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今季初の多肉植物の室内取り込みを行いました

2022/12/2夜、急遽、今季初の全多肉植物の室内取り込みを行いました。

冬 多肉植物の取り込み

2022年の(現在地福岡市の)秋は例年に比べ非常に暖かく、11月末まで10月中旬の暖かさが保たれていました。最高気温が22℃/最低気温が12℃程度と、冬型・春秋型そしてゆるく夏型の多肉植物にとって育ちやすい温度が長く保たれたと思います。

ところが11月末28日辺りで一転、坂を転がるように気温が下がり、11月30日の最高気温15℃/最低気温7℃から、12月1日の9℃/6℃、2日の10℃/4℃、3日の15℃/1℃と僅か4日で真冬の寒さとなってしまいました。

これは気象庁の実測のデータなのですが、予報より寒く、または暖かくなることもあり、昨日夜は3日の気温は最低でも2℃となっていました。温度データはもっと細かくみることができ、1時間ごとの平均値では1℃台が続き、1分ごとの計測での最低気温は0.9℃となっていました。(この気象庁のデータは、お馴染みのヤフー天気アプリでご自宅の近い観測地域を設定すればみることができます。)

1℃といえばかなりの種類の多肉植物のぎりぎりの耐寒温度で、外で問題なく置ける種類は限られてきます。

5℃以上の予報であれば少々ずれても問題ないのですが、0℃、1℃、2℃となると1℃の差が多肉植物にとっては死活問題となります。2℃の予報で1℃、一時的には0℃台に落ちれば傷んでしまう可能性があります。

特に今回のように、急激に寒くなった場合、前回は水やりを普通にやってしまっていて(水を切っていなくて)多肉植物の体内に水分がたくさんあり、寒さに弱い状態になっていることもあります。

パキポディウム

そこで管理人は以下のような基準で取り込みを行っています。(あくまで個人的な基準です)

まず5℃の予報が出始めたら、真っ先にカランコエを入れます。カランコエは5℃以下でもすぐ枯死はしませんが、明らかに葉の色が悪くなって見た目が劣るため、がんばらせず室内に入れるようにしています。

同様に、ハオルシア、夏型コーデックス(アデニウム、パキポディウムなど)、冬型コーデックス(ディオスコレア、ペラルゴニウム、オトンナなど)、一部のサボテン(ロフォフォラ、アストロフィツムなど)、ユーフォルビア、ポーチュラカリア、一部のクラッスラ(金のなる木など)もさっさと入れてしまいます。

この種類はその年の寒さにもよりますが、12~2月まで3ヶ月半ぐらい室内に入れたままになります。

3℃や4℃は迷いますね。気になりますが、入れないことが多いです。ただその年度に蒔いた実生の小苗は入れることがあります。

次のラインは2℃です。2℃の予報が出たら1℃に振れる可能性を考えて、残りの全ての多肉植物の取り込みを行います。その中でエケベリアは寒さに強く場合によっては入れないこともありますが、エケベリア以外の種類と栽培かごがしっかり分けられていないなどの理由でまとめて取り込んでしまうことがあります。センペルビウムは例外として0℃でも全く気にせず戸外に置いたままにします。

直前に多めに水をやっていたり、今回のように数日間で突然寒くなってしまった場合などは、普通は耐えられる種類も寒さに弱くなっていることがあるので取り込みます。

こうしてみてみると取り込みは5℃と2℃のラインになっているようです。もっと細かく対応したほうがよいのでしょうが、数が多くなってくるときめ細かい対応ができなくなってしまいがちです。

これらはあくまでも管理人の場合であり、安全をみた、悪くいえば甘やかし気味の基準です。実際には多くの多肉植物は0.5℃程度(凍らない温度)は耐えられるのを確認していますし、今回(の1℃)も地植えしていた多肉植物(種類はグラプトペタルム、エケベリア、セネシオ、柱サボテン)は枯れていないことを確認しています。

地植えの多肉植物

実際に地植えで枯れないことを確認しておきながら、簡易ビニール温室の多肉植物は室内に入れてしまうのはなんだか矛盾していますが、今日入れなくて、天気予報がぶれてもし0℃まで下がって、これまでずっと育ててきた多肉植物が枯れたり傷んで葉が落ちたら、と思うと30分ぐらいの取り込み作業は面倒さが感じられなくなってしまいます。

最低耐寒気温ぎりぎりに触れさせたくない別の理由としては、冬も水を切らないで(断水させないで)完全休眠させず、ゆるく成長させたいという意図もあります。

そもそも断水して完全休眠させる方針なら少々低くても安全ですし、西日本の暖地など寒さが中途半端で時々水をやっているという場合は、逆に最低耐寒温度を守った方が良いと思います。

植物はある程度適応力があるので、寒冷地のように毎日0℃になる地域ではそれなりに寒さに強くなりますし、逆に関東以南のように多くの日はまあまあ暖かく、突如来る寒波で0℃に下がるような所では、植物も体内の準備が整っていません。

いずれにしても、冬は毎日天気予報をチェックし適宜対応する必要があります。

ヤフー天気は最長2週間まで最高・最低気温を見ることができますが、予報が遠くなるにつれ振れ幅が大きくなってくるのが難点です。そういう中で確実に多肉植物を守るには、

  • 寒気が流れ込む、寒波が来るとネットニュースに出た時には予報が2℃まででも入れる
  • 11月末や12月など寒くなりたてで多肉植物が寒さに適応していない時期は余裕をもって入れる
  • 断水していない(水をやっている)のであれば入れる

の3点を心がければよいのではないかと思います。

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