Amazonで販売されている、「GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W相当」を実際に購入して明るさや使いやすさをレビューしています。また、同社の600W相当タイプとの比較も行っています。
目次
おおまかなスペック(機能)は?
GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W相当 | |
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実勢価格 | 3,500円程度(変動あり) |
スペック(機能) | |
パワー(明るさ相当) | 400W |
実測の光の強さ ※1 |
20cm下 18,500 lx 30cm下 10,300 lx 60cm下 3,600 lx 100cm下 1,600 lx |
実測消費電力 | 36W |
電気代 | 月267円(1日8時間の場合) |
光の種類 | 450~660nm |
調光 | なし |
タイマー | なし |
アームの長さ(高さ) | – |
設置方法 | つり下げ |
コードの長さ | 47cm |
使用感 | |
使いやすさ | やや使いやすい |
照射範囲 | 広い |
明るさ | 明るい |
光の色 | 赤みがかった色 |
発熱 | 少しあり |
安定性 | 設置する場所を選ぶ |
静音性 | 電源オン時に小さい高い音がする |
総合評価 | ★★★ 3.5点 |
詳細 | 比較ページへ Amazon |
※1 スマホ簡易計測ではなく、照度計での実測値です。
GREENSINDOOR 植物育成ライト LED 400W | |
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購入レビュー
電源コードの長さは47cmであること、またオンオフのスイッチがないので、実用上では別途スイッチ付き延長ケーブル(700円程度)を購入する必要があります。
これが本体です。本体サイズは正方形で30cm×30cm、厚みは約7mmです。
厚みは7mm、周囲は怪我防止に黒いクッション材でカバーされています。
入力は85~265Vまで対応、50/60Hz対応で西日本・東日本どちらでも使えます。PSEマーク付きです。
機能・感想を詳しく解説
明るさ・光の色
実測の光の強さ ※1 | |
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20cm下 | 18,500 lx |
30cm下 | 10,300 lx |
60cm下 | 3,600 lx |
100cm下 | 1,600 l |
明るさは上の表のようになっています。(※1 スマホでの簡易計測ではなく、照度計での実測値です。)
光の波長はフルスペクトルではなく、450nm~660nmに対応しており、赤と青の成分を含んでいます。青のライトは、葉の成長に必要で、赤のライトは開花や光合成に必要な波長です。
最近ではフルスペクトルで380~760nmの可視光線全てをカバーするものが多いですが、このライトは青と赤のライトをカバーします。
光の色はやや赤色が強く、デスクの隣などに置くとやや気になる色です。慣れてしまえば気にならなくなるかもしれません。
600W相当のほうと、こちらと光の色味の比較です。左が600W相当のほう、右が400W相当(このページの分)です。
それより気になるのは、コントローラーから出る高周波数のノイズです。
アマゾンのレビューでも指摘されていましたが、点灯時はかなり小さい音ですがジージーと鳴っており、長く聞いていると頭痛がしてきます。かなり高い音で、もしかすると高齢の方には聞こえない音かもしれません。
吊り下げ式でロープの長さを調節することで必要な距離に合わせて設置することができます。
説明書によれば、発芽期間は60cm~80cm離し、開花期は45~60cm離し、結果時期は35~45cm離して設置するとありますが、多肉植物では、種類に応じてハオルチアはかなり遠く、エケベリアやグラプトペタルムは中くらい、強い日差しを求める種類は近めに設置すると良いと思います。
機能と使いやすさ
このライトは電源オンオフのスイッチがなく電源の抜き差しで使う必要があります。またコードの長さが47cm程度しかないため、延長ケーブル(できればスイッチ付き)が必須になります。
この手の商品は多機能である必要はないのですが、できれば電源スイッチは付けておいて欲しかったですね。
安定性や発熱など
このライトは吊りタイプで、4隅から金属製のワイヤーを通してつり下げます。つり下げる長さは付属の黒い布製のロープで調節できます。
点灯中は本体が少し熱くなりますが、触れないほどではありません。発光面から20cm程度の距離に手をかざしてみると、熱さが感じられます。多肉植物から30cm程度離せば問題ないと思います。
また防水性はなく、雨に濡れる戸外や湿気ているところでは使えませんので注意が必要です。
消費電力と電気代の試算
実測の消費電力は36Wです。
1段階 | 36W |
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調光がないため、消費電力は36Wのみです。
段階 | 消費電力 | 1日 | 1ヶ月 |
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1段階 | 36W | 8.6円 | 267円 |
※3 1kWh 30円で試算しています。調光が無いため、消費電力はこの表1通りとなります。
最大消費電力が36Wなので、1日8時間付けると1日8.6円、1ヶ月(30日間)267円です。
他のパネル型ライトとの比較
現在購入済みのGREENSINDOORの600W相当、および400W相当との比較表は以下の通りとなります。
Homute 600W相当 | Greensindoor 600W相当 | Greensindoor 400W相当(この商品) | |
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波長 | フルスペクトル+紫外線+赤外線 | フルスペクトル (380~760nm) +紫外線と赤外線を含む |
赤と青のみ (460-465nm、620-740nm) |
明るさ | 600W相当 | 600W相当 | 400W相当 |
30cm下での明るさ | 15,000 lx | 19,000 lx | 10,300 lx |
消費電力 | 53W | 66W | 36W |
色 | 白っぽい | 白っぽい | 赤っぽい |
コードの長さ | 150cm | 165cm | 47cm |
価格 | 3,680円 | 5,300円 | 3,600円 |
販売 | Amazon レビュー |
Amazon レビュー |
Amazon このページ |
メリットとデメリットまとめ
- 1台で簡易ビニール温室の1段分がしっかりカバーできる
- 軽いので工夫次第でどこでも設置できる
- パネル型でまんべんなく隅々まで照らせる
- 消費電力は36Wと白熱球の半分程度で節電できる
- 高周波数のノイズがやや気になる
- 電源スイッチ、光の強さの調節やタイマー機能がない
- 光の波長がフルスペクトル対応ではない
- デスクの横などに置くと色味がやや気になる
- コードが短いので別途延長ケーブルが必要
多肉植物の栽培に向いているか?
簡易ビニール温室に設置するなら1段に1枚が充分に照らせます。30cm下で1万ルクスの明るさがあるので、エケベリアやサボテンなども徒長せずにしっかり光合成できそうです。
ただスイッチがないのとコードが短い点が使用上は残念ですね。ノイズに関しては気になり具合が人によって異なると思いますが、気になる方は気になると思います。(30代以下の方は特に注意)
それでもスタンド式のものよりかなり明るく、また照射にムラがなく総合的にはよいライトだと思います。
使用事例を写真で紹介
管理人は同社の600W相当のほうをメイン使いしていますが、こちらの400W相当も気になったので購入してみました。そして実際にどのような設置の方法が考えられるか、試してみましたので紹介します。
まず付属のチェーンを使った場合、下のようになります。
チェーンは真ん中のつまみを調節することで、若干高さを上げ下げできます。
次にビニール紐をつけてチェーンを短くして、簡易ビニール温室の中に吊せるようにしました。
簡易ビニール温室の一番上の段に吊してみました。
これなら長さもちょうど良いようです。
最上段に吊す場合は、簡易ビニール温室に付属していた棒ではなく、必ず支柱などのしっかりした棒を固定し、それに吊すようにしてください。(簡易ビニール温室付属の細い棒は、重さが耐えきれず曲がってしまいます。)
工夫次第で色々な使い方ができそうですね。
同社の600W相当のライトについてはこちらで解説しています。
