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多肉植物の軟腐病は治療・予防できるのか?

多肉植物が軟腐病になってしまった場合の治療に効果的な農薬(殺菌剤)はあるのか、対処方法や予防方法について解説しています。

軟腐病とは

軟腐病

セネシオ「大型銀月」の軟腐病

軟腐病は茎や葉、根が突然とろけたように柔らかく腐敗する病気です。強い悪臭を放つのが特徴で、進行が早く元気だった株が突然腐ったようにみえます。

軟腐病は細菌が原因で起こる病気の一つで、地中にいる軟腐病の細菌が植物の傷口や害虫からの囓られ痕などから侵入して起こります。高温多湿時に発生しやすく梅雨の終わり~真夏に多く発生します。

似ている症状に「根腐れ」がありますが、区別はどうしたらよいのでしょうか?

軟腐病の特徴には細菌による「強い悪臭」があります。一方根腐れにはニオイはありません。夏場、突然蒸れて枯れた多肉植物があった場合、ニオイの有無で軟腐病かどうか判断することができます。

軟腐病の対処方法は罹ってしまった株の除去です。また、細菌性の病気である軟腐病は農薬が効きにくく、効果のある殺菌剤がありません。

なりやすい種類と時期

特になりやすい種類というのはなく、ハオルチア、エケベリア、サボテンなど多肉植物の広い範囲が感染します。

また発生しやすい時期は5~10月で高温多湿時が多いです。

軟腐病は治療が困難

病気に効果がある農薬を殺菌剤といいます。
通常植物の病気で多いのはカビが原因で起こるカビ病で、全体の8割を占めます。これは殺菌剤と呼ばれる農薬である程度予防・治療することができます。

しかし細菌が原因で起こる軟腐病は効果的な農薬がなく、抜き取り処分するほか手立てがありません。

通常の病気であれば、元気な所だけ残し挿し木でリカバリーを試みますが、軟腐病の場合それも難しいです。

軟腐病の予防方法

観察 病害虫

軟腐病は一度罹ると治せない病気です。そのため予防することが大切です。しかし軟腐病の菌はどこの土にもいるため、予防が難しいです。

唯一できるのは、以下の3点です。
一つ目は細菌の侵入を防ぐために植物の体を傷つけないこと、傷口は素早く乾かすこと、害虫に囓られないよう殺虫剤を撒くことです。

二つ目は、通常軟腐病の菌は雑草の根の付近にいるので雑草をこまめに抜き取ることです。また多肉植物を植える際は水はけのよい土に植えるようにします。

最後に、軟腐病の菌はやわらかい組織に傷がついた時にそこから進入するため、窒素肥料のやり過ぎや日光不足で軟弱に育たないよう気をつけます。(徒長を防止します)

病害虫対策
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