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ブラウンシア属(Braumsia)の特徴と種類・育て方

ブラウンシア属の写真

碧魚連碧魚連 碧魚連の花花(2月)

ブラウンシア属(Braunsia)の特徴

※ブラウンシア属は「エキヌス属(Echinus)」ともいう。
※碧魚連には碧漁連、壁漁連などの表記もあり。

■ツルナ科
原産地:南アフリカ南端
生育型:冬型
大きさ:直径1cm程度
耐暑性:やや弱い
耐寒性:やや強い
越冬最低気温:0℃(書籍値)
温度:実測値3℃~40℃程度
※水やりを控えた場合の目安値で、状況によりこれより狭くなることがある

育てやすさ:難しい
管理場所:春秋-日なた、夏-半日陰か50%遮光、冬-日なた 0℃以下は室内か温室
殖やし方:株分け、挿し芽、種まき
成長スピード:遅い


※4段階評価

  • 育てやすい-普通-やや難しい-難しい
  • 成長が早い-普通-遅い-とても遅い
  • 耐寒性と耐暑性が、強い-やや強い-やや弱い-弱い
ブラウンシア属はこんな植物
属
①次々花が咲く
美しい花がさく「花ものメセン」のひとつ、冬から春にかけて紫色~ピンク色で直径2cmくらいの花を次々と咲かせる。育てていると自然と枝が分岐し伸び、這うように広がっていく。南アフリカ原産の数種類しか見つかっていない属で、標高250m~1100mくらいの所に自生している。1対の葉から葉が出てきて魚のような形に見える。

②夏の水やり加減が難しい
メセン類は水やりが控えめのものが多い中では、碧魚連はメセンの中では水やりを好むタイプ。しかし水の好きな碧魚連も夏はほぼ水をやらないでしわしわになっても我慢するのがポイント。秋になり涼しくなってきたら水やりを再開するとしわしわはふっくら元に戻る。リトープスなどと同じく日本の高温多湿の夏は苦手なので、遮光しなるべく風通しをよく涼しい所に置く。成長速度が遅いことと挿し木が失敗しやすい点とで殖やすのは中級者以上向け、初心者の場合は取り敢えず梅雨時~夏に枯らさないことが目標になる。

取り敢えず枯らさない育て方のコツは?

ポイント

  1. 夏(6~9月)は水をほぼやらず、春と秋はしっかり与える
  2. 夏は70%程度遮光するか明るい日陰に置く
  3. 一年を通して通気をよくし、雨がかからないところに置く
  4. 冬に0℃を切るときは凍結防止のため室内か温室に取り込む

年間栽培カレンダー

ブラウンシアの「生育期」は春の短期間と秋で、具体的には3~5月と10~11月頃を指す。
夏(6~9月)は休眠期、冬(12~2月)はやや生育が鈍る(休む)。
季節はおおむね、春は3~5月、夏は6~9月、秋は10~11月、冬は12~2月をさしている。

水やり 3~5月は生育期なので1週間に1回程度、鉢底から流れ出るまで。5月からは徐々に水量を減らし、10日おきに1回ぐらいに減らしていく
6~9月は休眠期なので、全く水をやらない断水をするか、子株は月に1回軽く土を湿らせる程度
10~11月は1週間に1回ほど、だんだん冬に向けて量と回数を減らす
12~2月は1月に1回ほどに抑える
置き場所 1年間を通して雨が当たらない風通しのよい所に置く
5~10月は明るい日陰か遮光した屋外に
11月から直射日光が当たる屋外に
12~2月のうち0℃以下になる日は温室か室内に取り込む、それ以外は直射日光の当たる屋外に
3月~4月は直射日光の当たる屋外に
植え替え 10~11月頃が適期。植え替えを嫌うタイプなので植え替えは手早く。
殖やす 10~11月に挿し木が可能また、9~10月に種まきで殖やせる。
肥料 9~10月に液肥を月2回程度
開花 12月~3月頃に2cm程度のピンク~紫色の花が次々咲く
休眠期とは?
多肉植物の日本での栽培は自生地の環境と異なる。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりする。その時期のことを「休眠」という。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがある。休眠期は生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控える。

主な種類名

碧魚連(マキシミリアニ) (ヘキギョレン) : Braunsia maximiliani
青稚児 (アオチゴ) : Braunsia apiculata
Braunsia bicolor
Braunsia diversipennis
Braunsia geminata
Braunsia kriegeri
Braunsia maximilianii
Braunsia nelii
Braunsia stayneri
Braunsia vanrensburgii

育て方のポイント

水やり

水やりリトープスやコノフィツムと同じように、ブラウンシア属も夏の高温多湿は苦手で水のやり過ぎで腐らせてしまうことが多い。しかし春や秋の生育期は頻繁にやらないとシワシワになってしまうので、夏に向けた量やタイミングの減らし方に悩むことが多い。夏越しがうまくいくようになれば、初心者を卒業できると言える。

具体的な量とタイミングは、冬型とはいうものの3~4月は生育旺盛なので1週間に1回程度、鉢底から流れ出るまで与える。5月中旬からは休眠の準備に入るので徐々に水量を減らし、10日おきに1回ぐらいに減らしていく。6~9月は休眠期なので、1ヶ月に1回も水をやらない「断水」をするのが基本。しかし実生(種まき)した1年目の子株などは断水に耐えきれず枯れてしまう危険があるので、月に1回軽く土を湿らせる程度与える。10~11月は再び生育期、1週間に1回ほど、鉢底から流れ出るまで与える。そしてだんだん冬に向けて量と回数を減らし12~2月は1月に1回ほどに抑える。

コツは春秋は充分やること、夏はほとんど水をやらないこと、冬は寒い日に水やりしないこと。タイミングは生育期は朝方に、夏は涼しくなった夕方に、冬は凍結のおそれが少ない午前中にすると失敗しにくい。

置き場

置き場ブラウンシアなどメセン類を育てる上では、水やりと同じくらい風通しをよくすることも大切。まず1年間を通して雨が当たらない所に置く。外では軒下かビニール温室などに、室内では明るい窓辺に置く。通風がなくなったとたん蒸れてカビが生えてダメになってしまうことがある。できるだけ外で管理し、冬の凍る時期のみ室内へ取り込むのが望ましい。特に夏は密閉した室内での栽培は難しい。春や秋も同様に外での栽培が望ましい。室内で管理する場合は、必ず日の当たる所を選び最低1日4時間は直射日光に当てたほうがよい。そしてエアコンの風が当たらない乾燥しすぎない湿度を保つことが大切。暖かくて水分が多くそれに日光不足が加わると冬でも徒長(ひょろひょろになる)してしまう。

3月~4月は直射日光の当たる屋外に出してしっかり光合成させる。5~10月は明るい日陰か遮光した屋外(50%程度)で管理する。特に6~9月は気温も高く日なたは50℃を上回ることもあるので、70%遮光くらいにしっかり日よけする。10月~11月から直射日光が当たる屋外に出せるようになる。12~2月のうち0℃以下になる日は温室か室内に取り込む、それ以外は直射日光の当たる屋外で管理する。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し夏の最高気温は、日なたでは30℃に耐えられないが、日陰だと40℃程度は耐えられる。耐暑性は弱く冬型のブラウンシア属は夏、暑さのため休眠状態になる。この時期は半日陰に置くか70%遮光ネットをかぶせてしっかり日よけをする。ほぼ水を与えない状態だが、あまりにもシワがよって枯れてしまいそうな場合は大さじ1杯くらいさらっと表土を濡らすくらいの水やりを月1回程度する。数センチの小さい苗はそれより多くの水が要る。水やりをほとんどしないと枯れてしまわないか心配になるが、葉にしわがよるくらいなら問題ない。この時期に水やりをしても休眠しているので水を吸わず、たっぷり与えると土に残った水が昼間の暑さで熱湯になり、それが根腐れを起こさせてしまう。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し書籍値では、ブラウンシア属は冬型で最低越冬温度は0℃。多肉植物の中では寒さに強いタイプだが、日本に自生している草花と比べれば寒さに弱い。あくまでも多肉植物の中で5~20℃が一番生育するグループ(冬型)というだけで、霜に当てたり凍結させたりすると枯れてしまう。最低温度は0℃になっているが、できれば3℃以上を保ちたい。寒冷地では冬は室内か温室への取り込みが必須。暖地でも寒波の際は室内へ退避。室内では最低4時間以上日に当てるか、どうしても日が当たらないということであれば、なるべく寒い部屋で水やりをせずに冬越しする。

殖やし方

殖やし方ブラウンシアは挿し木か実生(種まき)で殖やすことができる。葉挿しはできない。適期は生育期の始まり頃である9~11月頃。夏は休眠しているので挿し木はとても難しい。

挿し木の方法:

挿し木は10~11月ごろが最適、9月の暑い時期は避け少し涼しくなった月末頃からできる。挿し木は親株から5cmくらい枝を切り取り、切り口を4~5日乾かす。そして乾いた用土に挿し、3週間~1ヶ月くらいたったら水やりを始める。ただ挿し木は難易度が高いので中級者向け。

株分けの方法:

種まきの方法:

植え替え:

生育期に入る少し前の9~11月頃が適期、これから暑くなるという5~8月は植え替えに不向き。9cm以内のポットであれば1年に1回の植え替え、それより大きいポットでは1~2年に1回程度必要になる。植え替え前は1週間程度水やりを控えて鉢の中をサラサラにしておく。土がサラサラに乾いたらポットから抜き出して古い根を取り除いたり3分の1程度根をカットし、新しい一回り大きい鉢に植えつける。ブラウンシアは根が繊細で乾くのをいやがるので手早く行う。植え付けたら数日たってから水やりを開始する。

株が元気そうだと植え替えは面倒に感じるが、実は大切な作業。古い根が一杯になると生育が止まってしまったり肥料が切れたり、とメンテナンスをする意味もある。また根ジラミ(根につくサボテンコナカイガラムシという害虫)のチェックをする機会になもなる。

土多湿に弱いので、水はけがよく水やり後すぐ乾く土が最適。メセン類は土にこだわって自分で配合する人も多い。以前は川砂が主に使われていたが、砂は密度が高く重いので、根が潰れやすい。根の張りと通気をよくするため、赤玉土や鹿沼土、くん炭、ピートモス、パーライトなども混ぜ込む。

上手に育てるためには、鉢の種類と大きさ(口径)選びがポイントになる。あまりにも大きすぎる鉢に植えると水はけが悪くなり腐る原因になる。またプラスチックの鉢は水が蒸発しにくく、テラコッタなどの陶器の鉢は蒸発が早い。どちらにも植えられるが、水やり頻度は変わる。(このページではプラ鉢を前提に解説)

肥料

肥料肥料は普通の植物と比べるとほとんど要らないが、生育をよくするためには与えても良い。施肥する場合は、生育期の始まり10~11月頃に薄い液肥(ハイポネックス2000倍など)を月1回程度、1回分の水やりの代わりに与える。また植え替え時は土にマグアンプ細粒をひとつまみ混ぜ込んでおいても良い。

花ものメセンといわれるブラウンシア属、碧魚連(へきぎょれん)は冬から春に2cmくらいのピンク~紫の花をたくさん咲かせる。この時期はしっかり直射日光に当てないとしっかり花が開かない。強い光が必要で、曇り空の日などは開花しないこともある。

病害虫

病害虫鉢が乾燥気味のブラウンシアは根ジラミがつくことがある。生育が悪くなったら掘り返して根をチェックする。またワタムシ(白い2mmくらいの害虫)が葉の付け根にいることがある。また梅雨時から夏に腐敗菌が入って株が全部だめになったり、根腐れを起こすことがある。

碧魚連によくあるトラブル

    葉にシワがよっている・・・夏は仕方ないが、秋・春にしわがよるのであれば、水不足の可能性も。春秋は土が乾いたら鉢底から流れ出るまでたっぷり与える
  • すぐ枯らして(腐らせて)しまう・・・夏であれば外で栽培し通期をよくする。水のやり過ぎは厳禁。冬は0℃以下の寒さで枯れてしまうので、室内で管理する
  • 下の方の葉が枯れている・・・成長するにつれてある程度は仕方ないが、カリカリになるのではなく、ポロポロもげてしまうようであれば鉢の中で根が一杯になっているかもしれない
  • 花が咲かない・・・春秋に日光不足だと花が咲かないことがある。また今年挿し木した株など小さい株は充実するまで花が咲かないことがある
ポイント

  1. 夏(6~9月)は水をほぼやらず、春と秋はしっかり与える
  2. 夏は70%程度遮光するか明るい日陰に置く
  3. 一年を通して通気をよくし、雨がかからないところに置く
  4. 冬に0℃を切るときは凍結防止のため室内か温室に取り込む

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