このページは小さい桜吹雪の写真をはっきり写すためファイルサイズの大きな写真を載せています。そのため読み込みに時間がかかるかもしれません。あらかじめご了承ください。
きれいなピンク色の葉がかわいい桜吹雪。吹雪の松という種類のピンクの斑入り種。
アナカンプセロス属の多肉植物で、「アナカン」「アナカンプセロス」などのニックネームでもなじまれています。苗から手に入れて育てることが一般的ですが、実は種でも殖やせます。それも花が咲けば勝手にこぼれ種で殖えてしまうので、多肉植物棚を桜吹雪だらけにしたくない場合は花を摘まないといけないほどだそうです。育てやすい桜吹雪を2019年9月から実際に栽培してみました。
桜吹雪の種まきに必要なものと手順
メセン類(リトープスやコノフィツムなど)は種まきした鉢を水に浸ける「腰水」や殺菌剤での消毒など細かい面倒な手順がありますが、桜吹雪はとてもシンプルです。普通の野菜や花の種と同じように土に撒いて水をやるだけです。ただ種が小さめなので細かめの土を用意する点と、種まき後はジトジトに濡れるような多湿の環境を作るためにラップする、という点が異なります。
手順
1.種を準備する
2.細かい土をトレーに4cmほどいれる。
3.じっとり濡れるまで水を入れる。水浸しくらい
4.種をまく(土はかぶせない)
5.よく日の差す窓辺か、屋外の明るい日陰に置く。(直射日光に当てない)
土の選び方
できれば種まき用の細かい土を使った方が良いですが、どうしても用意できない場合は普通の多肉植物用の土でも大丈夫です。ただ病害虫のおそれがあるのでできるだけ使い回しの土ではなく、新品の土を熱湯で消毒した方が安心です。
種の購入方法
種はネット通販で買うことができます。その他、メルカリやヤフオクなどから個人の栽培家から購入することもできます。桜吹雪の種は結構大きく、比較的簡単に取り扱うことが出来ます。
メルカリでも多肉植物の種を多数取り扱っています。 メルカリで新規登録する方は、お友達紹介コードの入力で、メルカリの購入で使える500円分ポイントがもらえます。(キャンペーン時は2,000円分相当ポイントがもらえます) よろしければ、下記のコードをお使いください。
※PCからの申し込みでは適用にならないので、スマホアプリから申し込みください。
詳しい桜吹雪の実生方法
①準備
カビ防止のため、鉢や鉢を入れる容器など、洗えるものは全て洗いましょう。
②土を消毒する
種まきするときは土の水分が多く、通常版よりカビが生えやすいので消毒できるものは全部消毒します。
土の消毒方法はいくつかありますが、割れない鉢(駄温鉢など)に鉢底ネットを敷いて土をいれ上からお湯をかける、レンジ対応容器などに土をいれて湯気が出るまで加熱するなどの方法があります。
③土を入れる
底から表面まで種まき用の土をいれてもよいですが、鉢底から中央ぐらいまでは、粗めの普通の多肉土を使ってもOKです。この場合も土を消毒します。重要なのは種が根を伸ばす表面の土には、目の細かい土を使うことです。
④種をまく
土が冷えたのを確認してから、種を土の表面にのせていきます。日光がないと発芽しないので、種の上に土をかぶせません。このとき先を濡らしたつまようじを使って撒いてもOKです。種を撒き終わったら表土が乾かないようにラップをかぶせます。
⑤発芽から小苗までの管理(0日~2ヶ月目)
発芽までの日数は2日~10日程度です。同じ日にまいても、発芽日は種によってばらつきがあり、2週間ほどするとだいたいの芽が出揃います。芽が出ないからといってすぐに諦めないようにしましょう。
芽が出るまでは時々霧吹きで水を与え、土が乾かないようにします。発芽するまでは水は多めの状態で湿気ている状態を保ちます。発芽後も水を絶やさないようにし、発芽した幼い芽は乾燥に弱いので、1ヶ月程度はラップを外さないようにしましょう。
発芽したら鉢は日当たりのいい所に置きます。(室内や屋外)暗いところに置いたままだと、ひょろひょろになってもやしのようになってしまいます。2ヶ月ほどして、本葉が出ればラップを外し普通の親株のような育て方に切り替えてきます。
注意すべき点
- 明るいところに置かないと、苗がひょろひょろに徒長してしまいます。こうなるともう元には戻せないので要注意です。
- 水やりの量は、25℃くらいの外の日陰に置いていると、ラップに水滴がついて中がよく見えないくらいです。
- 発芽は3日~14日でほぼ出揃います。
- 7月や8月など夏に撒くこともできますが、高温多湿で蒸れて溶けやすいので難易度が上がります。ラップのかけ方や温度を工夫しましょう。
※以下では写真撮影のためにラップを外しているが、撮影後はすぐラップしています。
桜吹雪の実生記録
今回はメルカリで購入しました。家庭で殖やした実績のある出品者を選びました。2房50粒程度、300円程度でした。写真の房からこれだけの種がこぼれ出てきました。
土は普通の親株に使っているMy多肉植物土1:種まき用土1を混ぜて使いました。今回は土の底も表面も同じ土を使いました。
※My多肉植物土は、赤玉土4:ボラ土3:バーミキュライト1:腐葉土2です。
2019/9/26 2回目の種まき
2019/10/2 (6日目) 発芽36個に。昨日より+8個です。
2019/10/3 (7日目)
2019/10/6 (10日目)発芽が揃いました。37個確認で10月3日の38個は1個数え間違えだったようでした。しかしまだまだ葉は小さいです。
2019/10/10(14日目)
スポンサーリンク
2019/10/28(31日目)およそ1ヶ月目
葉の色が深く濃くなってきましたがまだ本葉は出ていません。霧吹きで水やりしています。
2019/11/4(38日目)
2019/11/19(53日目)
表面がつやつやしてきました。そろそろ本葉が出る頃でしょうか。
2019/12/14(79日目)
ついに本葉が出てきました。ピンク色の葉と白い毛が双葉の真ん中から見えてきます。
現在もまだラップをして保湿し、時々霧吹きで水を与えています。
2019/12/27(92日目)
前回本葉が出てきた苗は、本葉が大きくなってきましたが、まだ本葉がでていない個体もあります。
2020/2/3(130日目)
桜吹雪は冬は冬眠時期のようで非常に生育が遅いです。1ヶ月も経つのに写真は前回とあまり変わらないようです。本葉がだいたい出そろったようですが、その先の白い毛が出てきていないし双葉の色づきもやや弱いです。
環境は、基本は戸外の多肉植物棚に置き、直接日光がガンガン当たらない場所に置いています。土が乾きすぎないようかけていたラップは昨日やっと外したところです。水やりはじょうろで上から直接かけています。回数は月に2回程度。最高気温13℃、最低気温4℃程度の日が続きますが、2℃以下になるという予報が出たときは室内に取り込んでいます。
2020/3/9(163日目)
桜吹雪の種まきから5ヶ月目、春と秋に生育する春秋型の桜吹雪はこの1ヶ月も寒さであまり成長しませんでした。しかし写真を見比べてみると少し成長しています。全部の苗から本葉が出ていて、本葉のピンク色が濃くなっています。
冬は雨が少ないせいか結構土が乾くのが早いです。現在5日に1回程度霧吹きで水やりをしています。しかしそれだけではどうしても乾燥してしまいます。そこで1週間に1回はごく細いじょうろで土がしっかり濡れるようにたっぷり水やりをしています。5cmくらいになっている親株は月に1~2回ほどしか水やりをしないのですが、この5ヶ月の小さな苗は頻繁に水やりをします。ラップをはがしたため特に乾燥しやすいです。※この間、ラップが葉に接触して1つ腐ってしまったのでラップは外しました。
3月に入り、日差しが強くなり気温も上がり始めました。これまであまり直射日光に当てていませんでしたが、これからも引き続き直射日光の当たりにくい所で管理します。
この1ヶ月の気温は、最高が18℃程度、最低が3℃程度、平均的には10℃+-5℃程度でした。3℃を下回る日は室内に取り込みました。暖かくなってきたほかの多肉植物は生育がよくなってきましたが、桜吹雪も少しずつ成長が進んでいるようです。
桜吹雪は親株でさえ、冬はほとんど成長しないので種となれば春まきがよいのかもしれません。リトープスと一緒に秋まきにしてしまったのが間違いだったかもしれません。…
2020/6/22(9ヶ月目)
ようやく苗といえるような大きさになってきました。
ピンクと緑の葉の割合が50%ずつでとてもきれいな色に見えます。
よく水が乾くので2週に1回は水やりしています。
2020/10/28(1年1ヶ月目)
桜吹雪の種まきから1年経過しました。冬の間はあまり成長しなかった桜吹雪も、4~9月の暖かい季節にだいぶ成長したように見えます。
それでも1つの苗のサイズは縦横2cm無いくらいでまだまだとても小さいです。