目次
農薬プロフィール
スミチオン乳剤 | |
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タイプ |
<乳剤(薄める)> ■(害虫) 速効性(あり)、持続性(なし) |
成分 | MEP(50%) |
対応する病害虫 |
◆害虫:アオムシ、バッタ類、ハマキムシ類、アブラムシ類、カメムシ類、ヨトウムシ類、グンバイムシ類、アザミウマ類、クロウリハムシ、ハモグリバエ類、ウリハムシ、コガネムシ類、コウモリガ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ類、ケムシ類、ワタノメイガ、コガネムシ類幼虫、テントウムシダマシ類、ネギコガ、カキノヘタムシガ、フジコナカイガラムシ、イラガ類、ミノガ類若令幼虫、ブドウスカシバ、ブドウトラカミキリ、モモハモグリガ、オリーブアナアキゾウムシ、センノカミキリ幼虫など ◆病気:× |
希釈倍率 | 50倍~2,000倍(多肉植物への散布は観葉植物に準じ1,000倍程度) |
適用作物 | 観葉植物への適用があります。 |
その他 | におい:なし 色:薄茶色 沈殿:なし 展着剤の要不要:不要 |
危険性 | 海産動植物への影響:あり 眼への刺激:刺激性あり 皮膚への刺激性:あり |
多肉用でのポイント | スミチオンは害虫に直接速効性を表します。しかし浸透移行性はないため薬がかからなかった所には効果がありません。掛け残しがないよう注意しましょう。 |
販売店 | Amazonはこちら |
パッケージの写真
めくると説明書が出てくる | ||
特徴
※原文まま
- 本剤は草花、庭木、野菜や果樹などを加害する広範囲の害虫に効果のある代表的な園芸用殺虫剤です。
薬液の作り方
水500mlを用意する | 1,000倍に薄めるには0.5ml量りとる | 混ぜると白濁した |
散布液の希釈倍率
1ml当たり | |
50倍 | 50ml |
100倍 | 0.1L |
500倍 | 0.5L |
1,000倍 | 1.0L |
1,500倍 | 1.5L |
2,000倍 | 2.0L |
殺虫剤・殺菌剤との混合の可否
混ぜてよいもの
混ぜてはいけないもの
強いアルカリ性の農薬
散布時の注意点・安全上の注意点
公式サイト(https://www.sc-engei.co.jp/guide/detail/1432.html)より引用しています。
効果・薬害等の注意
- ①ボルドー液との混用は散布直前に行い、できるだけ早く使用してください。その他のアルカリ性の強い農薬とは混用しないでください(分解)。
- ②あぶらな科作物にはかからないようにしてください(薬害)。
- ③桃の初期(5~6月)、ほうれんそうの幼苗期は薬害が出ることがある。梨の早生赤種、りんごの旭及びその近縁種、開花期の花き類への使用はさけてください(薬害)。ひのきに対しては個体によって落葉、枯損のおそれがあるのでかからないように注意。
- ④芝のコガネムシ類幼虫には、散布液が土壌中に十分しみ込むようジョロ等で1㎡当り3ℓ散布してください。
- ⑤かきのミノガ類には若齢幼虫期に散布してください(効果)。
- ⑥果樹のカメムシ類に対しては、発生に応じて所定使用回数以内で繰り返し散布してください。
- ⑦適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤を初めて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用してください。なお、病害虫防除所または販売店と相談することが望ましいです。
安全使用上の注意
- ①体調のすぐれない時は散布しないでください。
- ②誤飲に注意してください。
- ③眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください(刺激性)。
- ④皮ふに付着しないよう注意してください。皮ふに付いた場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください(刺激性)。
- ⑤かぶれやすい人は取扱に十分注意してください。
- ⑥散布時は、農薬用マスク、不浸透性手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、洗眼・うがいをして衣服を換えてください。作業時の衣服等は他と分けて洗濯してください。
- ⑦自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石に散布液がかからないよう注意してください(塗装汚染・変色)。
- ⑧作業中や、散布当日は散布区域に小児やペットが立ち入らないよう配慮してください。風向きなどを考え周辺の人家、自動車、洗濯物、ペット、玩具などに散布液がかからないよう注意してください。
- ⑨街路、公園等で使用する場合は、散布中及び散布後(少なくても散布当日)に小児や散布に関係ない者が散布地域に立ち入らないよう縄囲いや立て札をたてるなど配慮し、人畜等に被害を及ぼさないよう注意を払ってください。
- ⑩散布液が水槽、池、河川などに入らないよう注意してください。
- ⑪蚕に対して影響がありますので、給桑を予定している桑葉にはかからないようにしてください。
- ⑫ミツバチに対して影響がありますので、以下のことに注意してください。
- ・ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。
- ・受粉目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけてください。
- ・養蜂が行なわれている地区では周辺への飛散に注意する等、ミツバチの危害防止に努めてください。
- ⑬使用後の空容器は3回以上洗浄してから処理してください。
治療法
硫酸アトロピン製剤及びPAM製剤の投与が有効と報告されています。
魚毒性
河川、養殖池等に飛散、流入しないよう注意して使用してください。使用残りの薬液が生じないように調製を行い、使いきってください。散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないでください。また、空容器は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすおそれがありますので、使用残液及び容器の洗浄水等は河川等に流さず適切に処理してください。
多肉植物に効果的か?
スミチオンは観葉植物(多肉植物)に適用があり、接触型の薬剤のためすばやい殺虫効果があります。オルトランCスプレーにも配合されています。
スミチオンの成分はMEPですが、これは幅広い害虫に効果があります。(正確にはアオムシ、バッタ類、ハマキムシ類、アブラムシ類、カメムシ類、ヨトウムシ類、軍配虫類、アザミウマ類、クロウリハムシ、ハモグリバエ類、ウリハムシ、コガネムシ類、コウモリガ、アメリカシロヒトリ、カイガラムシ類、ケムシ類、ワタノメイガ、コガネムシ類幼虫、テントウムシダマシ類、ネギコガ、カキノヘタムシガ、フジコナカイガラムシ、イラガ類、ミノガ類幼虫など)
タイプは接触型で、害虫の体に触れるとすぐに殺虫効果をあらわします。ただ持続性はなく、発生するたびに散布する必要があります。また浸透移行性がないため、例えば葉のおもてにかけると裏には効果が届かないです。かけ残さないようにしっかり散布する必要があります。
希釈するので多肉植物の鉢が少量だと余ってしまって困りますが、鉢の数が多い、害虫が大量発生してしまった、いますぐ虫を退治したいというときにおすすめです。