スポンサーリンク

桜吹雪/アナカンプセロス属(Anacampseros)の特徴と種類・育て方

アナカンプセロス属の写真

桜吹雪桜吹雪 桜吹雪(紅葉)桜吹雪(紅葉)
吹雪の松吹雪の松 アナカンプセロスアナカンプセロス不明種 アナカンプセロスアナカンプセロス不明種
アナカンプセロスアナカンプセロス不明種 フィラメントサフィラメントサ

アナカンプセロス属(Anacampseros)の特徴

スベリヒユ科
育てやすさ:
生育型:春秋型
成長速度:
殖やし方:葉挿し△ 挿し穂〇
原産地:南部アフリカ


※育てやすさ(4段階評価)
◎育てやすい–〇普通–△やや難しい–×難しい

※成長速度(4段階評価)
◎早い–〇普通–△遅い–×とても遅い

アナカンプセロスはこんな植物
一言でいうと:大きく育っても10cmくらいの小さな植物で南部アフリカが原産地になっている。自生地では100種類くらいが知られているが日本で流通しているのは、緑色の「吹雪の松」とそのピンク斑入り種である「桜吹雪」が有名。

特徴:生育がとてもゆっくりであまり大型化しないので狭い窓辺などで育てることもできる。葉の色にかかわらず葉の付け根から白い綿のような糸をだしそれを纏いながら成長するさまがとても美しい。この綿は幼苗のころからあり、3mmくらいの本葉が出るときにもう生えている。桜吹雪・吹雪の松は花が咲きやすく、5~6月になるとぴょんぴょん花芽を伸ばし一日花を咲かせる。そして種が良くとれて勝手にこぼれ種であちこちに広がる。その種をまいて育てるのも、他の多肉植物よりかなり簡単なので種まきも楽しめる。

育て方:日本では春と秋によく生育する「春秋型」として栽培する。夏の暑さと冬の寒さに比較的強く初心者でも育てやすい。かなり乾燥に強く、葉がしわしわになっても水をやればすぐに元に戻るくらい。0℃を下回るようになったら室内に取り込んだ方が良い。

年間栽培カレンダー

水やり 生育期の3~5月、9~11月は土が乾いたら7~10日に1回ほど鉢内が充分湿るくらい水をやる
6月から水やり回数を10日に1回以下にする
7~8月は月に1回程度の水やりをする
12~2月は月に1回程度(室内で育てるなら生育期と同じ量の水やり回数が必要)
置き場所 4~6月は屋外の日なたに
6~9月は日差しが強すぎるため屋外で50%遮光か明るい日陰に
10~11月は屋外の日なたに
12~2月は基本屋外の日なたに
ただ0℃以下になる間は日の当たる室内に取り込む
年間を通して雨ざらしにしない
植え替え 3~6月、9~11月が適期
殖やす 3~6月、9~11月に挿し木(挿し芽)、種まき、葉挿しは難しい
肥料 ほとんどいらないが、3~6月、9~11月に月1回2000倍の液肥を与えても良い
開花 5~6月にピンク色で星のような花を咲かせる。こぼれ種がたくさんできる

主な種類名

桜吹雪 (サクラフブキ) : Anacampseros rufescens f.variegata
吹雪の松(フブキノマツ) : rufescens
春夢殿 :
茶傘 (チャガサ) :
フィラメントサ : filamentosa

育て方のポイント

水やり

他の多肉植物より水が少なめでも大丈夫。多くやりすぎると茎が長くなる徒長を起こし茎が倒れてしまう。(桜吹雪は地面に垂れながら育つタイプなのである程度の倒れは仕方ない)生育期は3~6月、9~11月頃になる。生育期は土が乾いたら10日に1回ほど鉢内が充分湿るくらい水をやる。鉢底から水が流れ出ても構わない。梅雨時は雨が多いので6月から水やり回数を10日に1回以下に減らす。そして7~8月は月に1回程度の水やりに減らす。土表面をさらっと濡らす程度でよい。夏の間、水を控えることで葉にシワが寄ってきてしまう場合もあるが、秋にまた水をやれば元に戻るので心配ない。冬の12~2月は寒さのため休眠期になる。根が水を吸わなくなるのでほとんど水が要らなくなる。しかし全くやらないと枯れてしまう。そのため月に1回程度土の表面が濡れる程度にさらっと水やりをする。水やりを減らすと植物体内の水が少なくなり、気温が下がっても凍りにくく寒さに強くなる。一方室内に取り込むなら室温が15℃以上の春や秋と似たような状態となるので休眠せず、生育期と同じ量の水やり回数が必要になる。真夏30℃を超える時期は無理に水やりすると蒸れて腐ってしまう心配があるので暑い日が続いている間は無理にやらない。少し涼しい日を見つけて夕方に水やりする。冬外で育てている間はあまり寒くない日の朝に水をやる。

置き場

南部アフリカが原産地のアナカンプセロスは基本1年を通してしっかりと日に当てる事が必要。また雨が少ない所なので日本で育てる場合は雨ざらしにしないほうがよい。アナカンプセロスに限らず多肉植物は高温は割と耐えられても、「多湿」には弱い点を気をつける。そのため風通しが良いことが大切。具体的には4~6月は屋外の日なたで日光をよく当てる。7~9月は日差しが強すぎるため屋外で50%遮光するか、明るい日陰に置く。明るい日陰は木陰のような所をイメージするとよい。特に夏は閉めきった室内に置いておくと根腐れしてしまう。外に置いておく場合は風通しについては充分よいので意識しなくてよい。(もちろんビニール温室などではビニールは常にオープンにしておく)。秋が来て10~11月は再び屋外の日なたでよく日光を当てる。12~2月は基本屋外の日なたに置く。寒さには比較的耐え0℃までは大丈夫とされている。滅多に零下にならない関西以南では外での冬越しができるかもしれない。しかし0℃を下回る寒冷地では室内に取り込み、窓越しに直射日光を浴びせる。室内は暖房が効いていると思うが、多肉植物を置く部屋はなるべく強い暖房はかけたくない。暖房器具はとても乾燥した空気を出すので、多肉といえども体の水分が失われてしまう。また日光不足と暖かすぎで徒長(ひょろひょろになる)することがある。

耐暑性と最高気温・夏越しの方法

直射日光が当たる所は30℃が限度。直射日光が当たらない日陰なら40℃程度。アナカンプセロスは比較的暑さに強く、暑いからといって室内に取り込む必要は無い。最近は猛暑が続き気温が38℃を超えることも珍しくない。しかし日よけさえしていれば、40℃くらいなら大丈夫。具体的な日よけの仕方は、ビニール温室の場合ビニールを全開放し、ビニールを上に持ち上げて後ろに倒し前面が完全に開くようにする。そして温室の一番上にクーラーの室外機用の日よけカバーをかける。夏は深くまで日は差さないので前面は一段ずつ新聞紙を開いたものをはさみ下の段の日よけとする。西日が傾く9月~10月は温室の西側にも新聞紙をいれて直射日光が絶対に植物にかかることがないよう気をつける。ビニール温室ではない場合、何らかの方法で直射日光が1時間でも当たらないように確実に覆いを掛ける。また遮光シートを使うのもよいが、遮光シートは黒っぽいいろのものが多く保温性があるのでその中に熱気が溜まらないように気をつける。また水切り(断水・水を控える)を徹底する。

越冬最低温度と冬越し方法

0℃まで耐える。0℃を下回るようになったら室内に取り込む。アナカンプセロスは暑さ寒さに比較的強いので1回零下を下回ったらすぐ枯れるということはない。しかし毎日夜5~6時間以上凍る温度なら明らかに室内にいれたほうがよい。気温は太陽が出る直前の6:00頃が一番下がるので天気予報を毎日チェックする。また耐えられる温度は植物の状態にもより、水をやった直後は凍りやすい。水をぐっとと控えていると耐寒性があがり凍りにくくなる。また外で育てる場合、寒い日は不織布のシートをかけてあげたり、(暖房器具はなくても)ビニール温室に入れて寒気を防ぐだけでも葉の傷みがマシになる。プチプチ(エアキャップ)をビニール温室の周りに巻いても良い。室内に取り込む場合は1日最低4時間の直射日光が当たるところを確保する。窓際でも床近くは日が当たらないので多肉植物の棚などを設置し上の段の日が直接当たる所に鉢を置く。室内はなるべく15℃を超えないくらいに、また湿度が40%を切らないようにしたい。乾燥した暖房の風が直接当たるのは避けたい。寒冷地では夜になると窓際がとても寒くなり結露することもあるので、部屋の内側に温室を移動させるなど工夫が必要になる。

殖やし方

アナカンプセロスは挿し芽と種まきができる。葉挿しは難しく根が出る場合もあるが失敗が多い。挿し木の場合は生育期にあたる3~6月、9~11月が適期。他の季節にできないかというと全くできないわけではないが、暑さ寒さで根が出ないなどトラブルが起きやすい。

挿し芽の方法:親株から5cmくらいの茎を切り取り、下のほうに付いている葉を落とす。そして日陰で3~4日切り口を乾かす。切り口が乾いたら乾いた用土に挿す。アナカンプセロスは根が出るのが遅く、3週間から4週間はかかることがある。その間水をやったりせず明るい日陰に置いて気長に待つ。1cm程度発根したら水やりを開始する。いきなり普通の量やらず、すこしずつ増やしていく。カットした親からは脇芽が出てくる。

種まきの方法:珍しく種まきがとても簡単にできる。5~6月に花が咲き種が入った房ができる。花茎が完全に枯れて房がカサカサになったら株から切り取りキッチンペーパーなどの上で房を開いて種をとる。うまく受粉できていると1房で20粒は種が取れる。それを種まき用の細かい土にぱらぱら撒いて水をやる。種まきは7~10月くらいが適期。

詳しくは→桜吹雪の実生のページで紹介している。

植え替え:植え替えも挿し木と同じように生育期の3~6月、9~11月に行う。植え替え10日以上前から水やりを控え土を乾燥させる。株を掘り出して死んでいる根などを整理し一回り大きな鉢に植え替える。アナカンプセロスは小型品種なのでそれほど植え替えする機会はないかもしれない。しかし花が咲いてこぼれ種であちこちに広がるのでその子株を別の鉢に移し替えないといけなくなってしまう。

肥料

肥料は基本的には要らない。しかし肥料を与えると生育が良くなったり、種まきの場合は早く大きく育つという効果がある。肥料をやる場合は3~6月、9~11月に月1回程度2000倍の液肥(ハイポネックスなど)を与える。基本的に休眠期には肥料はやらない。ただやりすぎないように。。やり過ぎると紅葉しなくなったり、葉の間隔がのびヒョロヒョロしてしまいやすくなる。初心者でまだ肥料をやったことがない、どれくらいか分からない、という場合は無理にやらなくてもいい。固形肥料は水やり回数が少ないアナカンプセロス、多肉植物全般に使いづらいので液肥のほうがおすすめ。

土は他の多肉植物と同じように排水性の良いものを選ぶ。市販の多肉植物の土でも良い。普通の「花や野菜の土」だと赤玉土や軽石をたくさんいれて保肥性を下げ排水性を上げる必要がある。自分でいちから作っても良い。ブレンド例は、赤玉土3:鹿沼土3:ピートモスか腐葉土2 その他、軽石・川砂・パーライトなど。1種類ではなくできれば5種類以上の土を入れるのが理想。

開花

開花時期は5~6月。株から何本も花茎がのび、星形のピンク色の花が咲く。1日咲いたらしぼんでしまう一日花。そのため種を採りたい場合は受粉の機会を逃さない。花が咲くと株が枯れてしまう多肉植物は多いがアナカンプセロスは死なないので花を咲かせても大丈夫。

病害虫

他の多肉植物に比べあまり病害虫は心配ない。しかし庭で栽培しているとそこから病気をもらったり、虫が飛んできたりすることがある。高温多湿の時期はカイガラムシがつきやすい。チョウがアオムシの卵を産み付けたりアブラムシがついたりすることもある。その場合はベニカXファインスプレーなどの浸透移行性の殺虫剤を撒いておくとよい。病気はあまり心配ないがうどんこ病などカビ性の病気に罹ったらベンレートやオルトランなどを撒く。

育て方のコツ

ワンポイント
夏の間しっかり水を控え、かつ直射日光を避けて日陰に置いておけばうっかり開け忘れたビニール温室内が48℃になってしまっても耐えられる場合がある。(管理人の実話)

管理人コメント

コメント