このページでは、ディオスコレア属の代表種である「アフリカ亀甲竜」(通称:亀甲竜)学名Dioscorea elephantipes(エレファンティペス)の種まきからの育て方を実践しています。管理人のコーデックスの実生(種まき)は今回が初めてになります。失敗することもあるかもしれませんが、できるだけ生存率が高くなるよう工夫していきますので、よろしければ参考にしてください。
目次
- 1 コーデックスは種まき(実生)で育てる
- 2 亀甲竜の実生に必要なもの
- 3 亀甲竜の種まきの具体的な手順
- 4 亀甲竜の1回目の実践(2021年)
- 4.1 1ヶ月目(2021.10)
- 4.2 2ヶ月目(2021.11)
- 4.3 3ヶ月目(2021.12)
- 4.4 4ヶ月目(2022.1)
- 4.5 5ヶ月目(2022.2)
- 4.6 6ヶ月目(2022.3)
- 4.7 7ヶ月目(2022.4)
- 4.8 8ヶ月目(2022.5)
- 4.9 9ヶ月目(2022.6)
- 4.10 10ヶ月目(2022.7)
- 4.11 11ヶ月目(2022.8)
- 4.12 1年目!(2022.9)
- 4.13 1年1ヶ月目(2022.10)
- 4.14 1年2ヶ月目(2022.11)
- 4.15 1年3ヶ月目(2022.12)
- 4.16 1年4ヶ月目(2023.1)
- 4.17 1年5ヶ月目(2023.2)
- 4.18 1年6ヶ月目(2023.3)
- 4.19 1年7ヶ月目(2023.4)
- 4.20 1年8ヶ月目(2023.5)
- 4.21 1年9ヶ月目(2023.6)
- 4.22 1年10ヶ月目(2023.7)
- 4.23 1年11ヶ月目(2023.8)
- 4.24 満2年!(2023.9)
- 4.25 2年1ヶ月(2023.10)
- 4.26 2年2ヶ月(2023.11)
- 4.27 2年3ヶ月(2023.12)
- 4.28 2年4ヶ月(2024.1)
- 4.29 2年6ヶ月(2024.3)
- 4.30 2年7ヶ月(2024.4)
- 4.31 2年8ヶ月(2024.5)
- 4.32 2年9ヶ月(2024.6)
- 4.33 3年0ヶ月(2024.9)満3年!
コーデックスは種まき(実生)で育てる
植物を種から育てることを実生(みしょう)といいます。また種から育てた株自体を実生(株)と呼ぶこともあります。
コーデックスは基本的に種まき(実生)で増やします。挿し木もできるのですが、それだと肝心な塊根(茎の下部の膨らみ)が太らないことが多いためです。ごく一部には挿し木でも塊根が太る種類もあるのですが、パキポディウムやアデニウムなど人気種では残念ながら難しいです。
実生(みしょう)にはそれ以外にも株分けや挿し木にないメリットがあります。それはウイルス病のない株を育てられること、一度に大量の苗を手に入れることができることなどです。
デメリットは成株になるまで時間がかかること、種が小さくて扱いづらいこと、かび対策や発芽の工夫など種まき独自の難点もあることです。しかしコーデックスはもともと生長が遅いものですし、大きくなった成株を手に入れるにはかなりの値段がします。また成株自体の流通量も少なく現地球(原産国で採取された株)の輸入も難しくなっています。
そのため、コーデックスを育てるには現実的には実生という方法しかないといってもいいすぎではありません。
亀甲竜の場合
アフリカ亀甲竜も挿し木ができない種類なので、種まきで増やします。種まきから育てることであの亀の甲羅のような特徴的な塊根を再現することができます。
ディオスコレアはもともと栽培難易度がやや高く、種類により普通~やや難しいのランクになりますが、アフリカ亀甲竜もやや難しいの分類で、決して簡単に育つものではありません。さらにその種まきとなるわけですから、一層慎重に作業をすることが求められます。
また亀甲竜にはアフリカ亀甲竜とメキシコ亀甲竜がありますが、メキシコ亀甲竜は日本での栽培難易度が非常に高く、また甲羅の形も異なります。
以下ではアフリカ亀甲竜を単に「亀甲竜」と記載させていただく場合があります。
なお、ディオスコレア属の成株の詳しい育て方や画像は以下のページに解説しています。
ディオスコレア属(亀甲竜)の特徴と種類・育て方
亀甲竜の実生に必要なもの
- 種をまく鉢
- 鉢をすっぽりいれられる容器
- 土の消毒用の鉢
- 細かい種まき用の土
- カビ防止用の殺菌剤(ベンレート)
- ラップ
- 消毒用の湯1L~
- 霧吹き
その他、土の消毒に使う鉢の底にしいて土が流れてしまうのを防止するための「鉢底網」、土のかき混ぜ・プレステラへの盛り付け用の「スプーン」、土を混ぜるための「丈夫で透明な袋」、お湯を注ぐ「オタマ」、ベンレートを水に混ぜるための「2L空きペットボトル」などが必要です。
このページでは誰もが入手しやすく安価な器具として、1番の種を撒く鉢には「プレステラ90」というプラスチック鉢を、2番の鉢をすっぽりいれられる容器には2Lのペットボトル飲料の空きボトルを、3番の土の消毒用の鉢には「4~5号程度(直径12~15cm)の大きさの新品の素焼きか駄温鉢」を使っています。
また、管理人は適当な種まき用の土が入手できなかったので自分でブレンドしました。いずれも細粒で赤玉土・ボラ土・ピートモス・くん炭・バーミキュライトをそれぞれ同比率で混ぜ合わせました。※これは管理人の多肉植物用の土の流用で特にコーデックス向きに作ったものではありません。
費用と入手先の参考
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | 土の消毒用の鉢 |
---|---|---|
プレステラ90 1個30円 メルカリ |
お茶の綾鷹の2Lボトル スーパーなど 1本150円程度 |
4号の駄温鉢 ホームセンター 130円 |
細かい種まき用の土 | カビ防止用の殺菌剤 | |
ブレンドした土か種まき用の土 市販では種まき用の土が5L袋600円くらいで買える Amazon |
ベンレート(殺菌剤) 0.5g 10袋 800円 Amazon |
|
ラップ | 消毒用の湯1L~ | 霧吹き |
家庭にあるラップ スーパー 1本100円 |
鍋で沸騰させたお湯1~2L多め 自宅 -円 |
霧が出るタイプ 300円 Amazon |
用具の解説
- 種をまく鉢は、土をいれて亀甲竜の種をまきます。
- 鉢をすっぽり入れられる鉢は腰水(こしみず・鉢を水に浸ける)のために用意します。
- 土は種まき用などの細かい粒の土を用意します。普通の多肉植物・サボテン用の土では目が粗すぎで小さな芽が育ちにくいのでさし芽用の土を使うと良いでしょう。また土は清潔である事が大事です。古い土の使い回しではなく必ず新品のものを使いましょう。
- カビ防止用の殺菌剤ベンレートは、湿った土にカビが生えないようにするための農薬で、粉を水に溶いて使います。
- お湯は新品の土を更に熱湯消毒するためのものです。
- ラップは土を入れた鉢を乾かないように上から覆うために使います。
- 霧吹きは途中で土の上から水やりをするために用意します。
亀甲竜の種はどこに売っている?
種の入手方法はいくつかあります。1つ目は国内の愛好家や栽培家などが自分で交配して販売している種を買う方法、2つ目は信頼がおけるナーセリーなどで購入する方法、3つ目はメルカリなどで輸入業者の転売品を買うことです。1、2、3の順番に種の信頼性が高くなります。
コーデックスの種はメセン類(リトープスやコノフィツム、帝玉など)に比べ種の品質がより問われます。シイナと呼ばれる発芽能力の無い種、鮮度の落ちた種(亀甲竜の場合新鮮なほど発芽率が高い)、様々な理由により発芽率が悪い種などが多いため、酷い商品だとほとんど発芽しないことがあります。そのため多少高くても信頼のおける種子を手に入れることが大切です。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。
亀甲竜の種まきの具体的な手順
時期
コーデックスには冬型種と夏型種があり、それぞれ発芽温度や生育気温があり蒔き時が異なります。アフリカ亀甲竜は冬型のため、9~11月頃に蒔きます。それ以外の時期に蒔けないかといえばそうではないのですが、成功率やその後の生育が悪くなるため、できる限り蒔き時に蒔くことをおすすめします。
準備
種撒き用のプラスチック鉢「プレステラ90」に今からまく種の名前ラベルを貼ります。
鉢を浸ける腰水用のペットボトルを腰水に使えるように加工します。
2Lボトルを横にして、上部をカッターとはさみ切り取り、プレステラ90が入るかチェックします。またこのペットボトルは綾鷹という緑茶のものですが、3個のプレステラで高さの差ができてしまいます。そのため食用肉などが入っている発泡スチロールの皿を適当に切ったものを重ねて、3つの鉢の高さが均一になるようにしました。
もちろん他のペットボトルやタッパー、容器でも使うことができます。
カビや腐敗、雑菌防止のため、器具や鉢や鉢を入れる容器など、洗えるものは全て洗いましょう。鉢は前に何か植わっていたものの流用ではなく、新品のものを使うのが望ましいです。
土を消毒して鉢に入れる
土の消毒方法はいくつかありますが、割れにくい鉢に鉢底ネットを敷いて土をいれ上からお湯をかける、レンジ対応容器などに土をいれて湯気が出るまで加熱する、などのいずれかを行った後に殺菌剤であるベンレート1000倍溶液を使って消毒します。ベンレート1000倍溶液は土に水代わりに土にかけてよく、また鉢をつけるための腰水の水にそのまま使ってOKです。
鍋で沸かしたお湯をオタマで注いで消毒します。湯気がでるまで何度も注ぎましょう。
底から表面まで種まき用の土をいれてもいいですが、鉢底から中央ぐらいまでは、粗めの普通の多肉土を使ってもOKです。この場合も土を消毒します。重要なのは種が根を伸ばす表面の土には、目の細かい土を使うことです。
湯気が出て充分消毒できたら、スプーンですくってそれぞれの種撒き用鉢(プレステラ90)に底から3cmほど入れていきます。
種撒き用のプレステラ90鉢を水につける用のペットボトルに入れ、ベンレート1000倍溶液を上からかけます。
最初に下から出てくる水は黒く濁っているので捨て、また上からベンレート1000倍溶液を入れます。今度は少しきれいになっています。その後土が入っている鉢を腰水用の鉢にいれ、鉢が1.5cmくらい水に浸かるようにします。
土の消毒作業は面倒ですが、これを行うことで無駄になってしまう種を減らすことができます。
種の蒔き方
土が冷えたのを確認してから、種を蒔きます。熱湯消毒後はかなり長い時間熱を持つので土は充分に冷やします。
亀甲竜の場合、メネデール100倍液に24~48時間浸けて普通に鉢に蒔く、腰水(底面給水)をして育てる、濡れたキッチンペーパーなどではさんで発芽したら土に植え替える、などの方法があり、どれが正解ということはないようです。
メネデール(植物用の活力剤で肥料分はほとんどない)は絶対にないと発芽しないというわけではなく、水で普通に発芽させている方も多くいらっしゃるようです。
また蒔き方も羽のような部分を手で持って土に半分埋まるくらい挿し込む、パラパラとそのまま土にまく、覆土するなど様々な方法があるようです。
管理人の場合
迷ったためメネデール無し事前浸水なし10個とメネデール事前浸水あり10個で蒔くことに決めました。種子というものは水(湿度)と酸素と温度で発芽するもので、外部からの栄養素の有無は関係がありません。そのため理論上は差が付かないはずです。
また羽の有無ですが、羽(ひらひらして遠くに飛ばすためのもの)は発芽に必要なものではなく、カビが生えやすい原因になるため、外して蒔くことにしました。そして覆土(土をかぶせるか)はあったほうが発芽率が上がるという記載を見かけたため、薄く土をかけることにしました。
発芽までの日数と発芽率は?
発芽までの日数は同じアフリカ亀甲竜でも種によってばらつきがあり、7日で発芽する場合もあれば3ヶ月かかることもあります。ネットで調べた感じでは1ヶ月くらいが平均値のようです。しかし遅れて発芽する種子もあるので、芽が出ないからといってすぐに捨てたり諦めたりしないようにしましょう。
発芽するまで腰水の水を切らさず、発芽後も腰水を絶やさないように気をつけましょう。
気になる発芽率ですが、20%の方から50%の方、8割を超える方とまちまちでした。その中で腰水管理(湿度)で軽く覆土されている方2人が8割を超えており、気温は18~20℃で管理され、それほど発芽は難しくないと書かれていたため、そのお二人に習って実践してみます。種の善し悪しや条件もまちまちですが、8割を目指すのがベストのようです。
ちなみに20%と50%の方は種を土に挿す方法で行っていました。亀甲竜は湿度と覆土が大切なようですね。
当サイトでの実践では、10/22に種まきし、10/31(10日目)に初めての発芽、最後の発芽は11/3(13日目)でした。発芽率は11粒中8粒と72%でした。
置き場所と水やり
ラップをして穴をプチプチあける、霧吹きするなど始終土がしっとり濡れている状態にします。鉢は半日陰に置き、発芽後も半日陰(50%遮光)に置きます。暗い室内などに置いたままだと、ひょろひょろになってもやしのようになってしまいます。
アフリカ亀甲竜は生育温度が15~20℃なので冬は室内に置くことになります。その場合は明るい窓辺などに置きますが、日照時間が確保できない場合は植物育成用ライトなどを使って日照不足を解消してください。
室内でも窓辺で直射日光が当たると土の温度が上がりすぎる場合があります。その場合はラップの覆いを取ったりレースをひいたりして調節しましょう。
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亀甲竜の1回目の実践(2021年)
迷いましたがメネデール無し、事前の浸水なしで直に蒔くことに決めました。というのは種子というものは水(湿度)と酸素と温度で発芽するもので、外部からの栄養素の有無は関係がないためです。また事前に水につけるという操作をしないのは自生地では土からの水分を吸って発芽するので、かえって何か悪い影響がないかを心配したためです。
また羽の有無ですが、羽(ひらひらして遠くに飛ばすためのもの)は発芽に必要なものではなく、カビが生えやすい原因になるため、外して蒔くことにしました。そして覆土(土をかぶせるか)はあったほうが発芽率が上がるという記載を見かけたため、薄く土をかけることにしました。
2021.10.21(0日目)種まき
そして軽く覆土しスプレーで水を吹きかけます。覆土はおそらく種に充分水分を行き渡らせる効果と、直射日光を遮る(亀甲竜の種子が嫌光性種子かどうかは不明です)役割があるのではないかと推測します。この後ラップで全体を覆います。腰水の水量が減ってきたら足すようにします。
1ヶ月目(2021.10)
- 2021/10/22 (1日目)本日発芽なし
- 2021/10/23 (2日目)本日発芽なし
- 2021/10/24 (3日目)本日発芽なし
- 2021/10/25 (4日目)本日発芽なし
- 2021/10/26 (5日目)本日発芽なし
- 2021/10/27 (6日目)本日発芽なし
- 2021/10/28 (7日目)本日発芽なし
- 2021/10/29 (8日目)本日発芽なし
- 2021/10/30 (9日目)本日発芽なし
- 2021/10/31 (10日目)種を植えた土の部分が一斉に盛り上がってきました!発芽の兆しです。
- 2021/11/1 (11日目)土が持ち上がってきているのが茎が見える種が3個あります。覆土が軽いものは発芽に近い状態になっています。土が持ち上がって明らかに発芽に近いものは11個中6個あります。案外簡単に発芽するのかもしれません。
- 2021/11/2 (12日目)本日発芽なし。7個が持ち上がってきています。覆土はごく薄いくらいが芽の持ち上がりが早いようです。
- 2021/11/3 (13日目)土から顔を出し始めたので、今日のような状態を発芽とします。となると8個発芽していることなります。発芽率は現時点で8粒÷11粒=72%と高いです。写真では確認しづらいのですが、白い茎が伸びて羽部分が上に持ち上がってきているのが分かります。
- 2021/11/4 (14日目)
- 2021/11/5 (15日目)小さな葉が出ていることに気付きました。
- 2021/11/6 (16日目)現在8個が発芽した状態を保っています。残りは動きがありません。葉が出てきたものが3個くらいあります。
- 2021/11/7 (17日目)
- 2021/11/8 (18日目)
- 2021/11/9 (19日目)発芽数は同じですが、葉が生長してきました。写真以外の株も葉が生長しています。
- 2021/11/10 (20日目)
- 2021/11/11 (21日目)
- 2021/11/12 (22日目)発芽した8個全てに葉が出て生長しています。
- 2021/11/13 (23日目)発芽数は同じです。葉が開いてきました。
- 2021/11/14 (24日目)
- 2021/11/15 (25日目)
- 2021/11/16 (26日目)
- 2021/11/17 (27日目)
- 2021/11/18 (28日目)
- 2021/11/19 (29日目)1枚目の葉が順調に大きくなっています。2枚目の葉の出る兆しもあります。
写真では見づらいですが、右下の部分では茎の白い部分が見えています。
2ヶ月目(2021.11)
- 2021/11/27 気温が5℃を下回ったため、終日室内に取り込みを開始しました。1日4時間ほど直射日光が当たる室内の窓辺です。
- 2021/12/1(41日目)よく見ると塊根の赤ちゃんができていました。
- 2021/12/8 現在も室内に取り込んだままにしています。水やりは10日に1回くらいで、土がカラカラに乾かないよう、常に湿った状態を保っています。塊根部は3mm程度の球状になっています。葉の生長が進んだのは、室内が暖かいせいでしょうか?また2枚目の写真は同じ日に同じ方法で種まきしたのですが、覆土の量の違いか、1枚目のポットと比べるとかなり生育が遅れています。
3ヶ月目(2021.12)
- 2021/12/22(62日目) 水やりは10日に1回程度上から与えています。腰水はしていません。前回までは常に湿った状態にしてきましたが、最近は土が軽くなるまで乾かすことも増えてきました。夜間は5度を切るので、面倒で終日室内に取り込みっぱなしです。ただし日が良く当たり、日照時間も5時間は確保できるところに置いています。塊根のサイズはほとんど変わらないようですが、葉が元気に伸びています。
2021/12/22(62日目)のアフリカ亀甲竜(ポット1)
2021/12/22(62日目)のアフリカ亀甲竜(ポット2)
4ヶ月目(2022.1)
アフリカ亀甲竜の実生も4ヶ月目(写真は75日目)に入りました。塊根が少しずつ大きくなっているようです。塊根は土に埋まっているものと、土から出ているものがあります。参考までにメジャーと一緒に写真を撮っています。
栽培方法は12月と変わりません。水は土がしっかり乾いてから鉢の3分の1が湿るぐらいを10日に1回ほど与えています。置き場所は夜5度を切るため室内の窓辺に取り込みっぱなしです。今回は水やり時にハイポネックス1500倍液を1回与えました。
以下は2022/1/24(95日目)のアフリカ亀甲竜実生の写真です。
大きいものでは塊根の大きさが11mmぐらいと初めて1cmを越しました。このほかに土に埋まっている塊根の苗(実生2回目分)もあるのですが、そちらの方が更に大きいです。
5ヶ月目(2022.2)
アフリカ亀甲竜の種まきをしてから112日(およそ満4ヶ月)経ちました。窓辺で良く日が当たり温度も10℃から15℃程度に保たれているためか、順調に生長しています。
これまで芽が出ていないポットにも水やりをしていましたが、送れて発芽してきたものは一つもありませんでした。最初の2週間で芽が出るものは芽が出たようです。
結局、発芽率がポットごとに極端な差が出ましたが、何が原因なのか分かりません。発芽率も1回目が60%、2回目に至っては25%程度です。やはり欲しい苗の数の最低2倍は種まきしないとダメなようですね。
途中ハイポネックス水を与えたところ、一面にカビが生えたポットがありました。肥料を与える時は戸外の風通しの良いところでないと難しいのかと感じました。3月からは最低気温も5℃を超すので戸外に出し、そこでたっぷり肥料を与えたいと思います。
塊根は順調に大きくなって13mm程度になっていますが、葉の出は止まっているようで、1株に2枚程度の葉が付いているにとどまっています。
以下3枚は2022/2/10に撮影した実生112日目の写真です。
6ヶ月目(2022.3)
アフリカ亀甲竜の種まきをしてから6ヶ月目に入りました。
芽を出した株は順調に生育しています。ディオスコレア属の最低気温は5℃と聞いていたので、最低気温が3℃を下回るこれまでは戸外に出せなかったのですが、2月末から外に出せるようになりました。
最低気温は5℃ぎりぎり、最高気温は15℃程度に上がるようになりました。急に戸外に出すと日焼けすることがあるので、最初は前に大きな鉢を置いて日陰に置いています。その後、完全な日なたに出す予定です。
3月3日晴天で炎天下にコノフィツムの実生を置いていたところ、2苗が溶けてしまったため、日差しが強すぎると判断、亀甲竜も遮光下に置くことにしました。リトープスの実生と同じ置き場で、22%の遮光ネットを2枚重ねた物を使用しました。
これまで冬の間ずっと室内栽培して一度も外に出さなかったので、何度もカビに見舞われて肥料もほとんど与えられなかったのですが、これからは風通しのよい戸外なのでしっかり肥料をやって大きく育てたいと思います。
土が乾きやすくなるため水やりの頻度もこれまでより増やし、1週間に1回鉢の深さ2cmまでが湿るぐらいを与えます。このくらいの小さい苗だと鉢底まで根が回っていないので、鉢底から流れ出るほど与えると、与えすぎになってしまいます。
少し葉に黒い葉脈のようなものが見えて気になりますが、葉は大きくならずまた枚数も増えていません。
以下は2022/3/1(実生から131日目)のアフリカ亀甲竜の写真です。
7ヶ月目(2022.4)
アフリカ亀甲竜の種まきから7ヶ月目に入りました。
ここに来て暖かくなったせいか若干成長速度が遅くなったように感じられます。もうずっと戸外で栽培しています。現在の温度は最高気温が18℃程度、最低気温が7℃程度です。
置き場は30%遮光下に置いていると葉が黒くなって、一部の苗は葉が真っ黒になってしまったので、日差しが強すぎるのではないかと感じ、簡易ビニール温室の一番奥の方に入れています。おそらく50%遮光以上の環境です。ディオスコレアの夏の遮光率はまだよく分かりません。
よく見ると塊根の一部に亀甲竜的な割れ目ができているものがあり、乾燥させすぎたのではないかと心配しています。なお地面に埋まっている塊根は一番大きく成長しており、割れ目もまだありません。
水やりは10日に1回程度、鉢の3分の1を濡らす程度を与えています。肥料は月2回ほど液肥を与え、マグアンプKもばらまいていますが、乾燥気味に育てているのでほとんど効果がないようです。4月はお湯に溶かしたマグアンプKを与えてみるつもりです。
以下は2022/4/1に撮影した実生162日目の写真です。
4/5に初の植え替え
4/5に過密になった鉢の植え替えを行いました。プレステラ90で5個発芽したものがきつくなってきたため、3苗と2苗に分けました。
案外根が張っていて驚きました。また土の上半分を濡らす程度の水やりをしていたつもりでしたが、ちゃんと下まで浸透していました。根はプレステラの下の方まで伸びていたように思われます。塊根が半分埋まるくらい土をかけました。
4/7追記
マグアンプKをお湯に溶かしてみました。しかしマグアンプKはなかなか溶けず、丸2日たった現在もつぶつぶがそのままです。すぐに溶けると思っていたので意外でした。お湯は冷めすっかり水になっています。マグアンプ水は透明で濁り一つありません。しかしここに成分が溶けているかもしれないと思い、じょうろの水に希釈して流し込み、与えました。つぶつぶ自体は与えていません。効果はまだ分かりませんので5月に追記します。
8ヶ月目(2022.5)
アフリカ亀甲竜の種まきから8ヶ月目に入りました。
暖かくなりアフリカ亀甲竜は生育が止まっているようで、塊根の大きさも4月初めと変わりません。途中で植え替えましたが、大きなダメージはなく、順調に過ごしているようです。植え替え時に塊根が埋まるようにしましたが、特段大きさは大きくなりませんでした。
またマグアンプKを水に溶かしたものを与えましたが、特にメリットもデメリットもなかったようで、様子に変化はありませんでした。徒長しなくてよかったです。。
外の気温は最高気温が22℃程度、最低気温が13℃程度です。ずっと戸外で栽培しています。環境は簡易ビニール温室の奥の日の当たらない所です。かなり暗い所ですが、ツルが徒長しないところをみるとちょうどよいのではないかと思われます。
葉が黒くなってしまったところは、日陰に置いても黒くなったままでもとの緑色には戻りませんでした。現時点では落葉するそぶりはみられません。
水やりは10日に1回くらいで、4月の前半に2回、後半に1回程度です。それほどたっぷりは与えておらず、かろうじて土全体が湿るぐらいです。
以下は5月のアフリカ亀甲竜の様子です。(正確には4/28に撮影した写真です)
9ヶ月目(2022.6)
アフリカ亀甲竜の種まきから9ヶ月目に入りました。
夏が近づき成長は止まっているようで、塊根の大きさも1ヶ月前とあまり変わりありません。割れ目ができた株もあれば、つるっとした株もあります。しかし葉は枯れてきたものがあり、休眠の兆候を見せ始めています。前回植え替えの時塊根を埋めておいたのですが、知らぬ間に表土から顔を出しています。
水やりは2週間に1回、ほんの少し(20ml程度)です。環境は簡易ビニール温室の奥の暗い所に置いています。マグアンプKの効果はあったのかなかったのかよく分かりませんでした。
最近の気温は最高が28℃程度、最低が20℃程度です。平年値なら6月4日に梅雨入りするのですが、今年はまだです。
栽培はずっと簡易ビニール温室の奥に置きっ放しという感じで、水やりをする以外特に何もしていません。現在は10株ぐらい生き残っていますが、何株がこの夏を越せるのでしょうか?
10ヶ月目(2022.7)
アフリカ亀甲竜の種まきから10ヶ月目に入りました。
前回のレポートでは梅雨に入っていなかったのですが、今回7/1は既に夏となり平年比20日早く梅雨明けしました。最高気温は33℃、最低気温は28℃程度と猛暑の盛りです。
アフリカ亀甲竜は夏の休眠期に入ったようで、葉を枯らしている個体が多くなっています。表面はひび割れているものもありますが、土に半分埋まっているので塊根の全容がどうなっているか不明です。
通常なら水やりはしない時期です。しかし塊根の直径が1.3cm程度の小さな苗なので2週間ごとにごく少量の水を与えています。置き場所は簡易ビニール温室の最下段の奥の暗い所で、極力涼しい所に置いています。(最上段は熱くなります)
2週間に1回水を与える以外特に作業はしていません。
以下は2022/6/30に撮影したディオスコレア「亀甲竜」の写真です。
11ヶ月目(2022.8)
アフリカ亀甲竜の種まきから11ヶ月目に入りました。
冬型のアフリカ亀甲竜は完全に枯れたような様子になり、本当に生きているのか全く区別が付きません。
塊根はそっと触っていると硬く、中の水分を溜めて生きているようです。
完全に水を切るのは怖いので、1ヶ月に1回ほど軽く与えています。連日36℃の猛暑ですが、それでも簡易ビニール温室のなるべく涼しい所(最下段)に置いています。9月、10月になったらまた葉が出てくるのでしょうか?
水やりも低頻度なので何もするべきことはありません。
以下は2022/8/11のアフリカ亀甲竜の写真です。
1年目!(2022.9)
アフリカ亀甲竜の種まきからとうとう1年になりました。
9月はちょうど目覚める時期なのか、小さな葉をつけたツタを長く伸ばしながら生育を始めたようです。
今年は猛暑でしたが、なんとかほとんどの株が生きて夏を越えることができました。9月に入ってからは一転して最高気温も30度程度と涼しくなっています。(2苗はまだツルが出てきていません。)
8月いっぱいは水やりを少なくしていましたが、今後は成長に応じて水やりを増やしていきます。また少しずつ日光量も増やしていきます。
以下は2022/9/5のアフリカ亀甲竜の写真です。
1年1ヶ月目(2022.10)
最高気温が25℃~30℃程度と目に見えて下がってきました。
アフリカ亀甲竜はどんどんつるを伸ばして大きな葉を広げています。最初に種蒔きした時も葉が1枚出ましたが、それより遥かに大きく成長も早いです。太陽の方に伸びていこうとしています。
2つ葉が出るのが遅い株がありましたが、それも葉が出てきて結局全部の株が夏越しできたようです。
塊根は大きくなっていませんが、このつると葉の水分はどこから来ているのでしょうか?
現在は60%遮光ネットを張った簡易ビニール温室の最下段に置いています。水やりは夏よりぐっと多めで、10日に1回鉢底から出そうなほどの多めを与えています。
以下は2022/10/1撮影の亀甲竜の様子です。
1年2ヶ月目(2022.11)
【11/1記】ここ2週間程度の気温は最高が22℃、最低が12℃程度とかなり下がってきています。
アフリカ亀甲竜にはとてもよい気候のようで、葉をますます大きくして育っています。ツルが出てお互いが絡み合うので最初の頃はほどいていましたが、今はもうそのままです。葉が大きいのは今年の5月にマグアンプ液を与えたせいかもしれません。また、他の多肉植物と同じように10月に液肥を2回与えました。
前回までは塊根部に大きな変化はありませんでしたが、10月に目視で分かるほどサイズが一回り大きくなっています。水やりは多めで、鉢底から流れるまで与えています。10日後にはすっかり乾くので再びたっぷり与えています。
10月12日に簡易ビニール温室の前面の60%遮光ネットを外しましたが、前からの直射日光は問題ないようです。ただ塊根部には直接日が当たらないように葉が隠す形になっています。
1年3ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
最低気温が5℃の予報が続いているため、ディオスコレアは一足先に室内に移動させました。5℃を耐えさせる方法もありますが、今の暖かさだとぐんぐん育つので、その状態を続けたいためです。
室内では窓辺に簡易ビニール温室を置き、直射日光が当たるようにしています。
塊根は大きいものでは2cm、小さいものは8mm程度とばらつきが出てきました。鉢の中の根の張り具合や、植えている株数で差が出ているものとみられます。また表面にも差が出ており、つるっとした苗と甲羅のような割れ目がびっしりの苗があります。
10月に水はおそらく一年の中で一番たっぷり与えたと思います。よく鉢が乾いてくるので10日に1回鉢底から出るほど与えていました。これからは室温も下がりやや生育が鈍るので少し減らし気味にすると思います。
1年4ヶ月目(2023.1)
【2023/1/1記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。
アフリカ亀甲竜はずっと室内に入れっぱなしで、10~15℃程度の環境で非常に良く育っています。
最初は室内の窓辺に置いていましたが、ペットがイモのつるを引っ張り出して折る事件が起こり、猫の入れない暗い部屋に移動させ植物育成ライトを当てて育てています。
当初は植物育成ライトが明るすぎたのか、葉が一部灰色っぽくなり葉脈のようなものが浮き出てみえたため、植物育成ライトからやや遠ざけて暗めの所に置いたところ、問題無く緑色の葉を維持しています。亀甲竜の置き場の照度は3,000ルクス程度です。
土が良く乾くので10日に1回程度、そこそこ土が濡れる程度の量の水を与えています。今のところ大量のカビなどは出ていませんが、少し発生しそうになったので、早めに乾く程度の量にとどめています。
塊根は1ヶ月前と比べて目視で分かるほど、一回り大きくなっています。
地上に出ている塊根はヒビができ、地中に埋まっている塊根はつるっとしていてヒビがなく色も薄いです。
1年5ヶ月目(2023.2)
【1/31記】昨日まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
アフリカ亀甲竜はずっと室内に入れており、明日以降も引き続き室内で育てます。寒波の最中は室内も6℃台に落ちるなど5℃が取り込み目安の亀甲竜のぎりぎりの寒さで、さすがに成長はほとんど止まっており塊根も大きくなっていないようです。
室内では他の多肉植物を避難させて置き場所がなくなり、1,500ルクス程度の弱めの光が当たるところに移動させていました。
水やりはこの間少なめを1回だけでした。
前回猫が折った茎の株は根元から新しい葉が生えてきました。自然の力はすごいですね。
1年6ヶ月目(2023.3)
【3/1記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。
1月に比べかなり暖かくなってきたものの頻繁に5℃を下回るため、アフリカ亀甲竜は室内にいれたままでした。2月28日付けでやっと戸外に出すことができました。外に出した後は急に日に当てないように22%遮光ネットをかけ、簡易ビニール温室の奥のほう(暗い)へ押し込みました。戸外の日なたは既に2万ルクス以上あります。
室温が高い日が多く水の乾きも前より早く、2月中は3回水やりしました。2月8日から室内でもミニ扇風機による送風を開始、1日3時間程度空気を動かしています。
水やりの時鉢を動かした弾みで1苗の茎を外してしまいました。そのため光合成できる葉がなくなってしまいました。新しい葉は出ると思いますが、体力を使うので、皆様も鉢を移動するときは気をつけてくださいね。
塊根部は亀甲竜らしくヒビの入った株と、つるんとして丸いボールのようなものに分かれています。サイズはあまり大きくなっていないようです。3月は暖かい陽気で冬の間より成長を見込めると思います。
1年7ヶ月目(2023.4)
【4/3記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。
アフリカ亀甲竜は引き続き生育良好です。塊根のサイズは口径2.5cm程度です。
ただ今年は暖かすぎるのか、早くも休眠が近づいているように葉が黄色くなっている株があります。アフリカ亀甲竜は他の冬型コーデックスより早く目覚め、早く休眠するそうなので、この暖かさだと夏も近いと間違ってしまうのかもしれません。
日差しは強くなってきているため、3月初め頃から22%の遮光ネットを2枚重ねています。当初は簡易ビニール温室の奥の方に入れていましたが、2週間ほど経ちネット越しの日差しを浴びせています。
水やりは10日に1回ほど、今が一番水を吸う頃かと思います。
また以前春に植え替えすると書いていましたが、正しくは8月頃の植え替えが適期でした。そのため今年はこの時期に植え替えせず、葉がでる少し前の8月末頃行いたいと思います。
1年8ヶ月目(2023.5)
【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
冬型コーデックスのディオスコレア・アフリカ亀甲竜は4月に休眠期に入り8月に休眠明けすると本には書いてありましたが、実際にはまだ葉が青々しています。生育も活発で、塊根も1ヶ月で少し大きくなり最大サイズが3.0cmとなりました。
現在6個の鉢(プレステラ90)に12苗が植わっているのですが、植えている数にばらつきがあり、1個だけ植えている鉢、2個のみ、3個のみ、の鉢があります。生育に差が出ており、1苗1ポットのものは塊根も大きいです。
昨年8月に植え替えておけばよかったと思っています。
また茎を折ってしまった株は明らかに生長不良で塊根も小さいです。これは塊根を太らせるのに水や肥料だけでなく、光合成の要素が大きいことを知らせています。
水やりは引き続き10日に1回程度で、土もしっかり乾いています。
1年9ヶ月目(2023.6)
【6/2記】5月は全体的に涼しい気温で安定しており、最低気温は16℃程度、最高気温は24℃程度でした。後半から少し暑くなってきましたが30℃は超えませんでした。また天気の面では、やや雨が少なかったものの・曇りと晴れとのバランスはまあまあでした。
少し枯れた所もありますが、ほとんどは青々とした葉をつけたままです。この間野良猫に尿をかけられ葉が少し傷みました。
現在も屋外の簡易ビニール温室の下段の明るい日陰に置いています。水やりは10日に1回で、5月は1回だけ液肥(ハイポネックス1,000倍)を与えました。
最後にメジャーと比較した塊根の写真を掲載しています。
1年10ヶ月目(2023.7)
【7/5記】6月は半ば頃まで屋外に置いていましたが、6/21の植え替え後室内に置く癖がついてそのまま室内に置きっ放しになっています。(本来は適期ではないので、この時期に植え替えは行わないほうがよいです。)
屋外ではだいぶ葉が黄色~茶色に枯れて塊根だけになった苗もありました。7/5現在、葉が緑色で残存しているのは1苗のみです。
元々プレステラ90を6鉢に1~3苗ずつ植わっていたところを12鉢に、およそ1苗1鉢に植え替えました。
写真でも分かるように今回の植え替えでは、非常に塊根サイズにばらつきが出ました。小さいものは直径1.5cm程度、大きいものは3cmに達しています。また大きい塊根のものは根がびっしり生えており、小さい塊根のものは根張りが非常に浅かったです。
塊根だけではほとんど光を必要としないので、室内では2,000ルクス程度の明るさの所に置いています。送風はしっかり行っており、11:00~22:00の11時間、風を当てっぱなしです。
水やりは鉢が非常に軽くなってからで、植え替えからまだ一度も水やりしていません。おそらく3週間に1回程度になるかと思います。
1年11ヶ月目(2023.8)
【8/3記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは4,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。
7/14に1個目の芽吹きを確認しました。その後次々と芽吹き8/3現在では芽吹いていない苗は3個のみとなりました。
前年支柱などを立てなかったためツルが絡まり大変なことになったので、今年はアルミワイヤーで蔓が巻きつけるようにしました。それでもうまく巻かれていかないので、手作業で修正しながら巻き付かせています。
大きな塊根からはそれなりに太いツルが出てきて、小さな塊根の苗は細い蔓を出しているようです。
新芽が吹いてから土の乾きが速くなり、1週間に1回は水やりをしています。
満2年!(2023.9)
【8/29記】8月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が30℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。屋外は猛暑が続き、連日35℃(気温、完全な日陰の温度)を超え、50%遮光した環境でも43℃と猛烈な暑さが続いています。植物育成ライトは4,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は00:00~5:00と12:00~18:00の11時間行っています。
2023年9月で満2年を迎えます!亀甲竜は盛んにツタを伸ばし、葉を茂らせています。現在全ての苗からツタが出ており生存が確認できています。
8月中に葉がだいぶ出てきましたが、昨年度よりは小さめの葉が多めに付いている印象です。ただまだ葉がほとんど出ていない株もあります。
ツルが勝手に他の株の支柱に巻き付くので、毎日ほぐして自分の支柱に巻き付くように手直ししています。
葉が増えたということと送風の影響もあり、土の乾きは速く5日に1回は鉢底から流れ出るぐらいの水を与えています。
2年1ヶ月(2023.10)
【10/7記】9月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が26℃程度~最高が29℃程度と8月よりぐっと涼しくなりましたが、相変わらず屋外は暑く32℃以上になる日も珍しくありませんでした。植物育成ライトは4,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、涼しくなったため送風は00:00~2:00と12:00~14:00の4時間程度に短縮しています。
9月いっぱいは日に日に葉が茂ってきました。茂りすぎて他の多肉植物の送風の邪魔になるので、一番扇風機から遠い所に置いて管理していました。小さかった葉も大きくなり、昨年度程度になってきました。
土の乾きは速いので水やりは1週間に1回程度、鉢底から流れるほど与えています。ただ送風時間が短くなったため、8月より高頻度の水やりはしなくてよくなっています。
早く外に出したいのですが、日の当たるところを他の多肉植物に占領されていて、置き場がなく室内に置かざるを得ない状況です。このまま寒さで外に出せなくなるかもしれません。
撮影日:2023/9/27
2年2ヶ月(2023.11)
【11/13記】引き続き室内のLED下で育てています。育て方は変わらないのですが、徐々に送風時間が短くなっています。
できるだけまんべんなく育成ライトが当たるように、水やりごとにむきを変えています。葉がこんもり茂っていて、未だにツルを若干伸ばしているようです。隣と絡まるので時々ほどいています。またマグアンプ(肥料)を溶かした水を少量与えました。
2年3ヶ月(2023.12)
【12/6記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。
育て方や環境は前月に引き続きますが、12月から扇風機による送風をやめています。
8月から長く続いていたツルの伸びは止まったようです。少し黄色い葉が出ているのが若干気になります。塊根のサイズが少しずつ目視で確認できる程度大きくなりました。突然塊根から真っ白な根が出てきて土の方に降りてきている株があります。
今年も10月終わり頃、新たに亀甲竜をまきました。これらは今塊根サイズが3mm程度で葉もとても小さいです。
2年4ヶ月(2024.1)
【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。
昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
室内も10~18℃の温度が保たれており、亀甲竜にとてもよい環境のようでメキメキ大きくなっています。そしてポットの鉢底穴やスリットから白くて太い根がはみ出してきています。植え替えが必要なのでしょうが、今やるとツルが折れてしまうので、今年の8月ごろ葉が枯れてから行う予定です。
水やりは1週間に1回程度で、鉢底までしっかり湿るようにしています。
2023年秋に蒔いた分です。これらは室内に置いていたところカビが多数出たため外での管理に移し、1℃を下回る時のみ室内に入れています。
2年6ヶ月(2024.3)
【3/15記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。
亀甲竜は室内の15℃程度の所に置いて弱めの植物育成ライトを当てています。2月末には室温もだんだん上がってきたため、1日3時間の送風を開始しました。
また2023年秋に植えた分は塊根が1cm程度になりました。こちらは屋外で育てており、時々マグアンプ水を与えて塊根の膨らみを促進しています。
2年7ヶ月(2024.4)
【4/2記】3月はこの時期には珍しく雨・曇りの日が多めでした。しかし晴れるとかんかん照りで落差が激しく遮光ネットは快晴の日に合わせてかけっぱなしになっています。気温は相変わらず高めで日中は20℃、夜間も14℃程度あります。
亀甲竜は3/19に屋外に出しました。22%遮光ネットを2枚張った簡易ビニール温室の中段に置いています。(簡易ビニール温室などではなく平置きしていれば、もっと遮光率を上げる必要があると思います。)
この時期は生育が盛んなようで、塊根の膨らみが速く、鉢がいよいよ一杯になってきた感じがします。塊根は元気そうですが葉は黄色みがかってきておりやや不安を感じます。暖かいので休眠期が近いのでしょうか?
水やりは10日に1回ほどです。
2023年秋に植えた分の様子です。
撮影日:2024/3/27
2年8ヶ月(2024.5)
【5/9記】亀甲竜は本格的に葉が枯れてきました。葉緑素が抜けたように黄色みがかった茶色に変化し、既にカリカリに乾いた葉もあります。
亀甲竜はそれほど強い日差しを必要としないので、屋外の日陰になってしまった簡易ビニール温室に置いたままです。水やりは現在10日に1回程度です。
話はそれますが、2024年春、新たに亀甲竜を蒔きました。季節外れですが、管理人の過去のデータをよく見ると25℃程度までは発芽していたので、未だ蒔けそうだと思い蒔きました。
結果播種から10日ほど経った頃からポツポツ発芽が始まりました。亀甲竜は20℃を超えると発芽しないというデータは正しくなかったようです。
また真っ暗の所ではなく、普通の多肉植物を置いている簡易ビニール温室の日陰になった箇所に置いています。ただ土はかぶせていますので、種は一応真っ暗な所に埋まっています。(しかしやはり発芽までは暗い所がよいようで、種全体に覆土しないと発芽率は悪くなります。)
4/16に54粒播種して5/9現在33個が発芽しています。(現時点発芽率61%)種子はあるびの精肉店さんから買ったものです。
今後発芽率がどのぐらい伸びるのか、気になるところです。
2年9ヶ月(2024.6)
【6/12記】5月後半~6月初めの気温は最高が28℃、最低も20℃を超えるなど徐々に暑くなってきました。天候は晴れが多く降水量は少なめだと思います。
そして5/13に大きな鉢(プレステラ120深鉢)へと植え替えを行いました。これまでプレステラ90に植えていてパンパンで、鉢から抜いてみると鉢の形に根がぐるぐる回っていました。
植え替え後は株と鉢の間隔もちょうどよく、深鉢のため下に根が伸びることができるようになりました。
現在は屋外の半日陰の所に置き、塊根に直射日光が当たらないようにしています。なぜか塊根だけなのに鉢が軽くなるため、2週間に1回水やりを行っています。
亀甲竜2024年春の生育状況
4月にまいた亀甲竜は最終的に97粒中、73粒が発芽しました。発芽率は75%となります。
今年は昨年秋より調子が良く、塊根がもう5mmぐらいになっています。気温は日中30℃近くなり、夜温は20℃ぐらいとかなり暖かいですが、案外これぐらいの温度を好むようです。
3年0ヶ月(2024.9)満3年!
【9/13記】更新が3ヶ月もできなくてすみませんでした。今年の猛暑は観測史上初の高値を記録し、多肉植物への影響も大きかったと思います。現在も33~37℃が続き猛暑が長引いています。
ツルの枯れた亀甲竜は8月になり、新しいツルを出し始めました。目覚めた日は全部同じではなく、3週間程度の差がありました。また今年初めて太いツルが出る個体が出ました。ただ必ずしも塊根サイズに比例するわけではないようで、細い蔓と太いツルの出る原因は不明です。
やはり今年もツルの巻き付きをほどくのが大変で、1日1回は隣の株に巻き付いたツルを直しています。結構面倒です。
亀甲竜というのは生育が旺盛なコーデックスのようで、この前深さ、口径ともに大きな鉢に植え替えたのにスリットから、もう新しい根が飛び出しています。
水やりは1週間に1回、量は鉢底からは出ない程度に抑えています。塊根に毎回水をかけているとうっすら緑ごけが生えることがあるようなので、気をつけて水やりをしています。
撮影日:2024/9/11