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GFベンレート水和剤の詳細と多肉植物への使い方

※このページでは、多肉植物に使える農薬について記述していますが、適用外の作物への殺菌剤の使用を推奨する意図はありません。あらかじめご了承ください。(多肉植物に使う場合、観葉植物への適用がない農薬を使うと農薬取締法に抵触してしまうため、自己責任での利用となります)

農薬プロフィール

GFベンレート水和剤 GFベンレート水和剤
タイプ ■殺菌剤(病気)
予防効果(〇)治療効果(〇)
成分 ベノミル水和剤
多肉植物での主な用途 ◆病気:うどんこ病、黒星病、灰色カビ病、斑点病、苗枯病、炭疽病、白さび病、立枯病、褐斑病、球根腐敗病、黒根病、花腐菌核病、つる割病、菌核病、いもち病、乾腐病、そうか病などカビ(糸状菌)が原因の多くの病気に効果があります。
希釈倍率 タネの消毒は1,000倍
適用作物 観葉植物への適用がありません。
その他 におい:なし
色:白い
沈殿:あり
展着剤の要不要:必要
危険性 海産動植物への影響:あり
眼への刺激:弱い刺激あり
皮膚への刺激:弱い刺激あり
販売店 Amazon
ホームセンター、園芸店

パッケージの写真

ベンレート水和剤表紙 ベンレート水和剤側面 ベンレート水和剤側面
ベンレート水和剤裏面 ベンレート水和剤個包装 ベンレート水和剤白い粉末

特徴

※原文まま

  • カビ(糸状菌)が原因で発生する広範囲の病気に効果があります。
  • 浸透移行性作用により病原菌の侵入を防ぐ予防効果と侵入した病原菌を退治する治療効果を兼ね備え、病原菌の細胞分裂を阻害して防除します。
  • 黒星病、うどんこ病に優れた効果があります。特に黒星病には早春の萌芽前から散布することで防除効果が高まります。
  • 植物に対する薬害も少なく、また低濃度で使用するので、葉の汚れも少ないです。

薬液の作り方

農薬水1Lを用意する ベンレート水和剤ベンレート水和剤0.5g×1Lで2,000倍を作る 展着剤展着剤を入れる
展着剤水は茶色になる ベンレート水和剤封を切る 展着剤混ぜ合わせると白濁する
ベンレート水和剤500mlのスプレー容器に詰め替える

散布液の希釈倍率

1袋0.5g当たり
500倍 250ml
1,000倍 500ml
2,000倍 1,000ml
2,500倍 1,250ml
3,000倍 1,500ml
4,000倍 2,000ml

殺虫剤・殺菌剤との混合の可否

混ぜてよいもの

【殺虫殺菌剤】
ベニカX乳剤、兼商モレスタン水和剤

【殺虫剤】
ベニカ水溶液、ベニカマツケア、ベニカR乳剤、ベニカS乳剤、ベニカベジフル乳剤、GFオルトラン液剤、GFオルトラン水和剤、マラソン乳剤、スミチオン乳剤、オルチオン乳剤、STゼンターリ顆粒水和剤、ダニ太郎、バロックフロアブル、スミソン乳剤、モスピラン液剤

【殺菌剤】
STダコニール1000、STサプロール乳剤、トップジンMゾル、GFワイドヒッター顆粒水和剤、サンケイエムダイファー水和剤、サンケイオーソサイド水和剤80、パンチョTF顆粒水和剤

混ぜてはいけないもの

散布時の注意点・安全上の注意点

公式サイト(https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1512.html)より引用しています。

安全上の注意点

  • 使用量に合わせて薬液を調整し使い切ること。
  • 眼に弱い刺激性があるので、眼に入らないように注意すること。眼に入った場合は直ちに水洗すること。
  • 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないようにすること。付着した場合は直ちに石鹸で良く洗い流すこと。
  • かぶれやすい体質の人は取り扱いに注意すること。
  • 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業着などを着用すること。作業後は直ちに手足や顔を石鹸で良く洗いうがいをすること。
  • 作業時に着用していた衣服などは他のものと分けて洗濯すること。
  • 本剤で処理した種子などは食料や動物飼料として用いないこと。
  • 街路、公園などで使用する場合は使用中および使用後、少なくとも使用当日は小児や使用に関係ないものが使用区域に立ち入らないよう、縄囲いや立札をたてるなどして 人畜に被害を及ぼさないようにすること。

散布前の注意と散布時期

  • 体調の優れない時は薬剤散布を行わない。
  • 葉が変色してからでは、その後薬剤を散布しても元通りには戻らない。発病前か発病初期に7~10日間隔で数回連続して散布するのが正しい本剤の使用方法。
  • 散布後すぐ雨が降ると再度散布する必要があるので、半日ほど雨が降らない天候の日を選ぶ。
  • 初めて本剤を使う場合は、あらかじめ小面積で薬害の有無を確認してから全面に散布する。

散布中の注意と散布方法

  • 風向きに注意して散布する。
  • 周辺の民家や洗濯物、ペット、玩具に散布液がかからないようにすること。
  • 自動車や塀、壁などはおおいをしてかからないようにすること。
  • 散布は途中で食事などをせずてきぱき短期間で行うこと。
  • 散布量は葉からしたたり落ちる直前くらいが適当な量。
  • かけむらがないよう、葉の裏からも充分に散布する。

散布後の注意

  • 散布に使用した器具は良く洗うこと。
  • 散布当日は小児やペットが散布区域に入らないようにすること。

多肉植物に効果的か?

ベンレートは正確には多肉植物(観葉植物)に適用がないため使えないのですが、実際には効果があります。

ベンレートはうどんこ病、黒星病、灰色カビ病、斑点病、苗枯病、炭疽病、白さび病、立枯病、褐斑病、球根腐敗病、黒根病、花腐菌核病、つる割病、菌核病、いもち病、乾腐病、そうか病など、カビ(糸状菌)が原因の多くの病気に効果があります。

実際セダムのうどんこ病などにベンレートを使いましたが、一番よく使ったのが種まきの苗(実生)へのかび予防でした。リトープスなどの種まきの時、腰水(底面吸水)に使ったり、土を消毒したりすることで、ある程度カビ病を予防できました。

また種と粉のままのベンレートをビニール袋に入れて振ることで、種の消毒も可能です。

管理人もかつてはベンレートを多用していましたが、現在では観葉植物に適用があり、また実生鉢の緑色の藻の抑制効果が高い、オーソサイドに切り替えています。

ただオーソサイドは非常に沈殿しやすいので、沈殿すると困るシーンではベンレートが活躍します。

またうどんこ病などへの「治療」効果があるため、かかってしまった病気へはオーソサイド(予防のみ)ではなくベンレートが有効です。

カビが原因の病気に広く治療効果があるため、1箱持っておくと良いと思います。

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