プロトリーフの「培養土 室内向け観葉・多肉の土」は多肉植物に向いているでしょうか?他の土との比較や水やり時の重さ、粒の大きさ、土の乾き具合など詳しく調査しています。
目次
プロトリーフ「培養土 室内向け観葉・多肉の土」のプロフィール
プロトリーフ 培養土 室内向け観葉・多肉の土 | |
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原料 | 鹿沼土、パーライト、赤玉土、速効性化成肥料、緩効性化成肥料 |
容量と価格 | 0.6L(4号鉢)=209円、3.5L(7号鉢)=560円、8.4L(10号鉢)=1,209円(Amazon価格) |
1Lの価格 | 143円から |
メーカー | プロトリーフ |
ph(酸性度)調節 | 不明 |
肥料の配合 | 有り(速効性化成肥料・緩効性化成肥料) |
適応植物 | 観葉植物、多肉植物 |
メーカー説明 |
→土袋の説明より |
販売 | Amazon |
パッケージの写真
他の土との比較など
メジャーとの比較 | プレステラ105に入れた場合 | 1Lの重さは500g(訂正済み) |
土の構造 | 乾燥時と水やり後の比較(右が乾燥時) |
メーカー説明と検証
- 粒状で手が汚れにくくてお掃除もラク
- 濡れると色が変わるので水やりのタイミングが分かりやすい
- 堆肥を使わないので虫がよりつきにくい
- 2種の元肥入りで生育を効率よくサポート
→土袋の説明より
検証
メーカー説明(パッケージ表示)が正しいか検証していきます。
- →確かにいわゆる泥は入っていないので手が汚れにくいです。
- →確かに濡れると色が変わる鹿沼土が入っているので、乾き具合が分かります。
- →堆肥はカビや虫の原因になりますが、それが使われていないので室内向けといえます。ただコケが生えることはあるそうです。
- →何という肥料が入っているか分かりませんが、速効性と緩効性の2種が入っているようです。
詳細情報
価格(コスパ) | おすすめ度 | 総合評価 |
---|---|---|
★★★ | ★★★★★ | 〇~◎ |
水はけ・通気のよさ | 土の重さ | 粒の大きさ |
---|---|---|
良い | ちょうど良い | 小粒で揃っている |
保水量(保水性) | 水の乾きやすさ | 素材の数 |
---|---|---|
多め(良い) | しっかり乾く(82g中82g乾く) | 良い(3種類以上) |
みじんの量 | 水の抜け方 | 流れ出た水のにごり |
---|---|---|
ほぼなし | 良い(ざーっと抜ける) | 濁り有り |
1Lの重さ | 乾燥時(プレステラ105) | 保水量(プレステラ105) |
---|---|---|
500g | 151g | 鉢の重さを除き82g |
水やり直後 | 3日後 | 5日後 | 7日後 |
---|---|---|---|
233g | 190g | 160g | 151g |
- 価格(コスパ)は5段階評価(★が多いほどコスパがよい)
- おすすめ度は5段階評価(★が多いほどおすすめ)
- 総合評価は4段階評価(×、△、〇、◎)
メリット
- 土の重さがちょうど良く、粒も揃っておりサイズもよい
- 3種類の素材が配合されている
- 有機肥料が入っていないので虫・カビが出にくい
- 水のしみこみがよく水はけもよい
- 適度な保水力がある
デメリット
- 最初、鉢底から出てきた水が濁る
- 1L=143円からと価格が高め
- 小さい鉢には粒がやや大きめなのが気になる
使った感想
重さの写真は計測ミスで訂正済みです。再度計量し直したところ1L換算500gとなりました。標準的な土は400~600gとされているので、ちょうどその真ん中ぐらいです。水に濡れたときの重さも233gと重すぎませんでした。
粒のサイズは揃っており、小粒よりやや大きめです。2~2.5号鉢(直径6cm~7.5cm)にはやや大きめかもしれません。(許容範囲だと思います。)3号鉢(9cm)以上ならちょうどよいと思います。
保水性は適度にありプレステラ105という容器で151gの土が82gの水分を保持しました。保水力は今回実験した7種類の中で2番目に強いです。
向いている鉢は3号鉢(9cm)程度が一番ちょうど良いのではないかと思います。2号鉢だとちょっと粒が大きめかなという感じです。
水のしみこみ具合はとてもよく、しっかりしみこみそして保水、保水量を超えたら鉢底からざばーっと出てきました。土の浮きや染みこみにくさなどはありませんでした。
コスパ(価格)は1Lで143円からとやや高めの設定です。一番高いのは0.6L袋で203円します。量が必要な方には割高かもしれません。
総合的には〇~◎となりました。肥料も入っており、室内でも使うことができる清潔な土で、素材の種類も3種類使われており、土の性能としては◎なのですが値段の点が一点、惜しかったです。
活用事例とおすすめできる多肉植物
管理人は普段土は自分で混ぜて作る派なのですが、今回コーデックス(塊根植物)のアデニウム「砂漠のバラ」にこの土を使ってみました。
寒さのため葉を落としています
2022年4月の写真
2022年4月にこの土を使って植え替え、2022年12月現在もとても健康に育っています。
2022年11月の写真
※鉢のサイズは9cm(3号鉢)です。
ポイントは配合されている土の種類や粒ぞろい、そして化成肥料が入っている点だと思います。
この室内向け観葉・多肉の土には、鹿沼土、パーライト、赤玉土、速効性化成肥料、緩効性化成肥料が入っています。鹿沼土が入っているので水やり後土の色が変わり、土が乾いたかどうかの目安になります。
パーライトは小さいのかよく確認できませんでしたが、基本の用土である赤玉土と鹿沼土がベースとなっています。また有機肥料ではなく緩効性と速効性の化成肥料が入っているので、カビの危険が少なく、効果が長く続きます。
実際この3週間ほど寒さのため、室内にずっと取り込みっぱなししていますが、土にかびは生えていません。
おすすめできない種類としては、小さな苗が挙げられます。小さな苗は2号鉢以下(口径6cm程度)のことで、このような苗だと土がゴロゴロしすぎて根張りがうまくいきづらいです。小さな苗にはハイポネックス社のサボテン・多肉・観葉植物の土(→解説ページ)が向いています。
この土は、コーデックスのように水はけを好む種類や、少し大きめの苗(9cmポットなど)、また腐りやすい夏の多肉植物用土として、土が乾いたかどうか分かりづらい初心者の方、多肉植物用土にありがちな、ふわふわ浮く土が苦手な方におすすめできると思います。