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新 花工場 原液の詳細と多肉植物への使い方(レビュー)

新花工場原液は多肉植物やサボテンにも使うことができます。そこでどのような成分と効果があるのか何倍に希釈すればよいのか、実際に薄めて使う方法や写真も掲載しています。

新 花工場 原液のプロフィール

新 花工場 原液 花工場
肥料成分 チッソ、リン酸、カリ、N-P-K = 8-10-5
その他の成分 マグネシウム0.01、マンガン0.004、ホウ素0.016、その他植物に必須の元素とビタミンを含む
効果の継続期間 速効性
商品と価格 800ml(638円)、 1,200ml(946円)
販売店 Amazon、ホームセンター、園芸店など
Amazon
多肉植物での主な用途 既に植わっている植物の追肥として
希釈倍率 多肉植物では1,000~2,000倍に薄める
メーカー説明 詳細情報
植物の健やかな生育に必要な、様々な栄養※をバランス良く配合した、すばやい効きめの肥料です。
※植物の必須元素及びビタミン

新改良でパワーアップ、植物の花付きや葉色がよくなりグンと元気に。
順番に効く3種のこだわりチッソ配合で生育アップ。5-10-5をさらに進化させた8-10-5。

※原文まま 公式サイトより

パッケージの写真

花工場 花工場 花工場
花工場 花工場 原液 花工場 原液
花工場

希釈液の作り方

花工場 原液1,000倍液を2L作る 花工場 原液2mlはキャップの一番小さな凹の字の部分 花工場 原液2Lのペットボトルに注ぐ
花工場 原液よく混ぜると薄青色の液体になる

希釈倍率

花工場
キャップの目盛りの量り方の参考画像

花工場 原液2mlは約2.4g 花工場 原液10mlは約12.5g 花工場 原液20mlは約24.5g
キャップで量る場合
倍率 2L 5L 10L
125倍 16ml(0.8杯) 40ml(2杯) 80ml(4杯)
250倍 8ml(0.4杯) 20ml(1杯) 40ml(2杯)
500倍 4ml(0.2杯) 10ml(0.5杯) 20ml(1杯)
1,000倍 2ml(0.1杯) 5ml(0.25杯) 10ml(0.5杯)
2,000倍 1ml 2.5ml 5ml(0.25杯)
グラムで量る場合
倍率 2L 5L 10L
125倍 19.8g 49.6 99.2g
250倍 9.9g 24.8g 49.6g
500倍 5.0g 12.4g 24.8g
1,000倍 2.5g 6.2g 12.4g
2,000倍 1.2g 3.1g 6.2g

作物ごとの希釈倍率

作物ごとの希釈倍率と与える頻度
作物 希釈倍率 頻度
庭植え(ばら、花木、庭木、果樹、竹など) 250~125倍 2週間に1回
庭植え・花壇(草花、ハーブ)、菜園、芝生、苗など 500~250倍 1週間に1回
鉢植え(草花、ばら、球根、観葉植物、洋ラン、野菜、ハーブ、花木、果樹など) 1,000~500倍 1週間に1回
鉢植え(サボテン、多肉植物、山野草、盆栽、東洋ラン、幼苗など) 2,000~1,000倍 2週間に1回
葉面散布 1,000~500倍 1週間に1回

※薄めるほどキャップで量りづらくなるので、グラムでも書いています。花工場は水ではない(ミネラルを含み水より比重が重い)ので、1ml=1gではありません。ラベルによると800mlで992gであり、1mlは1.24gとなります。グラムで測る場合はこの点に注意してください。

※キャップ半分とは、複数ある線が全部見えなくなる量です。
ハイポネックス原液

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多肉植物への効果と使い方

多肉植物に使っても良いのか

まず第一には多肉植物に使って良いのでしょうか?

多肉植物も植物の一つで、実際に花工場の使用目安の例に載っています。

多肉植物は肥料がいらないと考えがちですが、実際には植物の一つなので肥料が必要です。原産地では肥料を与えませんが、なぜ鉢植えでは与えなくてはいけないのでしょうか。

それは、自然界に生えている植物には、生態系のバランスや微生物の働きで微量要素やミネラルなどが補われるのに対し、鉢植えでは水やりで流れ出てしまう一方だからです。

多肉植物は肥料をやることで、そのような微量要素を補い、また肥料(リン酸成分)の効きにくい赤玉土で栽培している欠点を補うことができます

それではどのくらいの量を与えたらよいのでしょうか?

与える量は

花工場は多肉植物にも対応しており、希釈割合も書いてあります。ラベルによると「サボテン、多肉植物」には「2,000~1,000倍」を2週間に1回与えればよいと分かります。

多肉植物は性質上はほとんど肥料分のない岩地や乾燥地帯に生えています。そのため肥料の少なすぎよりは多すぎの方が問題になります。そこで基本2,000倍、少し濃くしたい時は1,000倍を与えるようにすればよいのではないでしょうか

管理人の場合ですが、花工場は使っていませんが、成分比率が類似しているハイポネックス原液(N-P-K = 6-10-5)を多肉植物に使っています。ハイポネックス原液では、月に2回与える程度では徒長や紅葉の冷めなどトラブルは起きていないので、花工場でも同様に使えるのではないかと考えられます。

使い方

新 花工場 原液は原液なので、水に薄めて使いましょう

2,000倍とは、10Lの花工場水を作るのに原液が5ml必要です。2Lの場合は1ml(1.2g)でよいことが分かります。2Lのペットボトルに1.2gの原液を量り取り、注いで上下にしっかり振りましょう。※量とる前に花工場のボトル自体も上下に良く振っておきましょう。

作った花工場水をジョウロなどにいれて、多肉植物の株元に注ぎます。量は鉢底から流れるまでしっかり与えます。粉がついている種類や毛が生えているタイプなどは、汚れ防止のため上から掛けたりはせず、株元に注ぐようにします。

なお、薄めた液肥は葉面散布にも利用でき、スプレーなどで吹きかけます。

タイミング

多肉植物には生育期と休眠期があります。休眠期は水を与えず肥料も必要としないので、花工場は与えないようにします。適切な時期はその多肉植物の生育期です。

また生育期の中でも特に生育が盛んで肥料を旺盛に必要とする時期がおすすめです。具体的には春秋型は3~5月頃と9~11月頃、夏型は4~6月頃と酷暑を除いた9月頃、冬型は10~12月頃と3~4月頃です。

また最近植え替えで元肥を土に混ぜ込んだという場合は花工場は不要です。(元肥か追肥かどちらか一方でよいです。)

新 花工場 原液の特徴やQ&Aなど

配合されている成分は
植物の生育に大量に必要な三要素である、チッソ・リン酸・カリをN-P-K = 8-10-5含みます。加えて中量要素である、硫黄・マグネシウム・カルシウムが入っており、それぞれ生育を生長する効果、葉緑素の光合成に必要な成分、植物を丈夫にする効果が見込めます。

さらに微量要素である、鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・モリブデン・銅・塩素を含みます。そのため合計で13種類の植物に必須な成分を摂ることができます。植物に必要なビタミンも添加されています。

そしてチッソ成分には、すぐ効く硝酸性窒素、土の中の微生物に分解されて徐々に効く尿素、その中間であるアンモニア性窒素の3種類があり、こだわった配合となっています。

ハイポネックス原液との違いは
ハイポネックス原液とは主成分であるチッソの配合量が少し異なります。ハイポネックスはN-P-K = 6-10-5であるのに対し、花工場はN-P-K = 8-10-5とチッソ(N)が2多いです。

液肥とは
液肥とは液体肥料の略です。固形肥料は水やりや雨などでだんだん溶けて土に染みこみ、根から吸収されますが、液肥は既に水に溶けており、与えるとすぐに根に届いて吸収され素早い効果を発揮します。

一方土に染みこみ素早く流れ出てしまい、効果の継続時間は1~2週間です。そのため週に1回~2周に1回程度のサイクルで繰り返し与える必要があります。

活力剤との違いは?
肥料の三要素(大量要素)であるチッソ、リン酸、カリのうち、2つの成分の合計が0.2%以上のものを「肥料」といいます。これ以下の濃度のものは肥料と表示することはできません。活力剤は肥料成分がこの基準を満たさないか全く含んでいないもののことを指します。

活力剤は製品により微量要素やアミノ酸、ビタミンなど肥料以外の成分だけど植物の生育に必要なものを含んでいます。そのため、どちらも植物に必要であることが分かります。

このように肥料と活力剤は異なる成分を持つものなので、双方とも代用することはできない(目的に応じて使い分ける)と考えましょう。

なお、花工場には植物に必要な栄養(微量要素とビタミン類)が含まれているため、同じような内容の活力剤を別に与える必要はありません。

肥料の有効期限は?
実は肥料は有効期限はありません。食品や薬品と異なり成分の変化は起こりにくく、経年で劣化しにくいことがその根拠です。この花工場もその一つで、いつまでに使わないと効果がなくなるという期限はありません。

しかし長期間日に当たったものやフタが空いていたものは空気や光により劣化しますので、変質している恐れがあるので使わないほうがよいでしょう。

ボトルの裏に書いてある日付は何なのか
ボトルの裏面に書いてあるのは製造年月日です。有効期限ではありません。そのボトルがいつ製造されどのくらい古いのかを判断する目安としましょう。

花工場を与えたら他に何もいらないか?
花工場は肥料なので、他に「肥料」を与える必要はありませんマグアンプKなど別の肥料を施肥すると、肥料の与えすぎになってしまいます。さらに花工場には主要成分であるチッソ、リン酸、カリ以外に植物に必須の元素とビタミンが入っているので、ミネラルやビタミンが入っている植物活力剤を与える必要もありません。

薄めた液肥はどのくらい与えたら良い?
薄めた液肥は、株元にチョロチョロと与えるのではなく、1回の水やり代わりの量たっぷりと与えることで効果を発揮します。そのため多肉植物では水分の多く必要とする生育期に、1回の水やりの代わりとして与えます。鉢底から流れ出るくらいが適量です。

2ml、5mlはどうやって量ったらよい?
花工場のキャップは1杯20mlです。2mlはキャップの底にある一番小さな凹の形をした部分に注ぐ量です。(上の画像を参照ください)。キャップには3本の線が入っていますが、そのうち5mlは一番下の線が隠れるまで、10mlは一番上の線が隠れるまで入れた量です。

底にザラザラ・ガサガサしたものが溜まったらどうする?
これは成分が低温にさらされ結晶になってしまったものです。害はありませんが、溶かして使わないと効果がないので、ぬるま湯にボトルを浸けて溶解させてから(ガサガサ音がなくなる)使いましょう。