3/27

「コンコルディアナ」の実生記録

2023年8月からスピラリスに加えてコンコルディアナの実生も始めました。

同じアルブカ属の種まきなので育て方はほぼ変わらず、冷蔵庫で発芽処理を行い、発芽したら外で管理する方法を取っています。

1ヶ月目(2023.8)

2023/8/8
20粒播種しました。スピラリスと同じく大きくてペラペラの丸い種子です。土をいれたポットごと冷蔵庫の野菜室に入れました。

2023/8/16
発根が開始しました。

2023/8/17
大方2~3mmほど発根が完了したため冷蔵庫から室温管理に移りました。根が潜らない苗がかなりあり、それぞれ爪楊枝で土に穴を空けてそっと苗をつまんで根を穴に埋めています。

2023/8/18
一晩でかなり根が伸びたので送風を開始、また未発根の種が3つあったので、それは再度冷蔵庫に入れました。

撮影日:2023/8/18

2023/8/24
屋外の50%遮光下に移しました。
だいぶ緑色になってきました。

撮影日:2023/8/24

2023/8/29
あまりに猛暑が厳しく、50%遮光ネットをかけていても43℃まで上がってしまうので、室内に戻しました。

撮影日:2023/8/30

2ヶ月目(2023.9)

【10/11記】コンコルディアナは2本目の根が出たり、2本目の葉が出るなど、順調に生育しているように見えますが、次第に生存している苗の数が減ってきてしまって、9/27の時点で15苗となっています。20個の種子をまいたので未発芽も含めて5個失われてしまいました。

スピラリスとの違いは力強さといいますか根や葉の太さが太いように見えます。それ以外の大事なところ(球根)は表面からは見えないところに形成されているようで、大きさ等が分かりません。

とにかく現在は枯らせてしまう苗を食い止めないといけません。

撮影日:2023/9/27

4ヶ月目(2023.11)

【11/10記】コンコルディアナは苗が倒れたりまだ溶ける苗が出ており苗数も減っています。現在元気なのは10苗になってしまいました。

10月中旬までは白いネットを2枚張った所に置いていましたが、11月になってからは直射日光下での栽培に切り替えました。今は見た目はよくないですが、おそらく球根は少しずつ形成されていると思います。

クルクルを楽しむのは来年の今頃からでしょうか。

撮影日:2023/10/28

5ヶ月目(2023.12)

【12/5記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。

コンコルディアナはまだ種の殻を葉先につけたままです。マグアンプをまいた部分の土の所に緑藻が生えて一層不調な感じがしています。

撮影日:2023/11/28

6ヶ月目(2024.1)

【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。

昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。コンコルディアナはスピラリスより太い葉を出しています。秋に3cmほどの長さの葉を出したのみで他に変化はありません。気長に待ちたいと思います。

撮影日:2023/12/29

7ヶ月目(2024.2)

【1/31記】1月半ばまでは暖かかったですが、下旬に入り急激に気温が低下、毎日0℃まで下がる低温が続いています。多肉植物は昨日まで全種類で室内に取り込みしていました。

コンコルディアナは白カビとの闘いが続いています。まだ完全に乾燥させられないので土が湿っぽく、取り除いてもまたすぐ白い カビが生えてきます。屋外ではカビは生えにくいですが、寒い日は室内に入れますのでその間にたちまち生えてきます。油断はできない状況です。

撮影日:2024/1/29

8ヶ月目(2024.3)

こちらは2023年播種分のコンコルディアナです。地上部は葉先が枯れかけています。外に出すようになってからカビは出なくなりました。風の重要性が分かります。

撮影日:2024/3/5

9ヶ月目(2024.4)

コンコルディアナはほぼ葉が枯れています。最近はすっかり乾かし気味で育てています。置き場所はかんかん照りの所ではなく、簡易ビニール温室の中段(半日陰~日陰)です。(種まきから1年未満なので成株のような強さはまだないと推測して置いています。)

その他実生(種まき)
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