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花ごころ さぼてん多肉植物の土の詳細とレビュー

花ごころの「さぼてん多肉植物の土」は多肉植物に向いているでしょうか?他の土との比較や水やり時の重さ、粒の大きさ、土の乾き具合など詳しく調査しています。

花ごころ さぼてん多肉植物の土のプロフィール

花ごころ さぼてん多肉植物の土
花ごころ さぼてん多肉植物の土
原料 軽石、バーミキュライト、木質堆肥、ゼオライト
容量と価格 2L=258円、5L=529円、12L=1,185円(アマゾン価格)
1Lの価格 98円から
メーカー 花ごころ
ph(酸性度)調節 7.0+-0.5
肥料の配合 なし
適応植物 サボテン、多肉植物
メーカー説明
  • 軽石ベースで排水性を重視し、根腐れを防ぎます。
  • 保肥力のあるバーミキュライトを配合。
  • 水の腐敗を防止して根傷みを防ぐ、ゼオライトを配合しました。

→土袋の解説より

販売 Amazonはこちら

パッケージの写真

花ごころ さぼてん多肉植物の土 花ごころ さぼてん多肉植物の土 花ごころ さぼてん多肉植物の土
花ごころ さぼてん多肉植物の土 花ごころ さぼてん多肉植物の土

他の土との比較など

花ごころ さぼてん多肉植物の土メジャーとの比較 花ごころ さぼてん多肉植物の土プレステラ105に入れた場合 花ごころ さぼてん多肉植物の土1Lの重さは479g
花ごころ さぼてん多肉植物の土土の構造 花ごころ さぼてん多肉植物の土乾燥時と水やり後の比較(右が乾燥時) 花ごころ さぼてん多肉植物の土花ごころミニ観葉植物の土との比較

メーカー説明と検証

  • 軽石ベースで排水性を重視し、根腐れを防ぎます。
  • 保肥力のあるバーミキュライトを配合。
  • 水の腐敗を防止して根傷みを防ぐ、ゼオライトを配合しました。

→土袋の解説より

検証
メーカー説明(パッケージ表示)が正しいか検証していきます。

  • →確かに軽石がベースになっており排水性が高いです。
  • →バーミキュライトはやや保肥力・保水性がある土です。
  • →確かにゼオライトは腐敗防止によく使われる素材で、水耕栽培などでも使われます。

詳細情報

価格(コスパ) おすすめ度 総合評価
★★★★★ ★★★★
水はけ・通気のよさ 土の重さ 粒の大きさ
よい やや軽い~ちょうどよい 全体的に細かい
保水量(保水性) 水の乾きやすさ 素材の数
多め(よい) やや乾きづらい(83g中54g乾く) 良い(4種類以上)
みじんの量 水の抜け方 流れ出た水のにごり
やや多い やや抜けにくい 濁りなし
1Lの重さ 乾燥時(プレステラ105) 保水量(プレステラ105)
479g 149g 鉢の重さを除き83g
水やり直後 3日後 5日後 7日後
232g 198g 183g 178g
  • 価格(コスパ)は5段階評価(★が多いほどコスパがよい)
  • おすすめ度は5段階評価(★が多いほどおすすめ)
  • 総合評価は4段階評価(×、△、〇、◎)

※みじんとは、粉状になってしまった土のことで、植物にとってあまりよくない土のことです。これが多いと、水はけ・通気が悪くなってしまいます。
※プレステラ105とは多肉植物によく使われるプラスチック鉢(アップルウェアー社製)のことで、サイズは直径9cm程度で、線まで土をいれるとおよそ0.30Lになります。

メリット

  • ゼオライトと軽石で、失敗しがちな根腐れに焦点を当てている
  • 中性で無肥料なのでコントロールしやすい
  • 粒が細かいので小さな鉢に適している
  • 粒ぞろいはまあまあ揃っている
  • やや軽いが苗が立つ重さがある

デメリット

  • みじん(粉状になった土)が多め
  • 大きい鉢にはやや粒が細かすぎる
  • やや水が染みこみにくく排水に少し時間がかかる

使った感想

重さ
1L当たり479gと軽めの方です。ですが軽すぎではなく水やり後などは特にしっかりした重さが出ます。

粒のサイズ
細粒に近く細かい土がメインです。木質堆肥と書いてありますが、堆肥というより細かい腐葉土のようなものが混じっています。(この堆肥は肥料ではありません)他にふわふわした素材が少し入っています。

保水性
保水性はそこそこあり、プレステラ105という容器に149gのこの土を入れて水やりしたところ、83gの水を保持しました。今回実験した7つの土の中でも保水性はあるほうです。

向いている鉢
ベースが細粒に近いので、小さめの鉢に適していると思います。小さめの鉢とは2号鉢(直径6cm)~3号鉢(直径9cm)程度で、4号鉢(12cm)もいけると思います。10号鉢(直径30cm)などの大きな鉢には、水はけが悪くなるので向いていません。

水のしみこみ具合
水のしみこみ具合はややゆっくりで、堆積物(ピートモスか腐葉土)が配合されているためと思われます。やや直で水が抜けてしまう印象もあるので、土の乾燥させすぎには注意したほうがよいでしょう。

コスパ(価格)
価格は12L袋で1L=98円とそこそこ割安です。2L袋だと割高感がありますが、たくさん必要な場合は大袋を買えばお得です。

総合的
総合的には◎となりました。やや土への水のしみ込み具合が悪いのが気になりますが、全体的にはコストパフォーマンスもよく、複数の素材が使われ、細かくて多肉植物によくある小さな鉢に適していて使いやすい土です。

活用事例とおすすめの多肉植物

実際にメセン類のひとつであるコノフィツムにこの土を使ってみました。

2021年に種をまいた苗なので小さいですが、2022年の9月にこの土に植え替えました。

2022年12月の様子

秋の暖かさも影響していると思いますが、植え替えてからコノフィツムがかなり大きくなりました。

ポイントは水はけがよいこと、ゼオライトで根腐れ防止効果があること、そして適度な保肥性があることです。

多肉植物は水はけがよくないと根腐れを起こしやすいです。この土はベースに細かい軽石が使われているので水はけがよく、またゼオライトが入っているため、根腐れ防止効果を発揮します。

しかし適度に保肥性があり、与えた肥料が保持されて効きコノフィツムが大きくなったのだと思います。粒のサイズも細かく大小の差が少ないので、7.5cmポットなど小さい鉢に適すると思います。

おすすめな多肉植物の種類は、特に根腐れしやすい種類、小さめの株、種まきから通常の土に移行するとき、ハオルシア、アエオニウム、エケベリアなど根の細いグループです。

管理人は土は赤玉土やピートモスなど混ぜて作る派なのでメイン使いはしていませんが、市販されている「多肉植物用の土」の中ではこの土は一番よく、市販派の方におすすめだと思います。

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