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カメムシの多肉植物への殺虫剤と駆除方法や予防

※このページでは、多肉植物に使える農薬について記述していますが、適用外の作物への殺菌剤の使用を推奨する意図はありません。あらかじめご了承ください。(多肉植物に使う場合、観葉植物への適用がない農薬を使うと農薬取締法に抵触してしまうため、自己責任での利用となります)

カメムシ多肉植物についた場合の駆除方法や効果的な殺虫剤、殺虫剤を使う時の注意点、農薬以外の方法などについて解説しています。また、カメムシの写真が苦手な方もいるため、代表として小さく写っている写真1枚だけを載せています。

カメムシとは

カメムシ

出典:アース製薬(クリックで拡大します)

カメムシは果実や茎、新芽などの汁を吸う吸汁害虫の一つで、寄生された植物は弱り、果実や実などは落ちることがあります。多肉植物にもカメムシが付くことがあり、葉や茎の汁を吸われて弱ってしまいます。成虫・幼虫どちらも吸汁被害を起こします。

カメムシは触ると特有のイヤなニオイを発生する害虫で有名ですが、1種類ではなく色や形、大きさがさまざまで日本だけでも1,000種類を超える種類が棲息しています。

写真左上のように5mm程度で亀の甲羅のような角張りがない「マルカメムシ」、典型的なイメージの「クサギカメムシ」、緑色をしている「ツヤアオカメムシ」、「チャバネアオカメムシ」などたくさんの種類があることが分かります。

中には背中の模様がキラキラ反射してきれいなものや模様の美しいものもあります。
詳しい解説:Wikipedia

付きやすい種類と時期

カメムシが特別付きやすい種類というのはなく、どの種類にも付く可能性があります

カメムシの被害に遇いやすい時期は、種類によりますが5~10月頃と夏が中心です。冬は活動せず枯れ葉の下などで越冬します。

カメムシの駆除方法

カメムシの駆除方法は2通りあります。

手作業で取る

農薬 殺虫剤

一つ目は手作業で取ることです。
1匹カメムシを発見した程度であれば、手作業で捕殺できます。においがくさいので割り箸などで落としましょう。酷く吸汁された葉や茎はそれ自体に悪臭が移ってしまっているので、切除する必要性もでてきます。

殺虫剤を散布

農薬

二つ目は殺虫剤を使う方法です。

カメムシを見つけた場合、それはすぐに捕殺しますが、簡単にみつからないところに他のカメムシや幼虫が潜んでいることが多いため、殺虫剤を撒きます。

殺虫剤には直接カメムシにかけて殺すものと、葉に成分を染みこませてそれを食べさせ死なせるタイプの2つがあります。直接カメムシにかけて殺すのがよくみる殺虫剤のタイプですね。

この二つの殺虫剤は場合に応じて使い分けたり、併用することもあります。

殺虫剤を使う場合

殺虫剤を使う場合について、よくある疑問点や殺虫剤の種類の選び方、使う時の注意点などについて解説します。

多肉植物に使っても良いの?

疑問 質問 答え

まず、多肉植物に殺虫剤を使って良いのでしょうか?

実は農薬はどの植物にどの薬品を使ってもよいのではなく、この作物には何倍で何回使用するなどの適用病害虫と散布方法が定められています。キュウリが載っていればウリ科のもの全般にかけてよいのではなく、記載されている以外の植物には使わないのが決まりとなっています。

それでは多肉植物は適用病害虫の記載があるでしょうか?

残念ながら、多肉植物が適用病害虫に載っている薬はありません。しかし多肉植物は観葉植物の一つでもあります。そのため観葉植物の項目に準じて使えば大丈夫です。

ヒトへの安全性は?

農薬(園芸薬品)は農薬取締法という法律で厳しく規制されており、市販されている農薬は全て国の厳しい基準をクリアしています。

  • 病気・害虫への効果
  • 使用者(人間)
  • 自然環境(土壌や魚類への影響)
  • 作物に対する影響

など様々な試験を行い安全性が確認されたものだけを市販しています。

そのため一般の植物でも多肉植物に使うにしても、市販された農薬を決められた方法で使うのであれば、安全に使うことができます。

しかし農薬は正しく使わないと、人体に深刻な被害をもたらすことがあります。原液を薄めて使うタイプは濃厚な薬剤なので、スプレー剤やペレット剤より濃く眼や皮膚への刺激性が高いです。そのためラベルや中に入っている説明書をよく読むことが大切になります。

説明書には調合時や散布時「保護めがねを付ける、不浸透性手袋をつける、ゴム長靴を履く」などの使い方の注意点や、万一眼に入ってしまった場合の対処方法が書いてあるので読み飛ばさないようにしましょう。

多肉植物への害は?

火祭りの薬害

クラッスラ属「火祭り」の薬害

農薬の種類によっては特定の作物に使用すると奇形など薬害が生じることがあります。その場合、農薬のラベルや説明書に使わないようにする旨が書かれているので必ず確認します。

多肉植物の中には薬害がでやすく、数回かけただけでも葉に奇形を起こしたり薬害が出る場合があります。

管理人の環境ですが、たとえばクラッスラ属の火祭りはベンレートをかけると葉の出方がおかしくなり、新芽に奇形が出てしまう薬害があります。

また金のなる木(花月、黄金花月)などでは、葉が小さくくびれるといった現象を確認しています。そのため初めて農薬を使う場合は、多肉植物の目立たない所に散布して、薬害が出ないか確かめてから使うようにしたほうがよいでしょう

天然成分のものもある

殺虫剤の中には化学薬品でできたものばかりではなく、天然成分(デンプン由来の成分や除虫菊の成分、シイタケ菌由来のもの、油など)でできているものもあります。そのような殺虫剤はより安全性が高く安心して使うことができます。

効果的な殺虫剤

農薬

殺虫剤には効果・使い方でいくつかの種類があります。

直接殺すタイプ

一つ目は接触剤といわれるもので、害虫の体にかけたり植物の葉や茎にかけてそれに害虫が触れて退治するものです。一般的に使われているのがこれで、害虫を見つけてそれに吹きかけるタイプです。速効性があり、見た目で効果も分かりやすいです。

ベニカXファインスプレー <ベニカXファインスプレー>
定番のスプレーです。ベニカXファインスプレーは害虫と病気に対応する殺虫殺菌剤のひとつで、クロチアニジン、フェンプロパトリン、メパニピリムを含んでいます。害虫に対して予防と殺虫効果、病気に対しては予防効果があり、観葉植物(多肉植物)や花卉類、などに広く使うことができます。害虫ではカメムシはもちろんのこと、アブラムシ、カイガラムシ、アオムシ、ハダニ類、ケムシ、コナジラミ、アザミウマなどに効果があります。速効性と持続性があり、フェンプロパトリンという成分がカメムシに速効性を現し、クロチアニジンという成分がカメムシに持続的に効果を発揮します。
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GFオルトランCスプレー <オルトランスプレー>
GFオルトランC(オルトランスプレー)は害虫と病気に対応する殺虫殺菌剤のひとつで、アセフェート・MEP・トリホリンを含みます。害虫に対して速効性があり、病気に対しては予防効果と治療効果があります。この中でMEPがカメムシに効果がある成分で速効性があります。※ただし観葉植物への適用がないため自己責任での使用になります。
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マラソン乳剤 <マラソン乳剤>
マラソン乳剤はマラソンという成分を主成分としており、広範囲の害虫に効果を発揮する代表的な殺虫剤です。直接害虫の体に働きかけ防除します。カメムシ、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、アザミウマ、アオムシ、キアゲハ、コガネムシなどに効果があります。観葉植物にも適用があり、植物への薬害も少ないです。薄めて散布する必要があります。
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スミチオン <スミチオン乳剤>
スミチオン乳剤はMEPという成分を主成分としており、広範囲の害虫に効果がある代表的な殺虫剤です。カメムシ、アブラムシ、カイガラムシ、アオムシ、バッタ、ハマキムシ、ヨトウムシ、ケムシ、コガネムシなどに効果があります。観葉植物にも適用があり多肉植物に使いやすいです。同じく薄めて使う必要があります。
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予め撒いておくタイプ

もう一つがあらかじめ多肉植物に撒いておき、害虫が多肉植物を囓った際や吸汁した際に死んでしまうものです。浸透移行性剤といいます。多肉植物の栽培が大規模になってくると、このような殺虫剤を予防的に撒いておくことが一般的になります。

オルトランDX粒剤 <オルトランDX粒剤>
オルトランDX粉剤は害虫に効果がある殺虫剤で、アセフェート、クロチアニジンを含みます。害虫に対して持続効果があります。害虫ではカメムシ、アブラムシ、カイガラムシ、アオムシ、コガネムシの幼虫、コナジラミ、ハモグリバエなどに効果があります。観葉植物にも適用がありアブラムシでは約1ヶ月の効果が持続します。速効性はないので、害虫発生前に蒔いておく必要があります。浸透移行性があり、根から吸収されて植物の体全体に行き渡ります。
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ベニカ水溶剤 <ベニカ水溶剤>
ベニカ水溶剤はクロチアニジンを主成分とする殺虫剤で、植物の体に行き渡り株全体に効果がある浸透移行性をもちます。速効性はありません。幅広い害虫に効果があり、カメムシ類、アブラムシ類、コナカイガラムシ、アオムシ、アザミウマ類、コガネムシ類、コナジラミ類、ハモグリバエ類、カイガラムシ類、ケムシ類、テントウムシダマシ類、ウリハムシ、アゲハ類などが対象です。観葉植物にも適用があるので、多肉植物に使いやすいです。水で薄めてスプレーで散布する必要があります。
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病気に対応するものも

カメムシに効く以外に、病気にも対応してくれる農薬もあります。両方に悩まされた場合は、このタイプが便利です。

先ほどのベニカXファインスプレー、オルトランCスプレーなど

農薬・殺虫剤を使う時の注意点

注意点

スプレー剤でも、薄めて使うタイプのものでも、本体ラベルに使う上での注意点が書いてあるので、しっかり確認するようにします。

一般的に

  • 体調の優れない時は薬剤散布を行わない
  • 雨が降りそうなときや風が強い時は避ける
  • 夏の高温時は薬害防止のため、夕方など涼しい時間帯に散布する
  • 作業後は手足や顔を石鹸で良く洗いうがいをする
  • 子供やペットに触れないようにしする
  • マンションなど集合住宅では隣、上下に飛ばないように注意する
  • 洗濯物にかかったり室内に吹き込んだりしないようにする

などの注意が必要です。

また殺虫剤の種類によって

  • 希釈するタイプは倍率を守る
  • 液が残ったら排水には流さず土にかける
  • エアゾール剤では多肉植物に近づけすぎないようにする

などの注意点を守りましょう。

※エアゾール剤とは、ボタンを押すとシューと自動で出てくるもの

カメムシの予防方法

観察 病害虫
既に発生してしまっている場合は、それ以上広げないことが先決ですが、予防することもとても大切です。

普段からよく観察する

まず普段から多肉植物をよく観察しましょう。カメムシの被害は早期発見が大切です。そのためには葉や茎、つぼみなどをよく観察することが大切です。

購入時にチェックする

新しい株を買ってきたら、カメムシやその幼虫がついていないかしっかりチェックしてから、多肉植物の置き場所に置くようにしましょう。

防虫ネットを張る

防虫ネットを張るのは根本的かつ効果的で安全な対策方法です。防虫ネットを張っているとカメムシが侵入できないため、駆除の手間が省けるほか、農薬を使わないでよいので無農薬栽培ができます。

薬剤を散布しておく

多肉植物の鉢が数十個を超えるなど多い場合、事前に殺虫剤を撒いておく予防散布が効果的です。この場合、薬剤の効果期間に合わせて1ヶ月に1回など定期的な散布が必要になります。ですが被害が広がることがないので、多肉植物への吸汁ダメージを最小限に抑えることができます。

病害虫対策
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