マグアンプK(マグァンプK)は多肉植物やサボテンにも使うことができます。そこでどのような成分と効果があるのか、どれくらいの量与えたらよいのか、使う方法や写真も掲載しています。
目次
マグアンプK 小粒のプロフィール
マグアンプK | |
---|---|
肥料成分 | チッソ、リン酸、カリ、マグネシウム N-P-K-Mg = 6-40-6-15 |
その他の成分 | なし |
効果の継続期間 | 約2ヶ月 |
商品と価格 | 600g(1,210円) |
販売店 | Amazon、ホームセンター、園芸店など Amazon |
多肉植物での主な用途 | 追肥、元肥の両方に使える |
希釈倍率 | 株元にそのままばらまくか土に混ぜ込む |
メーカー説明 |
詳細情報
※原文まま 公式サイトより |
パッケージの写真
量の目安
小匙1杯は約4g | 小匙1杯の目安 | ひとつまみの目安 |
ひとつまみ0.5g | 2つまみ約1.0g | 3つまみ約1.5g |
作物ごとの与える量
作物 | 場所 | 量 |
---|---|---|
草花・鉢花・球根・観葉植物 | プランター・鉢・花壇(撒く) | 1株 4g |
野菜 | プランター・鉢・花壇(撒く) | 1株 5g |
芝生・グランドカバー | 庭(撒く) | 1平方メートル50g |
種まき | 土(混ぜ込む) | 土1Lに4g |
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多肉植物への効果と使い方
多肉植物に使っても良いのか
まず第一にマグアンプKは多肉植物に使って良いのでしょうか?
多肉植物も植物の一つです。もちろん使って構いません。
多肉植物は肥料がいらないと考えがちですが、実際には植物の一つなので肥料が必要です。原産地では肥料を与えませんが、なぜ鉢植えでは与えなくてはいけないのでしょうか。
それは、自然界に生えている植物には、生態系のバランスや微生物の働きで微量要素やミネラルなどが補われるのに対し、鉢植えでは水やりで流れ出てしまう一方だからです。
多肉植物は肥料をやることで、そのような微量要素を補い、また肥料(リン酸成分)の効きにくい赤玉土で栽培している欠点を補うことができます。
それではどのくらいの量を与えたらよいのでしょうか?
与える量は
マグアンプKには与える目安があるのですが、欄は野菜、観葉植物、草花、鉢花、芝生、種まきなどとなっていて多肉植物という項目はありません。
多肉植物は性質上はほとんど肥料分のない岩地や乾燥地帯に生えています。そのため肥料の少なすぎよりは多すぎの方が問題になります。
多肉植物は通常の植物の半分程度の肥料を与えれば充分とされています。そこで、与える量を半分にします。欄の中で一番近いのは鉢植え植物の観葉植物なので、通常1株4gの所、2g程度としたい所です。
しかし観葉植物は比較的大きな鉢(4号鉢~直径12cm以上)に対して多肉植物は2号鉢~3号鉢(直径6cm~9cm程度)のものが多いです。すると土の体積も半分以下になります。
そのため単に鉢植えの植物の半分にしただけでは多すぎるということが分かります。そこで、鉢の中の土が半分以下である点から、一株の量は2gの半分である1gにします。
1gとは、成人の手指3本を使ってつまんだ場合の2つまみ程度になります。(上の画像を参照してください)
画像出典:公式サイトより
またマグアンプKの効き方(微生物の働きなどによりゆっくり溶け出す)から考えても、多少多く与えても多すぎる害が出にくいということなので、多肉植物は1鉢1g程度であれば問題ないのではないかと考えられます。
実際管理人はメインはハイポネックス原液を使っているのですが、種まきやリトープスなど土に混ぜ込むタイプで使う場合、マグアンプK小粒を2つまみ程度使っています。これまでで多肉植物に弊害が出たことはありませんでした。
これはあくまで管理人の目安で、人によってはもっと多くあるいは少なくしてうまくいっているケースがあるかと思います。ご自身の多肉植物の種類や大きさなどから色々と調節してみてください。
使い方
マグアンプK小粒はそのままばらまくか、土に混ぜ込みましょう。
ばらまく場合は、株元の土に株を囲むようにして撒きます。多肉植物のような小さな鉢では、土の面積が小さいので均等にばらまいてもよいでしょう。このとき、株の周りに葉が混み合っている場合は、小さなスプーンなどを使うと撒きやすいです。
土に混ぜ込む場合は、土1L当たり2つまみ(1g程度)をまぶして均等になるまで混ぜます。
タイミング
多肉植物には生育期と休眠期があります。休眠期は水を与えず肥料も必要としないので、マグアンプKは与えないようにします。適切な時期はその多肉植物の生育期です。
また生育期の中でも特に生育が盛んで肥料を旺盛に必要とする時期がおすすめです。具体的には春秋型は3~5月頃と9~11月頃、夏型は4~6月頃と酷暑を除いた9月頃、冬型は10~12月頃と3~4月頃です。
また液肥など追肥で他に肥料をやっている場合は、マグアンプKを最初から撒く元肥にする必要はありません。(どちらか一方でよいです。)
土に混ぜ込む場合は、植え替えするタイミングで、土に混ぜ込みそれを使って植え付けるようにします。
マグアンプKの特徴やQ&Aなど
マグアンプKの小粒・中粒・大粒の違いは
肥料のサイズと効き目の長さが異なります。小粒は顆粒状で通常の植物(の水やり回数)でおよそ2ヶ月間効果が継続しますが、中粒は約1年、大粒は約2年効果が継続します。多肉植物では水やり回数が少なく従って肥料の効き目が長いので、効果2ヶ月の小粒を用いる場合が多いです。
種類 | 効き目 | 用途 |
---|---|---|
マグアンプK 小粒 | 約2ヶ月 | 草花・野菜の種まき、苗づくりの元肥など |
マグアンプK 中粒 | 約1年 | 色々な植物(草花・球根・野菜・観葉植物など) |
マグアンプK 大粒 | 約2年 | 植え替え頻度が少ない植物(花木や果樹、バラや宿根草、山野草など) |
配合されている成分は
マグアンプKには、肥料の三要素である、チッソ、リン酸、カリがそれぞれ6、40、6の比率で配合されています。その他にマグネシウムを15含み、N-P-K-Mg = 6-40-6-15となっています。これは小粒・中粒・大粒共通の配合量です。
固形肥料とは
液体肥料は与えるとすぐに効果が出て、効く時間も短いのに対し、固形肥料は水やりや雨などでだんだん溶けて土に染みこみ、根から吸収されます。そのため即効性は劣ります。置く場合とばらまく場合、土に混ぜ込む場合があります。
緩効性肥料とは
緩効性肥料とは、成分が少しずつ流れ出て長期間効果が続く肥料のことをいいます。マグアンプKもこの緩効性肥料で、サイズにより効き目の期間が異なります。
活力剤との違いは?
肥料の三要素であるチッソ、リン酸、カリのうち、2つの成分の合計が0.2%以上のものを「肥料」といいます。これ以下の濃度のものは肥料と表示することはできません。活力剤は肥料成分がこの基準を満たさないか全く含んでいないもののことを指します。
活力剤は製品により微量要素やアミノ酸、ビタミンなど肥料以外の成分だけど植物の生育に必要なものを含んでいます。そのため、どちらも植物に必要であることが分かります。
このように肥料と活力剤は異なる成分を持つものなので、双方とも代用することはできない(目的に応じて使い分ける)と考えましょう。
肥料の有効期限は?
マグアンプKは有効期限はありません。食品や薬品と異なり成分の変化は起こりにくく、経年で劣化しにくいことがその根拠です。
ただ長期間日に当たったものやフタが空いていたものは空気や光により劣化しますので、変質している恐れがあるので使わないほうがよいでしょう。
袋の裏の下部に書いてある日付は何なのか
袋の裏に書いてあるのは製造年月日です。有効期限ではありません。その肥料がいつ製造されどのくらい古いのかを判断する目安としましょう。
水に溶かして使って良いのか
マグアンプKは水に溶ける成分と水に溶けない有効成分の2つが含まれています。そのため水に溶かすだけでは効果が充分に発揮できません。そのため土にばらまいたり混ぜ込んだりして使うようにしましょう。
マグアンプKを与えたら他に何もいらないか?
マグアンプKは肥料なので、他に肥料を与える必要はありません。ハイポネックス原液など別の肥料を追肥すると、肥料の与えすぎになってしまいます。しかしマグアンプKにはチッソ、リン酸、カリ、マグネシウムは含まれていますが、その他の成分は未記載(含まれていない)です。
そのためマグアンプKだけでは微量要素が不足する可能性があります。そのため活力剤で適宜、ミネラルやビタミンなどを補うようにしましょう。