メネデールの詳細と多肉植物への使い方（レビュー）

植物活力剤であるメネデールは多肉植物やサボテンにも使うことができます。メネデールにはどのような成分が入っているのか、肥料との違いは何なのか？何倍に希釈すればよいのか、実際に薄めて使う方法や写真も掲載しています。

メネデールのプロフィール

メネデール
肥料成分	なし
その他の成分	二価鉄イオン
効果の継続期間	不明
商品と価格	100ml（335円）、200ml（650円）、500ml（1,473円）、2L（3,315円）、5L（6,444円）（参考：Amazonでの取り扱い価格）
販売店	Amazon、ホームセンター、園芸店など Amazon
多肉植物での主な用途	多肉植物を活性化させる。挿し木や種まきの時、発根を促す。
希釈倍率	薄めて水やりの時に与える
メーカー説明	「いつでも使える、植物のサプリメント」 植物の生長に欠かせない鉄を、根から吸収されやすいイオンの形で含む植物活力素です。発根を促し、元気な株に育てます。肥料でも農薬でもないので毎日使え、さし木、種まき、植え付け、植え替えから弱った時の活力アップまで、あらゆる場面で活躍します。 ※原文まま　公式サイトより

パッケージの写真

希釈方法

水2L分を作る	キャップ1杯は約11g	すりきり1杯
水2Lペットボトルに注ぐ	無色で水のように見える

多肉植物への効果と使い方

多肉植物に使っても良いのか

まず第一にメネデールは多肉植物に使って良いのでしょうか？

多肉植物も植物の一つです。もちろん使って構いません。

多肉植物は肥料やビタミンなどいらないと考えがちですが、実際には植物の一つなので肥料やミネラル分、ビタミン類が必要です。原産地では特段肥料などを与えませんが、なぜ鉢植えでは与えなくてはいけないのでしょうか。

それは、自然界に生えている植物には、生態系のバランスや微生物の働きで微量要素やミネラルなどが補われるのに対し、鉢植えでは水やりで流れ出てしまう一方だからです。

多肉植物は肥料や活力剤をやることで、そのような微量要素を補い、健康に育てることができます。

ただし、メネデールはあくまで「活力剤」です。植物が生きるのに不可欠な肥料分は含んでいないので、メネデールだけで育てることはできません。必ず肥料と書かれたものと併用するようにしましょう。

濃度は

それではどのくらいの量を与えたらよいのでしょうか？

メネデールは通常100倍（50～200倍）に薄めて与えると決まっていますが、活力剤なので（肥料ではないため）この量を与えないといけないという決まりはありません。公式サイトからも分かるように、毎日与えても、1週間に1度与えても問題ありません。

使い方

メネデールは水に薄めて水やり代わりに与えましょう。

なお、メネデールと一緒に肥料を与えたい場合がありますが、液肥の場合は混合して構いません。固形肥料なら、固形肥料をばらまいた上からメネデール水を掛けても問題ありません。しかし農薬とは混ぜないようにしましょう。

タイミング

多肉植物には生育期と休眠期があります。休眠期は水を与えず肥料も必要としないので、メネデールは与えないようにします。適切な時期はその多肉植物の生育期です。

また生育期の中でも特に生育が盛んで肥料を旺盛に必要とする時期がおすすめです。具体的には春秋型は3～5月頃と9～11月頃、夏型は4～6月頃と酷暑を除いた9月頃、冬型は10～12月頃と3～4月頃です。

メネデールの特徴やＱ＆Ａなど

どのような時に使えば良いのか
メネデールのラベルには

• 挿し木、株分け、植え替え
• 花苗、野菜苗の植え付け
• 果樹、花木、庭木の植え付け
• 種まき、球根の植え付け
• 弱った花、庭木の回復
• 切り花の水揚げ
• ハイドロカルチャーやアクアリウム

が用途としてあげられています。

配合されている成分は
メネデールには、二価鉄イオン（Fe++）が主成分として配合されています。この成分は肥料成分には当たりませんが、植物に必要な微量要素の一つである鉄です。二価鉄イオンは植物の根から吸収されやすいイオンの形にした鉄のことです。この鉄が植物の生長を助け、水分や養分の吸収を高めたり、光合成を活発にする働きがあります。

また二価鉄イオンには、植物の切り口や傷ついた部分からにじみ出る物質と結合して膜のようなものを作る働きがあります。切り口を保護すると同時に、新しい根の発生を促します。

肥料との違いは
肥料の三要素であるチッソ、リン酸、カリのうち、2つの成分の合計が0.2％以上のものを「肥料」といいます。これ以下の濃度のものは肥料と表示することはできません。メネデールはチッソ、リン酸、カリを0.2%以上含まないため肥料ではありません。

しかし活力剤は微量要素やアミノ酸、ビタミンなど肥料以外の成分だけど植物の生育に必要なものを含んでいます。そのため、どちらも植物に必要であることが分かります。

このように肥料と活力剤は異なる成分を持つものなので、双方とも代用することはできない（目的に応じて使い分ける）と考えましょう。

メネデールの有効期限は？
製造から5年をめどに使ってください。使用期限を切れた場合、すぐ使えなくなることはありませんが、効果が保証されないので新しいものを買った方がよいでしょう。

容器の底に書いてあるのは使用期限？
容器の底に書いてあるのは製造年月です。従って製造年月から5年を目安に使えば良いことが分かります。

メネデールを与えたら他に何もいらないか？
メネデールは二価鉄イオンを含む活力剤です。活力剤は肥料（チッソ、リン酸、カリなど）ではないのでこれとは別に肥料を補う必要があります。肥料である、ハイポネックス原液などを併用すると1回の水やりで活力剤（メネデール）と肥料成分を与えることができます。

ハイドロカルチャー（水耕栽培）に使えるのか
メネデールは水耕栽培（ハイドロカルチャー）に使うことができます。（ラベルに記載）

メネデールの安全性は？
農薬、肥料ではなく、化学合成成分を使っておらず、安全に使うことができます。野菜など口にするものにも与えることができます。