Amazonで販売されている、YTA製「植物育成ライト LED 植物ライト 110W 室内栽培ランプ 288LED」を実際に購入して明るさや使いやすさをレビューしています。
目次
おおまかなスペック(機能)は?
YTA植物育成LEDライト110W | |
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Amazonでの画像 | |
実際の写真 | |
実勢価格 | 4,400円程度 |
スペック(機能) | |
パワー(明るさ相当) | 110W |
実測の光の強さ(最大)※1 |
20cm下 7,100 lx 30cm下 4,100 lx 60cm下 1,400 lx 100cm下 550 lx |
実測消費電力 | 12.5W(明るさ最大時) |
電気代 | 月84円(明るさ最大で1日8時間の場合) |
光の種類 | フルスペクトル (380nm~800nm) |
調光 | 6段階 |
タイマー | 3・6・12時間 |
アームの長さ(高さ) | およそ35cm |
設置方法 | クリップ式 |
コードの長さ | 2メートル |
使用感 | |
使いやすさ | 使いやすい |
照射範囲 | 広い |
明るさ | まあ明るい |
光の色 | 電球色(白~黄色っぽい) |
発熱 | ほとんどない |
安定性 | ほとんどぐらつかない |
静音性 | 調光すると小さくジーと音がする |
総合評価 | ★★★ 3.5点 |
詳細 | 比較ページへ Amazon |
YTA植物育成LEDライト110W | |
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実際に多肉植物を置いてランプを付けた状態です。 | 後ろのカーテンで光の広がり具合と明るさが分かります。 |
購入レビュー
本体とランプは接続済み、電源アダプターとケーブルが付属します。
1つのランプは55W相当で2本で110Wパワーだということが分かります。
60日間は返品可能、故障については6ヶ月の保証があるそうです。
最大消費電力は実測12Wと13Wを行ったり来たりしており、12.5Wと分かります。
機能・感想を詳しく解説
明るさ・光の色
実測の光の強さ ※1 | |
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20cm下 | 7,100 Lux |
30cm下 | 4,100 Lux |
60cm下 | 1,400 Lux |
100cm下 | 550 Lux |
最大輝度の明るさは上の表のようになっています。※1 スマホでの計測のため概算値です。
2022/5/11追記:正しく計測をするため照度計を購入して計測しました。そこでスマホの概算値と大きく異なることが分かりました。訂正してお詫びいたします。ページ内を照度計での計測結果に訂正しております。
フルスペクトルのタイプで380nmから780nmをカバーします。これは太陽光に似せており、赤、緑、青の全ての色を含みます。
20cm下では多肉植物にちょうど良いぐらいで、種まきやハオルチアなど弱い光でないといけないものは明るさを落とすとよいと思います。ただ距離を離していくとどんどん暗くなるので、普通の多肉植物は20~30cmなど近くで照射したほうがよいと思います。
色は昼間室内に置いていても気にならない電球色で白の混ざった黄色っぽい色です。
1台で簡易ビニール温室1段分(50cm×70cm程度の範囲)をまんべんなく照らせます。
機能と使いやすさ
タイマー機能は指定時刻で自動的にオン・オフすることができ、一度設定すると翌日からオン・オフを繰り返します。設定方法は簡単で、ライトの電源をオンにしてタイマーボタンを押すと3時間・6時間・12時間から選ぶことができます。(青色ライトで今設定している時間が分かります。)
アームが適度な硬さで調節しやすく設置場所も選ばないため使いやすいと思います。また、アームの長さが適度なので簡易ビニール温室1段分を照らすのにちょうど良いです。本体が軽いのとアームがスムーズに動かせるのが地味に使いやすいです。
安定性や発熱など
家具との固定は大型のクリップ式です。クリップは強力で、かなりがんばらないと開きません。これはデメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここがゆるいとぐらぐらして外れかねないので、これぐらいしっかりしているほうがよいと思います。
クリップは約5cm程度開き5cmの厚みまで留めることができます。
発熱もほとんど感じません。ただ調光(光の強さの切り替え)をしたときに若干ジーっという音がするので、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
消費電力と電気代の試算
実測の消費電力は最高輝度で12.5Wで、その他の輝度では以下のようになっています。
1段階(1番明るい) | 12.5W |
---|---|
2段階 | 11.5W |
3段階 | 9.5W |
4段階 | 5.5W |
5段階 | 5.0W以下測定不能 ※2 |
6段階 | 5.0W以下測定不能 ※2 |
※2 所有していた電力チェッカーでは5W以下が測れないため、計測不能となりました。
3段階目と4段階目の差が激しいことが分かります。
段階 | 消費電力 | 1日 | 1ヶ月 |
---|---|---|---|
1段階 | 12.5W | 2.8円 | 84円 |
2段階 | 11.5W | 2.6円 | 78円 |
3段階 | 9.5W | 2.1円 | 63円 |
4段階 | 5.5W | 1.2円 | 36円 |
5段階 | 5W以下 | – | – |
6段階 | 5W以下 | – | – |
※3 1kWh 28円で試算しています。
最大消費電力が12.5Wなので、1日8時間付けても1日2.8円、1ヶ月84円です。
電源はAmazonのページにはUSBと書いてありますが、普通のコンセント式で専用アダプターが付いており、別途用意する必要はありません。
メリットとデメリットまとめ
- 20cm下で7,100lxと、まあまあな明るさ
- 明るさを6段階で調節できる
- 3パターンの自動オンオフのタイマー機能がある
- 軽くて動かしやすく使いやすい
- 明るさを落とすとACアダプターがら小さくジーッと音がする
- 広い範囲(概ね50cm×70cm以上の広さ)は照らせない
- 4,000円台で少し割高感がある
- クリップが5cm未満なので分厚い家具などに設置できない
多肉植物の栽培に向いているか?
多肉植物の栽培にちょうど良いと思います。最高輝度なら普通のエケベリアなどの日光を補うことがぎりぎりでき、またハオルシアやガステリア、種まきの苗など弱い光を好むものにも対応できます。
ただ真夏の日差しは強く、半日陰でも50,000ルクスあるといわれています。そのため、真夏の強い直射日光を必要とする種類にとっては力不足かと思います。
1台4,000円台なのでやや割高感がありますが、使いやすさや明るさを考えるとまあ許容範囲です。
充分な明るさをカバーできるのは簡易ビニール温室1段分(50×70cm)程度なので、広い範囲の照射は向いていません。鉢数が限られていて設置スペースも限られており、手軽に明るさを補いたいという場合におすすめできると思います。
管理人は最初1台このライトを使っていましたが、後に2台買い増しし、冬の日光不足解消のため3台をフル稼働させています。明るさ調節ができるので、銀葉種と緑葉種で光の強さを変える必要があるエアプランツに役立っています。