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白牡丹の育て方

グラプトベリア属の多肉植物である、白牡丹(ハクボタン、シロボタン)の育て方を一から解説しています。育てた写真もご覧ください。なお、パープルディライトも同じような育て方ができるので参考にしてみてください。

写真

白牡丹白牡丹 白牡丹白牡丹 白牡丹の葉挿し白牡丹の葉挿し
パープルディライトパープルディライト 薄氷間違いやすい種類(薄氷の写真)

白牡丹の特徴

ベンケイソウ科
グラプトベリア属
学名 Graptoveria ‘Titubans’
生育型 春秋型
育てやすさ 育てやすい
成長速度 普通
増やし方 葉挿し、さし芽
原産地 園芸品種

※4段階評価
育てやすい–普通–やや難しい–難しい
成長が早い–普通–遅い–とても遅い

白牡丹はこんな多肉植物
白牡丹とグラプトベリア属とは
グラプトベリア属とは、エケベリアとグラプトペタルム属をかけ合わせて作った園芸品種のことです。白牡丹は、グラプトペタルム属の朧月(Graptpetalum paraguayense)とエケベリア属の静夜(Echeveria derenbergii)をかけ合わせたことにより生まれました。そのため朧月と静夜の両方の性質を持ち、似たような方法で育てることができます。

白牡丹の特徴
静夜は多数の種類の交配親として有名で、茎は短く直径は5~8cmです。交配された白牡丹も、直径は大きくなっても6cm程度で、茎は次第に伸びていき20cmにもなることがあります。星形の花を咲かせるところが朧月の特徴もひいていることを感じさせます。ただ色はエケベリアをひいたのか黄色みがかっています。性質はとても丈夫で育てやすく、葉挿しで増やしやすいです。エケベリアは冬に紅葉するものが多いですが、白牡丹はほとんど紅葉が見られません。

育て方
グラプトベリアですが、通常のエケベリアとほとんど同じように栽培できます。春と秋に良く生育する春秋型の多肉植物で、真夏はやや生育が鈍り冬には休眠して成長が止まります。春と秋は多めの水やり(1週間に1回程度)を、夏は減らし冬はほとんど与えません。雨ざらしにしないようにして、真夏以外はよく日に当てるときれいに育ちます。冬は1℃程度は耐えるのを確認しています。

育て方のコツ

  • 春と秋は生育期なのでよく日に当て、水は1週間に1度程度与える
  • 真夏は30~50%程度遮光して育てる
  • 0℃を切りそうな日は室内に取り込む
  • 雨ざらしを避けて軒下などに置く

年間栽培カレンダー

生育型 春秋型
生育期 3~6月と9~11月
休眠期 12~2月
緩慢な時期 7~8月
水やり
  • 3~5月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)
  • 6~8月は鉢の半分を濡らす程度を月に2回程度
  • 9~11月は土が乾いたら鉢底から流れるまで(1週間に1回程度)
  • 12~2月は表面を濡らす程度を月に1回程度
置き場所
  • 年間を通して雨の当たらない風通しのよい所に
  • 3~5月は直射日光の当たる屋外
  • 6~9月は明るい日陰(50%遮光)
  • 10~11月は直射日光のあたる屋外
  • 12~2月は雨の当たらない屋外、1℃以下の場合は日当たりの良い窓辺に
植え替え
  • 3~5月頃または9~10月頃が適期
増やす
  • 3~5月頃に葉挿し、挿し木
肥料
  • 植え付け時に緩効性肥料、または3~4月頃、9~10月頃に月2回液肥を与える
開花
  • 4~6月頃

育て方のポイント

水やり

水やり白牡丹は多肉植物で水分を葉に溜め込む性質があるため、通常の草花よりかなり水やりが少ないです。最大でも週1回程度で、生育期でさえ毎日の水やりは不要です。

水やり回数は使っている土の種類や株の大きさ、お住まいの地域の気候によって変わるので一概には言えません。目安は土がカラカラに乾いてから数日経って与えることです。土が乾いていなければ無理に与えません。とはいえある程度の目安は必要です。

具体的には、3~5月は土が乾いたら鉢底から流れるまでを1週間に1回程度与えます。6~8月は鉢の半分を濡らす程度を月に2回程度にします。夏は蒸れやすいので水やりのしすぎに特に注意します。9~11月は土が乾いたら鉢底から流れるまでを1週間に1回程度にして、12~2月は休眠期に入るため、表面を濡らす程度を月に1回程度にします。

水やり時の注意点
春・秋には1回の水やり量は鉢底から流れ出るまでたっぷりですが、夏と冬は1回当たりの水の量も3分の1程度に減らします。

寒い時期は暖かい朝~昼に水をやり、暑い時期は涼しくなる夕方に水を与えます。そうすると蒸れや凍結を予防できます。また夏・冬は水分を控えることで耐寒性・耐暑性が上がります。冬、室内で育てる場合は徒長防止に水を控えめにするとよいです。

置き場

置き場降水量が少ない地域の植物なので、基本的に雨ざらしはできません。軒下や簡易ビニール温室など雨よけがある所で育てます。

6~9月以外はしっかり日が当たる所で育てます。6~9月は直射日光が強すぎる場合があるので、30~50%程度の遮光環境(日よけがある所)で育てます。春と秋はよく日に当て、冬に室内に入れる場合もなるべく日当たりの良い所を選びます。

白牡丹は日差しが足りていると葉が白くなりますが、不足してくると緑色になってきます。これを目安にして日当たり具合を調節します。

具体的な目安は、3~5月は直射日光の当たる屋外に、6~9月は明るい日陰(50%遮光)、10~11月は直射日光のあたる屋外で12~2月は雨の当たらない屋外が基本ですが、1℃以下の場合は日当たりの良い窓辺に取り入れます。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

夏越し夏の暑さには強いほうです。

夏に弱って葉を落としたり枯れたりはしないグループです。実測値で簡易ビニール温室に遮光ネットを張った状態で、45℃を耐えています。直射日光下で30℃あるとおそらく葉ヤケしてしまいます。

そのため6~9月はしっかり遮光ネットを張るか、半日陰に置きましょう

越冬最低温度と冬越し方法

冬越し白牡丹は冬の寒さにも比較的強く、実際に1℃を耐えています。元々グラプトペタルムとエケベリアは0℃を耐えるとされているため、交配種の白牡丹もその特徴を引き継いでいます。

ただ株を傷めないよう、0℃以下にはしないほうがよいです。凍結されると地上部が枯れてしまったり株が弱ったりして、春以降の生育が悪くなってしまいます。

この時期は水やりを控えめにしておくと若干耐寒性が上がります。水のやり過ぎに気をつけましょう。

簡易ビニール温室
簡易ビニール温室で育てている方もいらっしゃると思いますが、冬場の夜などにはしっかりチャックを閉めていても外気と同じ温度になってしまいます。あくまで雪や霜よけ、寒風よけととらえ、保温効果はないと考えた方がよいと思います。

植物育成ライト
0℃を下回る寒冷地では、冬12~2月までずっと室内で育てることもあると思います。その場合心配なのが日照不足です。暗い部屋に置いているとさすがの白牡丹もヒョロヒョロとひ弱になってしまうので、窓際に置くか、難しい場合は植物育成ライトを当てる方法もあります。

増やし方

増やし方白牡丹は葉挿し、さし木で増やすことができます

白牡丹の繁殖の難易度は低く、初心者でも比較的簡単に行えます。

繁殖には適切な時期(適期)があり、それは白牡丹の生育が盛んな春と秋です。大体15~25℃の間がよいようです。月に当てはめると関東以南で3~5月、9~11月頃です。6月になると熱すぎて腐ることが増え、冬は寒すぎてなかなか根が出てきません。

挿し芽の方法:

白牡丹は「さし芽(挿し木)」が簡単です。

さし木とは枝を切り取ってそこから増やすことをいいます。やり方は親株の茎を5cmほど切り取り、数日切り口を乾かします。その後用土に挿して1週間後から水やりを始めます。この間は明るい日陰で管理し、直射日光は当てないようにします。切り取った親株からは、2ヶ月後くらいに脇芽が吹くことが多いので捨てずに育てましょう。

葉挿しの方法:

葉挿し」はさし芽よりもっと簡単に行えます。

葉挿しとは、葉をもいでそこから株を増やすことをいいます。やり方は親株から葉を丁寧に付け根の部分ごと外します。それをトレイに並べて半日陰で管理します。2ヶ月ほど経つと芽や根が出てくるので、そうしたら土の上にそっと置きます。

新芽は少しずつ親葉の水分と養分を吸い取り大きくなっていきます。やがて4~6ヶ月程度経つと親葉がカリカリに枯れるので、そうしたら水やりを始めます。ここまでは半日陰で管理し、根がしっかり張ってきたら徐々に明るい所に出していきます。

植え替え

植え替えも大切な作業の一つで、通常1年に1回行います。適期は生育期の前半3~5月、9~10月頃です。植え替え作業では根を切って再生させるため、真冬や真夏のような休眠時期に行ってしまうと、後から根が出なくて困ってしまいます。

植え替えには根詰まり(鉢の中で根が一杯になってそれ以上生長できなくなる)を解消したり、土を新しくして通気をよくする、根につく害虫や病気を点検するなどの役割があります。問題なく育っていそうにみえても最低2年に1回は行うようにしましょう。

植え替え手順
まず作業する前数日は水を与えず、土を乾燥させておきます。次に鉢を叩いて株を抜けやすくします。株を抜いたら古い土を落とし、そのとき茶色い枯れた根などを取り除き新しい土に植え付けます。もし、根腐れしているようであれば、土を全部落として根を丸出しにし、枯れた根を切り落として生きた根だけを残します。

もし根に白い粉状の虫がついていれば、それは根ジラミなので丁寧に水で洗い流すか、その部分を切り捨てます。その後日陰で数日乾燥させてから土に植え付けます。

土と鉢

土水はけと通気がよく、また適度に水持ちがある土を選びます。自分で作るのでもよいですし、市販の多肉植物用土を使うと簡単です。(通常の草花用の土は保水性が良すぎるため、そのままでは使えません)

市販の土を購入するときは、袋の中にカビが生えている、びしょびしょになっている、藻が生えているなどの土は避けましょう。粒サイズは鉢のサイズによりますが、3号鉢程度(口径が9cm)であれば細粒~小粒が最適です。土を購入する時は、肥料があらかじめ入っているのか、無肥料なのかを確認しておきましょう。

自分でブレンドする場合
自分で作る場合は、赤玉土や鹿沼土、改良用土(バーミキュライトやピートモス)などを混ぜ合わせて作ります。ポイントはなるべく4種類以上の土を使うことです。土には酸性度や通気性などそれぞれ特徴があるので、バランスを整えるためには1種類より複数種類のほうがよいです。

(例)赤玉土1:腐葉土1:鹿沼土1
(例)赤玉土3:ピートモス3:ボラ土2:鹿沼土1:川砂1:くん炭1

鉢のサイズと種類
鉢のサイズは植えたい苗のサイズに合わせます。

あまり大きすぎると水が乾くのに時間がかかり、根腐れの元になるので避けます。小さい苗は平らな鉢に寄せ植えにする方法もあります。鉢はプラスチック鉢と陶器の鉢があり一長一短がありますが、初めての方はプラスチック鉢が使いやすいです。(陶器の鉢は重く、また水の乾きが早いので水やりの頻度が増えて手間がかかります。)

肥料

肥料白牡丹は肥料をやらなくても育ちます。

しかし鉢植えの植物は自然界の植物のようにミネラル分や有機物が補給されません。そのため微量要素が不足して生育不良になることがあります。元肥として緩効性肥料を土に入れておくか、生育期に液肥を与えるかをしたほうが、成長が良くなります

量の目安は通常の草花の半分から3分の1程度です。与えすぎると肥料焼けや徒長などの副作用が出ることがあるので、やりすぎに気をつけましょう。

具体的にはマグアンプKやハイポネックス原液の希釈液などがよく使われます。

病害虫

病害虫
多肉植物の中では病害虫が少ないほうで、ほとんど害虫も付かず、病気にもなりにくいです。

もしアブラムシやカイガラムシなどの害虫が出た場合は、観葉植物にも使える殺虫剤(農薬)を撒くようにします。殺虫剤には速効性があるもの、持続性があるものなど、それぞれ特徴があるので、ラベルをしっかり読んでから使うようにしてください。

品種ごとの育て方
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