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カイガラムシエアゾールの成分と効果、多肉植物への使い方

農薬プロフィール

カイガラムシエアゾール カイガラムシエアゾール
タイプ <エアゾール式>
■殺虫剤(害虫)
速効性(〇)、持続性(〇)、浸透移行性(〇)
成分
  • フェンプロパトリン(0.02%)→害虫
  • クロチアニジン(0.030%)→害虫
多肉植物での主な用途 ◆害虫:カイガラムシ
◆病気:効果なし
希釈倍率 そのままボタンを押す
適用作物 観葉植物への適用があります。(多肉植物に使えます)
危険性 海産動植物への影響:不明
眼への刺激:あり
皮膚への刺激:不明
ポイント 樹木、バラ、観葉植物、花卉類に広く使える殺虫剤で、2種類の成分を含み※1 効果的にカイガラムシを退治します。フェンプロパトリンという成分がカイガラムシに直接作用を現し、クロチアニジンという成分が植物体内に浸透し、およそ1ヶ月効果が持続します。適量は霧が薄く葉に乗る程度で、滴り落ちるのはかけすぎです。カイガラムシは茎や枝に付くことが多いのでカイガラムシがいるところにしっかり付着するようにかけます。エアゾール剤なので30cm程度離してかけ過ぎないようにします。かけ過ぎると冷害を起こしたり植物が傷んでしまったりします。
販売店 Amazon

※1の注意点
よく調べましたが、フェンプロパトリンの適応害虫にカイガラムシは記載されていませんでした。公式サイトおよび商品本体には2種類の成分(クロチアニジン・フェンプロパトリン)がカイガラムシに効果があると書いてありますが、フェンプロパトリンに本当に効果があるのか不明です。クロチアニジンにはカイガラムシへの効果があります。

パッケージの写真

カイガラムシエアゾール カイガラムシエアゾール カイガラムシエアゾール
カイガラムシエアゾール

配合されている成分とその対象と効果

成分名 対応 効果
クロチアニジン 殺虫 アブラムシ類、アオムシ、アザミウマ類、コガネムシ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類、カイガラムシ類、ケムシ類、カメムシ類、テントウムシダマシ類、ウリハムシ、コナカイガラムシ、アゲハ類など広い範囲の害虫を退治する効果があり、浸透移行性(植物全体に広がる)と残効性(効果が長続きする)があります。
フェンプロパトリン 殺虫・殺ダニ アブラムシ類、ケムシ類、カメムシ類、ハマキムシ類、ミノガ類、シンクイムシ類、モモハモグリガ、ハスモンヨトウ、チャノキイロアザミウマ、ナミハダニ、リンゴハダニなどを退治する効果があります。

散布方法

植物から約30cm以上離して、薬液が均等に付着するように樹木類には1~3秒ずつ、花卉類・観葉植物には1秒ずつ断続的に噴射します。

散布時の注意点・安全上の注意点

公式サイト(https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1426.html)より引用しています。

①体調のすぐれない時は散布しないでください。
②室内及び人体に向けて噴射しないでください。
③眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は、直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください(刺激性)。使用後は洗眼してください。
④本剤は、のど、鼻、皮ふなどを刺激する場合、また、かゆみを生じる場合があるので注意してください。
⑤使用時は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。
⑥自動車、壁などの塗装面、樹脂、大理石、御影石に噴射液がかからないよう注意してください(変色)。
⑦ミツバチ及び蚕に影響があるので注意して使用してください。
⑧街路、公園等で使用する場合は、使用中及び使用後(少なくとも使用当日)に小児や使用に関係のない者が使用区域に立ち入らないよう縄囲いや立札を立てるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
⑨取扱いに注意してください。
⑩使用後の空缶は戸外でボタンを押してガスを出しきったことを確認してから捨ててください。

多肉植物へ効果的か?

上で記載した通り、この農薬は、クロチアニジン1種類の成分のみカイガラムシに効果がある可能性が高いです。

クロチアニジンは持続効果と浸透移行性がありカイガラムシに効果がありますが、速効性はなくスプレーしただけではすぐ死なない可能性があります。

またカイガラムシは硬い殻に覆われているタイプと柔らかいタイプがありますが、多肉植物につくのは主に柔らかくて動けるタイプのほうです。

バラなどにつく硬い殻に覆われているカイガラムシはキング95マシンのようなオイルをかけないと退治が難しいですが、多肉植物の場合そうではないので、通常の殺虫剤で退治することができます。

以下にカイガラムシに速効性がある成分の入った殺虫剤を掲載します。

GFオルトランCスプレー <オルトランスプレー>
GFオルトランC(オルトランスプレー)は害虫と病気に対応する殺虫殺菌剤のひとつで、アセフェート・MEP・トリホリンを含みます。害虫に対しては速効性と持続性があり、病気に対しては予防効果と治療効果があります。この中でアセフェートとMEPがカイガラムシに効果がある成分で、アセフェートは持続性がありMEPは速効性があります。※ただし観葉植物への適用がないため自己責任での使用になります。
詳細情報
Amazon
マラソン乳剤 <マラソン乳剤>
マラソンはマラソンという成分を主成分としており、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な殺虫剤です。直接害虫の体に働きかけ防除します。カイガラムシ、アブラムシ、ハダニ、アザミウマ、アオムシ、キアゲハ、カメムシ、コガネムシなどに効果があります。観葉植物にも適用があり、植物への薬害も少ないです。薄めて散布する必要があります。
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スミチオン <スミチオン乳剤>
スミチオン乳剤はMEPという成分を主成分としており、広範囲の害虫に効果がある代表的な殺虫剤です。カイガラムシ、アオムシ、バッタ、ハマキムシ、アブラムシ、カメムシ、ヨトウムシ、ケムシ、コガネムシなどに効果があります。観葉植物にも適用があり多肉植物に使いやすいです。同じく薄めて使う必要があります。
詳細情報
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以下に対応害虫一覧を掲載します。

成分名 区分 適用害虫 特徴
アセフェート 殺虫剤(持続) アブラムシ類、アザミウマ類、ヨトウムシ類、ネキリムシ類、ハモグリバエ類、コガネムシ類幼虫、コナガ、アオムシ、ハマキムシ類、タバコガ、カイガラムシ類、スジキリヨトウ、シバツトガ、アカフツヅリガ、アメリカシロヒトリ、モンクロシャチホコ、インゲンマメゾウムシ、ミドリヨコバイ、ヤマノイモコガ、 有機リン系殺虫剤で多くの虫の速効性の効果があるが、耐性害虫が出現している
MEP 殺虫剤(速効) アオムシ、バッタ類、ハマキムシ類、アブラムシ類、カメムシ類、ヨトウムシ類、軍配虫類、アザミウマ類、クロウリハムシ、ハモグリバエ類、ウリハムシ、コガネムシ類、コウモリガ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ類、ケムシ類、ワタノメイガ、コガネムシ類幼虫、テントウムシダマシ類、ネギコガ、カキノヘタムシガ、フジコナカイガラムシ、イラガ類、ミノガ類幼虫など 有機リン系殺虫剤で多くの虫の速効性の効果があるが、耐性害虫が出現している
マラソン 殺虫(浸透移行性あり) アブラムシ類、ハダニ類、アザミウマ類、コガネムシ類、カイガラムシ類、イラガ類、ヨトウムシ類、ハモグリバエ類、ハマキムシ類、バッタ、ウリハムシ、アオムシ、ゾウムシなど 有機リン系殺虫剤で多くの虫の速効性の効果があるが、耐性害虫が出現している
病害虫対策
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