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ダドレア属(仙女盃)の特徴と種類・育て方

ダドレア属の写真

ダドレア ブリトニー 仙女盃仙女盃(ダドレア ブリトニー) グノマグノマ
出典:wikipedia
ビシスダビシスダ
出典:wikipedia
ファリノサファリノサ
出典:wikipedia

ダドレア属(Dudleya)の特徴

ダドレア属の特徴
ベンケイソウ科
生育型 春秋型~冬型
育てやすさ 普通
成長速度 ゆっくり
増やし方 挿し木、株分け
原産地 北アメリカ

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い

ダドレアはこんな植物
希少性が高い
2cmから50cmにもなる大型種まで多様なダドレアは、メキシコや北米カリフォルニア当たりの乾燥した地域に生えています。いままで45種類程度が見つかっています。希少な種類が多く日本では数種類しか出回っていない上に価格が高いです。日本では仙女盃(ブリトニー)が特に人気で1株3000円~と高額で取引されています。そのためか種子からの栽培も人気です。

特徴
ロゼット状(バラの花の形)に葉が生長するためか、以前はエケベリアに分類されているものが多かったです。ダドレアは全部白い粉を吹いていると思われがちですが、実際には緑色をしている種類も多いです。白い粉は強い太陽光をから身を守るために生まれたもので、夏の強い日差しにも耐えられます。しかし一度はげてしまうと二度と再生しないので触らないように注意しましょう。株が成熟してくると白や黄色の花を咲かせます。

育て方
「日差しを多めに」「雨ざらしにしない」を大切に栽培します。日本では春と秋に生育し夏に休眠する「春秋型~冬型」として育てます。冬の寒さ(0℃まで)にも比較的強く、多肉植物の中ではかなり真夏の直射日光に耐えられるグループです。日本の多湿には弱いので年間を通して水のやり過ぎや湿度に注意し、しっかり日に当てて育てましょう。粉がはげたり湿度で腐る原因になるので、どの季節も雨ざらしにしないで育てます。

育て方のコツ

  • 多肉植物の中でも特に日光を好むので日当たりをよくする
  • 雨ざらしにせず、特に夏は通気をよくする
  • 夏は水やりせず春秋にたっぷり与える
  • 白い粉は落ちたら再生しないのでうっかり手を触れないようにする

年間栽培カレンダー

生育期 3~5月と9~11月
休眠期 7~8月
水やり
  • 3~5月、9~11月は生育期で1週間に1回ほど鉢底から流れ出るまで水を与える
  • 6月から10日に1回ほどに減らす
  • 7~8月は休眠期のため月に1回にとどめる
  • 12~2月は月1回ほど与える
置き場所
  • 3~6月は屋外の日なたに
  • 7~8月は50%遮光か明るい日陰に
  • 9~翌2月までは屋外の日なたに
  • ただ0℃を下回る場合は温室か室内の窓辺に取り込む
  • 年間を通して雨ざらしにせず通気をはかる
植え替え
  • 9~11月が適期
増やす
  • 9~11月に挿し木か株分け
肥料
  • ほとんどいらないが9~11月に月1回2000倍の液肥を与えても良い
開花
  • 白~黄色

主な種類名

名前 学名
仙女盃 (センニョハイ) Dudleya brittonii
グノマ Dudleya gnoma
ヌビゲナ Dudleya nubigena
ビスシダ Dudleya viscida
ビリダス Dudleya viridas
プルベルレンタ Dudleya pulverulenta
休眠期とは?
多肉植物の日本での栽培は自生地の環境と異なります。そのため日本の寒さや暑さに耐えられなくなると生育が鈍ったり成長が止まったりします。その時期のことを「休眠期」といいます。時期は種類によって異なり、夏に休眠するタイプと冬に休眠するタイプがあります。休眠期は生育が鈍るので肥料や水やりを控え、挿し木や株分けなど株へ負担をかける作業を控えます。

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育て方のポイント

水やり

水やりダドレアは春・秋に生育し夏に休眠します。そのため生育期の3~5月、9~11月は7日に1回ほど鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えます。休眠が近づくため6月からは10日に1回ほどに減らします。

7~8月は休眠期でほとんど水を吸わなくなるので、月に1回にとどめるか断水(一切与えない)します。12~2月は月2回ほど与えます。どの時期も表面にちょろっと水をかけるだけでは根まで届かないので、しっかり鉢底まで水を通します。

寒い時期は暖かい朝~昼に水をやり、暑い時期は涼しくなる夕方に水を与えます。そうすると蒸れや凍結をある程度予防することができます。また夏・冬は水分を控えることで耐寒性・耐暑性が上がります。冬、室内で育てる場合は徒長防止に水を控えめにしましょう。

置き場

置き場ダドレアは多肉植物の中でも特に日光を好むタイプなので、他の多肉植物より日照不足に注意しましょう。また極端に乾燥している地域が原産なので1年を通して雨ざらしにしないことが大切です。また日光には強くても多湿には弱いので日本の夏は苦手です。

具体的に3~6月は屋外の日なたに、鉢を時々回しながらまんべんなく日に当てます。7~8月は葉焼けを防ぐため、50%遮光か明るい日陰、または午前中だけ日が当たる所に置きましょう。

9月から来年の6月まではできる限り直射日光に当てます。ただ0℃を下回る場合は温室か室内の窓辺に取り込むが、室内で育てる場合は、直射日光が1日4時間以上当たるところで、エアコンなどの風が当たらない所を選びましょう。室内で育てるとどうしても日照不足になり徒長(ヒョロヒョロになる)してしまうので、水やりを控え、できれば室温も15℃以上にならないようにします。

関東以南では0℃を下回ることは滅多にないので外で育てられますが、寒冷地では凍結に注意します。また年間を通して風通しのよいことが大切です。外は自然と風が当たるので問題ありませんが、室内に入れる場合は昼間の暖かいときは外に出すなど、風通しを心がけましょう。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越しダドレアは暑さ自体にはそれほど弱くありませんが、日本の湿度の高さは苦手です。高温多湿下では直射日光は30℃程度が限界のようです。一方日陰なら実測値35℃程度は耐えられます。

夏は風通しのよい外の日陰か、室内に入れるなら窓を開けて風が通るようにします。ビニール温室で栽培する場合は、夏は前面を全開にして温度が上がらないようにしましょう。そして新聞紙などを挟んで遮光します。

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し最低越冬温度は0℃までとされています。比較的耐寒性がありますが、0℃以下になる場合は室内に取り込みましょう。耐寒性があるといえども霜や雪には当てないように気をつけます。

1回0℃を下回ったらすぐ枯れてしまうということはありませんが、夜中0℃近辺だと生き残っても葉や茎が傷ついてしまいます。外で育てるための工夫としては、簡易のビニール温室があげられます。

ビニール温室は残念ながら温度を上げる効果はありませんが、寒気から植物を守ってくれます。またプチプチシートで温室をくるむとさらによいです。温室がない場合は、株に不織布シートをふわっとかけるだけでもないよりはマシですが、保温効果はないです。

室内で育てる時は日当たり(1日4時間以上)湿度の低下(40%以下にならないこと)と室温の高すぎ(15℃以上)、エアコンの風にあてない、夜窓際では結露するので部屋の真ん中に移動する、などを心がけます。ダドレアは5℃あれば成長を続けることが出来るとされています。

増やし方

殖やし方 ダドレアは挿し木(挿し芽)、株分け、種まきで殖やせます。時期は生育期の9~11月頃です。休眠期の夏などに挿し木などをしても、根が出ないなど失敗してしまうことが多いです。

挿し木の方法:

親株から5cmくらいの茎を切り取り、下のほうに付いている葉を落とします。または子株が出ている場合は、ランナーで切り取り、それを植え付けます。日陰で3~4日切り口を乾かします。切り口が乾いたら乾いた用土に挿します。

発根まで4週間程度かかることもあります。その間水をやったりせず明るい日陰に置いて気長に待ちましょう。1cm程度発根したら水やりを開始します。いきなり普通の量やらず、すこしずつ増やしていきましょう。カットした親からは脇芽が出てきます。

株分けの方法:

親株を育てていると知らず知らずのうちに子株ができてきます。それを丁寧に切り分けて別々に植えつけます。株分けするときは元気な根(白い根)を残し、死んだ根(茶色くフカフカした根)を取り除きます。そして根が乾かないうちに素早く新しい鉢に植え替えます。植え替えたらすぐに水をたっぷり、鉢底から流れ出るほど与えます。

種まきの方法:

原種の場合は種を買うこともできますし、自分で植えたダドレアの花が咲いたら種を採ることもできます。種を入手したら種まき用の細かい土にぱらぱら撒いて水を与えます。花は2~6月に咲きます。種まきは9~11月くらいが適期です。

植え替え:

植え替えも、生育が盛んな生育期の9~11月の秋に行います。植え替え時は1週間以上水を控えて鉢を乾燥させます。株を掘り起こしたら枯れた下葉や枯れた根を取り除いて一回り大きな容器に植え替えます。子株が出来ている場合は、外して別の鉢に植え付けても良いでしょう。植え替え後はすぐに水をやらず、3~4日後に水やりを始めます。

肥料 ほとんどいりませんが9~11月に月1回2000倍の液肥を与えても良いです 開花 白~黄色です。

土と鉢

土土は他の多肉植物と同じように水はけの良いものを選びます。市販の「多肉植物用の土」を使うのが手っ取り早いです。自分で作りたいという場合は、赤玉土3:腐葉土2:ボラ土1などを混ぜます。また赤玉土、鹿沼土、ピートモス(または腐葉土)、軽石、川砂、くん炭、パーライトなどを同量混ぜても良いでしょう。

ポイントは1種類の土ではなくいくつかの土を混ぜることです。ピートモスは酸性でくん炭はアルカリ性が強いなど、土は一つずつ特徴があるので、混ぜることで均一になります。ダドレアは乾燥した岩場などに自生している場合が多いので、保水性や保肥性が少ない砂のようなものが向いています。

肥料

肥料基本的にダドレアは肥料は不要です。しかしくん炭やパーライトなど人工的な土を使っている場合微量元素が不足して生育が悪くなることがあります。そのため9~11月の生育期の通常より薄い液肥を与えてもよいです。

ハイポネックスなら1000~2000倍を与えましょう。ハイポネックスなどの液肥はちょろっと表面にかけるのではなく、1回の水やり代わりに鉢底から流れ出るまでたっぷり与えます。液肥は水やりとともにすぐに流れ出てしまうので、効き目は1~2週間程度です。また休眠期は与えないように注意しましょう。

固形肥料は繰り返す水やりで水に溶けた成分が効果を発揮します。そのため水やりの回数が少ない多肉植物には固形肥料は使いづらいですが、徐々に効果を表す肥料としては使うことができます。有機肥料は必ず完熟のものを使い、根を傷めないように注意します。

開花

ダドレアは株が充実してくると花を咲かせます。

花は白から黄色でエケベリアの花と似ています。しかし厳密には異なり、花びらとガクが5個で、5つの雌しべの周りには、10本の雄しべが配置されるという法則があります。種を採りたい場合は開花後、筆などで優しくめしべとおしべをこすり受粉させ、結実したあと種を採ります。

しかし種はとらない、花には興味がない、という場合は、株の負担を減らすために花芽を見たら摘み取ってしまうほうがよいです。

病害虫

病害虫他の多肉植物と比べ特に病気に弱い、虫に食われやすいということはありません。しかし、乾燥気味に育てるためコナカイガラムシやネジラミには気をつけます。また開花時はアブラムシに気をつけます。

6月の梅雨時はじめじめしてカビが原因の病気が入りやすいので水のやりすぎや風通しの悪さには気をつけましょう。カビの病気になったらベンレート2000倍液を噴霧します。ダドレアは葉の表面に粉が吹いているので展着剤(ダインなど)を農薬にまぜて吹き付けると定着しやすくなります。

ダドレアによくあるトラブル

    夏に急に倒れるように枯れてしまった・・・高温時に水をやりすぎたためで茎や根が腐ってしまうと復活は難しいです。
  • 下葉を取り除こうとしてもとれない・・・ダドレアは葉が取れにくいためひっぱると茎に傷ができてしまうので無理にとらないようにしましょう。
  • 白さがあせてきた・・・ダドレアは強い日光を欲しがるので真夏以外は直射日光にガンガン当てましょう。
  • 成長が遅い、止まっているように見える・・・もしかすると根に根ジラミが湧いて生育を阻んでいるかもしれません。一度抜き取って根をチェックしましょう。
  • 多肉植物の中でも特に日光を好むので日当たりをよくする
  • 雨ざらしにせず、特に夏は通気をよくする
  • 夏は水やりせず春秋にたっぷり与える
  • 白い粉は落ちたら再生しないのでうっかり手を触れないようにする

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