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モニラリア属(Monilaria)の特徴と種類・育て方

モニラリア属の写真

モニラリアオブコニカ モニラリア5ヶ月目種まき5ヶ月後(2月) モニラリア夏の休眠休眠で茶色になる(6月)
モニラリア1年種まき1年後の様子(10月) モニラリア1年水をやると耳が伸びる(10月)

日本ではうさぎの耳、うさみみなどと呼ばれて近年人気がある。

モニラリア属(Monilaria)の特徴

■ツルナ科
原産地:南アフリカのケープ州
生育型:冬型
大きさ:1cm~10cm
耐暑性:弱い
耐寒性:やや弱い
越冬最低気温:℃(書籍値)
温度:実測値3℃~40℃程度
※水やりを控えた場合の目安値で、状況によりこれより狭くなることがある

育てやすさ:難しい
管理場所:春秋-日なた、夏-半日陰か70%遮光、冬-日なた 0℃以下は室内か温室
殖やし方:実生(種まき)
成長スピード:遅い


※4段階評価
育てやすい-普通-やや難しい-難しい
成長が早い-普通-遅い-とても遅い
耐寒性と耐暑性が、強い-やや強い-やや弱い-弱い

モニラリア属はこんな植物
人気のウサギの耳の特徴
南アフリカが原産の多肉植物。日本で人気なのは数種類だが、原生地では色々な種類がある。モニラリアは2枚(2本)の葉が伸びて緑色のウサギの耳のような形になる。葉の長さや形はまちまちで、20cmを越える長さになる種類もある。海外では緑のスパゲッティというニックネームがある。

育て方
日本ではまだ流通も栽培歴も短く、王道な育て方は確立していない。苗はなぜか販売されていないので種まきから育てることになる。冬型なので10月頃種まきし、夏を迎えると冬眠、秋になると再びウサギの耳(葉)が出てくるサイクルを繰り返す。6月ごろから株に元気がなくなり、やがて茶色い塊のようになるが、休眠期の姿なので問題ない。この時期あわてて水をやったり、諦めて捨てたりしないで見守る。

取り敢えず枯らさない育て方のコツは?

ポイント

  1. 6~9月はほとんど水をやらない
  2. 9~11月は水を控えめにするとかわいい状態が長持ちする

年間栽培カレンダー

モニラリアの「生育期」は秋~春を指し、具体的には10月~3月頃。
おおむね、春は3~5月、夏は6~9月、秋は10~11月、冬は12~2月をさす。

種まき12ヶ月未満

水やり 9~10月頃気温が25℃を切る当たりに腰水(底面給水)をして種を撒き、ラップで覆う
11~12月は腰水をつづけ土を乾かさないようにする
1月頃腰水をやめる
2~4月は水気が絶えないようこまめにスプレーで水やりする
5月は土を乾かし始める。月に2回程度の水やりにする
6~8月は月に1回表面を濡らす程度与える(初めての夏越し)
9~12月(種まきから1年過ぎた秋)は月2回程度の水やり
置き場所 1年間を通して雨が当たらない風通しのよい所に置く
初めの4ヶ月はラップをして常に土が濡れている状態にする
9~11月の種まき直後は室内のレース越しか、屋外の直射日光が当たらない所に
12~2月は屋外の日なたか、0℃を切る場合は室内の窓辺に取り込む
3~4月は屋外の日なた
5月から50%程度遮光を始める
6~8月は70%遮光する
植え替え 1年未満は植え替えしない
殖やす
肥料 3~4月に薄い液肥
開花 不明

種まき12ヶ月以降

水やり 3~4月は生育期なので月に2回程度、鉢底から流れ出るまで。5月からは徐々に水量を減らし、10日おきに1回ぐらいに減らしていく
6~9月は休眠期なので、全く水をやらない断水をするか月に1回軽く土を湿らせる程度
10~11月は月2回ほど、だんだん冬に向けて量と回数を減らす
12~2月は1月に1回ほどに抑える
置き場所 1年間を通して雨が当たらない風通しのよい所に置く
5~10月は明るい日陰か遮光した屋外に
11月から直射日光が当たる屋外に
12~2月のうち0℃以下になる日は温室か室内に取り込む、それ以外は直射日光の当たる屋外に
3月~4月は直射日光の当たる屋外に
植え替え 10~11月頃が適期
殖やす 9~10月に種まきで殖やす
肥料 9~10月に液肥を月1回程度
開花 不明
休眠期とは?
多肉植物の日本での栽培は自生地の環境と異なる。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりする。その時期のことを「休眠」という。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがある。休眠期は生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控える。

主な種類名

オブコニカ : Monilaria obconica
クリソレウカ : Monilaria chryisoleuca
翠環玉 (スイカンギョク) : Monilaria chrysoleuca ‘Polita’
モニリフォルミス(碧光環) (ヘキコウカン) : Monilaria moniliformis
ピシフォルミス: Monilaria pisiformis

育て方のポイント(1年目以降の苗)

水やり

水やり多肉植物の中でも水不足に強く、水をあまりやらなくても枯れない。むしろ水のやり過ぎで腐らせないように注意する。基本的には土がカラカラになって鉢がだいぶ軽くなってから、鉢の中が湿る十分な水を与える

具体的な量は3~4月は生育旺盛なので月に2回程度、鉢底から流れ出るまで。5月からは徐々に水量を減らし、10日おきに1回ぐらいに減らしていく。6~9月は休眠期なので、全く水をやらない「断水」をするか月に1回軽く土を湿らせる程度与える。夏は月1回でもリスクは大きく、できるだけ涼しい日の夕方に鉢の表面から1cmくらいが湿る程度の水を与える。10~11月は生育期なので月2回ほど鉢底から流れ出るまで与える。11月からはだんだん冬に向けて量と回数を減らす。12~2月は1月に1回ほど表面を濡らす程度に抑える。

置き場

置き場1年間を通して雨が当たらない風通しのよい戸外に置くのが基本。5~10月は日差しが強すぎるので明るい日陰に置くか、70%程度遮光した屋外に置く。11月から直射日光が当たる屋外でしっかり光合成させる。冬型とはいえ日本の冬の寒さは苦手で、12~2月のうち0℃以下になる日は温室か室内に取り込む、それ以外は直射日光の当たる屋外に置く。3月~4月は直射日光の当たる屋外で日光浴させる。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し耐暑性は弱く休眠するため、できるだけ涼しい所に置く。真夏の直射日光は55℃にも昇るので、気温が25℃を超えたら直射日光に当てないように70%遮光シートをかけるか日陰で管理する。水分をほとんど与えず風通しをよくして日陰で管理すれば40℃程度は耐えられる。6月になると緑色の葉は茶色くなり、まるで枯れているように見えるが、それが普通のことなので心配はいらない。夏が終わるころ茶色い皮を脱いで緑色のウサギの耳が生えてくる。このあたりはコノフィツムと似ている。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し書籍では越冬最低気温は0℃とされる。実は一番寒い1~2月はモニラリアも生育が鈍くなる。冬型の多肉植物だが、よく生育する気温が5~20℃なので日本の冬は寒すぎる。凍結させたり霜に当てたりすると枯れてしまう。余裕をもって3℃以上を保ちたい。関東以北の寒冷地では冬場長い期間、室内の日当たりのよいところへ取り込む必要がある。室内ではエアコンによる乾燥のしすぎや、暖かすぎを避ける。

殖やし方

殖やし方モニラリアは種まきが一般的で、9~10月に種まきで殖やす。詳しい方法はモニラリアの実生ページで解説している。

植え替え:

10~11月頃の生育期が適期で、種まきして始めての植え替えをする。

土と鉢と肥料

土9~10月に液肥を月1回程度

病害虫

病害虫

育て方のポイント(種まきから12ヶ月以内の苗)

種まきから1年以内は成長した株とかなり異なる育て方をする。

水やり

水やり種まき半年以内は乾燥は厳禁。発芽してから2ヶ月間は水を切らさないよう、水を張った容器に鉢ごとつけておく「底面給水」をする。9~10月頃気温が25℃を切る当たりに腰水(底面給水)をして種を撒きラップをかけ、年内11~12月は腰水をつづけ土を乾かさないようにする。1月に腰水をやめるが、ラップはしたままで表土が乾かないように絶えずスプレーで水を与える。

2月(5ヶ月経過)ごろになったら、ラップをはがし普通の多肉植物と同じようにじょうろでの水やりに切り替える。鉢底から流れ出す程度しっかり月3回ほど与える。5月は土を乾かし始める。月に2回程度の水やりにする。6~8月は月に1回表面を濡らす程度与える(初めての夏越し)。小さい苗は完全に断水すると枯れる心配があるので、断水はしない。9~12月(種まきから1年過ぎた秋)は月2~3回程度の水やりに増やす。ただ10~11月はウサギの耳の鑑賞時期で水を控えめ(月2回程度)にしたほうが葉の伸びが抑えられ、長い間楽しめる。

置き場

置き場凍結する寒い日以外は基本、雨が当たらない外の風通しのよい所で栽培する。種まき直後は室内のレース越しに置く。1ヶ月程度で全部発芽したら、屋外の直射日光が当たらない所で管理する。日が当たる場所しかない場合は、鉢底ネットをカットしポットにかぶせれば50%遮光になる。12~2月も引き続き屋外のやや暗い所に置くか、0℃を切る場合は室内の窓辺に取り込む。3~4月は屋外の風通しのよい日なたで育てる。このころから日よけの鉢底ネットを外しても大丈夫。5月頃から50%程度遮光を始め、6~8月は70%遮光するか明るい日陰に置く。

夏越しと冬越しの方法

<夏>
普通冬型の多肉植物は夏に断水したりごく少量の水やりにするが、種まき後の小さい苗は乾燥と直射日光に弱いのでなるべく涼しい日陰に置き、月に1~2回さらっと水を与える。夏は枯れたように見えるが中は生きているので心配は無い。土がカラカラで直射日光をさけていれば40℃程度も耐えられる。

<冬>
親株と同じように0℃を切る場合は室内の日が当たるところに取り込む。0℃となっているが、凍結に弱い点と生育スピードを上げるためにも3℃以下では室内に移したい。12月までは乾燥予防のラップが外せないが、1月以降は腰水もやめ徐々に通常の育て方に戻していく。冬なのでカビが出たり溶けたりはしにくいが、ラップが直接葉にかかっていると溶けることがあるので気をつける。

植え替え:

1年未満は植え替えしない

土と鉢と肥料

土種まきには土選びが欠かせない。土は自分で作ることもできるし、種まき用の土を買っても良い。またモニラリアは人気種なので初心者の種と土の育てキットが売っていることもある。

市販の土を買う場合、種まき用の細かい土を選ぶ。普通のサボテンや多肉植物用の土では目が粗すぎて種が生長しづらいのでなるべく細かいものを。

また病害虫のおそれがあるので古い土ではなく、かならず新品の土を使うようにする。

自分でブレンドする場合は、細粒鹿沼土、細粒バーミキュライト単体のほかに、ピートモスやパーライト、くん炭なども使える。重い土は避ける。例えば鉢の底部は3cmほどボラ土小粒。上部は細かくて水はけが良く軽いピートモス3:パーライト1:バーミキュライト1:くん炭2:鹿沼土1:ボラ土2を入れるとよい。

モニラリアの栽培でよくあるトラブル

    種まきしたが芽が出ない・・・個体差があるので1ヶ月くらいは待ちたいが、1ヶ月過ぎても出ないものは諦める。また1個も芽が出ないという場合は、環境が適切でない(土や水の状態が合わない)可能性が高い
  • 水やりしたら苗が見えなくなった・・・大きさが5mm以内の場合は苗が流れてしまうので底面給水する。それ以降はスプレーなどで水やりする。
  • 5月頃から枯れてきて緑色ではなくなった・・・休眠時の姿なので問題なく秋になれば新葉が出てくる
  • 葉が伸びすぎてかわいくない・・・休眠から覚めて新葉が出る時水やりが多いとあっという間に成長して長くなってしまうことがある。水を月2回程度など控えるとよい
ポイント

  1. 6~9月はほとんど水をやらない
  2. 9~11月は水を控えめにするとかわいい状態が長持ちする

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