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GFオルトランCスプレーの詳細と多肉植物への使い方

※このページでは、多肉植物に使える殺菌剤・殺虫剤について記述していますが、適用外の作物への殺菌剤の使用を推奨する意図はありません。あらかじめご了承ください。(多肉植物に使う場合、観葉植物への適用がない農薬を使うと農薬取締法に抵触してしまうため、自己責任での利用となります)

農薬プロフィール

GFオルトランC(スプレー) GFオルトランCスプレー
タイプ <エアゾール剤(噴霧する)>
■(害虫)
速効性(あり)、持続性(あり)
■(病気)
予防効果(あり)、治療効果(あり)
成分 アセフェート(殺虫)、MEP(殺虫)、トリホリン(殺菌)
成分比率はアセフェート0.19%、MEP0.17%、トリホリン0.15%
多肉植物での主な用途 ◆害虫:アブラムシ、チュウレンジハバチ、ルリチュウレンジハバチ、アメリカシロヒトリ、チャドクガ
◆病気:うどんこ病、黒星病

※ただし
成分「アセフェート」はアブラムシ類、アザミウマ類、ヨトウムシ類、ネキリムシ類、ハモグリバエ類、コガネムシ類幼虫、コナガ、アオムシ、などに効果があります。
成分「MEP」にはアオムシ、バッタ類、ハマキムシ類、アブラムシ類、カメムシ類、ヨトウムシ類、軍配虫類、アザミウマ類、クロウリハムシ、ハモグリバエ類、ウリハムシ、コガネムシ類、コウモリガ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ類、ケムシ類、ワタノメイガ、コガネムシ類幼虫、テントウムシダマシ類、ネギコガ、カキノヘタムシガ、フジコナカイガラムシ、イラガ類、ミノガ類幼虫などに効果があります。
成分「トリホリン」にはうどんこ病、黒星病、白さび病、フェアリーリング病、葉かび病、灰星病に効果があります。
※成分ごとの適用病害虫を参照

希釈倍率 そのまま30cmほど離して霧が薄く葉に乗る程度、数回断続噴射する
適用作物 観葉植物への適用がありません。自己責任での利用となります。
その他 におい:あり
色:なし
沈殿:なし
展着剤の要不要:不要
危険性 海産動植物への影響:不明
眼への刺激:あり
皮膚への刺激:あり
ポイント すぐれた殺虫、殺菌剤を3剤を合わせており、害虫に速効性と持続性、病気に予防と治療効果があり1本持っていればおおよそ多肉植物に被害のある害虫と病気に対応できます。ボタンを押すだけで手軽です。ただガスが出るエアゾール剤なので、しっかり薬剤が付きますが、多肉植物の粉が落ちやすく、見栄えについてはあまりよくないです。またハダニなどダニ類には効果がありません。
販売店 Amazon
ホームセンター、園芸店

パッケージの写真

オルトランスプレー オルトランスプレー背面 オルトランスプレー側面
オルトランスプレー側面 オルトランスプレースプレー

特徴

※原文まま

  • 代表的な殺虫剤であるオルトランとスミチオン、更にうどんこ病・黒星病によく効く殺菌剤のサプロールを配合しており、特に害虫には速効性と持続性を兼ね備えた手軽な病害虫防除剤です。

散布方法

そのまま植物から約30cm離して、薬剤が均一に付着するように1~3秒ずつ断続的に噴射する。

散布時の注意点・安全上の注意点

公式サイト(https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1390.html)より引用しています。

※多肉植物に関係がある所のみ抜粋

効果・薬害の注意点

  • 新芽・花弁・新葉などには充分注意(冷害)
  • 日中高温時および強風時の使用は避ける
  • ストックなどアブラナ科の植物にはかからないようにする(薬害)※その他でバラ、菊、梨に薬害発生リスクあり
  • あらかじめ小面積で薬害の有無を確認する

安全使用上の注意点

  • 体調の優れない時は散布しない。
  • 室内および人体に向けて使用しない
  • 眼に入らないように注意(刺激性)
  • 皮膚に付かないように注意(刺激性)
  • 散布時は農薬マスク、手袋、長ズボン長袖の作業着などを着用
  • 散布中および散布当日は散布区域に小児やペットが立ち入らないように配慮する
  • 風向きなどを考え散布液が周囲の人家や通行人、洗濯物、ペット、玩具などにかからないように注意
  • ミツバチおよび蚕に影響があるので注意して使用する
  • 自動車、壁などの塗装面、樹脂、大理石、御影石に噴射液がかからないようにする(変色)
  • 使用後の空き缶は戸外でボタンを押してガスを出し切ったことを確認してから処理する

多肉植物に効果的か?

オルトランCスプレーは正確には観葉植物に適用がないものの、すぐれた効果を発揮します。

このスプレーには、アセフェート、MEPという2種類の殺虫剤とトリホリンという殺菌剤が配合されています。

アセフェートはオルトラン水和剤(薄めて使う粉の粉の製品)でも有名でアブラムシ類、ネキリムシ類、アオムシ、カイガラムシ類など広い範囲の害虫に持続効果を発揮します。一方MEPは商品名スミチオンで知られる殺虫剤で、速効性があり散布するとすぐに虫を退治できます。

またトリホリンは殺菌剤(病気に対応する薬剤)で、うどんこ病、黒星病、白さび病、フェアリーリング病、葉かび病、灰星病などカビによる病気にすぐれた効果を発揮します。これは予防だけでなくすでになってしまった病気にも治療効果があります。

管理人は今では多肉植物の量が多くなって、スプレーではまかないきれなくなり、薄めて使うタイプに切り替えていますが、かつては虫と病気を兼ねていて重宝していた薬です。

デメリットは量が少ないことです。480mlで1,000円程度するので、2019年に発売されたベニカXネクストスプレー(1000ml入りで1,500円程度、→解説ページ)などと比べると割高感があります。

エアゾール剤で葉・茎にくまなく散布できるので、しっかりした効果が必要な場合におすすめです。

病害虫対策
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