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STサプロール乳剤の詳細と多肉植物への使い方

※このページでは、多肉植物に使える農薬について記述していますが、適用外の作物への殺菌剤の使用を推奨する意図はありません。あらかじめご了承ください。(多肉植物に使う場合、観葉植物への適用がない農薬を使うと農薬取締法に抵触してしまうため、自己責任での利用となります)

農薬プロフィール

STサプロール乳剤 STサプロール乳剤
タイプ <乳剤(薄める)>
■(病気)
予防効果(あり)、治療効果(あり)
成分 トリホリン(18.0%)
多肉植物での主な用途 ◆害虫:×
◆病気:うどんこ病、黒星病、白さび病、フェアリーリング病、葉かび病、灰星病
希釈倍率
適用作物 観葉植物への適用がありません。自己責任での利用となります。
その他 におい:あり
色:薄茶色
沈殿:なし
展着剤の要不要:必須ではない
危険性 海産動植物への影響:あり
眼への刺激:強い刺激性あり
皮膚への刺激:刺激性あり
ポイント 病気に対して予防と治療の効果を併せ持ち、うどんこ病と黒星病に効果があります。薄めて使う不便さはありますが、薬液にほとんど色がなく、葉の色を損ないにくいので多肉植物に使いやすいです。ただし痕が残りやすい多肉植物もあるので心配な種類は部分的に散布して確かめたほうが安全です。クラッスラのサビ病にも効果があります。
販売店 Amazon
ホームセンター、園芸店

パッケージの写真

サプロール乳剤 サプロール乳剤側面 サプロール乳剤側面
サプロール原液 サプロール茶色い液体
サプロール説明書

特徴

※原文まま

  • 病気の予防効果と葉の中に侵入した病原菌まで退治する治療効果を兼ね備えた殺菌剤です。
  • 特に防除の難しいバラの黒星病やサビ病にも効果があります。
  • 乳剤のため軽量しやすく、また散布後の葉の汚れも少なく草花・花木の鑑賞価値を損ないません。

薬液の作り方

農薬水1Lを用意する サプロールサプロール0.5ml×1Lで2,000倍を作る 展着剤展着剤を入れる
展着剤水は茶色になる サプロールスポイトで計量する ベンレート水和剤500mlのスプレー容器に詰め替える

散布液の希釈倍率

必要な薬の量 水500ml 水1L 水2L
800倍 0.6ml 1.3ml 2.5ml
1,000倍 0.5ml 1.0ml 2.0ml
1,500倍 0.3ml 0.7ml 1.3ml
2,000倍 0.25ml 0.5ml 1.0ml

殺虫剤・殺菌剤との混合の可否

混ぜてよいもの

【殺虫殺菌剤】
兼商モレスタン水和剤

【殺虫剤】
ベニカ水溶液、ベニカR乳剤、ベニカS乳剤、ベニカベジフル乳剤、GFオルトラン液剤、GFオルトラン水和剤、マラソン乳剤、スミチオン乳剤、オルチオン乳剤、STゼンターリ顆粒水和剤乳剤、ダニ太郎、バロックフロアブル、スミソン乳剤、モスピラン液剤、STアクテリック乳剤など

【殺菌剤】
STダコニール1000、GFベンレート水和剤、トップジンMゾル、サンケイエムダイファー水和剤、サンケイオーソサイド水和剤80、パンチョTF顆粒水和剤、カリグリーン、ヤシマストマイ液剤20など

混ぜてはいけないもの

石灰硫黄合剤、ボルドー液などアルカリ性薬剤、微量要素肥料

散布時の注意点・安全上の注意点

公式サイトより引用しています。

効果・薬害などの注意点

  • 梨、バラ、菊、メロン、イチゴに対し薬害を発生する場合がある

魚など環境に対する注意

  • 水産動植物(魚類)に影響を及ぼす場合があるため、河川や養殖池などに飛散・流入しないようにする

安全上の注意点

  • 誤飲などのないよう注意すること
  • 原液は眼に強い刺激性があるので、液剤調整時は保護メガネをして眼に入らないように注意すること。眼に入った場合は直ちに水洗して石の手当を受けること
  • 皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないようにすること。付着した場合は直ちに石鹸で良く洗い流すこと。
  • 使用の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業着などを着用すること。作業後は直ちに手足や顔を石鹸で良く洗いうがいをすること。

保管上の注意

  • 飲食物・食器類やペットの餌と区別し、火気や直射日光をさけ、密栓して低温な場所に保管する。過度な低温条件では沈殿を生ずる恐れがあるためさける

散布前の注意と散布時期

  • 体調のすぐれない時は薬剤散布を行わない。
  • 薬剤調整場所には小児やペットが近づかないように注意する
  • 病気のため葉が変色してからでは、その後薬剤を散布しても元通りには戻らない。発病前か発病初期に7~10日間隔で数回連続して散布するのが正しい本剤の使用方法。
  • 強風時や日中高温時の散布は避け、風のない朝夕の涼しいときに散布する
  • 散布後すぐ雨が降ると再度散布する必要があるので、半日ほど雨が降らない天候の日を選ぶ。
  • 初めて本剤を使う場合は、あらかじめ小面積で薬害の有無を確認してから全面に散布する。

散布中の注意と散布方法

  • 風向きに注意して散布する。
  • 周辺の民家や洗濯物、ペット、玩具に散布液がかからないようにすること。
  • 散布中は小児やペットが近づかないよう注意する
  • 散布は途中で中断せずてきぱき短期間で行うこと。
  • 散布量は葉先からしたたり落ちる直前くらいが適当な量。
  • かけむらがないよう、葉の裏からも充分に散布する。

散布後の注意

  • 散布に使用した器具は良く洗うこと。
  • 散布時に着ていた作業衣は着替えること
  • 必ず元の箱に入れて保管すること
  • 散布当日は小児やペットが散布区域に入らないようにすること。
  • 空容器は3回以上洗浄してから処理すること

多肉植物に効果的か?

観葉植物への適用はないものの、サプロールは多肉植物に効果的です。多肉植物にはサビ病にかかりやすい種類がありますが、サビ病の予防に効果があります。

クラッスラ属のレモータ、玉稚児、エレガンス、ジェイドタワー、デルトイデア、パステル、テトラゴナ、エリコイデス、ロゲルシー、若緑、銀揃え、銀盃、青鎖竜、星乙女、星の王子、南十字星などはサビ病になりやすく、一度なってしまうと治らず、他の株への伝染を避けるために抜き取り処分しないといけないことがあります。

サビ病が起こりやすい4~9月に毎月1~2回、サプロールをかけることで発病をかなり予防できます。またサプロールは、一度かかってしまったものを治すのは難しいようです。

管理人は多肉植物栽培の最初の年~2年目までベンレートを月1~2回スプレーしていましたが、発病してしまうことがありました。そこで3年目からサプロールに切り替えた所、発生を抑制できています。ちなみに倍率は1,000倍にしています。

ベンレートなどその他の殺菌剤で予防が難しい場合、サプロールを試してみると良いと思います。

しかしサプロール乳剤は薄めて使うタイプなので、スプレー式の市販品よりやや面倒です。その場合は、サプロールの成分である「トリホリン」を含むスプレー式のタイプを選ぶと良いと思います。探したところ、トリホリンを含む手軽なタイプは、GFオルトランC(エアゾール式)のみでした。→オルトランCの解説ページ

また、サビ病だけでなく、黒星病やうどんこ病にも効果があるため、1本あれば重宝すると思います。

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