スポンサーリンク

Hyindoor サーモ付きヒートマットのレビューと多肉植物への使い方

Amazonで販売されているHyindoor製のサーモスタット付きヒーターマット、「Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット」を購入し、実際に使ってみて温度の安定度はどうか、使いやすいか、メリット・デメリットについて解説しています。

基本スペック(機能)は?

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット実際の写真
25℃設定時(レベル2)のマットの温度の変化グラフHyindoorサーモ付きレベル2 72時間
実勢価格 ※2 53×25.4cm:3,699円程度
製品 20×10インチ(TK-SHMD)※このページの商品
20×20インチ(TK-SHLD)
48×20インチ(TK-SHKD)
スペック(機能)
温度上昇(メーカースペック)※1 レベル1~6まで設定しその温度を維持します。
レベル1:20℃
レベル2:25℃
レベル3:30℃
レベル4:35℃
レベル5:40℃
レベル6:45℃
の6段階に設定可能です。
実測の上昇温度(維持温度) レベル1:23℃程度
レベル2:25.5℃程度
レベル3:27~30℃程度
レベル4:計測待ち
レベル5:計測待ち
レベル6:計測待ち
実測消費電力 0~32W
電源 AC100~120V(50Hz/60Hz)用 ※6
電気代 月648円(常時30W消費し24時間稼働した場合)※9
電源ON/OFFスイッチ あり
サーモスタット機能 あり
タイマー機能 あり(4・8・12・16・20・24時間、およびタイマーなしの設定が可能です)※8
コードの長さ 1.8m
使いやすさ マット本体が硬く波打ってやや使いづらい、コントローラは使いやすい
静音性 静か
総合評価 ★★★★ 3.5点
詳細 比較ページへ
Amazon

※2 実勢価格は変動します。
※6 JP/USバージョンは100~120Vで、50/60Hzに対応しています。(付属説明書より)
※8 ただしタイマー機能は著しく不正確で設定の半分ほどでタイマーが切れます。例えば8時間の設定をすると3時間50分で切れます。
※9 設定温度に従って自動的にオンオフを繰り返すため、消費電力は常に30Wなのではありません。加温しない時間は0Wとなります。そのため最大の価格となります。

購入レビュー

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
今回はHyindoor製のサーモスタット付きヒーターマットを購入しました。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
丸めて箱に入っています。この状態では広げづらいので、コードを差し込んで加温します。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
やっと伸びましたが、硬くてうねりがすごいので平らになりません。軽い鉢だと水平に乗らないかもしれません。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
横から見た写真です。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
これがコントローラです。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
こちらは「温度プローブ」で土など温めたい所に挿して温度を計測するパーツです。ここで現在温度を感知し、マットの温度を自動調節します。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
実測の消費電力は30~32Wです。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
取り扱い説明書がついていました。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
アマゾンページでは温度のレベルやタイマーの設定方法が書いてありませんでしたが、こちらに詳しく載っています。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
温度はレベル1から順に20℃、25℃、30℃、35℃、40℃、45℃と5℃刻みになっています。タイマーは4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、24時間、タイマーなしの7段階で指定できます。

ただ後で解説しますが、このタイマーはすこぶる不正確で設定した時間のおよそ半分で切れてしまいます。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
コントローラは温度をレベルL01、L02~L06で表示、タイマーは04H~24Hで表示し、交互に点滅するようになっています。真ん中は電源ON・OFFボタンです。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット
多肉植物の発芽を想定して実験環境をセッティングします。

この写真にはないですが、青い温度計(RC-5)で室温を測り、別なRC-5でマット表面温度を測り、白い温度計(RC-4)で水温を、それぞれ15分おきに自動計測します。(結果については下のほうで詳しく記載します。)

このような環境で、完全に湿った土の入ったポットを3つ入れ300mlの水を腰水とし、蓋をして加熱します。


水中の棒のようなものが温度計測の針です(赤矢印の部分)。また青の矢印の部分はHyindoorマットの温度計測針(温度プローブ)です。動かないようガムテープで軽く固定しています。

※※実験中※※

機能・感想を詳しく解説

サーモスタット機能(保温温度)

実測の上昇温度
レベル1(20℃) 23~24℃を維持
レベル2(25℃) 25~26℃を維持
レベル3(30℃) 27~30℃を維持
レベル4(35℃) 計測待ち
レベル5(40℃) 計測待ち
レベル6(45℃) 計測待ち

※実験環境はレベル1~3は室温10℃~14℃、レベル4~6は室温低温のため未実験

サーモスタット機能がついているため、設定温度を6段階レベル(20℃・25℃・30℃・35℃・40℃・45℃)で設定し指定温度で保温することができます。

今回レベル2は正確に維持してくれていましたが、レベル3から上はワット数が足りないのか上がらなかったです。室温が10~15℃だったため、消費電力30Wからも分かるとおり、45℃まで上げる力はありませんでした。もう少し暖かくなって室温が上がったら、45℃もいけるのかもしれません。たとえば20℃の室温ならプラス10~15℃で30℃、35℃までいけるはずです。

タイマー機能

この商品はタイマー機能が搭載されており、4時間、8時間、12時間、16時間、20時間、24時間と4時間刻みで設定することができ、指定時間が来ると電源が切れます

ところが、このタイマーが不正確で設定の半分ぐらいの時間で切れてしまうようになっています。例えば8時間で設定すると4時間弱で切れます。アマゾンの口コミでも言及されており、今回取り寄せた商品に限った故障ではないようです。

そのため8時間で切りたいなら16時間に設定しないといけません。この点、早期の改善を期待したいです。

使いやすさ

コントローラは使いやすいですが、マットが使いづらいです。

到着時はマットは丸まっており、ちょうど30cmのラップの箱より二回り、三回り大きいぐらいの箱に丸めて入れてあります。

最初は硬いので加熱してからマットを充分に広げるのですが、このマットがごわごわして硬く、温めても柔らかくならず波打つような感じです。

他のマットは1~2ミリ程度の厚さでしたが、こちらは電熱線が表面から見えるほど分厚く、結果的にマットも厚めです。そのため軽い鉢だと置いたときガタガタ揺れます。3日間加熱を続けましたが、これ以上柔らかくなりませんでした。

防水性

防水性はないようです。防水性については言及がなく、水がかからないようにとの注意書きがあります。また温度プローブ(温度チェッカー)も非常に湿った土には挿さないようにと書いてあります。しかし今回は水温を測りたいので、プローブの先を少しだけ水に浸けました。

防水性はないので、鉢を置いて上からじゃぶじゃぶ水をやることはできないようです。

消費電力と電気代

実測の消費電力は0W~32Wです。

このマットは温度調節機能付きなので、ずっと加熱するわけではなく、設定温度に達したら自動的に加熱が止まります。そのとき測ると0Wです。加熱するときは30~32Wの消費電力で電熱線を加熱しているようで、15Wなど途中の消費電力はみられませんでした。

そのため、何時間使ったらいくらと一概にいうことができません。そこで最大の電気代を計算したところ、付けっぱなしで月648円(常時30W消費し24時間稼働した場合)となりました。

実測消費電力 30~32W
電気代の試算 ※3
1時間 0.90円
24時間 21.6円
30日間 648円

※3 1kWh 30円で試算しています。常時30Wで加熱した場合を計算しています。

保温効果の検証実験

テストの方法

今回は写真のように腰水管理(底面吸水)の実生(種まき)を想定して実験しました。

Hyindoor 10″x20.75″ ヒートマット サーモスタット付き 園芸ヒーター 発芽マット

ペットボトルを加工したものを腰水容器とし、プレステラ90鉢を3個並べ土を入れ、充分に水分を吸わせます。その後15℃程度の水温の水を300ml足して蓋を閉じます。

後は水中を測れる温度計の検針を腰水に挿し込んで水温を計測します。

実験は朝10:00から開始し、1日ごとにレベル1ずつ朝~昼~夜の温度変化を15分おきに計測します。
実際には1日目の10:00からレベル2、2日目の10:00からレベル3、3日目の朝10:00からレベル1を実験計測しました。

このテストはほとんど暖房を入れていない部屋で行っています。日によって気温が変動するため室温も一定ではありません。そのため、室温も同時に観測して室温との差を測ります。(15分おき)また今回はマットの表面温度も15分おきに計測しました。

そして何よりもサーモスタット機能がきちんと作動しているか(室温が上下しても鉢の温度は一定か)をモニターしました。

テスト結果

2023/1/4、1/5、1/7の合計72時間を計測しました。

その結果、室温が10~15℃の条件下でレベル1は23℃程度を維持、レベル2はしっかり25℃をキープしました。しかしレベル3は夜間26℃程度まで下がってしまいました。※これは製品の消費電力30Wの限界と思われます。室温10℃を25℃に上げられますが、45℃までは上げられません。

グラフが細かいので、パソコンなど画面の大きいデバイスで拡大してご覧ください。

これがマットに乗せた自作育苗箱内の水温の生のデータです。(USBロガー温度計「RC-4」)

Hyindoorサーモ付きレベル2 72時間

Hyindoor製サーモスタット付きヒーターマットの温度グラフ レベル1
レベル1(設定温度20℃)の時の水温と室温の推移グラフです。20℃よりやや高い23℃程度を維持しているのが分かります。

Hyindoorサーモ付きレベル2 72時間
レベル2(設定温度25℃)の時の水温と室温の推移グラフ(72時間)です。室温とマットの温度をExcelグラフに落とし込んだものです。

Hyindoor製サーモスタット付きヒーターマットの温度グラフ
こちらはレベル3(設定温度30℃)の時の水温と室温の推移グラフです。昼間は31℃を保ったものの、夜は30℃は保てず低下、室温に左右されてしまっているのが分かります。

Hyindoorサーモ付きレベル2 72時間
加熱温度の推移です。寒いときは強く加熱、温かい時は弱く加熱しているのが分かります。

他の園芸ヒーターマットとの比較

現在、Hyindoor製通常ヒーターマット、Hyindoor製サーモ付きマット、MARUNDA製マット、Namotekマットの4商品を比較しています。

4つのヒーターマットを実験した環境は、夜間9℃程度、日中15℃程度になる部屋で、だいたい実験条件は一定にできたかと思います。

Hyindoor通常版との比較
まずHyindoor製では、サーモスタット機能なしの通常のヒーターマットもラインナップされています。

そちらとの比較では、まず消費電力がこちらが30Wなのに対し、サーモなしマットは18Wと加熱効果に大きな差があります。当然サーモ付きHyindoorマットのほうが高い温度にすることができ、10~15℃の室温を25~30℃まで上げることができます。

サーモ無しのHyindoor製マットは最高で室温14.6℃時に23.4℃までしか上げられませんでした。

他社製との比較
またNamotek製やMARUNDA製の他社ヒーターマットでは、室温10℃~15℃で水温を20~25℃に(およそプラス10℃)することができました。

製品 測定時平均室温 平均水温 平均加温温度
Namotek製 12.8℃ 22.0℃ 9.2℃
MARUNDA製 13.0℃ 21.7℃ 8.7℃
Hyindoor製サーモなし 14.3℃ 23.9℃ 9.6℃
Hyindoor製サーモあり
レベル1(20℃)
14.0℃ 23.5℃ 9.5℃
Hyindoor製サーモあり
レベル2(25℃)
13.1℃ 25.3℃ 12.4℃
Hyindoor製サーモあり
レベル3(30℃)
13.2℃ 28.6℃ 15.4℃

良くある質問と答え

西日本(60Hz地域)で使えるか?
この商品は付属の取り扱い説明書に50/60Hz対応と書いてあります。そのため60Hz地域でも使うことができます。実際管理人も60Hz地域(福岡県・西日本)で使っていますが、全く問題ありません。

温度の調節機能はあるか?
サーモスタット機能がついているため、自動で温度を調節され、室温に左右されず設定温度を保つことができます。

防水性はあるのか?
防水性についての言及はなく、また水に入れないでくださいとの注意書きがあります。そのため上に置いている鉢にじゃぶじゃぶ水をやったり、コード回りが濡れることがないように気をつけてください。

連続使用は可能か?
連続使用できます。デフォルトでは連続使用になっており、タイマーをかけたい場合のみタイマーを設定し自動で切ることができます。

マットが温かくない、壊れているのか?
冬場は室温が低いと、設定レベルまで温度が上がらないことがあります。例えば実験的に15℃の室温では30℃以上に加熱することができませんでした。そのため触ってもそれほど熱くなく、手の温かい方にはマットが冷たく感じると思います。

パッケージから海外用に見えるが、コンセント(電源)は日本で使えるか?
これは100V~120V対応のJP/US版のため、日本の100V環境でも使うことができます。また対応周波数は50Hz/60Hzで、全国で使うことができます。

多肉植物への使い方例

実生(種まき)・発芽

育苗マットともいわれるように、植物一般のタネの発芽用、また多肉植物の実生(種まき)用の用途が考えられます。

マットを敷いて加熱することで、室温プラス10℃~20℃の効果が得られるため、土や腰水の温度が上がり、暖かくないと発芽しづらい種子の発芽を促進することができます。

多肉植物の用途では春先や晩秋のサボテンやコーデックスの実生(種まき)に使うことができます。その場合腰水容器を直接ヒーターマットの上に乗せて加温します。

発根管理

コーデックスの現地球は輸入時に根を切り落とされます。そのため日本で発根させる発根管理が行われます。その際、地温が低いと発根しづらい種類があり、そのような種類の鉢をヒーターマットの上に置いて土と鉢を温めるのに使うことができます。

寒さ対策

冬は寒冷地を中心に気温がマイナスに達し、室内でも窓際などは非常に寒くなります。多肉植物は寒さに弱いものが多いので、そのような場合に鉢の下に育苗マットを敷くことで、鉢を温め多肉植物を寒さから守ることができます。

メリットデメリットのまとめ

メリット

  • サーモスタット機能付きなので室温に左右されず、温めたい鉢の温度を一定に保てる
  • 実測で室温10~15℃なら25℃設定(レベル2)で25~26℃をキープできる
  • 温度は6段階(20・25・30・35・40・45℃)に設定できる
  • コントローラーは使いやすく見やすい
  • サーモスタット機能付きでこの価格帯はコストパフォーマンスがよい

デメリット

  • 室温が低いとレベル6(45℃)などまで上がらない
  • 10~15℃の室温なら30℃までしか上がらない
  • タイマーが不正確で設定時間の半分程度で切れてしまう
  • マットが完全な平らではなく若干波打っていて鉢を置きにくい
  • サーモスタット機能なしのマットよりは価格が高い

総合評価

サーモスタット付きで保温性能はよく、25℃なら25℃の設定温度をほぼ正確に保ってくれます。また使い方も簡単で完全な平らではありませんが、比較的やわらかいです。

  • 春の早い時期や秋の遅い時期などに多肉植物やサボテンの種まきをしたい場合
  • コーデックスの発根管理を行いたい場合
  • 冬の室内での寒さ対策を行いたい場合

などにおすすめできるとと思いました。

一定温度を保ちたい場合サーモスタット機能が必須になりますが、通常の加熱するだけのマットより価格が高い傾向にあります。値段とのバランスから、このマットが選択肢になるかと思います。

後は長期間使用した場合の劣化があるのか、耐久性はどれくらいか、故障などのトラブルはないかなどの点が知りたい所ですが、今のところ購入したばかりなので分かりません。

これから使ってみて、分かり次第またレポートさせていただきます。

コメント