おすすめ度 ★★★★★
初心者~中級者向け
発売日:2001/11
定価:1,404円
著者:共同執筆 児玉賢一、石倉ヒロユキ、伊波英雄、他
発行:NHK
頁数:128ページ
厚み:8mm
紹介品種数:88種
育て方と図鑑のページ割合: 77P:44P
ISBN-10: 4149281114
ISBN-13: 978-4149281117
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ポイント
・載っている種類は少ないが(88種)、1つ1つの植物の解説が一番詳しく実践的
・初めて多肉植物の本を買うのに最適(2冊目)
目次
目次などの写真レビュー
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目次の項目
1章 多肉植物の楽しみ
- 庭で楽しむ・コンテナで楽しむ
- 多肉植物を楽しむためのヒント
- 思いがけないものをコンテナに利用する
- 草花感覚の寄せ植え
- 多肉植物で描くタペストリーガーデン
- あばれた姿を積極的に利用する
- 多肉植物を利用したクラフト
- 多肉植物のプロフィール
- 多肉植物の選び方
- 上手な育て方
- 植え替え
- 株を殖やす
- 寄せ植えを仕立て直す
2章 多肉植物を育てる
3章 多肉植物図鑑
アエオニウム、アガベ、アロエ、アンテギバエウム、エケベリア、オスクラリア、ガステリア、カランコエ、クセロシキオス、クラッスラ、グラプトベリア、グラプトペタルム、ケイリドプシス、コチレドン、コノフィツム、セダム、セネシオ、セロペギア、センペルビブム、トラデスカンチア、トリコディアデマ、ハオルチア、パキフィツム、パキベリア、ビラディア、ヒロテレフィウム、フォーカリア、プレイオスピロス、ベルゲランタス、ポーチュラカリア、ユーフォルビア、リトープス
内容紹介
初心者(特に初めの1冊)の方向けに書かれている育て方ブックです。大きく分けて「楽しみ方」「基礎知識と育て方」「図鑑」の内容を分かりやすく解説しています。
「楽しみ方」には結構センスのいい寄せ植えが載っていて材料の多肉の種類も書いてあります。
「基礎知識と育て方」には多肉植物の育て方となぜそのような育て方をするべきなのか、株の選び方、殖やし方などの基礎を解説しています。「図鑑」には厳選された88の多肉植物が栽培のポイントも結構詳しく書いているので、栽培を実践する上で参考になる点が多かったです。
基礎知識・育て方情報について
育て方には多肉植物とは何か、世界のどんなところに生息しているのか、日本で栽培するとどうなるのか、選び方や水やり、肥料や植え替え、殖やし方、仕立て直しなど簡潔に網羅している。写真付きで解説しているのでとても読みやすいし納得できます。
育て方の章の前に「楽しみ方」の40ページほどあり、手に入りやすい種類を使っていて作りやすくわりとセンスのいい寄せ植えやアレンジも載っています。
図鑑機能について
図鑑にはそれぞれ、日本語名、学名、原産地、生育型、草姿のタイプ、耐寒性と耐暑性、そして10行程度の説明、写真1-2枚。説明は特徴についてが半分、もう半分には栽培のポイントが載っています。説明文は他の本よりかなり詳しいのでとても参考になります。また写真は大きめできれい、2枚目に花の写真も載っていることがあるので花の姿も見れます。
メリットとデメリット
メリット
・基礎からアレンジ方法、品種の解説がまんべんなく載っている
・1種類ずつの具体的な育て方が詳しい
・選ばれている品種の偏りが少ない
デメリット
・属ごとに分類された特徴の解説はない
・本のデザインや写真がちょっと古めかしい
・88種類なので図鑑的には物足りない
おすすめ出来る方・できない方
2001年発行とかなり古い本ですが、育て方の基本は昔から変わっていません。最近の本はたくさんの種類を載せることが多く、1つひとつの種類についての解説や栽培方法があまり載っていないため、それではカランコエは全部雨ざらしにしていいの?全部同じ水やりでいいの?といった疑問が湧いてしまいます。
しかしこの本は1種類の多肉の特徴や栽培方法を具体的に詳しく解説しているので、カランコエ属の熊童子こうしたらよい、ということが分かります。多肉植物の本を初めて2冊購入するなら、1冊の候補に必ず入れたい王道本です。一方、今風のかわいい寄せ植えやアレンジ方法を知りたい、土や農薬について詳しく知りたい、種類、属の一般の育て方や栽培カレンダーを見たい、88種ではもの足りない、という方には残念ながらあまり情報が載っていません。
※注意※
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