農薬プロフィール
ベニカXファインスプレー | |
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タイプ |
<スプレー剤(そのまま)> ■(害虫) 速効性(あり)、持続性(あり) ■(病気) 予防(あり)、治療(なし) |
成分 | クロチアニジン(殺虫)、フェンプロパトリン(殺虫)、メパニピリム(殺菌) 成分比率はクロチアニジン0.0080%、フェンプロパトリン0.010%、メパニピリム0.0020%、水など99.962% |
多肉植物での主な用途 |
◆害虫:アザミウマ類、アブラムシ類、クロケシツブチャッキリ、アオムシ、コガネムシ類成虫、コナジラミ類、チュウレンジハバチ、ハダニ類、ハモグリバエ類、コナジラミ類、ケムシ類、カイガラムシ類、アオバハゴロモ、ツツジグンバイ、ハスモンヨトウなど ◆病気:うどんこ病、灰色かび病、黒星病、褐斑病など |
希釈倍率 | そのままスプレーする |
適用作物 | 観葉植物への適用があります。 |
その他 | におい:あり 色:透明 沈殿:あり 展着剤の要不要:不要 |
危険性 | 海産動植物への影響:不明 眼への刺激:刺激性あり 皮膚への刺激:あり |
ポイント | 害虫に速効性と持続性があり、うどんこ病や黒星病などに効果がある新しいタイプの殺菌剤を混合したものです。多肉植物でも問題になるハダニにも効果があります。(殺ダニ剤は薄めるタイプしかないため、本剤はスプレー剤で手軽に駆除できて便利です。)病気に関しては治療効果はないので、これ1本でとはいきませんが、オルトランスプレーとこちらを持っていれば他に用意しなくてもカバーできます。ただ葉の汚れはあるので、気になる場合は粒剤(土にばらまく)を使うとよいでしょう。 |
販売店 | Amazon ホームセンター |
パッケージの写真
特徴
※原文まま
- 花や緑の幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。
- 害虫に対しては速効性と持続性(アブラムシで約1カ月)を実現。
- 病原菌の侵入を防いで病気も防除します。
使用上の注意点
効果・薬害等の注意
- 使用に当たっては容器を良く振ってください(沈殿)。
- ぼけには使用はさけてください(薬害)。
- 花き類に使用する場合、花弁に薬液が飛散するとシミ等の症状が出るおそれがあるので、花にかからないように注意してください。
- ツノロウムシの防除に使用する場合は、虫令が進むと効果が劣るので若令幼虫を対象にしてください。
- おうとうにはかからないように注意してください(薬害)。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の 有無を十分確認してから使用してください
注:上記の「おうとう」はサクランボのことです。
安全使用上の注意
- 体調のすぐれない時は散布しないでください。
- 人に向かって噴射しないでください。
- 散布時は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖作業衣などを着用してください。
- 本剤は、のど、鼻、皮ふなどを刺激する場合、また、かゆみを生じる場合があるので注意してください。
- 風向きなどを考え周辺の人家、自動車、壁、洗濯物、ペット、玩具などに散布液がかからないように注意してください。
- ミツバチ及び蚕に影響があるので注意して使用してください。
- 街路、公園等で使用する場合、散布区域に縄囲いや立て札を立て、散布中及び散布後(最小限その当日)に関 係者以外は立ち入らせないでください。小児、人畜等に留意してください。
- 使用後の空容器は3回以上洗浄してから処理してください。
保管上の注意
- 飲食物・食器類やペットの餌と区別し、直射日光をさけ、密閉して、小児の手の届かない低温な場所に横 にしないで立てて保管。
治療法:フェンプロパトリンには、メトカルバモール製剤の投与が有効(動物実験で報告)
多肉植物へ効果的か?
ベニカXファインスプレーは、多肉植物(観葉植物)に適用があり効果的です。
まず、ベニカXファインスプレーには3種類の成分が入っていて2種類が殺虫成分、1種類が病気対策成分(殺菌)です。
殺虫効果
多肉植物は屋外で育てているとチョウの卵を産み付けられ、イモムシに葉を囓られたり、コガネムシやアブラムシ、カメムシなどに汁を吸われたりすることが多いです。
ベニカXファインスプレーにはクロチアニジンという殺虫成分があり、かけた部分だけでなく植物体内に広がる効果(浸透移行性)があり、このような害虫を退治することができます。またフェンプロパトリンという殺虫成分には速効性があり、害虫をすばやく駆除することができます。
また殺ダニ効果もありハダニも駆除できるほか、多肉植物に多いカイガラムシにも効果があります。
病気対策
殺菌成分はメパニピリムが配合されています。これは新しい種類の病気対策成分で、耐性がついたうどんこ病、灰色かび病、黒星病、褐斑病などに効果があります。ただこの成分は予防効果があるのみで、既にかかってしまった病気の治療効果はありません。
そのため、発症してしまった植物へは別の殺菌剤(例:ベニカXネクストスプレー、その他薄めるタイプの農薬など)を用意する必要があります。
管理人は薄めるタイプの農薬も用意していますが、ちょっと害虫を見つけたときなど、応急処置にはこれを使っています。薄めるタイプはコストパフォーマンスはよいですが、希釈が面倒だったり薬液が余ってしまったり、などのデメリットもあります。
多肉植物の主に害虫対策に、1本あって便利だと思います。(病気にかかってしまった場合、このスプレーは効果がないため、治療効果もあるベニカXネクストスプレー(→解説ページ)のほうが良いと思います。)