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エケベリア属(Echeveria)の特徴と種類・育て方

エケベリア属の写真

ラウイラウイ カンテカンテ モンローモンロー
ルンヨニールンヨニー セトーサ(青い渚)セトーサ(青い渚) プリラータプリラータ
グスト 森の妖精グスト(森の妖精) ジェイドポイントジェイドポイント トップシーダービートップシーダービー
ブラックプリンスブラックプリンス 銀明色銀明色 花うらら花うらら
七福神七福神 リラシナリラシナ ピンクザザラコーザピンクザザラコーザ
ハムシーハムシー フロスティーフロスティー

エケベリア属(Echeveria)の特徴

ベンケイソウ科
育てやすさ:
生育型:春秋型
成長速度:
殖やし方:葉挿し〇 挿し穂〇
原産地:中央アメリカ、メキシコ、南アメリカの北西部


※育てやすさ(4段階評価)
◎育てやすい–〇普通–△やや難しい–×難しい

※成長速度(4段階評価)
◎早い–〇普通–△遅い–×とても遅い

エケベリアはこんな植物
エケベリアの原産地は中央アメリカからメキシコなどだが、日本では春や秋に生育する「春秋型」として栽培される。10~25℃でよく成長し、酷暑は少し生育が鈍るが、比較的寒さに強い。といってもエケベリアは原種が180種見つかっており、気温の低い高い山や比較的暑い低地に自生するものなど、育て方は一つではない。

多肉植物を栽培し始めるとたちまち魅了されてしまうエケベリア。ロゼット状の葉のような姿は始めて見るとバラの花と間違えてしまいそうな美しさ。すでにたくさんの栽培家がおり、なんと1000を超える品種が掛け合わせで生まれている(交配)。小さいものは直径が3cmから50cmの巨大なものまで、色も形も様々。多すぎて全部は揃えられないが、自分の好きな品種からでいいので、ぜひ集めて栽培してみたい。エケベリアは数年経つと花が咲く。そのため自分の好きな種類を人工授粉させて新しい品種を作る楽しみもある。12月から2月は一番寒く紅葉が美しくなるので気長に待ちたい。

年間栽培カレンダー

水やり 3~6月、9~11月は生育期なので土が乾いたらたっぷり与える
7~9月は休眠するので月2回ほどの水やりに減らす
12月~2月は少し生育が鈍り水吸いが少なくなるので月2回ほどにする
置き場所 6~9月は雨がかからない屋外の明るい日陰(50%遮光)に置く
10、11月と3月~5月は雨がかからない日当たりのよい屋外に
5℃を下回る12月~2月は温室か日当たりの良い窓辺に取り込む
植え替え 3~6月と9~10月の生育期が適期
殖やす 3~6月と9~10月の生育期に葉挿しや挿し穂、株分けできる
肥料 4~6月に月1回の液肥や緩効性肥料(あまり多くはやらない)
開花 種類により春から夏(2~6月)頃

主な種類名

詳細ページと育てレポ掲載予定 2019.8
セトーサ(青い渚)(アオイナギサ) : Echeveria setosa var. setosa
プリラータ : Echeveria
グスト(森の妖精) モリノヨウセイ : Echeveria ‘Gusto’
ジェイドポイント : Echeveria ‘Jade Point’
白牡丹 (ハクボタン) : Echeveria cv. Sirobotan ‘Titubans’
霜の朝 (シモノアサ) : Echeveria ‘Powder Puff’
緑牡丹 (ミドリボタン) : Echeveria ‘Midoribotan’
ブラックプリンス: Echeveria ‘Black Prince’
ラウイー: Echeveria laui
ルンヨニー: Echeveria runyoni
デスメチアナ : Echeveria peacockii ‘Desmetiana’
ピーコッキー : Echeveria peacockii
トップシータービー : Echeveria runyonii ‘Topsy Turvy’
チワワエンシス : Echeveria chihuahuaensis
リンゼアナ : Echeveria colorata ‘Lindsayana’
コロラータ: Echeveria colorata
カンテ: Echeveria cante
リラシナ : Echeveria lilacina
ハムシー : Echeveria harmsii
花うらら (ハナウララ) : Echeveria pulidonis
白鳳 (ハクホウ) : Echeveria ‘Hakuhou’
ラウリンゼ : Echeveria ‘Laulindsa’
桃太郎 (モモタロウ) : Echeveria ‘Momotarou’
野バラの精 (ノバラノセイ) : Echeveria ‘Nobaranosei’
銀明色 (ギンメイショク) : Echeveria carnicolor
モンロー:Echeveria ‘Monroe’

詳細ページなど掲載予定なし 2019.8時点
アガボイデス : agavoides
アモナエ・ペロテ: amoena ‘Perote’
キャロル: ‘Carol’
クスピダタ: cuspidata
クライギアナ : craigiana
サンカルロス : runyoni ‘San Calros’
シャビアナ : shaviana
ジュリア : ‘Julia’
すみれ牡丹 (スミレボタン) : ‘Sumire Botan’
タパルパ : colorata ‘Tapalpa’
デレノサ : cv. ‘Derenosa’
パーティードレス : ‘Party Dress’
パールフォンニュルンベルグ : cv. ‘Perle von Nurnberg’
パリダ : pallida ‘hyb.’
ピンクレディー : ‘Pink Lady’
ホワイトローズ : ‘White Rose’
ボンビシナ(白閃冠)ハクセンカン : ‘Bonbycina’
ミニマ : minima
モラニー : moranii
ルノーディーン : ‘Lenore Dean’
レグレンシス : secunda var.reglensis
レッドエッジ: agavoides ‘Red Edge’
ローラ : ‘Lola’
ロメオ : agavoides ‘Romeo’
王女の花笠 (オウジョノハナガサ) : ‘Meridian’
王妃錦司晃 (オウヒキンジコウ) : ciliata
花いかだ (ハナイカダ) : cv.
寒鳥巣 (カントリス) : fasciculata
久米の里 (クメノサト) : spectabilis cv.
久米舞 (クメマイ) : spectabilis
錦の司 (ニシキノツカサ) : harmsii
錦晃星 (キンコウセイ) : pulvinata
月影 (ツキカゲ) : elegans
古紫 (コムラサキ) : affinis
高砂の翁 (タカサゴノオキナ) : cv. ‘Takasagonookina’
静夜 (セイヤ) : derenbergii
相生傘 (アイオイガサ) : agavoides ‘Prolifera’
大和錦 (ヤマトニシキ) : purpusorum
魅惑の宵 (ミワクノヨイ) : agavoides cv.

育て方のポイント

水やり
10℃~25℃で最も生育する春秋型なので、生育期の春(3~6月)と秋(9~11月)は土が乾いたらたっぷり与える。30℃を超える7~8月は休眠するので月2回ほどの水やりに減らす。12~2月も水やりを減らし、5℃程度の厳冬時は月2回程度に抑える。しかし細根タイプなので、年間を通して根をカラカラにまでは乾かさないよう注意する。水やりを控えめにすると耐暑性と耐寒性が強くなる。暑さに弱いラウイやセトーサ(青い渚)、カンテなどは夏の水やりを特に控えめに、逆に寒さに弱いルンヨニーやリラシナなどは冬に水やりを特に控えめにする。水やりするときは葉に水が溜まらないように細いじょうろで土にかける。

置き場
6~9月は雨がかからない屋外の明るい日陰(50%遮光)に置く。梅雨時は水やりは控える。生育期である10~11月と3月~5月は雨がかからない日当たりのよい屋外に置く。5℃を下回る12月~2月は温室か日当たりの良い窓辺に取り込む。関東以北の寒冷地では、霜に当てないように温度に注意する。夏の暑さに弱い品種は、できるだけ遮光率をあげ休眠しやすいようにする。どの季節も風通しの良いところに置くことがポイント。雨ざらしにならない軒下やベランダ、室内に置く場合は特に風通しが悪くなるので扇風機を回すなど工夫する。また葉の色によってブラックプリンスなどの黒色は夏の遮光を忘れずに。白色のものは強い日差しにもわりと耐えられる。

越冬最低温度
最低温度は3℃まで耐えられるものが多いが、安全を見ると5℃程度まで。エケベリアは全体的には寒さに強いタイプだが、全部が全部マイナスに耐えられるわけではない。また強い寒さに当たると株が傷み、傷みが激しいと夏になったとき弱って枯れてしまうことがある。

殖やし方
エケベリアは葉挿し、株分け、挿し穂、種まきで殖やせる。葉挿しや挿し穂は4~6月頃と10~11月頃がうまくいきやすい。7、8月や12~2月など酷暑・厳冬時にかからないように、繁殖の季節になったらなるべくはやく取りかかりたい。真夏は休眠しているので発根しにくく成長がとても遅い。冬は10℃以下で殖やしにくくなる。種まきは3月~6月の春にできる品種が多い。葉挿しは親株からもいだ葉を土の上に置いておくだけ。挿し穂は親株から枝を切り取り、切り口を4~5日乾燥させてから乾いた土に挿すだけ。葉挿しや挿し穂、株分けは初心者でも簡単にできるが、種まきは土の水分や温度管理が難しく中上級者向け。


土は排水性のよい用土を選ぶ。市販の多肉植物用の土でもよいし、自分でブレンドするなら赤玉土をメインに鹿沼土:ピートモス:川砂:くん炭をそれぞれ1:1:1:1で配合する(例)。

植物には適切な鉢の大きさがあり、大きすぎる鉢に植えると根がしたまで届かず水が溜まり、根腐れや酸素不足を起こすのでよくない。エケベリアでは特に根腐れや徒長、ロゼット(バラの形をしたようなエケベリアの本来の形)のくずれを起こしやすいので、葉が少しはみ出るくらいの小さめの鉢に植える。また、エケベリアは生育が早いので、1~2年ごとに古い根を整理し新しい土に植え替える。一回り大きい鉢でもよいし、コンパクトにしたい場合は下葉を取り除いてこれまで植えていた鉢に植えてもよい。

病害虫
深く植えると通気が悪くなり灰色カビ病などのカビ病が発生しやすくなるので深植えしすぎないように。下葉は摘み取った方が良いものと、風通しのために残しておいた方が良いものがある。害虫は乾燥気味の根にネジラミがつきやすい。またアブラムシやカイガラムシ、アザミウマが発生することもある。オルトランDX(粒剤の緩効性殺虫剤)を撒いておくと、スプレー剤のように葉を汚さずに済む。

育て方のコツ

  • きれいに紅葉させたいのに色が付かない→春と秋に充分に日に当てておくときれいに紅葉する
  • 図鑑のバラのような形がくずれて葉が外に開いてきた→日照不足と水やりのしすぎで徒長している
  • 買ってきた時の鉢が小さい。植え替えするべき?→大きすぎる鉢は根腐れ・徒長の元なので1cm程度葉が鉢の外に出るくらいの鉢でも大丈夫
  • 葉挿しするならどの葉を選べば良いのか→大きい葉より小さめの葉が生育が早い。葉をとる1週間くらい前から断水しておくと葉がきれいにもげやすい
  • 下葉が枯れてきたのはなぜか?→鉢の中が根で一杯になってしまう根詰まりを起こしている可能性がある。根を整理して少し大きい鉢に植え替える
  • つぼみがついたり花がさいたらどうしたらいいか→花を楽しむ予定がないなら株の体力を落とさないために切り取ってしまう。花が咲いたら種を採ることもできる。

ワンポイント

  • エケベリアは初心者でも割と育てやすい。まずは色々な品種を図鑑やネットで見てみよう
  • 3℃以下の寒さや真夏の直射日光や雨ざらしを避けて美しい姿を保とう
  • 直径30cmなど大型化するものも多いので購入前に最大サイズを調べておこう
  • 花が咲くようになったら人工授粉(交配)や種まきの楽しみも

管理人のコメント

一番悩むのがどれくらい水やりしたら良いか。プラスチック鉢か駄温鉢か、テラコッタか、また保水性のよい土を使っているか、すぐ乾く多肉土を使っているかにもより、エケベリアは何回、といったことが言えない。

例として福岡県(温暖)で、赤玉土3:ボラ土2:腐葉土2:バーミキュライト1の土で、駄温鉢の場合、4~6月は月4回くらい、7~8月は15日に1回くらい、9~11月は月4回くらい、(12~2月は未体験)がうまく成長している。プラスチック鉢は駄温鉢などと比べて断然蒸発が遅いので、もっと頻度を減らす。水やりの量は季節関係なくまた葉挿しで育てた1年目は苗が小さく乾きに弱いのでもう少し頻度を多くした方がよい。根が鉢底まで張っていないので鉢底から流れ出るほど与えると乾きが遅くて徒長してしまう。

25℃以上の季節は水やり後数日は覆いをかけて日陰にして溶けるのを防いでいる。うっかり30℃で水やりをして直射日光があたると本当に一発で枯れてしまう。

その他の環境の場合の目安は、1週間以上土が湿らないこと。2日くらいで表土が乾き、5日くらいで鉢中まで乾くのが目安。

置き場所は、3~5月は日に5時間以上直射日光があたるところ、6~9月は朝だけ2時間直射日光が当たり、その他の時間は明るい日陰、10~2月は未体験。でうまくいっている。また水やりした直後3日は蒸れや葉焼けで起こる急な枯れ予防に明るい日陰を置くようにしている。

まだ肥料はやったことがないが、多肉の本によれば多肉植物は意外と肥料を好み、エケベリアでも通常の2倍量などを施肥すると葉の数が増えるなど良く成長するらしい。

花の色はオレンジ・黄色系が多いが、ピンクや赤の花も咲く。

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