ダドレア属「ブリトニー(仙女盃)」を実際に種から育ててみた実生実践記録です。
目次
- 1 ダドレア属とは
- 2 実生(種まき)で大切なポイント
- 3 種まき(実生)に必要なもの
- 4 ダドレアの種まきの実践
- 5 ダドレア ブリトニーの実践記録(1回目)
- 6 ダドレア ブリトニーの実践記録(2回目)
- 6.1 1ヶ月目(2022.10)
- 6.2 2ヶ月目(2022.11)
- 6.3 3ヶ月目(2022.12)
- 6.4 4ヶ月目(2023.1)
- 6.5 5ヶ月目(2023.2)
- 6.6 6ヶ月目(2023.3)
- 6.7 7ヶ月目(2023.4)
- 6.8 8ヶ月目(2023.5)
- 6.9 9ヶ月目(2023.6)
- 6.10 10ヶ月目(2023.7)
- 6.11 11ヶ月目(2023.8)
- 6.12 1年2ヶ月目(2023.11)
- 6.13 1年3ヶ月目(2023.12)
- 6.14 1年4ヶ月目(2024.1)
- 6.15 1年5ヶ月目(2024.2)
- 6.16 1年6ヶ月目(2024.3)1年半!
- 6.17 1年7ヶ月目(2024.4)
- 6.18 1年8ヶ月目(2024.5)
- 7 ダドレアの実践記録2024年(3回目)
ダドレア属とは
ダドレア「ブリトニー(仙女盃)」の苗
ダドレア属はエケベリア属やアエオニウム属といった種類と同じくベンケイソウ科の多肉植物です。冬型、夏型、春秋型など本によって生育型はさまざまに書かれていますが、実際には春秋によく生育するためここでは春秋型として扱っています。
実生(種まき)で大切なポイント
ダドレアの実生にあたっては、以下のようなポイントが大切になります。
- 親株(成株・充分大きくなった株)とは異なる育て方をする
- 堆肥や有機肥料はカビの原因になるため使わない
- 使い回しではなく新品の用土を使う
- 移動しても土が崩れない硬質ポットを使う
- 細かめで根が張りやすい用土にする
- 直射日光下ではなく半日陰で管理する
- 1~2ヶ月程度は水を切らさないようにする
- 覆土はしない
- 春蒔き、または秋まきする
種まきから1~2年以内の育て方
種まきから育てて1~2年経過するまでは、成株とは全く異なる育て方をします。
一般的に多肉植物は休眠期には水をほとんど与えず、主に生育期に水やりを多くしますが、種から育てていてまだ小さい小苗・幼苗は水切れに非常に弱いので、休眠期も断水させません。少しずつの水をこまめに与えます。
有機肥料は厳禁
種まきで使う土は最初、肥料分がない土かごく少ない土にします。特に堆肥やぼかし肥料などの有機肥料は大量のカビが生える恐れがあるので絶対に使わないようにします。また発芽するまでの期間などは絶対に肥料を与えません。しかし発芽から1~2ヶ月たったら徐々に化成肥料を与えてなるべく早く大きくし、腰水の期間を短くするのが大切です。
清潔な用土
用土は新品で清潔なものを使います。他の株を植えていたものや庭の土、病気が出た土、虫の卵や雑草の種などが混入している恐れのあるものは使いません。
硬質ポット
種まきするポットはなんでもよいのですが、移動が多いのでできれば持ち上げたときに形の変わらない硬質ポットが適しています。プレステラというプラスチック鉢を使う方が多いようです。
小粒で無肥の土
種は小さく根も弱いので使用する土は小粒の土が適しています。ゴロゴロと大きな土の塊だと根が伸びづらいです。また肥料分のあるものはカビや藻の原因になるので適しておらず、バーミキュライト単体や赤玉土、日向土単体などの土を用います。市販のさし芽用土でもよいですが、無肥のものを選びます。
遮光するか半日陰
また発芽したての芽は直射日光に弱いので、50%遮光下か半日陰に置きます。
ダドレアの種まきに適切な時期
春秋型として考えると、エケベリアなどと同じく、春(3~5月)か秋(10月)が適切のようです。逆に真夏や真冬は生育が鈍って発芽も遅くなり、幼い苗は厳しい季節を越せないことがあるため避けます。
ダドレアの発芽適温は?
実際に何回か蒔いてみてダドレアの発芽適温は18~20℃程度とかなり狭いことが分かりました。25℃では高すぎて、また18℃以下では低すぎて発芽率がかなり悪くなってしまいます。なかなか気むずかしい印象を受けました。ただ適温にすると発芽率はよく、70~80%程度になるようです。
種まき(実生)に必要なもの
ダドレアの種まきではこれといった正しいやり方はなく、人それぞれやり方は異なり必要なものも変わってきます。ここでは、当サイトの実生でよく行っている方法をダドレアにも当てはめて実践してみました。
- 種をまく鉢
- 鉢をすっぽりいれられる容器
- 細かい種まき用の土
- カビ防止用の殺菌剤(オーソサイド)
- 霧吹き
鉢の用意
このページでは誰もが入手しやすく安価な器具として、1番の種を蒔く鉢には「プレステラ90」というプラスチック鉢を、2番の鉢をすっぽりいれられる容器にはペットボトルの空き容器を準備しました。今回土の消毒は行い、プレステラに土をいれてそこにお湯をかける方法をとりました。※プレステラは直接お湯を注いでも溶けません。(実験済み)→※土は消毒しなくてもカビ的には全く問題ないことが分かりました。
土の種類と配合
土は様々な意見があり、赤玉土を単用する方や、市販のさし芽・種まきの土を使う方、色々な種類を混ぜてこだわる方などさまざまで、これといった正解はないようです。ただ共通するのは、蒔く段階では肥料は入れないということです。
また種のサイズに合わせて土の配合も変わります。
このような配合にしたのは、底の土は水はけをよくし、中間では根がしっかり張れるように細かめの土にし、上部では根が潜り込みやすいように細粒の土を入れた方がよいのではないかと考えたためです。また比較実験も兼ねて2通りのパターンにしています。
コーデックス用ブレンド
自分で配合した土です。小粒で赤玉土・ボラ土(日向土)・パーライトを1:1:1で混ぜ合わせたものです。パーライトは土を軽くし水はけをよくするために入れました。
自家メセン用土
自分で配合した土です。細粒~小粒の赤玉土・日向土・バーミキュライト・パーライト・ピートモスを1:1:1:1:4で入れたものです。通常の培養土よりピートモスが多く軽くてフカフカしているのが特徴です。
花ごころ さぼてん多肉植物の土
市販の土です。軽石・バーミキュライト・ゼオライトの細粒でできており肥料分が入っていないものです。「自家メセン用土」より細かいです。ゼオライト配合で水を腐りにくくさせる点を重視しました。
花ごころ さし芽・種まき用土
市販の土です。バーミキュライト・パーライト・ピートモス・鹿沼土が入っており肥料分が入っていないものです。粒の大きさは花ごころさぼてん多肉植物の土と同じくらいですが、ピートモスと鹿沼土が入っていてふわふわとやわらかいのが特徴です。
費用と入手先の参考
種をまく鉢 | 鉢をすっぽりいれられる容器 | カビ防止の殺菌剤 |
---|---|---|
プレステラ90 1個30円 Amazonなど |
空き容器 家にあったもの |
オーソサイド ホームセンター 50g 800円ほど Amazon |
細かい種まき用の土 | 通常の培養土 | 市販の細かい土 |
花ごころのさし芽・種まき用の土 5L 500円程度 Amazon |
自家メセン用土 赤玉土・日向土・バーミキュライト・パーライト・ピートモスを1:1:1:1:4で配合したもの |
花ごころのさぼてん多肉植物の土 5L 600円程度 Amazon |
殺菌剤スプレー | スコップ | |
オーソサイドスプレー 800倍に薄めたオーソサイド水を入れるスプレー容器 Amazon |
土入れスコップ 大小で300円程度 |
種をまく鉢は土をいれて仙女盃の種を蒔きます。そして鉢をすっぽり入れられる一回り大きないれものに水を張って、種まきした鉢を浸けます。これを腰水といいます。腰水については別ページで解説しています。
オーソサイドは殺菌剤でカビ防止に使います。粉状なので水に溶いて種を消毒したり、表土にスプレーしたりします。以前はベンレートを使っていましたが、オーソサイドのほうが青藻や苔の発生を抑えられるので、最近ではもっぱらオーソサイドを使っています。
ダドレア「仙女盃」の種はどこで入手する?
ダドレアの種子はネット通販で購入することなります。自分で親株を育てており自家採取できるならそれが一番よいですが、それができない場合はヤフーショッピングやヤフオク、メルカリなどで入手します。
また大量に種を購入する場合は、ケーレスなど直接海外のサイトから購入する方法もあります。ただこの場合検疫費用、送料、国際送金手数料などがかかるため、少量なら多少割高でも国内の販売業者から購入した方が安くなります。
種の購入は信頼がおける販売者を選ぶことが大切です。メルカリなどフリマでは種子を採った親株の写真も載っており、交配種が正確に分かり、採取した年月が分かるものなどが望ましいです。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。
- 【底土】日向土、パーライト、ピートモスなどを使ったやや粗めの土
- 【中間土】鹿沼土、日向土とピートモスの細粒の土の土
- 【表土】硬質細粒赤玉土
各土の分量は全量を1として、底土がおよそ4分の2、中間土が4分の1、表土が4分の1です。
土は鉢のふちまで完全に満たし、ラベルや割り箸などを使ってすりきり一杯にならしています。その後、腰水容器に水を張り鉢を浸して表土まで水が上がってきたら、オーソサイドスプレーをくまなく散布しています。
以前は腰水にもベンレートなどの希釈液を入れていましたがあまり意味がないと感じ、現在は普通の水道水を使っています。
後は種子蒔き紙を使って16粒、20粒、25粒のいずれかのパターンで蒔いています。
蒔いた後は再度オーソサイドスプレーをして、まいた種子を落ち着かせています。
ダドレアの種まきの実践
時期
ダドレアは春秋型と考えると、3~5月か9~10月が適期と思われます。そのため4月と5月に分けて1鉢ずつ種まきしました。※2回目は秋まき(9/28に種まき)しました。(発芽温度は18~22℃程度、できれば20℃以下に抑えるとよいようです)
事前準備
種蒔き用のプラスチック鉢「プレステラ90」に挿すラベルを準備します。他に色々タネを蒔いた場合、どの鉢がなんの種類か分からなくなってしまうので、何らかの方法で区別できるようにしておきましょう。
腰水(底面吸水)用の容器は家にあったプラスチックの箱です。
カビや腐敗、雑菌防止のため、器具や鉢や鉢を入れる容器など、洗えるものは全て洗いましょう。鉢は前に何か植わっていたものの流用ではなく、新品のものを使うのが望ましいです。
土を鉢に入れて消毒する
土の消毒方法はいくつかありますが、プレステラに土をいれて上からお湯をかける、レンジ対応容器などに土をいれて湯気が出るまで加熱する、などのいずれかを行った後に殺菌剤であるベンレート1,000倍溶液を使って消毒します。
※新品の用土を使えば、土の熱湯消毒はいらないことが分かり、現在管理人はオーソサイドスプレーのみを行っています。以下の記述はかつてのやり方でご参考までになさってください。
今回は、先ほどのように3通りに分けて土を準備しました。
まず底と中間に土を入れ、最後に上層の土を入れます。
充分にお湯を注ぎます。土の構造が壊れてしまわないよう、ゆっくり丁寧にお湯を注ぎます。鍋で沸かしたお湯をオタマで注いで消毒します。湯気がでるまで何度も注ぎましょう。湯気が出て充分消毒できたら、底面吸水用のいれものに鉢を浸けて、ベンレート水をかけます。
ベンレート0.5gを500mlの水で薄めます。(1,000倍)
ベンレート1,000倍溶液は土に水代わりに土にかけてよく、また鉢をつけるための腰水の水にそのまま使ってOKです。
タネを蒔く
土が冷えたのを確認してから、種を蒔きます。熱湯消毒後はかなり長い時間熱を持つので土は充分に冷やします。
ダドレアブリトニーのタネは非常に小さくベンレート水などに浸したりできないので、そのまま蒔き、その上からオーソサイド水和剤液を吹きかけました。
1つの鉢に何十個も蒔く方もいますが、後々植え替えが大変になるので、ある程度間隔を空けて蒔くほうが良いと思います。今回はプレステラ1個に10粒ほど蒔きました。
覆土は行いません。また湿度を保つため種まき後はラップでおおいをしました。
※覆いはしなくて全く問題ありませんでした。むしろカビ防止のため、ラップなどをせず、通気を良くして置いた方がよいようです。
発芽までの日数は
2022年の秋まきでの最初の種子の発芽は種まきから10日目でした。その後発芽を続け、最後の発芽は32日目でした。50粒で16粒の発芽と発芽率は32%と低かったです。
置き場所(遮光環境)と水やり(腰水)
ラップをして穴をプチプチあける、霧吹きするなど始終土がしっとり濡れている状態にします。上から水をじゃぶじゃぶ掛けるとタネが流れてしまうので、腰水(底面吸水)を行います。
鉢は半日陰に置き、発芽後も半日陰(50%遮光)に置きます。種まきした苗は直射日光に弱く、決してすぐ無遮光の環境(完全な日なた)に出さないようにしましょう。
通常はこのような環境に置きます。(半日陰・50%~70%遮光)
今回の実践では、室内の人工照明下(植物育成ライト)で栽培を行い、風通し対策としてミニ扇風機で風を送っています。
植物育成ライトを使わない室内では、日光不足なのでひょろひょろになってしまい栽培不可能です。また風通しをよくしないと高確率でカビが生えます。
発芽が揃ったら徐々にラップや蓋を外し外気にさらすようにします。
始終水を張った容器に鉢を浸ける(腰水)のは1~2ヶ月で終了します。その後の水やりは、土が半分ぐらい乾いたら鉢を水に浸けて充分に水を吸わせる方法をとります。
3ヶ月以上たったら苗もしっかりしてくるので、上からの水やりに切り替えます。
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ダドレア ブリトニーの実践記録(1回目)
1ヶ月目(2022.4)
4/25に13粒播種しました。
5/7に10粒播種しました。またカビと藻の防止にオーソサイドもスプレーしました。
5/7、先月蒔いた分もまだ動きはありません。
3ヶ月目(2022.6)
6/1付け、以降1ヶ月ごとの観察記録となります。
4/25に播種した分はついに芽が出ませんでした。。非常に残念です。
5/7の種まきはいくつか発芽しました。とても小さい芽で、エケベリアの芽と似ていました。土の粒が大きいため、無事育つか心配です。また発芽数がとても少ないですが、今から蒔くにはちょっと遅すぎるので、再度秋まきしてみたいと思います。
3ヶ月目(2022.7)
4/25に蒔いた分は芽が出なかったため、今後の記録は5/7に蒔いた分になります。
葉が少し大きくなったようにみえますが、エケベリアよりも成長がゆっくりのようで、ほとんど見た目は変わっていません。
水やりは腰水管理で、時々水を追加、置き場所は簡易ビニール温室の奥の方で、日が当たらないところです。
参考までに直近の気温は最高気温33~35℃、最低気温28℃程度、快晴・晴れが多く、雨の日は少ないです。
以下は2022/7/1のブリトニーの写真です。(葉が小さくて見えづらいです)
2022/9/5、前回蒔いたダドレアは枯れてしまったようで、ここで一旦記録を中止させて頂きます。今年の10月か来年の4月に再度蒔いて挑戦します。
ダドレア ブリトニーの実践記録(2回目)
春の芽は枯れてしまったようなので、蒔き直ししました。
土は4層にしました。まず底に1cmくらい軽石の小粒を敷きます。後は鉢の残りのスペースを3等分にして一段目に花ごころさぼてんの土を入れ、次に通常の多肉植物の培養土を入れ、表土には花ごころのさし芽種まきの土をふるって細かくしたものを入れました。
種は多肉植物ワールドで購入しました。
問い合わせてみましたが、普通のブリトニー(仙女盃)と同じ品種でただ産地が指定されているものということで、通常の真っ白な苗を期待できそうです。1パケット20粒入りと書いてあったので2パケット購入しましたが、1パケットで50粒以上入っていました。
採取日は2020年6月ということですが、コーデックスのように鮮度が必要ないため、全く問題ありません。
1ヶ月目(2022.10)
2022/9/28
1鉢25粒ずつ2ポットに合計50粒を播種しました。粒のサイズはリトープス並みに小さいですが、長細い形をしています。蒔く時は白い皿に中身を出して、殺菌剤で湿らせた爪楊枝で1粒ずつ土に乗せていきます。
数が多いと一気にバラバラと蒔きたくなりますが、くっついて生えてくるとその後の成長が著しく悪くなるので、一粒ずつ蒔くことをおすすめします。
環境:最近の温度は戸外の最高/最低が25℃/18℃程度、室内が22~24℃程度です。置き場所は種まき時から、室内に設置した簡易ビニール温室に、植物育成LEDライトを照らして2,000~3,000ルクス程度を保っています。植物育成LEDライトには、GreenInDoorの板状の1000W相当の明るさと書かれたものを使っています。
2022/10/8
2個発芽しました。種まきからちょうど10日で初めての発芽を見ることになりました。エケベリアと同じような2枚の子葉からなる双葉です。1mmないくらいの極小サイズです。
2022/10/10
計4個発芽しました。圧倒的な数蒔けたのもあって、春の時より反応はよいです。
2022/10/11
計5個発芽しました。
2022/10/13
戸外の簡易ビニール温室に60%遮光ネットと白いネットを4枚重ねたものを張り、そこに移動させました。戸外に移動させたのは、室内では通風がなく土にカビが出る心配があるためです。今後は寒さで室内に取り込む以外(2℃以下)室内には入れません。
2022/10/15
60%遮光ネット(シルバー)を外しました。これで白い遮光ネット3枚のみになりました。
2022/10/14
合計6個発芽しました。
2022/10/22
合計10個発芽しました。やや発芽が遅くなっているようです。
2022/10/28
合計14個発芽しました。
2ヶ月目(2022.11)
2022/10/31
合計16個発芽しました。ダドレアは春の時もそうでしたが、発芽率があまりよくないようで、50粒蒔いて16個の発芽です。発芽率では32%にしかなっていません。
暖かい春にも発芽率は良くなかったため、原因は温度ではないような気がします。エケベリアは20~25℃で良く発芽するので、ダドレアもそれに準じてよいかと思います。(直近2週間は最高が22℃、最低が12℃程度)
2023/12/5訂正
ダドレアは15~20℃程度でよく発芽するようです。
微細な種なので光が必要(好光性種子)なのかなとも思いますが、直射日光では芽が潰れそうで22%遮光ネットを3枚重ねにした所に置いています。後考えられるのは、土の種類でしょうか。
来年春にはもっとたくさん条件を作って発芽率のテストをしたいと思います。
2022/11/12
今年は11月にもかかわらずとても暖かく、最高/最低気温が22℃/19℃程度が続いています。
発芽した苗は1つ溶けてしまったのか、15個になってしまいました。早くに出た芽は大きくなり目視でも写真でも確認しやすくなっています。
まだ腰水を続けています。11/6から無遮光の環境に置いていますが、ダドレアは日光に強いのか溶けずにいます。
また11/3に鉢の一方にハイポネックス500倍液を散布しました。
2022/11/15
合計15個を維持
ハイポネックス500倍で芽が大きくなったのが確認できました。
2022/11/18
合計14個に減少
ハイポネックス500倍をスプレーしました。
2022/11/21
合計14個を維持ですが、芽が比べものにならないぐらいの速度で大きくなっているため、再度ハイポネックス500倍をスプレーしました。
ずっと芽が小さく大きくなる兆候がなかったのに、肥料はすごい効果があると感じました。徒長はしておらず、葉のサイズが大きくなった形です。冬までに少しでも大きくなってほしいと焦っていたのでよかったです。
11月末にもなりますが気温は10月下旬のような感じが続き、最高気温が20℃、最低気温が12℃程度となっています。天気予報では、今後の2週間も同じような気候が続く予定です。
腰水はカラカラになる日もありますが、カラカラになったら足す形で続けています。
2022/11/24
合計14個
2022/11/27
合計14個
2022/11/30
藻の防止のため、オーソサイド800倍スプレーを散布しました。
※11月末をもって3日おきの発芽数確認は終了させていただきます。
3ヶ月目(2022.12)
【12/1記】この11月は気候もよく暖かかった(最高気温22℃/最低気温12℃程度)ですが、この2日急に寒くなってきました。今後2週間の予測気温は、最高気温13℃/最低気温8℃となっています。
ダドレアは今回も発芽率が悪かったものの、14個の芽がしっかり育ち枯れにくい大きさになったため満足しています。早く発芽した苗では本葉も確認できるようになりました。
少し藻が出ていますが、オーソサイド800倍スプレーをして必至に撃退しています。
大きくなったとはいってもジョウロで水をやれる状態ではないので、鉢が乾いたら時々水を張って底面吸水させる方法で行っています。
撮影日:2022/11/29
左が先に肥料をやり始めた鉢です。
2022/12/16
【12/16記】めっきり寒くなりました。この間1℃の予報で1回取り込みし、12/18にかけても1℃の見込みで取り込みを行う予定です。
ダドレアはそこそこ順調に成長しています。本葉が大きくなり、15日前に比べると苗サイズも少し大きくなっているのが確認できます。
寒くなった上に天気が悪くなりましたが、ダドレアは結構耐寒性があるのかまだ生育期のような感じです。
ダドレアは今年春にも蒔きましたが、本葉が出ずに消えてしまったので、今回尖った本葉を確認できてよかったと思います。
育て方は初旬と変わりません。時々カラカラになった腰水容器に水を足してあとは戸外の日なたに放置しています。
こちらのページに管理人の地域での気温と天気の記録を付けたものを公開しています。お住まいの地域に合わせて読み替えていただければと思います。
4ヶ月目(2023.1)
【2023/1/4記】12月に入ると気候は急変、前半は最高温度15℃/最低気温5℃程度でしたが、後半には最高が10℃行かなくなったり、下が0℃になったりと急激に寒くなりました。天気も曇り空が多く、雨、雪が降り晴れたのは12日間だけでした。
寒さが厳しいにもかかわらず、ダドレアは前回より少し大きくなり、早いものでは2対目の本葉の赤ちゃんが出てきました。ただ大きくなり方に差が激しく、小さいものは1mmほどしかありません。この差は人工的な感じで、ハイポネックスを与えるタイミングが関係していると思います。
また、双葉のままの苗と本葉が出る苗が分かれた結果から、ハイポネックスなどの肥料は葉を大きくするだけでなく、新葉を出させる効果があるような気がします。
左の鉢はハイポネックスを与えた回数が少なく、せっかく芽が出ているのに苗が小さくて残念な感じです。
葉に白いものがついていますが、これは藻防止用のオーソサイドです。
水やりは底面吸水です。たまに2~3週間に1回腰水を張って底から吸わせています。2℃以上ある日は戸外の日なたでしっかり日光浴させています。
5ヶ月目(2023.2)
【2/1記】数日前まで日本海側を中心とする日本全体が10年の1度といわれる大寒波が襲っていました。暖地である福岡県福岡市も例外ではなくマイナスを3日連続で記録するなど、強い寒さが続きました。多肉植物は1℃を下回る1/21~1/31まで全部の種類を室内に取り込んでいました。
ダドレアも10日間ずっと室内に入れていました。先日戸外に出したばかりです。
この1ヶ月でぐっと成長しました。土に肥料が残っているのかもしれませんが、葉がとにかく肉厚で枚数も増え、隣同士になった株がくっついてしまっています。かといってこのサイズでは植え替えは難しく、もう少し経ってからにしたいと思います。
今の状態では仙女盃らしくなく真緑色で、グリーンフォーム(見た目が緑色の種類)を買ってしまったのではないかと心配しています。
大きな藻はピンセットで取り除き少し土がきれいになりました。
水やりは3週間に1回程度、鉢がかなり軽くなってから底面吸水させています。
6ヶ月目(2023.3)
【3/1記】2月は全体的に暖かな日が続きました。最高気温は2桁の日(10℃以上)が26日間、10℃を切ったのは2日間のみでした。最低気温は27日間10℃以下でした。天気は平年並みでした。2月末からは日差しがやや強くなってきたのを感じられました。
2月は平年よりかなり暖かかったせいか、ダドレアも順調に成長を続けています。
尖った太い葉を伸ばし、隣同士が重なりあうようになってきました。腕に自信がないので植え替えはもう少し後にしたいと思います。結局肥料で大きくなった苗のみが残り、大きくなれなかった苗はそのまま枯れてしまったようです。
まだ葉が緑色で粉を全く纏っていません。早く白くなってほしいです。ネットで検索した所、1年目くらいまでは粉は出ないようなのでもう少し見守りたいと思います。(写真の白い点々はオーソサイドスプレーの残骸です。)
水やりは2月の間少なめを2回行いました。置き場所はほとんどの日、外で中に入れたのは0℃が予想された3日間のみでした。良く日に当たる所に置いていますが、そろそろ葉焼けが心配な日差しになってきたので、2月28日から22%の白い遮光ネットを1枚張っています。
7ヶ月目(2023.4)
【4/3記】今回は家の工事のため写真撮影が早めとなっています。ご了承ください。環境について、3月は例年よりかなり暖かく、最高気温が18~22℃程度、最低気温が7℃~12℃程度となりました。天候もよく快晴と晴れを合わせて20日間でした。この間どの種類にとってもゆるく成長できる最適な気候でした。
50粒蒔いて14粒発芽し、大きくなって今も生き残っているのは5~6株のようです。
ダドレアは成長が凄く、いよいよ今の状態では株間が保てなくなってきたため、3月中旬に植え替えを行いました。根は鉢の半分ぐらいまで張っていました。これでしばらくは植え替えしなくて大丈夫です。
葉の形が偏った方向に向いているのは、太陽光を求めて傾いてしまったためです。時々鉢を180度逆向きに回しています。
日差しの好きなダドレアといえども小苗のうちは直射日光に弱いので、3月初め頃から22%遮光ネットを3枚張った所に置いています。水やりは乾いたら14日に1回ほど与えていました。
8ヶ月目(2023.5)
【5/1記】4月は全体的に小雨で快晴・晴れの日が続きました。(晴れ・快晴の日が17日間)温度的には最高気温が20~25℃、最低気温が10~15℃と穏やかな気候でした。
ダドレアは葉の枚数も増え順調に生育しています。かなり大きくなって、葉の形もブリトニー(仙女盃)らしくなってきました。
4月まではなんとか日が当たっていたため戸外に置いていましたが、いよいよ日当たりが悪くなってきたため5/1から室内栽培に切り替えました。植物育成ライトを当て、送風も行っています。9月初めまでこのままでいく予定です。
水やりは2週間に1回ほど、ジョウロに切り替えて行っています。
9ヶ月目(2023.6)
【6/1記】5月も引き続きずっと室内に置いていますが、室温は22~26℃程度でした。植物育成ライトは8,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は00:00~6:00と11:00~17:00の12時間です。
ダドレアは生育順調ですが葉が全く白くなっていません。5月は初めて1ヶ月間室内で栽培しましたが、問題はなく8,000ルクス程度を続けています。
水やりは10日に1回程度です。(送風で屋外より土の乾きが早くなったため)
生育がよく再度植え替えが必要な状態になってきています。
10ヶ月目(2023.7)
【7/3記】6月も引き続きずっと室内に置いています。室温は26~29℃程度でした。植物育成ライトは8,000ルクス程度を9:00~17:00まで照射し、送風は6/16まで00:00~6:00と11:00~17:00の12時間、6/17から18時間、6/23から11:00~22:00の11時間にしていました。
11ヶ月目(2023.8)
【8/3記】7月も引き続き室内に置いていました。室温は最低が29℃~最高が32℃(ただし実生苗の表面温度は育成LEDライトの熱さで上が33~35℃程度)でした。外は連日の猛暑日で8/2は38℃を観測するなど厳しい暑さが続いています。植物育成ライトは5,000ルクス程度を8:00~17:00まで照射し、送風は7/10から8:00~20:00と0:00~4:00の合計16時間にしています。
1年2ヶ月目(2023.11)
【11/13記】記録が抜けてしまっていてすみません。。
10月初め頃から外で育てています。完全なグリーンフォームですね。。ダドレアにも粉の吹かないものがあるのは少し意外な感じがします。姿はブリトニーと似ていますが、より無茎に近いようですね。
水やりは週1回です。
1年3ヶ月目(2023.12)
【12/5記】11月は暖かかったのですが、11月末~12月に入り急に寒くなり平年並みの気温に下がりました。
11月は多くの日が快晴か晴れで土も良く乾いたのですが、11月末~12月になって一転、どんよりした曇り空の多い日本海側気候らしい空模様となってきました。
昨年まいたこのダドレアはグリーンフォームだったため、新規に種を買い直して蒔き直しました。もう既に粉をうっすら吹いていて、本当に白くなってくれそうです。
ダドレアの発芽温度は20℃程度のようで、25℃以上の暖かい環境では発芽しないようです。11月に20℃を切るようになってきてからポツポツ遅れて発芽しています。これらはもう少し大きくなってからこのページで画像を紹介させていただきたいと思います。
1年4ヶ月目(2024.1)
【1/18記】更新が遅れ気味になって申し訳ありません。
昨年から引き続き非常に暖かい冬とは思えないような日が続いています。
ダドレアはベンケイソウ科の種類なので、肥料の効きが良く成長が速いです。暖かさも功を奏していると思います。
また発芽適温ですが、20℃程度が必要なようで、15℃を切る室内ではあまり発芽していません。1月、2月を過ぎて3月になり暖かくなったら発芽し始めるのではないかと思います。
1年5ヶ月目(2024.2)
【1/31記】1月半ばまでは暖かかったですが、下旬に入り急激に気温が低下、毎日0℃まで下がる低温が続いています。多肉植物は昨日まで全種類で室内に取り込みしていました。
ダドレアの白粉系は普段粉を取り払った葉の様子が分かりませんが、この個体は粉がないので葉の様子がよく分かります。触ってみるとパキパキのカチカチです。
白粉が吹くタイプの種も蒔きましたが、本葉3枚目ぐらいからもう粉を吹き始めているので、小さいうちから白くてきれいだと思いました。
1年6ヶ月目(2024.3)1年半!
【3/15記】今年の2~3月は雨や曇りの日が多く、晴れの日が少ないです。しかし気温は非常に高い日が続いており、厳冬期と思えない暖かさでした。
ダドレアはどうも粉の吹く親から採った種でも粉が吹かない個体が出るようで、全部が白い株になるわけではないようです。リトープスでもよくありますが、よい株を育てるには、白粉吹きのものを選抜していかないといけないのかもしれませんね。
話はそれますが、今年も2/20にダドレアブリトニーの種をかなりたくさん蒔きました。まだ寒いのでヒーターマットを使って行いましたが、かなり良好な発芽率でした。これまで発芽が悪かったのは温度が最適でなかったからかもしれません。ちなみに現在の好発芽の環境は表土が18℃程度、室温が15℃程度です。
1年7ヶ月目(2024.4)
【3/31記】3月はこの時期には珍しく雨・曇りの日が多めでした。しかし晴れるとかんかん照りで落差が激しく遮光ネットは快晴の日に合わせてかけっぱなしになっています。気温は相変わらず高めで日中は20℃、夜間も14℃程度あります。
緑色のダドレアブリトニーはとても元気に生育しています。プレステラ90ではいっぱいのようで広がった葉のサイズが10cmぐらいあります。
環境は引き続き屋外の簡易ビニール温室の中ですが、だんだん日が差し込まなくなってきています。
また今年まいた分も順調に発芽し、少しずつ成長してきました。5個×5列の25粒ほどを蒔きましたが、だいたい発芽しているようです。
そこで種まきからちょうど1ヶ月の3/20にマグアンプ水(300mlのぬるま湯に3グラムのマグアンプK小粒を数日かけて溶かしたもの)を1株1滴ほど垂らしました。
ただ濃厚な肥料が表土にかかっていると発芽率が低下します。(過去の紫帝玉の件で判明)そのため発芽がほぼ揃ってから与えるようにしています。また直接葉の上に滴下すると苗が倒れるので付近の表土に垂らすようにしています。
1年8ヶ月目(2024.5)
【5/7記】緑色のダドレアは変化がないのでそろそろ記録を終了し、2023年秋と2024年春にまいたケーレスの白いダドレアの記録にしていこうかと思います。
2023年11月に輸入してすぐに蒔いたケーレスのブリトニーは早くも葉を5~6枚つけて白い粉を吹いてきました。緑色のダドレアになってしまわないか心配してきましたが、ちゃんと粉を吹いてきてようやく安心しています。
写真では緑にみえて分かりづらいですが、実際はうっすら粉が出ています。
撮影日:2024/4/28
また2024年2月にまいたケーレスの分も本葉が出てきて早くも粉を帯びてきました。
撮影日:2024/4/28
これで本当のブリトニーを増やすことができ、ほっとしています。
あとはひたすらカビが出ないようにまた緑藻が生えないように、そしてマグアンプ水を時々やってできる限り早い段階で本葉を出させて腰水管理を終了するのが目標です。
ダドレアの実践記録2024年(3回目)
5ヶ月目(2024.6)
ここからは2024年2月に蒔いたケーレスのダドレアブリトニーの記録をアップしていきたいと思います。
普段毎日見ていると変化があまり分かりませんが、1ヶ月ごとの写真を見るとかなり成長しているのが分かりました。
撮影日:2024/5/29
写真の左半分の6鉢がダドレアの苗です。
アップ写真です。やや徒長気味のようなので(葉が長い)これからは肥料の量を減らしていきます。
撮影日:2024/5/29
大きい苗は早くもぎちぎちになってきたので、昨日6/12に2号ポット(直径6cm)に鉢上げしました。左1列はエケベリア カンテ、右2列がダドレア ブリトニーです。
撮影日:2024/6/12
他の苗は残りのスペースでしばらく育ってもらいます。
水やりは表土まで乾いてきたら、1cm程度の腰水を張り底から吸水してもらっています。
8ヶ月目(2024.9)
【9/13記】更新が3ヶ月もできなくてすみませんでした。今年の猛暑は観測史上初の高値を記録し、多肉植物への影響も大きかったと思います。現在も33~37℃が続き猛暑が長引いています。
ダドレアはこの猛暑の中で20%程度苗が溶けてしまいました。まだまだ完全な乾燥状態にはできないので、どうしても土に水気がある状態で煮えてしまうようです。
鉢上げした分もいくつか溶けてしまったため抜き取って、まだ鉢上げしていないプレステラから苗を移植しています。