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多肉植物は夏の暑さにどれぐらい(何度まで)耐えられる?

多肉植物は夏の暑さにどれぐらい(何度まで)耐えられる?
疑問の答え

  1. 日が当たっているか日陰かによる
  2. 直射日光下なら3月までが限度(4~10月はダメージ)
  3. 種類によるが日陰なら概ね40~45℃を耐える
  4. セネシオ・コチレドンの一部は40~45℃を耐えられず葉を落とす
  5. 斑入り種は特に直射日光に弱い
  6. 水やり後に35℃を超えると突然腐って枯れることがある
  7. 水やりを減らすことと遮光が耐暑性をあげるポイント

夏の暑さは45℃が限度?

多肉植物は何度の高温まで耐えられるかですが、まず一番に日なたに置いているか、日陰に置いているかで大きな違いがでます

気温30℃でも日なたに置いていると葉や茎、ポットなどの表面は55℃を超え、あっという間にだめになってしまうことがあります。逆に日陰だと、気温が40℃になっても表面温度は上がらないため、40~45℃を耐えます。45度を超える高温は、なったことがないため残念ながら分かりません。

簡易ビニール温室内の温度変化

簡易ビニール温室内の温度変化

簡易ビニール温室内の温度の移り変わり

これは管理人の簡易ビニール温室内で観測される温度変化の表(RC-5というUSB温度ロガーで計測)です。

6月~10月までの長い間、毎日20℃から45℃までの激しい温度差が生じていることが分かります。それでは簡易ビニール温室の内側で多肉植物は枯れているのか・・?

実はほとんどの種類は枯れずに生き延びています。

簡易ビニール温室内はいくら遮光ネットを掛けても、ビニールの保温効果で「気温」より高い温度になってしまいます。それでも多肉植物の多くは簡単には枯れません。

しかも一日の中で20℃の温度変化がある… 多肉植物にはすごい適応力があると思いませんか?

しかしセネシオ・コチレドンなど一部の種類では暑さに耐えきれず葉を落としたり枯れたりします。斑入りのものも葉をボロボロ落としたり枯れたりします。そのため室内に退避させることがあります。

メセン類はどうでしょうか?
リトープスやプレイオスピロス、といった種類も枯れずに生きています。時々突然腐ることもありますが…

①水やりを減らす

しかし水やり後は要注意です。鉢の中が40~45℃に熱せられると根腐れ・蒸れを起こして突然枯れてしまうことがあります。そのため多くの種類は、夏は表土を濡らすぐらいの水やりしかできません。

夏に多肉植物を枯らしてしまう方の原因は、遮光をしていなかったことや水やり後の高温だと思います。

②遮光が大切

遮光ネット
夏場は水をほとんど与えないことと並んで、遮光(日よけ)がとても大切です。日よけをしなければ、半分ぐらいの種類が枯れるか重度の葉ヤケになってしまうと思います。

そこで管理人の場合は、4月に入るか入らないかぐらいで簡易ビニール温室の天井に60%のシルバーの遮光ネットをかけます。3月1日まではかけませんが、3月一杯は晴天が続く場合のみ遮光ネットをかけます。

日差しに弱いものは簡易ビニール温室の奥に入れて日差しを避けます。逆に強いものを前に並べます。種類に応じて22%の遮光ネットを2枚重ねにしたものを簡易ビニール温室の前部にかける場合もあります。

5~7月は太陽が高く昇るため、簡易ビニール温室内には天井以外は直射日光が当たりません。そのため前部の遮光は不要です。8月~10月は太陽光の入射角度が低くなってくるため、前部にも60%のシルバーの遮光ネットをかけます。

そして11月に全ての遮光ネットを外します。

結論

生育温度が5℃~20℃と言われている冬型の多肉植物なども、日本のじめじめした猛暑でも45℃というとてつもない温度を耐えることが実際に分かりました。それでも、そのためには遮光や水やりを減らすなどのきめ細かな対応が必要なことも分かりました。

夏に多肉植物を枯らしてしまうという場合は、4月から10月までは1度も直射日光に当てないぐらいの覚悟と、特に夜温が下がらない7~8月はほとんど水を与えられないということを実践してみてほしいと思います。

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